あいりのCinema cafe

只今gooブログにお引っ越し(工事中)

グランブルー

2004-10-10 15:34:22 | ヨーロッパ映画/イギリス・フランス (2
umi

監督 リュック・ベッソン
音楽 エリック・セラ
出演 ジャン・マルク・バール(ジャック)ジャン・レノ(エンゾ) 
   ロザンナ・アークエット(ジョアンナ)
   いるか(ジャックの家族?) 1988年仏

もう15年以上も前になるかな。
私はこの映画を大阪の海遊館のシアターで、リバイバルで見ました。
私のお気に入りベストテンに入る映画です。

壮大な海に魅せられた二人の男と女の愛の物語。
シチリアの美しい海。
ジャックとエンゾは幼馴染で子供の頃から海に潜る毎日。
後に、二人は素潜りでチャンピオンの座を争うことになる。

深海のある深さまでゆくと、そこでは海の色が変わるという。
それを「グラン・ブルー」と呼ぶ。
内向的で孤独な身の上のジャックとジョアンナが出会う。
ジョアンナはそんな彼に強く惹かれる。
エンゾはジャックを探し当て、フリーダイビングの世界選手権の試合に誘う。
潜水具なしで、どこまで深海に潜れるかを競う過酷な競技である。

やがて、ジョアンナはジャックと結婚するが、人を愛することに不器用なジャックとの生活は幸せだったのだろうか。
男たちは憑かれたように自らの限界に挑み、戦い、エンゾは帰らぬ人となってしまう。
ジャックも既に潜水病に侵されていた。

「ジャックは陸ではなく、海に属する人間だ」・・・エンゾの言葉通りなのだろうか。
ジョアンナは子供を身籠っていた。
まるでエンゾに呼ばれるかのように、なおも海に潜ろうとするジャック。
最後に、妊娠していることを告げ、自分の手でジャックを、海に送り出してやるジョアンナ。

Go Go!
I'm here! I'm here! I'm exist!! ゆっくりと海に帰って行くジャック・・・

この映画は、また名作『冒険者たち』に捧げられた映画でもある
エリック・セラの音楽も映画を盛り上げています。

何度観てもラストは胸をかきむしられるようで。
『風と共に去りぬ』と同じ感覚です。

ジョアンナに女性の「強さ」を感じました。
またジョアンナこそがまさに海、母性そのものだったのではないだろうか。
そうだ、そしてエンゾはジャックの父親だったのかも知れない。

PS また、エンゾの友情はジャックへの恋心に近かったのかなとも思えるのです。
   
TB送信:気分はシネマニア



おかしなおかしな訪問者

2004-10-10 15:28:58 | ヨーロッパ映画/イギリス・フランス (2
bigiter

中世物続きちゅうことで、今日は『おかしなおかしな訪問者』書いちゃおうかな。
誰も読まないかもしれんけど、まっ、いいかあ。汗;

映画『グランブルー』を見ていたく感動した私がジャン・レノ主演の映画って聞いて、すっ飛んで見に行った『おかしなおかしな訪問者』。
しかし、『グランブルー』は私の中では多分5本の指に入る映画でしたね。
フランス映画って愛(男女間に留まらず、全ての愛)を描いては熟成したワインみたいですよねえ。香り高く味わい深い。。。

で、『おかしな』はもうこれは見なきゃ説明しても、可笑しさは伝わらないですわ。
中世の騎士がお供を連れて現代に、タイムスリップするというコメディ。
ジャン・レノって人はやはりあの風貌ですから騎士の扮装が実によく似合ってる。
日本人じゃこうはイカンでしょう。

くそ真面目な騎士と漫画みたいなお供が現代文明の中で右往左往。
しかも、タイムスリップした城で自分たちの末裔とごたいめ~~んときた。
特にお供の下僕(クリスチャン・クラビエ)が吉本顔負けのすんばらしいギャグをやってくれて、もう鼻水も涙も一緒に出るほど笑った。
ギャハハ~♪
騎士が愛する姫の末裔が、のほほん上流気立て良しのマダムだったり。
良い味だしてるのよ、この女優さん。(ヴァレリー・ルメルシェだって)

フランスにはああいう城が残っていてホテルになってたりするんだね。へぇ~。
って事で、さて二人は首尾よく自分たちの時代に戻れるのか?
見てのお楽しみってことで。チャンチャン