あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

ブラジル大使館へ行ってきました

2011-11-25 22:29:25 | ローマ de ウォーキング 
最近ウォーキングに行くのに腰が重くなっています。寒くなってきたというのもありますが、それよりも日が短くなりすぐに暗くなってしまうことが大きい原因です。でも行かなければ行かないで、行かなかったことで気分が鬱になったり、いろんな否定的な考えが頭にやってきたりします。今日はダニィがまだ休暇中で、歩きに行こうというけれど、夜はまたサッカーを見に実家に行くらしいし、なんだかご機嫌斜めになりがちな私は、なかなか気が乗らず、目的なく歩きに行くのが面倒臭い気分になっていました。そこで、ブラジル大使館で今日から展覧会があって、初日の今日は入場無料だという記事をダニィが見つけてきました。普段は入れない大使館の中に入れる、そういうのにどうも弱い私は、突然腰が軽くなるわけです。

ブラジル大使館は、ナボナ広場にあるかつてパンフィーリ家のお屋敷だったパンフィーリ宮の中にあります。ローマでも最も美しい建物の一つで、広場に面した窓からは美しい絵画で飾られた天井が明かりがついているほんの少し見えます。そんなところに大使館を構えることのできたブラジルは鼻が高いことでしょう。




ナボナ広場。もうすぐ始まるクリスマスの市の準備が始まっていました。ブラジル大使館は右手奥の建物です。


中に入ると、正装の係員たちが快く迎えてくれます。さすが大使館フォーマルな雰囲気。素晴らしい室内装飾の部屋を見学しながら、行きついた展覧会会場は、なんと広場から見える美しい天井のある広間でした。なんとこの広間も見ることができてしまい感動です。展覧会の作品があるためにわかりづらかったのですが、この広間はボロミーニのプロジェクトで有名な遠近法の間でもあります。天井の絵画はピエトロ・ダ・コルトーナの作品です。
Galleria Cortonaこちらから見られます。

展覧会はVik Munizというブラジル人アーチストの作品展です。とてもオリジナリティあふれる作品です。
例えば、カタログから撮影したこの作品。



テーマはバチカンのシスティーナチャペルの有名なミケランジェロの作品ですよね。何で描かれているかというと、よ~く見るとごみ置き場から集められたようなものばかり。展覧会では、もちろん作品を写真に撮影されたものが展示されているのですが、実物はかなり大きいものだということがわかります。なかなか興味深いです。

後でわかったのですが、初日の今日だけでなく、展覧会は期間中(12月16日まで)ずっと入場無料です。大使館の見学と、この面白い展覧会と、そしてイタリアを代表する巨匠たちの手掛けた作品を近くで鑑賞できる絶好の機会と思います。是非是非お薦めです。

そして帰りには、ここからすぐ近くにあるGROMというジェラート屋さんに寄ってみるのはいかがでしょう。日本にも支店がありますが、ローマのおいしいジェラート屋のトップ5に入ると思います。今日行ってみたらホットチョコレートもあったので、ジェラートは寒いのでちょっとという方にはこのホットチョコレートもお薦めです。ヘーゼルナッツのトッピング入りがおいしいです。場所は上の広場の写真に手前の方に写っている噴水の近くです。隣にもう一つジェラート屋があるので、お間違えなく。GROMの方です。