あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

Santa Maria in Cosmedin教会のモザイク

2011-11-30 19:18:30 | モザイク探訪~ローマ~
夕暮れの教会。高い塔でも有名です。(少々写真がボケてます。



でも何よりもこの教会が有名なのは、これでしょうね。



そう、嘘つきはこの口の中に手をいれると抜けなくなるという「真実の口」。真正面からの写真が多いので、ちょっと横顔をとってみました。教会の外にあるのですが、教会が閉まる時間には門が閉められてしまうので、門の外からの撮影ですが、時間内は常に誰かが記念撮影をしてるので、真実の口だけの写真をとるのは難しい。マンホールの蓋だとかって話ですよね。紀元前4世紀まで遡るとは、随分と文明が発達していたものです。

観光客の多くはこの「真実の口」を目当てに訪れるようですが、この古い教会の方がずっと見学する価値があると思います。詳しくはどうぞ→Wikipediaのページ

さて、モザイクですが、この教会でモザイクと言えば、まずすぐに目につくコズマーティ様式の大理石モザイクの床装飾でしょう。様々なデザインのパターンがあって、写真にはとうてい撮りきれない。おまけに教会内は結構暗いんです。(というわけで、うまく撮れていなかったので写真なしです。あしからず。)カタログでも売っていれば買うんですけどね。
この床モザイクはローマでも色々な教会で見られます。



ところで、今回ご紹介しようと思っていたのは実はこちらの方です。



8世紀のモザイク画の一部です。元々はサン・ピエトロ寺院で見つけられたものだそうです。L'Epifaniaってイタリアでは言いますが、キリストの降誕の後、東方から三人の博士が捧げものをもって拝みにやってくる、その場面を表したものです。8世紀の作品とは、なかなかきれいに残されています。

付け足しですが、イタリアでは1月6日がL'Epifaniaの祝日です。今ではベッファーナと呼ばれる魔法使いのおばさんがよい子にプレゼントを持ってきてくれるという、第二のサンタクロースの日のようなものです。三人の博士がキリストにお祝いを持って行ったことからくるのでしょうか。もちろんクリスマスはクリスマスで別にプレゼントがありますよ。全く出費の多い季節です。そして、1月6日になると、プレセーピオ(キリストの降誕シーンを表したもの)に3人の博士が加えられます。なのでクリスマスの飾りももちろんその日が過ぎるまではありますよ。日本ではお正月の飾りがあるので、クリスマスツリーもすぐに片付けられてしまいますね。

このモザイク、実はお土産売り場になっている部屋の中にあります。なのでちょっとわかりにくいのですが、お見逃しなく。