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ベティー・ブルー

2004-10-11 22:34:50 | ヨーロッパ映画/イギリス・フランス (2
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製作・監督・脚本: ジャン・ジャック・ベネックス
原作 フィリップ・ディジャン
出演 ジャン・ユーグ・アングラード
   ベアトリス・ダル/ジェラール・ダルモン

心に残るフランス映画というとこの映画を思い出します。
青年ゾルグ(ジャン=ユーグ・アングラード)は、感情の起伏の激しい性格の女性ベティ・ブルー(ベアトリス・ダル)と暮らしている。
最初から激しく愛し合う二人のシーンがかなりショッキングかな。
ベアトリス・ダルはこの映画の他には私は見かけなかったが、とてもセクシーで魅力的。
激情型の彼女には少し感情移入しにくかったけど。
でも、女性なら一度はこういう風に愛されることに憧れるかもしれない。
ベティーは時に感情をコントロールできないが、ゾルグはそんなベティーを愛していつも優しく庇う。
ジャン=ユーグ・アングラードの優しさが良い。
ジャン=ユーグ・アングラードって、どことなくジェラール・フィリップに似ていると思うな。

二人はフランスの地方に移るが、この街と自然が心を和ませてくれる。全てが美しいです。
でも、せっかくの愛の巣で、ベティーが徐々に精神のバランスを崩していく過程が悲しい。
彼の子供を望むがそれがダメになった時、悲劇が起こる。

そして彼が彼女に取った行動とは・・・
想像もしなかった結末は衝撃的でした。
こういう愛し方、こういう愛もあるのか!
アングラードは最後まで男らしかった。真実、彼女を愛していたのね。
結末を書くことは控えるけれど、是非見て欲しい映画です。

全てが終わった後のゾルグの表情に安堵と平安を見たのは私だけだろうか。
或る男と女の物語・或る愛の形としていつまでも心に残る映画です。