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インファナル・アフェア/無間序曲

2004-10-01 12:57:36 | 香港映画 (57)

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無間道Ⅱ・インファナル・アフェア序曲

(劇場にて)

監督・撮影・プロデューサー|アンドリュー・ラウ
出演 アンソニー・ウォン|ウォン警部 
   フランシス・ン|ハウ
   エリック・ツァン|サム カリーナ・ラウ|マリー 
   エディソン・チャン|若き日のラウ 
   ショーン・ユー|若き日のヤン
                     2002年香港
公式ページ
香港全体が黒社会ではないのかな~んて、失礼な錯覚をしそうな香港お家芸、黒社会映画。
少々、今風過ぎて観客置いてけぼりの傾向ありですが。笑

若手俳優二人(エディソン・チャン ショーン・ユー)を巡って三人のベテラン演技派俳優アンソニー・ウォン、フランシス・ン、エリック・ツァンの演技が文字通り火花を散らす。

どの俳優も脇役ながら、全盛期の香港映画で脇をしっかり固めた俳優たち。
彼らがそれぞれに見せ場をビシバシ!決めてくれ香港映画ファンのはしくれ、私は随喜の涙を流したのであります。笑

エリック・ツァンはその憎めない存在が『ラブ・ソング』でも泣かせてくれました。

特に、フランシス・ン(ン・ジャンユー)、『欲望の街 古惑仔 II 』では『レオン』のゲーリー・オールドマンばりの突き抜けた悪役を演じた人、目が恐ろしい。
今回のインテリジェンス溢れる冷静で家族思いのボス役は新鮮!にゃんともカッコ良い!
よく見ると、見なくてもヨン様にも負けない?美男です。笑

自分の身代わりに竹馬の友、同僚の警部を死なせた時のアンソニー・ウォン凄いです。
こんなに感情移入できる場面も少ない、感動。
撃たれたフランシス・ンが信頼していたヤンの正体を見破りつつ、息を引き取る時の目が哀しい。

フランシス・ンの狂気を感じさせない冷静な演技も素敵です。

お話は香港黒社会のボスの座を巡って善悪入り乱れ、二転三転、息つく暇もない。
でも、それぞれの人間の思惑が丁寧に描かれている。

友情、恩義、家族愛、運命、人間の業(カルマ)とは?
一度見ただけではお話の全ては到底理解できない。

そこがこの映画の狙いだとしたら・・・罠にかかったかも。

ショーン・ユー(若き日のヤン)に注目。
『欲望の翼』のミミ、紅一点カリーナ・ラウが変わらず美しい、映画中唯一の癒しの花となっています。
『アンディ・ラウの逃避行』で涙を誘ったあの「ビヨンド」が再結成、エンディングのテーマを歌っているのも嬉しい。

注 この映画は最後まで席を立たないで下さい。

『終極無間』いったいどんなことになるのやら。
楽しみです。

TB送信;本日のレンタルラウ様