あいりのCinema cafe

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★雨のニューオリンズ

2004-10-14 09:12:30 | アメリカ映画 (40)

dgafopjwp

昨日に引き続き、ナタリー・ウッド繋がりです。

監督 シドニー・ポラック
出演 ロバート・レッドフォード ナタリー・ウッド
   チャールズ・ブロンソン      1966年製作 米

ふとTVで見かけたのだけど、見入ってしまった映画です。

姉が亡くなり、母は男と駆け落ちしてしまった孤児の少女が、寂れた駅の線路の上で遊んでいます。
その姉のお古のドレスをまとった少女が、美しかった姉の思い出を語るところから映画は始まります。

鉄道の周りに栄えた田舎町の宿屋を兼ねた居酒屋の”花”は美しいナタリー・ウッドです。
鉄道の監査員として街にやって来たのはロバート・レッドフォード。
二人は次第に互いを意識し始め、という訳なのですが。

ナタリーの母親は美しい娘を酒場の呼び物にするだけでは足らず、お金持ちの老人と結婚させ、自分も楽をする事しか考えていない。
鉄道閉鎖や、時代が荒んでいたという事情もあったかも知れないけど。
やっぱりこの母親は酷いと思うなあ。
自分の元から娘を奪うレッドフォードが気に入る筈がなく、ことごとく邪魔をします。
レッドフォードが去ってからも、彼を忘れられないナタリーは彼の後を追い、ニューオリンズにやって来ます。
幸せになれる!そう思った時、母親がナタリーを探し当て彼女の過ちをレッドフォ-ドに知らせる事で決定的に二人の仲を裂きます。
深く傷付いたナタリーは泣きながらアパートの外へ飛び出していきます。

もうお終い・・
ニューオリンズは彼女の心を映すように雨でした。

結局、レッドフォードも彼女の定めから彼女を救う事はできなかった。
それが見るものを歯がゆくするのだけど。
少女の姿が痛々しい。
この子も姉のように人に利用される人生を送るのかな。

ナタりー・ウッド、情感、表現力が豊かなたぐい稀な女優さんですね。
黒い瞳が生き生きと輝いて美しい人でした。
『ウエスト・サイド物語』と『草原の輝き』に出演。

後年、残念なことにボートで湖に出て謎の死を遂げました。