あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

Confettiの町 ~Sulmona~

2011-11-14 20:40:43 | 旅~イタリア国内~
confettiというのはconfettoの複数形ですが、イタリアでお祝いのときに配られるお砂糖でコーティングをされたお菓子のことです。どこかで金平糖の名前はポルトガル語のconfeitoから来ていると読んだ記憶がありますが、ポルトガルのお菓子もやはり似たような砂糖菓子なんでしょうか。日本の金平糖も砂糖菓子ですよね。このイタリアのconfettoは見かけは、お砂糖でコーティングされたチョコレートや飴のような感じです。例えばM&Mチョコとか、メントスみたいな感じでしょうか。(最近日本に出回っているお菓子はよくわかりません。)

こちらは少し前に書きました金婚式でもらったconfettiです。金婚式ですから、金色のが必ず混じっていて(写真のは金紙で包まれたのがありますね)、ラッピングやリボンなども金色のことが多いです。



詳しくは知りませんが、お祝いによって色が決まっているようです。
私がもらった経験のあるものでは、
結婚式:白
金婚式:金
卒業式:赤
男の子の初聖体(カトリックのお祝い、日本の七五三のようなものだなあと思いました):青
女の子の初聖体:ピンク

というわけで、銀婚式はもちろん銀でしょうし、男の子の誕生・受洗式は青でしょうし、女の子の場合はピンクとなるでしょう。
うちにもいくつかもらったものがありますが、きれいでもったいないのでそのまま飾っておいたら、今は埃まみれという状態。もちろん食べていいわけですが、賞味期限も書かれていないし、今更埃をはらって食べるのもなんですからね。

日本研究で論文をかいて大学院を卒業したイタリア人の友人が、卒業祝いに配ったというconfettiを先日いただきました。彼女の論文は近代日本のファッションの変遷なんたらで、日本で買ってきた和風の布で袋を作り、その中にconfettiを入れていました。藍色と白の縞模様の布で、なかなか素敵なアイデアでした。中にはちゃんと赤のconfettiが入っていて、カタカナで書かれた彼女の名前入り。

さて、タイトルの話題に移ります。この夏、私たちはアブルッツォ州を旅行しました。(少し前に聖エウスタッキオの話のところでも触れました。)車で行ったので、泊まっていたScannoとう町の周辺の小さな町なども訪ねました。その中にSulmonaという町がありました。この町はこのconfettiの生産地でイタリア人なら誰でも知っているといような有名な町です。15世紀から作られてきました。



うまく撮れていませんが、ここはその老舗店。工場と博物館が併設されています。Pelinoのconfettiは特に知られているようです。歴史は遡ること18世紀後半の1783年こにこのPelino社は創設されたようです。歴史がありますね。

併設の博物館







confettiで作られてます。全く芸術作品ですね。


現在の工場

Sulmonaはこのconfettiだけのような小さい町ですが、町中に美しいconfettiのお店があってそれを見て回るのも楽しいです。
後で調べてわかったことですが、古代ローマの詩人オウィディウスの生誕の地でもあるようです。



花屋さんではありません。みんなconfettiでできています。食べるのか飾りなのかそこが疑問です。

今たまたま見つけたのですが、婚約祝いと18歳の誕生日のconfettiは緑だそうです。
金平糖を日本にもたらしたポルトガルにも同じような習慣があるのかな。ご存じな方教えてください。








さむい~!!!

2011-11-14 00:09:50 | ローマの平日
イタリアはベルルスコーニがついに(やっと?)首相を辞任。新しい政府はこの経済の大危機を乗り越えることができるかなんていう歴史的大事件の真っ最中ですが、私個人はそれどころではない気分。

というのも、湯沸かし器が壊れたらしくてお湯がでないんです。つまりシャワーは浴びれない。食器洗いも冷水。おまけに部屋の暖房はまだ入りません(どうやら11月15日あたりから入るらしいのですが・・・。)

日本でも不快な事件ですが、修理を頼めばどこかはすぐにやってきてくれて、最悪1日我慢というところでしょうが、ここイタリアはそうはいかない。

実はおかしいな?と思い始めたのは2週間ほど前。お湯が出にくいなと思う日があったと思ったら、翌日は一日お湯が出ず、たまに出るかなと感じても、なまぬるい程度。またでもその翌日はお湯が出たりして。そこでダニィの実家が頼んでいる業者にきてもらったのですが・・・。

ガス湯沸かし器を使っている場合、本当は年に一度検査をしてもらうことが義務付けられているようですが、私たちはすっかり怠っていました。なのでどちらにしても来てもらう必要はありました。3年間放っておいて恥ずかしいので外側だけ雑巾拭きをしておいたものの、中はかなり汚れていたようで、なんと汚れのせいかもという話になり(というのも、お湯がその日はちょっと出てたんですよ)、出なかった日はたまたま蒸気か何かが汚れにさえぎられて外に出にくくなってたとかなんとかかんとか、もう少し様子を見ましょうの結論になったようなんですね。ダニィなんて、修理屋の人2人と冗談なんか言いあったりしていて、お茶でもいかがとかって勧めているし、私はといえばこのまま帰しちゃっていいの?という変な不安はよぎったんですけどね~。案の定、1週間は持ちこたえたものの、お湯が全然でない日がとうとうやってきました。

最初はなぜか夜だけ出ない日っていうのが3日ほど続いたんです。こういうのって予感がするのか、その朝はパジャマを着たままシャワーのお湯を確認したんです。普通はすぐに水がお湯に変わるのに、何分たっても変わらない。その日は金曜日。ということは来週まで持ち越すことほぼ確実。今日中に修理依頼しなきゃ、とダニィにすぐに電話をすると、「月曜日に電話しよう」とまたのんきなことを言う。「月曜日に電話したんじゃ、来てくれるのはいつになるのよ~。今日中に電話よ、今日中!だめもとで今日でも土曜日でも来れないか聞いてね」と念を押し・・・結果は「土曜日は必要な部品を買うお店が閉まってるから、月曜日の午後じゃないと無理だそうだ」とのこと。なんで部品を持ってないわけ?ないならなんで今日金曜の内に買わないわけ?

来週になるっていうのは予想もしていたし、既に心づもりはできていたのですが、その翌日のこと。「ちょっと悪いニュースがあるんだけど」とダニィ。修理屋から電話があって、月曜日は仕事が詰まっていて無理、火曜日の午後になるとのこと。じゃあなんで最初は月曜日って言ったのよ~。だいたい最初に来たときに問題を発見できないのが手落ちなんじゃないか。普通だったら、じゃあすぐに来てくれるところを探そうじゃないのかと思うのですが、この前来た同じ人に頼んだ方がいいとかいうわけです。おまけにダニィの両親からの紹介だから面倒だ。

日本の妹にメールで話したら、「日本はクラシアンとかあるからいいけどね。銭湯とかもないの?」という返事がきて、「暮らし安心クラ~シアン」なんてCMがあったなあとさらに惨めな気分になりました。以前まだ日本にいた頃、大晦日の日にトイレが壊れたことがありました。両親は旅行に出ていて、一人で家にいたのですが、電話帳で調べて電話した業者さん、年内にちゃんと来てくれてすぐにトイレが使えるようになりました。ああ日本は素晴らしい。

私は毎朝シャワーを浴びるのがもうかなり長い間の習慣になっていて、それができないのは辛いです。一日が始まらないというか・・・。数年前開腹手術をした時ですら、病院で3日目にはシャワーをあびたぐらいです。今はなんとか鍋5つ分ガスでお湯を沸かして乗り切っていますが、気分はかなりブルーです。火曜日に来て、その日には使えるようになるんでしょうねえ。(もう疑いでいっぱい。)

そんな話を日本人の知り合いとしていたら、「うちは水道が壊れたときに、部品を変える必要があると言われて、じゃあお願いしますというと、今部品を持ってきてないだって、信じられないよね~」と言っていました。もう一人の知り合いは「テレビがうまく映らなくて、来てもらったら、全然どうしたらいいかわかってなくて、おまけに屋上にあがってどれがうちのアンテナかって聞かれて、もう諦めた」と話してました。お酒を飲んで酔ったままで来る人や、平気でタバコを吸いながら仕事をして、建物の中でポイと捨てるとか、もう信じられない話盛りだくさん。

愚痴話になると、ついつい長くなります。火曜日にはお湯が使えるようになりますように。
物が壊れるのが常に恐怖なお国です。