あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

Santa Maria in Cosmedin教会のモザイク

2011-11-30 19:18:30 | モザイク探訪~ローマ~
夕暮れの教会。高い塔でも有名です。(少々写真がボケてます。



でも何よりもこの教会が有名なのは、これでしょうね。



そう、嘘つきはこの口の中に手をいれると抜けなくなるという「真実の口」。真正面からの写真が多いので、ちょっと横顔をとってみました。教会の外にあるのですが、教会が閉まる時間には門が閉められてしまうので、門の外からの撮影ですが、時間内は常に誰かが記念撮影をしてるので、真実の口だけの写真をとるのは難しい。マンホールの蓋だとかって話ですよね。紀元前4世紀まで遡るとは、随分と文明が発達していたものです。

観光客の多くはこの「真実の口」を目当てに訪れるようですが、この古い教会の方がずっと見学する価値があると思います。詳しくはどうぞ→Wikipediaのページ

さて、モザイクですが、この教会でモザイクと言えば、まずすぐに目につくコズマーティ様式の大理石モザイクの床装飾でしょう。様々なデザインのパターンがあって、写真にはとうてい撮りきれない。おまけに教会内は結構暗いんです。(というわけで、うまく撮れていなかったので写真なしです。あしからず。)カタログでも売っていれば買うんですけどね。
この床モザイクはローマでも色々な教会で見られます。



ところで、今回ご紹介しようと思っていたのは実はこちらの方です。



8世紀のモザイク画の一部です。元々はサン・ピエトロ寺院で見つけられたものだそうです。L'Epifaniaってイタリアでは言いますが、キリストの降誕の後、東方から三人の博士が捧げものをもって拝みにやってくる、その場面を表したものです。8世紀の作品とは、なかなかきれいに残されています。

付け足しですが、イタリアでは1月6日がL'Epifaniaの祝日です。今ではベッファーナと呼ばれる魔法使いのおばさんがよい子にプレゼントを持ってきてくれるという、第二のサンタクロースの日のようなものです。三人の博士がキリストにお祝いを持って行ったことからくるのでしょうか。もちろんクリスマスはクリスマスで別にプレゼントがありますよ。全く出費の多い季節です。そして、1月6日になると、プレセーピオ(キリストの降誕シーンを表したもの)に3人の博士が加えられます。なのでクリスマスの飾りももちろんその日が過ぎるまではありますよ。日本ではお正月の飾りがあるので、クリスマスツリーもすぐに片付けられてしまいますね。

このモザイク、実はお土産売り場になっている部屋の中にあります。なのでちょっとわかりにくいのですが、お見逃しなく。

サッルスティウス庭園

2011-11-29 19:25:07 | ローマ de ウォーキング 
日曜日のこと。ちょっと済ませたい用事があって、地下鉄のリプブリカ駅で降り、用事を済ませてあてもなくウォーキングに入りました。何となく歩きはじめると、有名なベルニーニの彫刻があって「天使と悪魔」の中にも出てくるSanta Maria delle Vittoria教会が見えたので、久しぶりに入ってみることに。中は真っ暗で、といっても教会ではよくあることで、いつものように目が慣れてくれば見えてくるものと思っていたら、何年生きてきたんだろうというようなサンタクロース風の髭をはやした、神父なのか修道僧なのかが近づいてきて、怖い顔で出口を指さされました。どうやらお昼ごろで閉める時間だったようです。そういえば、入ろうとすると続けて人が出てきていたっけ。それにしても、ちょっと感じ悪い。

気を取り直し、教会の前の道、9月20日通りを歩いていくと、イタリア銀行の大きな建物が右手に現れ、鏡のような窓に景色が映って面白いので撮影。最近ものに映る風景がよく目に留まります。



雲一つない晴天。ウォーキング日和でした。


この辺りは官庁やオフィス、大使館などが多くて、立派な建物がたくさんありますが、日曜日はほとんど誰もいません。いつでもどこでも騒がしいローマでは、こんなところはとても貴重。また日曜日に来よう。

歩いていると、Horti Sallustianiというタイトルがついた観光説明板が目に入りました。なんだか聞いたことはあったのですが、初めてきました。どうやら紀元前1世紀の歴史家であり政治家であったガイウス・サッルスティウス・クリスプスの造った庭園跡ということです。彼の死後にはローマの皇帝たちのものになるようですが。サッルスティウスはカエサル(ジュリアス・シーザーですね)の友人で、ローマの内戦ではカエサルを助けて戦っています。この場所はカエサルの死後、サッルスティウスが買い取り、大庭園を造りました。Hortiというのは庭園という意味のようです。歴史家としての主著は「歴史」。




庭園跡の一部。観光地ではなく、申請をすれば見学は可能なのでしょうが、今はローマの商工会議所とコンファレンスホールとして使われているようです。


その敷地に併設してこんな立派な建物がありました。




でも何の建物なのか不明。




ズームイン。雨戸というか、シャッターのうよなものがちょっと残念。実は新しい建物なのかな。




壁にこんな紋章があったけれど、手がかりになるかしら。

まだまだ歴女には程遠い。






ブラジル大使館へ行ってきました

2011-11-25 22:29:25 | ローマ de ウォーキング 
最近ウォーキングに行くのに腰が重くなっています。寒くなってきたというのもありますが、それよりも日が短くなりすぐに暗くなってしまうことが大きい原因です。でも行かなければ行かないで、行かなかったことで気分が鬱になったり、いろんな否定的な考えが頭にやってきたりします。今日はダニィがまだ休暇中で、歩きに行こうというけれど、夜はまたサッカーを見に実家に行くらしいし、なんだかご機嫌斜めになりがちな私は、なかなか気が乗らず、目的なく歩きに行くのが面倒臭い気分になっていました。そこで、ブラジル大使館で今日から展覧会があって、初日の今日は入場無料だという記事をダニィが見つけてきました。普段は入れない大使館の中に入れる、そういうのにどうも弱い私は、突然腰が軽くなるわけです。

ブラジル大使館は、ナボナ広場にあるかつてパンフィーリ家のお屋敷だったパンフィーリ宮の中にあります。ローマでも最も美しい建物の一つで、広場に面した窓からは美しい絵画で飾られた天井が明かりがついているほんの少し見えます。そんなところに大使館を構えることのできたブラジルは鼻が高いことでしょう。




ナボナ広場。もうすぐ始まるクリスマスの市の準備が始まっていました。ブラジル大使館は右手奥の建物です。


中に入ると、正装の係員たちが快く迎えてくれます。さすが大使館フォーマルな雰囲気。素晴らしい室内装飾の部屋を見学しながら、行きついた展覧会会場は、なんと広場から見える美しい天井のある広間でした。なんとこの広間も見ることができてしまい感動です。展覧会の作品があるためにわかりづらかったのですが、この広間はボロミーニのプロジェクトで有名な遠近法の間でもあります。天井の絵画はピエトロ・ダ・コルトーナの作品です。
Galleria Cortonaこちらから見られます。

展覧会はVik Munizというブラジル人アーチストの作品展です。とてもオリジナリティあふれる作品です。
例えば、カタログから撮影したこの作品。



テーマはバチカンのシスティーナチャペルの有名なミケランジェロの作品ですよね。何で描かれているかというと、よ~く見るとごみ置き場から集められたようなものばかり。展覧会では、もちろん作品を写真に撮影されたものが展示されているのですが、実物はかなり大きいものだということがわかります。なかなか興味深いです。

後でわかったのですが、初日の今日だけでなく、展覧会は期間中(12月16日まで)ずっと入場無料です。大使館の見学と、この面白い展覧会と、そしてイタリアを代表する巨匠たちの手掛けた作品を近くで鑑賞できる絶好の機会と思います。是非是非お薦めです。

そして帰りには、ここからすぐ近くにあるGROMというジェラート屋さんに寄ってみるのはいかがでしょう。日本にも支店がありますが、ローマのおいしいジェラート屋のトップ5に入ると思います。今日行ってみたらホットチョコレートもあったので、ジェラートは寒いのでちょっとという方にはこのホットチョコレートもお薦めです。ヘーゼルナッツのトッピング入りがおいしいです。場所は上の広場の写真に手前の方に写っている噴水の近くです。隣にもう一つジェラート屋があるので、お間違えなく。GROMの方です。

罪なき者、まず石を投げよ。

2011-11-24 12:49:45 | ローマの平日
11月23日はダニィの誕生日。夜の10時ちょうどに生まれたとのことで、じゃあたったの2時間の誕生日か、などと冗談を言っていたものの、何歳になってもやはり誕生日は祝いたいものと思うので、一日ダニィの好きなことをすることにしました。とはいえ、あまり希望ってもののないらしい本人は、仕事の休みをとったものの、いつもの通り朝から2時間ジムに行き(今腰を痛めているので、お年寄り向けストレッチングコース 笑)、お昼は日本食レストランのランチメニューで大好きな天ぷらうどん食べ(折角誕生日なのだからと思うのに、いつも天ぷらうどん)、その後は映画オタクのダニィのこと、今やっているMEDFILM FESTIVALという映画祭に行くと実はもう前から決めていたようです。MedfilmとうのはMediterraneoから、つまり地中海地域の国の映画を対象としたフェスティバル。




ダニィは3本見る予定にしていました。普通に映画館に行くと、大概は吹き替えですが、普通フェスティバルの映画は字幕です。こういうフェスティバルは興行成績とは結びつかない映画が多く選ばれて上映されるので、この機会だけのために吹き替えを作らないのは当然ですが、3本もの映画を日本語ならともかく、イタリア語や英語で読み続けるのはかなり疲れますよ。まあ誕生日だから我慢我慢。

さて、見た映画の話も面白いのですが、ここでお話したいのは映画とは関係ありません。まあ、いつもの愚痴というか、呆れというか、よくあるイタリアの日常シーンのお話です。

映画を鑑賞するにあたって、無料だからか、入場券や整理券などを配っていません。最初についた人が時間がきたら先に入り席をとる。まあこれが問題なく機能する日本のような国もあるでしょう。ローマでも人気のないような映画は席の争奪がないので一応何事もなく進みます。そして1本目の映画は運良くそんな状況でした。映画はかなり興味深いものでしたが、お仕事のある人には無理な時間帯だったこともあるでしょうね。私たちはこの映画の後に始まる映画も観る予定でした。映画が終了するとその映画の監督のお話などがあって、それを聞いていると予定の時間を超過することがあります。そして、次の映画も同じところで上映されるはずでも、一旦外にでなければなりません。ずっと同じ人が居残れば他の人が鑑賞できないという平等の観点からすれば、私も100%納得です。

出口は入口のある部分とは全く反対側で、建物をぐるっと回って入口に戻るのですが、なんともう長蛇の列が出来あがってました。そして係員の人が、手を広げて、「ここから後ろの方はお待ちいただいてももう入場できません」と叫んでいます。ダニィはまず、前の映画を観た人は自動的にもう次の映画を観ることができないというシステムに怒りを表していました。なんで先に整理券を受け取りに来て、入場を確保するということができないのかという怒りです。

私としては、こういう無料の映画祭、同じ人だけじゃなくて、いろんな人に外国の映画を観る機会を与えるという意味では、こういうことも仕方がないかなあとは思ったのですが、それよりも気になったのは別の点です。イタリア人の列の作り方はもう有名でしょうけれど、まず列を作るための仕切り(というのでしょうか、日本なら普通ありますよね)がありません。つまり、列の太さが横に5人にも6人にもなるわけです。列の形がはっきりもしません。そこへもって「入場できるのはここまでです」と言われたら、どういうことが起きるのか。そこから後ろにいた人が、どうにか前の列の方に割り込めないかという行動に出るということです。入れないのに待っていても無意味だからと係りの人が伝えようとするのは理にかなっていますが、ここローマではもともと割り込みを試みる人が大勢いる中でまともに並んでいた人々までを悪魔化させてしまうということなのです。つまり、入場できるところにいたはずの人々が入れないという結果になるわけです。もちろん、すぐに飽きらめてその場から立ち去るお上品な方々もたくさんいるのも事実です。

さてこの後、席が無くなったところで入口のガラスのドアが閉められ(外からは開けられないようにできている)、長い時間寒い中待っていて理不尽にも入れなかった人々がドアの前に殺到し、ある男性は声を荒げて怒鳴っていました。その方の言い分は、自分は寒い中40分も並んで待っていた、それなのに後から来た人々が自分より前に入場していった、お怒りはごもっとも。私には、いつものシーンか、どうしてこういつも外にでると喧嘩のシーンがもれなくついてくるのだろうと嫌な気分になってきました。ダニィは「彼の言うことは正しいよ」というし、私もそれには同意するけれど、どうして最初から喧嘩調なのかが気に入らない。中には携帯で録画している人もいましたから、今は下手するとYoutubeなんかに載せられちゃいますね。




入口で苦情を訴える人々。


この男性が興奮して怒りを表していると、周囲もそうだそうだという雰囲気になり、係員はなんとか説明を試みるけれど、男性も諦めず、そのうちに奥の方から警官が2人現れました。何かとすぐに警官や力に訴えようとするやり方も気に入らないのですが、男性はむしろ「ちょうどいい、警察に訴えてやる。警官と話をさせろ」と怒鳴り始めました。

私たちはもう次の映画を観ることに決めて、その列の方に移動したのですが、そこでもすぐ並ぶ人からの緊張感がひしひしと押し寄せます。全員入れるだろうほどの少人数しかいないのに。ダニィに「こういつも喧嘩のシーンばかりみている日常は本当にストレス。あの怒っている人だって、絶対に後からきて前の方に入り込んだことあるはずだね。うまく行ったときは、ラッキーとか言って舌を出しているに違いない」と言うと、「それはそう思うよ」とあっさり納得してました。そういうダニィもどうも無意識のようなのですが、列の団子状になっているところに向かう傾向ありです。私が気になるところはそこで、他人はぺしゃんこにするぐらい責めるくせに、他の機会にはあなただって同じことしているじゃないかという人が多いことです。問題はどうも本人にその認識がないというところらしいのですが。

そこでこの間似たような話をしていたときに、そういうときはこういうんだと教えられたフレーズを思い出しました。
"Chi e' senza peccato scagli la prima pietra"、」つまりタイトルの「罪なき者、まず石を投げよ」です。
聖書のからの言葉で、ヨハネによる福音書8章にあります。そういえば聞いたことがあったなあ。
姦通の罪で捕えられた女がイエスの前に連れてこられ、モーセの律法によると石打の刑に処せられなければならないのだと、律法学者たちがイエスを試す。そこでイエスが「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まずこの女に石を投げなさい。」と答えると、一人また一人とその場を立ち去り、その女だけが残ったという話。

自分は人のことを責められるかどうか、ということですね。一人一人が自分は人のこと責められるだけの正しい行動をしていれば、もともとこういう不愉快な事態も起こらないんですけどね。まあ先ほども書いたように、認識のない人々が増えていて、この言葉を向けても気にせず石を投げるというのが今の現実なのかもしれません。

3本目の映画のときも同じ。もう夜遅かったので、列の人も少なかったんですよ。それでも人々の間のピリピリ感は同じ。そんなのがあるから、ぎりぎりまで中にいれてくれず、寒さに耐えなければならない。そこへ働いている係員に宅配ピザなんかが届いたりもする。整理券を配るとか、ちゃんと列をきちんと作れるようなしくみを建物の中にも作って、皆が気持ちよく屋内で待つことができたらいいのに、どうしてそんな事を考えられないのか本当に不思議です。今年初めて開くイベントでもないのに。きっと10年後も20年後も変わりないんじゃないかって、この点ではかなりネガティブな私です。


エコサンデー

2011-11-20 22:03:36 | ローマの休日
今日の日曜日は大気汚染を減らそうと、ローマとミラノでは車の使用が禁止されました。もちろん救急車などの緊急自動車は別ですけどね。違反者は155ユーロという罰金が科されます。以前にもそんな日がありましたが、確かナンバープレートの最後の番号が奇数の車だけとかそんなことだった記憶ですが、今回はある特別の理由で許可されている車以外はすべて。こういうことが実施されることの背景には、もちろん進んでしまった大気汚染への懸念があるのでしょう。

私たちは遠出をしませんでしたが、車の走らないローマをちょっと見てみたかったかな。かなり奇妙だと思いますよ。

わが地区ガルバテッラでは今日は一日、物産市が開かれていました。こういった市がローマのいろいろな所で時々催されるので、よくわざわざ出かけて行ったものですが、10月からガルバテッラもその場所の一つになったらしく、月に一度開かれるということ。嬉しいニュース。




かなり多く出店されていたので驚きました。写真は半分ぐらい。


イタリアと言えば・・・というものがたくさん売られます。つまり、ワイン、オリーブオイル、生ハム、サラミ類、チーズ、はちみつ、パン・お菓子、瓶詰の野菜、ジャム、エトセトラ、エトセトラ。生産者が直接売っているので安心です。もちろんスーパーで買い物するよりは高いですけどね。遠い地方からも出店していて、変わったチーズやお菓子なども見られます。



何か穀物に包まれたチーズ。いかにも手作りっぽい。




こちらは葡萄のカスに包まれているらしいです。

私たちは、アブルッツオ産のサラミ、はちみつ石鹸、クリスマスのお菓子トロ―ネ、パンを買って帰りました。試食は、上の写真のチーズ、タルトゥーフォ入りサラミ、はちみつ入りグラッパ(おいしかったあ)、3種類のトローネ。悪くないね。

また来月が楽しみです。なんと家から徒歩3分ぐらいの近さです。エコ日曜日でも大丈夫です。


マットレス預金

2011-11-18 22:45:49 | ローマの平日
ここのところテレビをつけると必ずイタリアの経済危機について話しています。日本のニュースでも、イタリアはどうなってしまうんだろうという深刻さを伝えているようで、日本からも「イタリア大変そう」的なメールなどをいただきます。そういう日本も、実際どこまでイタリアよりマシと言えるのか・・・のようですが、表面はイタリアの問題はかなり深刻に見えますね。経済のしくみにはどうも疎くって、話題にするリスクは避けたいと思いますが、この間友人から、ギリシャでは銀行を信用しないタンス預金を始める人が増え始め、セキュリティのしっかりしたドアが物凄い勢いで売れているという話を聞きました。

ところで、この日本でいうタンス預金ですが、どうもイタリアでも話題にあがってきているようです。確かに銀行の預金への心配というのはまず頭に思い浮かぶことでしょうね。そこでテレビのニュースを見ていて気づいたのは、イタリアではマットレスの下に入れるという表現をするようです。その上に寝るので一番安心ということですね。後で他のイタリア人にも確認済みですが、なんかイタリア人らしいかなて思ったり。床(敷石)の下の人もいるようですが。

話は変わり今度の新しいイタリアの首相はマリオ・モンティ氏ですね。Mario Montiと書きますが、誰かがMari o Montiと書いているのを見てから、どこでその名前を聞いても、Mari o Montiに聞こえて仕方がありません。イタリア料理にSupagehtti ai Mare e Montiというのがあって、Mareは海のもの、Montiは山のもの、間にあるeは英語でいうところのand です。つまり海のもの(エビとかイカとかシーフードですね)と山のもの(キノコなど)のミックスパスタです。oは英語でいうところのorなので、Mari o Montiはまるで海鮮か山菜を選んでくださいパスタのようで、誰が書いたのか知りませんがおもしろいなあとそれから頭にインプットされてしまいました。

いずれにしても、Monti首相には頑張っていただきたいものです。いくら優秀な方でも、課された課題はかなり難しいでしょう。それでも皆がマットレス預金を始めたら、泥棒も増えそうで考えただけでも恐ろしいです。




全然関係のない写真ですが、素敵な本屋さんを見つけたので撮影しました。ドアに書かれているAntica Libreria、英語ではアンティーク・ブックショップです。正にそんな感じの本屋さんですね。(確かナヴォナ広場の近くでした。)

秋色のボルゲーゼ公園

2011-11-18 00:26:07 | ローマ de ウォーキング 
ローマはにはウォーキングにはもってこいの大きな公園がいくつかありますが、ボルゲーゼ公園も家から近ければしょっちゅう歩きたい素敵な公園です。どうも自宅からここまで行くとなると、ちょっとした外出になってしまうので、車で送ってもらえる機会があれば行くという頻度でしか行くことがないのが現状です。

さて、今回はボルゲーゼ公園の中にあるCasa di Cinema、つまり映画館というか、映画イベントが催されるところで何か映画フェスティバルなるものが催されているということで行くことになりました。(無料!)ウォーキングがメインの目的で、ついでに映画も見ようという話で出かけたのですが、到着するとすぐに上映の映画があり、それを見てしまうと暗いなかのウォーキングになってしまうし、何が目的で来たかというと歩くことじゃないかと思いおこし、結局映画は諦め、広いボルゲーゼ公園の散歩になりました。

ボルゲーゼ公園の中には、このCasa di Cinemaだけでなく、有名はボルゲーゼ美術館やその他にも小さな美術館がいくつかあり、動物園もあり、素敵なバールもあり・・・と人出は結構多い公園です。貸し自転車もあり、普通の自転車、2人乗り、4人乗りと、種類もいろいろあって、ぼやぼやしていると轢かれそうな交通量だったりします。

いつもはボルゲーゼ美術館やこのCasa di Cinemaのある辺りにいることが多いのですが、今日はボルゲーゼ公園の中の池まで行きつきました。



あ~、ちょっと秋らしい風景。
日本の秋は、木々の紅葉から感じられていましたが、ローマではあまり紅葉を意識することがありません。日本に比べると少ないこともあるでしょうし、それに紅葉を見に行こうなんてそういう意識とか習慣がないのでしょうね。
夏が終わると秋をあまり感じずに冬が来るなあと毎年思っていましたが、ちょっと秋を感じられて嬉しくなり写真を撮りました。




池には鴨がたくさん。

ストレスの多い町ですが、都会の中の自然に癒されています。

ちょっと歩きますが、地下鉄A線のSpagnaかFlaminioから行かれます。

スターバックスの代わりになりそうなカフェ

2011-11-16 11:49:10 | ローマ de ウォーキング 
やっと昨日から暖房入りました(ほっ)。でも午後2時から10時までなんですけどね。湯沸かし器の方、まだ直りません。もう諦めの境地。

歩数計の電池を交換したら、ちゃんと動いているようです。良かった、壊れたわけじゃなくて。折角8月から続いているウォーキング、歩数計に頼らなくても続ければいいってものですけれど、やはり背中を押してくれる何かがないと自分の意志だけでは難しい。

最寄の地下鉄駅ガルバテッラに、去年からだったか橋の建設をしていて、これもいつ終わるのやらと思っていましたが、なんとか形になってきました。橋といっても、川の上にかかっているのではなくて、線路の上にかかっているものです。



まだ完成はしていませんが、他に線路の反対側に渡るための橋はあります。その橋に平行して作られているので、今の橋は新しい橋ができるとなくなるんでしょうね。こんなに立派な橋でも、形からするとどうも車が通るものではなく、歩行者用のようです。資金不足で地下鉄工事も進んでいない状況で、どうしてこんなお金の無駄をするのかなっていう疑問もあるのですが、ここガルバテッラはこういう新しい感じの建築物がないので、今後ガルバテッラのシンボルになったり、見に来る人が出れば少しは町をきれいにしてくれるかなあと期待もあります。(駅の近くは特にごみのポイ捨てが多いようで、正直きれいとは言えないのです。)

今のところはこれがガルバテッラのシンボルでしょう。



観光地ではありませんが、ちょっと雰囲気のある地域ではあるので、映画の撮影などはよくされます。それでスクリーンにこれが映ると、ああガルバテッラってわかるわけです。でもガルバテッラでとりわけ有名なのは、ムッソリーニの時代に建てられた変わった住宅があることです。(いつか改めてご紹介します。)最初は古めかしくてお化け屋敷みたいに見えていましたが、昼間よくみるとなかなか凝った建築物が多くて素敵なんですよ。個人の庭のある家もあるし、集合住宅的なところでも中庭があったりと、羨ましい限り。なかなか売り出しにも出てこないし、それよりもとても高額のようです。最近はガイドブックをもった外国人観光客をちらほら見るようにもなりました。

さて、建築中の橋を眺めながら線路の向こう側に渡り、少し歩くとオスティエンセ通りという大きな通りにでます。この通りには(またご紹介しますが)モザイクの立派な作品があるカピトリー二博物館の分館Centrale Montemartiniがあります。この博物館ではよくコンサートなんかもやっています。そして私のウォーキングルートはこの道を地下鉄ピラミデ駅の方まで歩き、寄り道をしたりして歩数が十分なときはそのまま地下鉄でガルバテッラに戻ったり、歩数が足りないときは別のルートでウォーキングを続けて帰ったり。

さて、本題ですが、このオスティエンセ通り沿いにCaffe' Letterarioというところがあります。元々は近所の市立図書館を探して行きついたところでした。中にはもちろん図書館もあるのですが、入ると大きなスペースがカフェになっていて、ソファーなんかもあって、コーヒーを飲みながら読書ができます。日本だと長時間いられる喫茶店など至る所にありますが、ローマにはスターバックスすらなく、タリーズカフェなんてもってのほか、そういうスタイルのコーヒーショップはありません。日本のように、ちょっと喫茶店に入って、それからだらだらおしゃべりっていう習慣がないのでしょうが、しばらく一人でも座っていられる所がないのが、ローマでは辛いところです。ところがここ、どうもそれができそうです。

入口を入るとなんだろうという感じの通路があって、最初入るのに勇気がいりますが、ちょっと進むとこんな景色が現れます。



手前は小さな本屋さん、アート関係と子供の本専門かなという感じでした。左手にバールがあって、その裏(見えませんが)が市立図書館になっています。奥の方にはイベントスペースや小さなステージもあって、コンサートやセミナーなんかも催されるようです。

さらに数歩進むと、



右手の方にかなりゆったりとしたソファーがあるのがわかります。

残念ながら図書館自体はかなり規模が小さいです。図書館ごとにテーマがあるのかもしれませんが、ここは映画やアート系の本や雑誌などが多いようです。おまけにやたらとDVDがたくさんありました。小説類はありますが、学術書は無理ですね。パソコンは数台ありました。図書館の中でコーヒーやケーキを食べられるっていうのはかなり珍しいですよね。日にもよりますが、夜10時まで開いているようです。


無料のイタリア語コースのお知らせも出ていました。今期は初心者用の講座のみで、2月に新たな講座が始まったら利用させてもらおうと思っています。日本語講座もやらせてもらえないかな。

ぶらっといって、自分の家のようにソファーで読書ができるスペース。ちょっと嬉しいです。ウォーキングに行って、そこで休んでいたら意味がないですけどね。

ピラミデまで行って、まだ歩数足らず、チルコ・マッシモまで歩いて、まだ歩数足らず、コロッセオまで歩いて、う~ん、帰りは地下鉄をまたピラミデで降りて歩くか・・・。家に到着時、9490歩。ノルマは達成。ちなみにこのくらい歩いて5Kmちょっとです。



コロッセオの横を通ったときはすっかり日が暮れました。夜のコロッセオも美しい。


Caffe' Letterario : Via Ostiense 83, 95 (地下鉄B線Piramide駅)

San Pietro in Vincoli 教会のモザイク

2011-11-15 12:27:34 | モザイク探訪~ローマ~
一つ前の投稿でご紹介したSan Pietro in Vincoli教会に一つモザイク作品がありました。入って左側の壁の方です。



こちらは聖ペテロではありませんね。San Sebastiano、日本語では聖セバスティアヌスらしいですね。聖セバスティアンでも知られているようですが。7世紀後半の作品のようですが、そんなに古いものかとびっくりです。

この聖人、木に縛りつけられた若くて女性的な感じの美しい青年として表わされているものが多いようですが、それは後期ルネッサンス以降のスタイルで、それまではひげもじゃで勇敢でたくましいローマの軍人のイメージだったようですよ。また調べて聖人のお話のところで取り上げたいと思います。

必見、ミケランジェロのモーゼ像 

2011-11-15 01:03:55 | ローマ de ウォーキング 
最近歩数が減っていますが、ウォーキング続けます。実は歩数計の電池が切れてきていたようで、時刻が狂ってきたり、こんなに歩いたのに消費カロリーがそんなに少ないはずがないでしょといった状況が2、3日続いていて、歩きに出る意欲にも影響をきたしています。

ウォーキングをしながら、ローマ散策もします。前に行ったことのあるところも、再度行くと見え方が違ったりします。時刻によって、光の当たり方も違うし、季節によって人が多かったり少なかったりとか、前には知らなかった知識を持って再度訪れるとこれまた大きく違います。

とはいえ、大概は地下鉄に乗って10分以内の駅あたりで降りてそこから歩いてみます。なので前にも書きましたチルコ・マッシモやコロッセオなんかで降りることが多くなります。

イタリアの大巨匠ミケランジェロのモーゼ像は、美術館ではなく教会の中にあるので、無料で何度でも見に行かれます。この教会はSan Pietro in Vincoliと言って、最寄は地下鉄のコロッセオまたはカブール駅になります。コロッセオで降りると、美しいコロッセオを振り返り振り返り見ながら、地下鉄の駅の上の丘の登って行きます。観光のハイシーズンですと、教会の方に向かうらしい旅行者が歩いているので、ついていけばそんなに遠くはないのですが、ちょっと奥まったところにあるので、地図を見ながらでも少しわかりづらいかもしれません。おまけに教会の正面は結構地味な感じです。



入るとこんな感じ。以前何度か来たことがありましたが、いつも私の他に2、3人いるぐらいで、静かでいいなあと思ったものですが、この日は訪問者が大勢いました。それにもっと暗い感じがしていましたが、なんだか明るくて、以前の印象の方が好きだったんですけどね。

San Pietro、日本語では聖ペテロでしょうか、この聖人はローマの守護聖人で、ローマでは一番重要な聖人です。このin vincoliという言葉、私はずっと勝手に動詞vincere(勝つという意味)から来ているのかなと思っていたのですが、ある日観光案内の仕事のダニィがある英語話者の観光客を相手にどうやらこの教会の場所を教えていたのですが、そのときSaint Peter in Chainsと言ったのが聞こえました。えっ、チェーン?鎖なの?

それもそのはず、この教会には聖ペテロが捕えられていたときにつながれていた鎖というのが祀られているんです。伝説によると、エルサレムで捕えられていたときの鎖をローマでつながれていた鎖と比べようとしたところ、この二つの鎖が一つになったとのことです。



こちらがその鎖。



この真ん中の方も聖ペテロでしょうか?なんか鎖のようなものが見えますね。


そしてお待ちかねのミケランジェロのモーゼ像は主祭壇の右側にあります。



下の真ん中の像ですよ。近づいてみると、さすが巨匠の腕は違うということがわかります。



ね、すごいしょ。手の甲の血管とか、筋肉の付き方とか。

ミケランジェロの作品にうっとり見とれて、なんとも運動にならないウォーキングとなりました。帰りはそこからコロッセオの横を通り、チルコ・マッシモまで歩いて地下鉄に乗りました。ぎりぎり8000歩到達。