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Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

ウエーブ男の転職日記その7

2006-11-13 22:21:06 | 転職日記


本日の面接、横浜ビジネスパークに入っている2社である。
この横浜ビジネスパーク(通称YBP)は大企業が何社も入っているオフィスビル群。
敷地内にはレストランビル、スタバ、フィットネスクラブもあり、
まさに日本のビジネスシーンを象徴するような雰囲気が立ち込めている。

地元茅ヶ崎ではお目にかからないような、すましたカッチョエエOLが闊歩している。
まるでテレビドラマの舞台のようで、外国人がIDカードを首からぶら下げ、
ビジネスマンがひっきりなしに颯爽と歩いている。
髪の毛が潮で痛んだ貧乏ウインドサーファーにはいささか場違いである。

1社目はアメリカに拠点をおく安全認証機関。
受付は小奇麗なリゾートホテルのレセプションみたいで、壁には世界地図のパネルが貼ってある。
30少し過ぎた、感じのいい美人タイプの総務の女性が迎えてくれた。
笑顔がいい。女性は笑顔である。何はともあれ笑顔である。
笑顔がいいから、ふと悲しい顔なんかされると男は参っちゃうのである。あー、参りてー!

『お待ちしておりました。』やはりリゾートホテルである。
彼女は会議室に案内してくれた。彼女の後をついていく。いい形のケツである。
ダッポ~ン、ダッポ~ンとしてない。キュッキュッとしてる。キュッ、プルン、パーンッである。

面接では担当部長とその総務の女性が応対してくれた。
その二人はオイラを品定めする。オイラもその二人を伺う。今日は霊視に挑戦してみた。

二人とも高学歴、いい育ち、しかし人間的な強さが欠如している。いい意味での威圧感がないのだ。
青いオーラは見えるが赤色がない。何故だ?そう、彼らはオイラより年下で緊張しているのだ。
オイラは志望動機や将来的なビジョンを慎重に話した。
言葉を選び、彼らに植え付けるように話をした。
それに対し、彼らは真剣に耳を傾けた。結構真剣に傾けない人がいるものだ。
採用側には聞いてない失礼な人もいるんだ。

オイラは彼らに好感を抱いた。しかし会話に何かが足りない。すぐわかった。ユーモアだ。
『何か1発芸できますか?』の質問は無かったので、ホモフラダンスは披露できなかった。
真剣な話とウイットに富んだ(?)話をメリハリをつけて話した。

趣味は?と聞かれたので、ウインドサーフィンとロングボードと自信たっぷりに言った。
担当部長も総務の女性もオイラより年下だったので、自分を若くアピールすべきだと思ったのだ。
総務の女性の目の色が変わった。
『私もサーフィンするんです!』
(おお!キタキタキター!!!ロングでしょ!どこでどこで乗ってんのよぉおおお!)
オイラは心の中で絶叫した。
彼女の顔つきからコシレベルだと思った。技量って顔つきに出るものなのだ。
『どのくらいのコンディションがお好きなんですか?』彼女がキラキラし始めた。
『頭半くらいすかね』 オイラはチョット背伸びしてみた。
頭半って心臓バクバクコンディションなのだ。
担当部長も一気に緊張が解けたようだ。部長が続けた。
『では、私がウインドサーフィンをしたくなるように説得してもらえませんか?』 ナイスな質問である。

『ウインドの楽しさは一言で言うとスピードと浮遊感です。
実生活では決して味わえない、まるで宇宙旅行です。宇宙旅行はしたことないですけどね。
たぶんそんな感じです。頭以上の波と風速15Mでその快感が訪れるんです。
ホントに話すと丸1日かかりますから、話す機会がまた訪れることを祈ってます。』
今日の受け答えで一番のデキであった。1本取ったかな?取ってどうするよ!

オイラは何とか爽やかなお兄さんイメージを残そうと結構必死だった。
それに彼らが腹を立てれば次の役員面接はない。
ともにがんばりたいのなら役員面接に通す。
面接終了間際、次のステップの説明があった。
今回の面接をパスすれば役員面接と筆記試験だそうだ。
『筆記試験ですか。。。内容は?』
『英語の読み取りです。』
『ぎゃふん!』


。。。。午後の部
次はやはりアメリカ資本の完全外資の自動車部品会社。
ABS(アンチロックブレーキングシステム)やSRSエアバッグの安全システムを供給する。
ベンツ、BMW、フォード、日産、トヨタ、主要メーカー殆どで社員は全世界で6万人。
そこの品質保証だ。
つまり誰かが事故って、エアバッグが開かないとする。オイラの責任である。世界的大問題である。
もの凄い影響力である。やるならデカイことがいい。
ブワーンって膨らんだエアバッグに茅ヶ崎の砂がついてるかも知れない。
CHIGASAKI-CITYである。意味は全然無い。
(ジョンレノンが、NEWYORK-CITYのTシャツ着てた。ふざけたパロディー。
やっと冒頭画像と結びついた!)

この会社、午前に受けた会社と同じ建物にあった。ビックラこいた。偶然にもほどがある。
あまりの偶然。これも何かの縁なのか???
オイラはサーファー目キラリ総務女性にみつからないように、
走ってその午前中の会社の受付の前を走り、午後の部の会社のある2Fへダッシュした。


面接はマンツーマンだった。
専門的なことを思い切り突っ込まれた。
データ解析に偏差値を使っているか、統計的手法は何を使っているか、
パレート図を書くときはどんなエクセル関数を使うか、
こういう電子制御の不具合が起きた場合どんな是正の処置をとるのか。
思い切り手に汗を握った。手にヌルヌル業務用ローションを塗ったかのようになった。
担当者はオイラのウイークポイントを単刀直入に伝えてくれた。
英語力と電子知識の不足である。オイラの専門は金属加工なのである。
(いや~、ちょっと厳しいな~)→オイラの素直な感想だ。
今回パスすると次は役員面接だけど、英語のインタビューがあるとのことである。
『私は海外とのやりとりを辞書片手にEメールする程度です』とはっきり言った。
もし入社して困るのはオイラである。無理無理!

電車に乗り、家に着くや否や携帯電話が鳴った。
転職支援会社のベッピンさんからだった。
今日午後に受けた会社が早速役員面接を受けて欲しいとのことだった。
面接は本国(アメリカ)とテレビ電話回線によるネット会議形式だそうだ。
バリバリのエリート国際ビジネスマンみたいだ。オイラは貧乏ウインドサーファーだっちゅうの。
『英語はできませんって先方に伝えたんですよ。何故でしょう?意外です。』
意外である。英語力は日本のスタッフが補うそうである。
その役員面接は木曜日。会社休みまくりである。どこぞ吹く大西である。
その担当者がもしやゲイ?いやいやまさか。。。

さらにまた支援会社のベッピンさんから書類選考が通ったと連絡があった。
そこは都内の財団法人。
転職支援会社が今まで20人推薦してきて1度も選考されていないところだという。
オイラは怖くなってきた。大袈裟に装飾書類はやばい。

今後の展開に目が離せない。
自分のことなんだけど、映画みたいになってきた。

午前の会社のサーファー目キラリさんとサーフィンするのであろうか!
またケツを拝めるのであろうか!
それとも午後の会社で世界を飛び回り、英語ができないためホモフラダンスで誤魔化すのか!
結局転職できず、相変わらず腹痛大西貧乏ウエーブライダーのまま一生を終えるのか!

だんだん笑い話みたいに思えてきた。
これは転職ブルースだ。ブルースを楽しむぜ!!