あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

いまだに待ってます・・・ペルメッソ

2009-02-10 21:00:55 | Matrimonio (イタリアで結婚)
イタリアに長期滞在するためには、滞在許可書(permesso di soggiorno)の取得が必要です。以前にも怒りを綴りましたが、イタリアの役所手続きの進まないことといったら、もう言葉がありません。婚姻による申請なので、てっきり簡単なのかと思っていましたよ。申請にいったのが昨年の4月、今だに発行されていません。(はぁ~溜息)

申請の受領書(半券などと呼んでいますが)が取り敢えずの滞在を正当化するものとなりますが、EU以外に出ると再入国のときに問題になるとか(最近、自国に帰るのは問題ないらしい)、きちんと仕事をしようにも契約には滞在許可書が必要だとか、何かと問題にはなるわけです。

ダニィも何度も移民局に足を運んだり、知り合いの警察官に調べてくれるように頼んだり、色々手をつくしたのですが、どうも移民局に知り合いがいたり、誰か大物を知らない限りは、どうしようもないようす。同じ立場ながら、申請後2ヶ月で発行されたり、最初から無期限の滞在許可書が発行されたり(私のは2年間だろうと言われてます・・・)という人もいたりして、この不公平さが一番辛いところですね。賄賂でも渡さないと進まないのかしら?

ところで一週間前にダニィのところへ、地区の警察から電話があり、移民局との間の手違いで私のが放っておかれていたらしいことがわかりました。申請後、移民局は地区の警察に申請者のうちを訪問を依頼するのですが(偽装結婚でないことを抜き打ちで調査にするという目的)、移民局は依頼しているのに、警察は受けていないと、それで何ヶ月も過ぎてしまったということらしい。珍しく「すみません」といったような連絡で、本当は抜き打ち調査なはずなのに、私の場合はこのような形になりました。手違いを見つけてくれて、本当に助かった。まだ100%捨てたもんじゃないとほっと肩をなでおろし。

でもまだ滞在許可書を発行されたわけではありません。一歩進んだだけ。またいつまで待つのやら~と思っていましたが、ダニィが昨日移民局に足を運び、3時間待たされた挙句でしたが、2月25日に受け取りの予約をゲットしてきました。ブラボ~!!!

それでも家に帰ってきたときは、かなりご機嫌が悪かったです。私もさんざん警察や移民局での嫌な体験をしているので、その気持ちはよ~くわかるのですが、半日はかなり怖いムードでしたね。(申し訳ない!

移民局へ行くと、色んな目的でイタリアに滞在したい人々がいるわけで、嫌な部分を見ることがあるわけですね。本当に気分悪いですよ。

他の国に暮らしている方もこんな大変な思いをしているのかしら?ダニィが例えばドイツ人だったら、もっと楽だったりするのかな?と思ってみたりするわけです・・・。

何とかの神頼みですけれど・・・

2009-02-02 11:05:51 | ローマの平日
今日は大好きな姪っ子の中学お受験の日。「学校の授業で好きなのは何?」と聞けば、多分「体育」と答えそうな姪がそれでも頑張ってお受験を決め、のんびりながらも頑張ってきたので、本番の今日は私もなんだか落ち着かない気分になりました。そんなわけで夕方、お散歩も兼ねて近くの教会に神頼みに行くことにしました。

ローマには900以上の教会があると聞いたことがありますが、うちの近所には4大教会の一つ、聖パオロ教会があります。うちから徒歩15分くらいですか、それでも地下鉄の駅で言えば隣の駅になるので、一駅乗ったりなんていうこともあるのですが、最近(・・・だけじゃないと言われますが)体を動かしてないので、やはり歩いて行きました。

さすがに4大教会の一つだけあって巨大です。入り口までが遠い、遠い。

これが教会の正面。もう夕方の4時半頃だったので、ちょっと暗いですね。
 

・・・なので昨年夏の明るい時間にとった写真もお見せします。
 
空が真っ青で、南国の教会みたいでしょ。

この扉は大聖年の年しか開かない扉。4大教会のすべての聖なる扉をくぐるとご利益があるとか・・・。(こちらは今日撮った写真なので暗いです。)
 正面に向かって右側の方です。

中もかなり広くて圧倒される感じです。写真を撮ろうとした瞬間に全面奥の祭壇部分のライトが消えてしまいました。誰かがお金を入れるとつくしくみだと思いますが、それより何よりカメラの充電ができてなくて、撮影不可能となりました。
 天井しか撮れていない・・・。
実際肉眼ではこんなに暗くありませんでした。写真になると真っ暗ですね。真ん中の箱は献金箱です。

上の写真の電気がなんとなくついているような部分には、歴代のローマ法王の顔が並んでいます。
現在の法王ですね。右には前の法王がうっすらと。亡くなると下に日付が入るようです。なので今の法王の下には何も記載がありません。左は次の法王のお顔が入るので今は空なわけです。


前の方に進んでいくと祭壇があるのですが、階段があって下に降りていけるようになっているところがあります。そこには聖パオロのお墓と、捕らえられていたときに繋がれていたという鎖が収められていて(本当かどうかは???ですけど)、大勢の人がお祈りを捧げていました。イタリアはこういうところがたくさんあります。
ということで私も姪のために「どうぞ姪が頑張れますようお守りください」と目的の神頼み。

また上に戻ると、右の方にプレゼピオ(前にも紹介しましたがクリスマスのときに飾られるキリストの降誕のシーンを作ったものです)がまだありました。「残念、カメラの電池切れなんだよなあ~」とそれでもなんとなく試したら撮れました!

全体を撮ろうとしたら、またもや電気が消えてしまいました。

それにしてもいつまで飾られるのでしょう。先週の金曜日にバチカン郵便局に行ったら、サンピエトロ寺院の前の広場のプレゼピオもまだありました。等身大の大きいものです。

前の部分に人が集まってきて、「ミサが始まるのかな?」と思ったら、ヴェスプリというお祈りの回が始まるところでした。カトリックの僧たちが30人くらい入場行進をして入ってきたので、かなり厳粛な感じでしたね。折角なので私も参加。
ヴェスプリは夜の祈祷のことのようで、イタリア語とラテン語で歌うように祈りを皆で唱えるものですが、パイプオルガンの伴奏がなんとも素敵と思えたのも最初の内だけ、意味もわからず唱えるので途中から飽きてしまい、「後何ページかなあ」状態。

ヴェスプリはここで行われました。日曜日の17時からです。ミサは18時からだそうですよ。

なかなか美しいでしょ。先の真っ暗な写真の奥の部分です。

以前は無かったのですが、キオストロ(回廊のある中庭)を見るためのチケット売り場が出来ていました。入場料3ユーロだとか。もう外は真っ暗になっていたので、今回は諦めて家路へ向かいました。

出口は入ってきたところとは違うのですが、入り口の前を通るので、夜の正面を見てみようと再度入場してみました。

イルミネーション効果がなかなか素晴らしい。夜はこれが浮き出たように遠くからでも見えるんです。

試しにカメラの夜景モードでも撮ってみました。

確かに目で見たのはこっちの方が近いかしら。でも先の普通モードの方がロマンチックのような。

今思うと、なんだかあまり神頼みして来なかったかも。ごめんね~。日本で試験中はこちらは夜中だけれど、一緒にいるつもりで徹夜するよん。