あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

大好きCarciofi

2008-02-28 05:39:44 | ローマの平日
日本ではアンティチョークとかチョウセンアザミと呼ばれているようです。私はイタリアで初めて食べて大好きになりました。



料理の方法は色々ありますが、一番シンプルなレシピをご紹介。
カルチョーフィで何と言っても大変なのは、外の固いところを取り除く作業。食べる量よりも捨てる量の方が多いのが残念。茎の部分(特においしい)も少し残して、固い部分を取り除いて行きます。さっと洗った後、色が変わるのでレモン汁を全体に塗ります。



私はそれを縦に4等分にします。お鍋にいれ、水をコップ一杯、オリーブオイル少々、塩少々を入れて、蓋をして火にかけます。分量は適当、適当。少なめにしておけば安全ですね。柔らかくなったら出来上がりですが、途中で水がなくなって、まだ固いようであれば水を足します。



シンプルですが、なかなかおいしい一品です。


イタリアでの婚姻手続き(ステップ3)-Giuramento

2008-02-23 20:23:37 | Matrimonio (イタリアで結婚)

さて、次はCircoscrizione(東京で言えば区役所のようなところ、証明書等を発行する役所)にGiuramentoに行くという。Giuramento、日本語訳は「宣誓」とか「誓約」みたいな意味。何を誓いに行くのかしら?というところなのですが、実はPubblicazione(結婚の公示)の申請手続きのことでした。イタリアでは(フランスもと聞きましたが)、結婚をするカップルの名前、出身地、生年月日などを10日間公示するのです。そこで誰かが異議を申し立てると(例えば、あの人はもう結婚しているはず、など)、すぐに結婚できないわけですね。実際異議を申し立てる人がいるケースがどれだけあるのでしょうか。

この手続きも予約していくのですが、この日の数日前にダニィに電話があり、「病院に行くので一日予約日をずらしてもらいたい」とのこと。役所の仕事なのに、この仕事をしている人は一人しかいないの?とやはりイタリアだ。当日も、部屋に通され、こちらは待っているのに、係りのシニョーラは黙ったままのんびり周りを片付けたりしてなかなか始まらない。さてやれやれ片付けが終わったかと思うと、今度はダニィと世間話。娘さんが卒業したばかりなのだが、仕事が見つからないと愚痴っている。そこでダニィが自分の職場を紹介したりして、一体いつになったら終わるのだろう。

それでもなんだか法律の条文みたいなのを読み上げていて、私たちはサインをし、もしかしたらやはり何かを宣誓したのかもしれませんね。私たちの公示は3月1日まで、その後半年以内に結婚しないと無効になるとのことでした。

必要書類はNulla Osta(婚姻要件具備証明書)とそれぞれの身分証明書(私の場合はパスポート)と印紙。公示終了後にまたNulla Ostaを取りに行くそうです。

部屋を出ると、私たちの無駄話のせいで人が大勢待たされていました。今回は反対の立場でよかった。あしからず。

 


イタリアでの婚姻手続き(教会挙式編ステップ1)-Dispensa matrimoniale

2008-02-22 02:06:16 | Matrimonio (イタリアで結婚)

3ヶ月振りにローマに戻ってきました。東京は家の中が暖房をしていても寒いのに、ローマの家はいつも暖かくて、暖かいことがこんなに暮らしを楽にするのかと改めて感謝。寒い中で生活をしている日本の家族にはとても申し訳ない。

さて、以前とは違い、「ローマに戻る=現実に戻る」になってしまった今、到着翌日から結婚の手続きの続きが待っていました。ダニィはともあれ、彼の家族は信仰深く、教会での挙式を最初から希望していました。私は洗礼を受けていないのでそれは無理だと思っていたら、Dispensa matrimoniale(結婚特免)というのを受ければ可能だという。サンジョバンニ・イン・ラテラノ教会(写真)にヴァチカンの事務所があり、そこに申請に行ってきました。教会関係の場所はどこも厳粛な感じで緊張を誘います。申請を受け付ける方も黒い長い聖職者用の服装で、大きな机の前に座っていました。必要書類は私のNulla Osta(婚姻要件具備証明書)と婚約者Certificazione di battesimo(受洗証明)と身分証明書(パスポート)。信者側は教会に信者としての役目(つまり子供には洗礼を受けさせること、カトリックの教育を受けさせること)を約束させ、信者でない側はそのことを了解していることを書類に署名します。同意しないと先に進めないのでもちろん同意サイン。終了。

その日の午後、今度はParocco(教区司祭)との面会。これは住んでいる地区の教会で、家から歩いて5分くらいかしら。初めて中に入りましたが、これがなかなか立派な教会。ただ前述のサンジョバンニ・イン・ラテラノ教会とは規模レベルが違うので、カテキズモ(カトリック教理の勉強)に小さい子供たちがたくさんきていて、気楽な雰囲気でした。司祭の方も聖職者用の襟はつけていたものの、黒いズボンにセーター姿。今朝の報告と書類を渡して、別の書類を作成すると、その後ダニィとは別々に面談がありました。そんなの聞いていない・・・とドキドキでしたが、なすべき答えは明らかな質問ばかり。例えば「自分の決断での結婚なのか」「離婚ができないことがわかっているか」「相手に隠し事はないか」etc.。これらはイタリア人同士の結婚でもしなければならない手続きで、役所で書類に署名すればいいだけの日本の婚姻に比べると本当に面倒臭いですね。やれやれ。

ところでこの教会はサンフランシスコ・ザビエル教会(イタリア語ではSan Francesco Saverio)、そう日本にキリスト教を伝えた人物ですね。確か歴史でスペイン人と習ったような、ダニィに聞くと「ポルトガル人じゃないの」と言う。じゃあ教会で聞いてみようと、手続きの合間に司祭に聞くと、一瞬の沈黙のあと「ポルトガル人」との答え。後で広辞苑で見ると、スペインのナバラ王国の貴族とありました。やはりあの一瞬の沈黙はわからなかったのだろうと私は思うのです。