Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

超エアボーン@強オンショアウエーブ

2010-12-27 18:29:21 | windsurfin'
12月26日(日)
ちょいとマイルドになる予報だったのにまたまた3.7~4.2。
残念ながら波は小ぶりで風はクロスオン。
前半はオーバーだったけど、徐々に超ジャスト。

オンがきついのでスピード殺さずのボトムターンが課題。
ダウンザラインしながら下方向で育つ波を待つ。

デカメのやつがボードの進むライン上で割れ始めた。
逃げるか突っ込むか、迷ってる余裕も無い。
流れのリズムは止めてはいけないのだ。

ホレホレリップの先まで駆け上がった。
全身全霊で板を返した。

超エアボーンになった。
ボトムが遥か眼下に見える。
着水した。
崩れた波が襲い掛かってきた。
スープに身体も道具も隠れた。
ものすごい圧力。

でも耐えてワイプアウトしなかった。
たぶんスープの中からプレーニングしなから出てきた。

ビーチを観たら何人かが手を振ってくれた。
何人かが拍手してくれてた。
ビーチに上がると何人かがわざわざ声をかけに走ってきてくれた。

コンテストで優勝した気分になった。

おそらく人生のハイライトだったかもしれん。

その後アドレナリンで脳と身体が麻痺してずーっと乗りまくった。

最期は精根尽き果て、でも気持ちだけはボードに乗り移り、
ボードだけ凄いスプレーを上げた。

身体はボードから離れてるんだけど。。



茅ヶ崎スーパーウエーブ!!!!

2010-12-25 18:58:30 | windsurfin'
素晴らしい!!
エクセレント!!
最高!!
しびれるぅ~!!
ワンダホーッ!!!

どんな形容詞も今日の波にはあてはまらんくらいエエ質だったす!!

風は3.7~4.0のサイド。
サーファーほとんど皆無。

ビーチに上がるウエーバーはみんなニコニコ顔。

波は肩~頭。
場所によっては頭オーバー。
波数多く、どこから仕掛けても極上のフェイス。
2,3回振ってピークを目指しリッピング。
まさに直角のジェットコースター!!

今日はモモ兄貴、もりじゅんさん、いやん。
そして10年来の友人のショアラインのマナブもやってきた。

ビーチは寒くて砂嵐、でも海上は超パラダイス。

この世に天国があるとすれば、まさに今日の茅ヶ崎。

この波は明日も残りそう。
風は若干落ちて4.0~4.5くらいかね。

とにもかくにも今日の波は最高のクリスマスプレゼントでした。

NO WAVE, NO FUTURE!!!

preクリスマス寒波@御前崎

2010-12-23 22:13:43 | windsurfin'

12月23日(木)@菊川
西北西ビュンビュンボイ~ン!
3.7~4.0㎡。

オイラは3.9㎡&68L。

ややオフショアでたまにイン抜けるけど、アウトはベロベロオーバー。
波は肩。

チンしてもたもたしてて巻かれる奴はなぜか頭なのさ。
いやー、高速洗濯機だったな。

アウトも割れてアドレナリンぶりぶり!

祝日というのに、道路もガラガラ。海もガラガラ。
波は取り放題、巻かれ放題!

ガスティー&シフティーで乗りづらかったけど、波乗り楽しかったなあ。

さあさあ、土日の超大西に備えて、明日の会社はじっくり休息の場としよう。

クリスマスプレゼントはいい波とちょうどいい風でオネゲーシマスダ!!!

仕事の事は考えませんが、波乗りについて考えてみますた

2010-12-21 12:40:38 | windsurfin'
12月20日(月)
前々からこの日、有給を取っていた。
オイラ、たぶん、有給休暇というのは殆どウインドにしか使ったことがない。
お仕事が少々お疲れモードだったし、1日中寝るもよし、ちょいとドライブするもよし、
まあそういう休暇もいいなと思ったのだ。

でも結局その休暇を取った月曜、午前中から南西風が吹き出しウインドしますた~。
風は5.1㎡で超ジャスト~ややオーバー。板は75L。
波はナシ。限りなくフラット。

こういうコンディションもいいですな。
どこまでトップスピードが出るか、乗りながら腰の位置を確認したり、
ハーネス位置をずらしたり、マストの付き出し量を変えてみたり、などなど。
スピードロスしないようにジャイブアプローチ。
ダックジャイブでスイッチスタンスのままプレーニング維持。

最近クソオーバー連続だったので、ある意味ストレス発散になった。

週末の大西、超ウエーブコンディションに向けてリセッツ!!みたいな感じですた。


さて。
先週の3.5オンショアコンディションのとき、後半若干落ちてくれて何とか出ることができた。
で、そのとき初めて一眼レフカメラで連写をしてもらった。
アクセサリーのプリントでトリミングして貼り付けて一連の動きがわかるようにしてみますた。



自分は乗ってるとき、考えてるのか考えてないのか? 自分でもわからん。
たぶん考えてない。でも感覚では捉えてるはず。
その感覚を言葉にするとどうなるかトライしてみた。
文章にすると再確認できるので次回のリトライになるからにゃ。


波は腰~腹くらい??腹ないかもしれない。
どうなんだべ??
自分が思うにボトムターンを仕掛けるのが早過ぎるのではないかと思う。
最後のカットはそのあとリップしそうな感じだけど、実は波が無くなってるのだ。


パークが難しいとされるのは、おそらく波質なんでねえべか?と思う。
仕掛ける位置がジャストで合えば、乗ってて大感動。
位置を外すとスーパージレンマに襲われる。

パークは4㎡以下の風波になると波が育たない。
せっかくブレークしても消滅しちゃう場合がとても多い。
だから基本はミドルの波では乗らない事。乗ってもしょうがない。
多少加速するくらいで、たのしい波ではない。
なので、インサイドのちゃんとした波を探すことすかね。


そのインサイドの波はパークの場合ピークワイドなダンパーになることはまずない。
風が強いと波があちこちでバラけて割れるけど、各々の波には必ずピークがある。
そのピークはミドルでは顔を出さず、海面下に潜伏してる。
インサイドへ向けてのプレーニングはその隠れてるピークを探す作業でもある。

目ぼしいウネリを見つけたら、まず、その前後の波、
特にインサイドよりの波のピークを確認する。
その波がセットなら後ろの波のピークの位置はそんなに大きく変わらないはずだ。
それから、フェイスの張り具合を確認する。
フェイスが張るというのは、そこにパワーが凝縮しているのでそこがピークになりやすい。

乗る波と、そのピークに狙いを定めたら、移動して位置補正開始。
ピークが風下ならセイルを開いて下る。
でもこれはオーバーのときは爆走空中分解になるときがあるので避けるかな。
オイラの場合はほとんど風上を狙うかな。オンショアなら100%。
移動しなくていい時はステイ。
移動をたくさんするときはとにかくフル加速でバックサイドで速度を稼ぐ。

で、必ずピークより向こうに出ることを意識してます。
バックサイドが伸びないので、よくピークより向こうに出切れなくて、
つまりピークでボトムターンしちゃうので足元でリップする波が無くなり、
結局カットバックしてもう再度トライすることになる。
それを繰り返すと切れのない、グリグリサーフィンになってしまう。
これいつも反省してる。

でもそれはそれでちょこっと楽しい。
ロングボードサーフィンしてるみたいで。

とにかく!
ウエーブ楽しいっす!!
奥ふけーっす。


Norwegian Wood

2010-12-15 21:03:16 | ThinkAbout..


『ノルウェイの森』を視たよ。

原作はもう何回も読んだ。

この映画、感じ方が人それぞれだろう。
画一的な意見は恐らくない。

もしかしたら原作よりも映画の方が多様な感想がありあそうだ。
つまりそれほど深い映画なんだと思う。
村上氏はこの自分の原作による映画を視てどう思ったのだろう。
おそらく絶賛したと思うんだけどなあ。


ワタナベは40歳手前。
ドイツへ向かう飛行機の機内のBGMからシンフォニーが流れる。
『ノルウェイの森』だ。
20年前の出来事がよみがえり、ひどく混乱し始める。
あまりにもリアルな高原の風景、草のにおい、風の音。
しかし直子の顔を思い出すには時間がかかる。
『私のことを覚えていてほしいの。私がこの世に存在していたことを忘れないでほしいの。』
ボクのやがては薄れていく記憶や、思い出自体の虚無性、もしくは思い出自体が本当にあったことなのかどうか、、、
人はそうなることを直子は知っていたのだ、という回想から物語は始まる、本ではね。

そして、直子はボクのことを愛してさえいなかったのだ。


映画ではこのプロローグが省略されてスタートする。
だから原作読まずに映画を視るといささか混乱する。

映画には様々なテーマがあるが、男女の愛についてがメイン。
性描写が赤裸々で、会話自体がR12指定なのだが、これは男女間の会話で誰でも口にすることだ。
それは愛なのか欲望なのか誰でもお互いに疑問に持ち続けることである。
直子はそのギャップにひどく傷つく。自己を責める。
恋人のキズキが自殺したのは自分のせいなんだ。。
苦悩の中で直子は彼女なりに答えを出す。
その答えがあまりにも残酷なため、直子が行きついた先は、、ということだ。

全編、オイラ的にはとても切ない映画だった。
誰しもが経験し、そして解決できなかったことを、また自らに問う事になる。
20代は否定し、30代はそう捉えようと努力し、40代は自分の如く正面から向き合える。
それぞれの年代でその思いは変化する。

さて。
ビートルズの『ノルウェイの森』は確実にオイラのベスト10に入る曲である。

昔、ひっかけたんだかひっかけられたんだか、とにかく女の部屋に行ったらノルウェイの森みたいだったんだ。
彼女の部屋のラグに座り、2時までとりとめのない話をし、酒を飲んだ。
彼女は明日仕事だから寝るわよ、と言って、オレはバスタブに寝た。
朝目覚めたたら鳥は飛び去っていた。(彼女はいなくなっていた)
オレは暖炉に火をくべた。
そこはノルウェイの森みたいな部屋だった。



ざっとこんな感じだ。

実は、この曲の中に映画が含まれていた。オイラは知らなかった。
映画の中の挿入歌で曲が含まれていると思ったんだが逆だった。

そもそもノルウェイの森は挿入歌ではなく、エンディングクレジットの曲だった。

監督が悩んだに違いない。

原作では直子の20歳の誕生日にワタナベがプレゼントするのはビートルズの『サージェント・ペパー』。
二人でアルバムを通して聴くのだ。そのシーンがない。
映画には一切ビートルズという言葉が出てこないし、直子がノルウェイの森が大好きだとも言っていない。

ビートルズと映画をどうやって結びつけるかを監督は悩んだ末、断ち切った。
つまり断ち切るほど強いつながりを持っているという事なんだなとも思った。

ジョンが歌った歌詞の主人公は紛れもなくワタナベである。
ひっかけたかひっかけられたかの彼女は直子と正反対の性格の緑である。
緑のいる世界でワタナベは葛藤する。

ノルウェイの森というのは、ベッドと解釈している文献もある。
彼女はベッドに誘った、というのである。

その歌の結末は、朝起きていなくなっていたのは緑だけではなく直子もだったんだな。

歌詞自体が非常に意味深で、もはやジョンは他界しているので本当の意味はわからない。



She told me she worked in the morning
And started to laugh.
I told her I didn't
And crawled off to sleep in the bath

このラフ、とバスとジョンが歌った後に、リンゴがとても力強くバスドラを叩いている。
このバラードにはふさわしくない叩き方だ。
これってワタナベの張り裂けそうな心境なんだろうなと勝手に解釈する。

なんだか、村上春樹は小説ノルウェイの森を使って、ラバーソウルというアルバムをトータルアルバムにしたかったんではいか??
と思ってしまう。

なんたってIQ85の人だから。

緑が、ワタナベくん、今一体どこにいるの???と聞く。
その問いかけにワタナベくんは軽くパニックを起こす。
自分の家の前にいるのに。

ここってどこなんだろう???ってワタナベくんが答える。

我々は一体どこへ向かってるんだろう。
まわりの人たちは示し合せたように自分から遠ざかっていく。
Nowhere Manが暗に登場するというわけだ。

結局のところ世界は君の意のままになるんだぜ、
という自己治癒的な答えはジョンが出しているんだな。

だから村上氏やワタナベくんは文章を書いている。

などと勝手にオイラは思う。