Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

2017 Hakuba Internationl Trails

2017-08-21 20:00:56 | ランニング

来月、トレイルランレースに初挑戦です。
2017 Hakuba Internationl Trails 、7回目を迎える大会です。

トレイルの大会というのは山で行うわけなので、
その山がある村の協力が必要になってきます。

山を走るというのは世間一般ではないので、
村おこしの起爆剤になるかというとハテナマークが付きます。
しかしながら自然への回帰主義が広がっているのか、
トレイルの大会はだいたい一度では終わらず、何年も繰り返されるようです。

ここがとても重要だと思うのですが、
過疎化の進む山村で、ひとつのイベントに対して村中の人々が結束することこそが、
村おこしになるわけです。
真の活性化になるわけです。

沿道の人々が笑顔で応援してくれる。ハイタッチをしてくれる。
村のおばあちゃんたちが夜なべで作った食事がエイドステーションに並び、
それをおばあちゃんたちが自ら賄ってくれる。

こういう温かさが全国から選手を呼び、協賛メーカーを増やし、
さらにはトレイル整備も完成度を増し、大会の質がどんどん上がっていきます。
おそらくフルマラソンでは見れない光景なんだと思います。


日本の山は素晴らしい。
家も田んぼも、麓にある小学校も、川も、
全部セットになって何とも言えない日本人の郷愁がそこにあります。

そこで村の人々と選手が一体となって大会を盛り上げていく。

ただ走りにいくわけではない。
緑深い日本を楽しみに行くんですね。

特に白馬国際はそういう大会らしく、まさに感動の文字がピッタリの大会のようです。

参加選手は2000人に及びますが、50キロの行程で前後誰もいなくなり、
一人になることもあります。
山と山をつなぐロードではロストする可能性もあります。
でも、そこでこんな標識があったら、とても大きな力になるんだと思います。



あと20日切りました。
笑って耐えるをモットーに。
前に、前に、前に、前に。
そして大きな感動を。

選手の皆さん、日本アルプスで逢いましょう。


市民ランナーからララムリへ、どM変態から玄人へ。

2017-08-03 22:12:52 | ランニング

走り方には、足裏の着地箇所でフォアフット、ミッドフット、ヒールストライクの3通りがある。

Born to run というランニングバイブル的な本でフォアフットを推奨している。
また、過去NHKでフォアフットのアフリカトップランナーと、
ヒールストライクの日本人トップランナーの違いを医学見地で解説した番組があった。

これにより、フォアかヒールかという論争に火が付いた。

ヒールストライクは体重の3倍の荷重がかかるのに対し、フォアフットでは1.5倍。
膝の故障が多いのはヒールストライクというのが数値的に実証された。

フォア、ヒールというのはランナーそれぞれの骨格の問題があり、
日本人がアフリカ人の走りを真似ることはできない。
複合的な身体運動の結果として足裏のポイントがあるわけなので、
ヒールストライクのランナーが無理やりフォアフットにすると怪我をする。

骨格だけでなく、基礎スピードの問題もある。
スローであれば自然に踵から着地するが、100m全力なら踵は着かないだろう。
アフリカンは基礎スピードが速いのでフォアがベースになっているのだろうか。

踵着地のランナーが、42.195キロをフォアフットを意識して走るのは到底無理なことだし、
今のそのフォームこそが、最も楽なポジショニングであるわけだから強引にフォームを変えることもないはず。

だが、それが何かのキッカケで、実はフォアの方が楽で速く遠くへ走れる!となったらそれに越したことはない。

それに怪我がなくなり、痛みを恐れることなく長距離を走れれば、それこそFun to Runなのだ。

今回、フォアフットに興味を持ったのにはこういう経緯がある。

住んでいるところが海にほど近く、サーフィンが盛んなので、
冬以外、仕事以外、ランニング以外はほとんどビーチサンダルの生活をしている。
ビーチサンダルで犬の散歩をするとき、犬と一緒に走ることがよくある。
そのとき全く無意識なのにフォアフット走行をしているのだ。
土踏まずから拇指球にかけての面で地面を捉えている。
いつもそういう走りをしていたのだろうが、それに気づくことはなかった。
無意識だったからだ。
あらためてその走りであることを自覚し、繰り返し数十メーターを何回か走った。
踵は補助的に接地するレベルで、面白いことは脚が身体から前に出ていないということだ。
シューズの場合は身体から前に前に脚が出ているんだね。
これはビーサンが走りづらいからではない。
自分はビーサンのベテランで、ビーサンで全速力で走れる。

不思議だった。

ビーサンの踵部がフリーのためなのか??
ビーサンを脱いで裸足で走ってみた。これで明確になった。
明らかにフォアフットで走れてるのだ。

理由は明らかになった。
原因はシューズだ。
ただしシューズが悪いのではなく、
シューズに頼っている無意識がヒールストライクにしているのだ。

シューズの中にはヒールストライクを強制しているものもある。
ソールが踵より出っ歯になっているもの。
それと踵カップが前傾しているもの。
これらはフォアフットができない構造になっている。
ゲルが入っていてそのクッション性を最大限に活かすためだ。

初心者ランナーは脚が出来ていない、という前提で造られるシューズはこうなる。

ところが、上級、初級関係なく快適なシューズがベストという発想のメーカーは、
カップが直立していて、踵端のクッションを敢えて無くしている。
例えばスイスのメーカーOnのクラウドサーファー、クラウドフラッシュ、クラウドベンチャーだ。

これらシューズはフォアフットの走りにもマッチするはずで、
おそらくシューズ性能を最大限に発揮してくれるだろう、そう思った。

何よりも、長距離での膝の鈍痛は耐え難く、フォアフットにトライする価値はあるだろう。
そういう結論に至ったわけである。

さて、どうやってフォアフットに変えていく?
今後ビーサンでランニングするわけではない。
もちろん、走りながらフォームを矯正するのではない。それは前述したけど怪我をする。
ポイントはこうだ。
フォアフットに無意識にチェンジできる機会を自身に与えることだ。

ということで、強力な武器を手に入れた。
ワラーチである。



メキシコのタラウマラ族が履くランニングサンダル。
古いタイヤ一枚を足裏にくっつけて紐で固定する極シンプルなもの。
最近、湘南でもたまに見かけることがある。

材料費2000円の手作りだ。
手作りだよ。
自作だ。

合わなければやめればいい。
10キロ以下の距離から始める。
タラウマラ族はこれで100キロ走るし、あのスコット・ジュレクを負かす。
世界最強の走る民族 ララムリである。
カラフルなランニングフォームより、遥かに目立つかも。
アースカラーのウエアにワラーチだと物凄く玄人っぽい。
走る職人みたいな。

自分は素人ランナーで、マラソン大会やトレイルレースにも出る。
FUNのためのレースだよ、とわかっていても、1分1秒を争う高速レースに変わりはないし、
ましてやその趣向が高くなっている。
ロンドン世界陸上も今日始まったところだ。

楽しむための走りがあり、少しではありながらレースが人生の華やかな舞台とするためのキッカケになればよい。
走ることが人生の喜びであると同時に、少々マニアックな探求にはなるが、高速レースへのアンチテーゼにもなる。

ワラーチがそのトリガーになるかもしれない。

自分なりに期待している。

ワラーチのクッションは皆無だけど、Run on Cloudsの心がそこにはあるだろう。