・・・という訳にどこかでなっていましたが、ローマのコンサートホールなどがあるAuditorium Parco della Musicaでは、"Luglio Suona Bene"というイベントが7月中ずっと催されていました。Auditoriumの屋外ステージLa Caveaでの毎晩のコンサートです。
私達はNeffaという歌手のコンサートに行きました。例のごとく、名前を聞いてもわからない私。ダ二ィが聞いたことのある曲が結構あるよと言うので、ラジオでよく流れるんだろうな程度の知識ででかけました。少しは知っている曲がないと飽きちゃうんですよね。
会場に着くと、私達のようにイベントマニアの知り合いダビデも奥さんと一緒に来ていました。このダビデ、みかけは普通のおじさんなのですが、無料で会場にもぐりこむことがほとんど趣味のような人で、ジャーナリストやテレビの人に混ざって平気な顔で入ってしまったり、色々な会場に知り合いやコネをしっかり作っていたり、おまけにチケットなしで入場したにもかかわらず、平気で前方中央に席を陣取っていたりする。悪い人じゃないのですが、こっちこっちなんて言われてついていくと、恥ずかしい思いをするかもしれないリスクがあったりします。そんなわけで、少しずつ少しずつ距離を置く付き合いになりましたが、会えばにこやかに挨拶は交わします。
さて、ダビデはまた後で登場させるとして、このNeffaという歌手、一曲目で早速、「あ~この歌の人か」と納得。確かにラジオでよく聞くものでした。私が気が付いていないだけかもしれませんが、テレビではMTV以外の音楽番組というものを見かけません。オーディション番組のようなものとか、コンサートや音楽祭の中継はよくあるんですけどね。そんなわけでもっぱら耳からしかイタリアの音楽情報が得られないため、姿を見ても曲とは結び付かないんです。
というわけでイタリアで大人気の歌手Neffaを紹介したいと思います。1967年、ナポリの近くの小さな町Scafatiで生まれたNeffaは本名はGiovanni Pellinoと言います。Neffaというアーチスト名はどこからきたのでしょう。以前クレモナのサッカーチームにGustavo Neffaというパラグアイ人の選手がいて、冗談でその選手に似ているなんて話から、その選手の名前をとったのだそうです。(本当に似ているのかなとその選手の写真を探してみましたが、正直私にはどこが似ているのかわかりませんでした。)
Neffaの音楽人生はドラム奏者として始まりました。私は音楽のジャンルの違いというのを良く知りませんが、初めはハードコアロックのグループ(Negazione)でドラムを叩いていたNeffaは、その後ヒップホップの世界に入り、Sangue Mistoというグループを結成してイタリアンラップ界で成功しますが、その後ソロ歌手に転向、今ではさまざまなジャンルの音楽を手掛けるアーチストです。
私は最近のNeffaしか知りませんが、なかなか聞きやすい曲が多いように思います。
このコンサートも45%ぐらい聞いたことがありました。私としては凄いことです。
ラジオでよく聞くLontano dal tuo sole。
こちらも有名。映画Satruno Controのテーマ曲となったPassione。
この映画に出てくる俳優たちは、イタリア映画界ではよく見ます。
帽子にTシャツは彼のスタイルのようです。
帽子姿のNeffa
ちょっと古くなりますが、一番有名なのはこの曲La mia signorinaだそうです。
この日もアンコールの最後はこの曲で、みなさんステージに上がりノリノリに踊りまくっていました。
この歌の中に、Potrei anch'io fare il presidente ma sto con lei e non mi manca niente (僕も大統領になれるけれど、彼女がいるから他に何もいらない)という歌詞があるのですが、アンコールの時、「僕も大統領になれるけど、未成年には手を出さないよ~」と歌ってうけていました。つまりベルルスコーニ首相のスキャンダルを皮肉ったんですね。
全くこの国の首相はこんなに色々なところで皮肉られていて、それなのに選ばれているというのはどういうことでしょう???これだけ人の話題に上るということは、それはそれで成功なのかな。でもちょっと~・・・というスキャンダルが多すぎですね。
さて、目立ちたがり屋といえば、友人ダビデも負けていません。コンサートの初めに、Neffaは「こんなにスペースのある大きいステージだし、僕はあまり歩き回らないから、ステージに自由に上って来て踊って構わないよ~」と言ったので、最初は躊躇していた人々も、一人がステージに上がると次々にステージに上がり出しました。その時です。客席中央に座っていたダビデが立ち上がり、ステージに近づきNeffaに直接に叫びました。「ステージで観客に踊られたのでは、客席からあなたが見えなくなるじゃないですか。私はこの人たちのダンスを見に来たわけじゃない。」
もともと会場の係り員たちもセキュリティ目的で観客をステージにあげるのは避けたい様子で、Neffaも「そういうことだから、残念だけど・・・」とステージから皆を降ろしました。ブーイングになるかなと思ったのですが、意外に皆さん素直。
ところがコンサートの最後の方になり、かなり盛り上がってきたので、Neffaは再度「みんな、ステージの上に上がって来てよ」と言いだし、ダビデには直接「見えないようなら、ステージに上がって来て、僕の隣にくればいいでしょ」と。ステージに上がった観客も、ダビデの前だけは避けて踊っていたので、ダビデのところからはしっかりステージが見えていたと思います。私達やダビデの知り合いは大笑い。ダビデもNeffaと直接会話できたからか、目立てたからか、ご機嫌の様子で、ステージには上がりませんでしたが、歌って踊るおじさんになりきっていました。
最近コンサートに行っても、途中で飽きることが多くてあまり気が進んでいませんでした、この日は楽しい夜となりました。
ちょっと気だるい感じのNeffaの歌声もなかなか気に入りました。日本であまり聞くことのなかったイタリアの音楽もなかなかよさそうです。
7月のトラステヴェレのお祭りの最後をしめる花火。
帰り道にちょうどやっていました。
私達はNeffaという歌手のコンサートに行きました。例のごとく、名前を聞いてもわからない私。ダ二ィが聞いたことのある曲が結構あるよと言うので、ラジオでよく流れるんだろうな程度の知識ででかけました。少しは知っている曲がないと飽きちゃうんですよね。
会場に着くと、私達のようにイベントマニアの知り合いダビデも奥さんと一緒に来ていました。このダビデ、みかけは普通のおじさんなのですが、無料で会場にもぐりこむことがほとんど趣味のような人で、ジャーナリストやテレビの人に混ざって平気な顔で入ってしまったり、色々な会場に知り合いやコネをしっかり作っていたり、おまけにチケットなしで入場したにもかかわらず、平気で前方中央に席を陣取っていたりする。悪い人じゃないのですが、こっちこっちなんて言われてついていくと、恥ずかしい思いをするかもしれないリスクがあったりします。そんなわけで、少しずつ少しずつ距離を置く付き合いになりましたが、会えばにこやかに挨拶は交わします。
さて、ダビデはまた後で登場させるとして、このNeffaという歌手、一曲目で早速、「あ~この歌の人か」と納得。確かにラジオでよく聞くものでした。私が気が付いていないだけかもしれませんが、テレビではMTV以外の音楽番組というものを見かけません。オーディション番組のようなものとか、コンサートや音楽祭の中継はよくあるんですけどね。そんなわけでもっぱら耳からしかイタリアの音楽情報が得られないため、姿を見ても曲とは結び付かないんです。
というわけでイタリアで大人気の歌手Neffaを紹介したいと思います。1967年、ナポリの近くの小さな町Scafatiで生まれたNeffaは本名はGiovanni Pellinoと言います。Neffaというアーチスト名はどこからきたのでしょう。以前クレモナのサッカーチームにGustavo Neffaというパラグアイ人の選手がいて、冗談でその選手に似ているなんて話から、その選手の名前をとったのだそうです。(本当に似ているのかなとその選手の写真を探してみましたが、正直私にはどこが似ているのかわかりませんでした。)
Neffaの音楽人生はドラム奏者として始まりました。私は音楽のジャンルの違いというのを良く知りませんが、初めはハードコアロックのグループ(Negazione)でドラムを叩いていたNeffaは、その後ヒップホップの世界に入り、Sangue Mistoというグループを結成してイタリアンラップ界で成功しますが、その後ソロ歌手に転向、今ではさまざまなジャンルの音楽を手掛けるアーチストです。
私は最近のNeffaしか知りませんが、なかなか聞きやすい曲が多いように思います。
このコンサートも45%ぐらい聞いたことがありました。私としては凄いことです。
ラジオでよく聞くLontano dal tuo sole。
こちらも有名。映画Satruno Controのテーマ曲となったPassione。
この映画に出てくる俳優たちは、イタリア映画界ではよく見ます。
帽子にTシャツは彼のスタイルのようです。
帽子姿のNeffa
ちょっと古くなりますが、一番有名なのはこの曲La mia signorinaだそうです。
この日もアンコールの最後はこの曲で、みなさんステージに上がりノリノリに踊りまくっていました。
この歌の中に、Potrei anch'io fare il presidente ma sto con lei e non mi manca niente (僕も大統領になれるけれど、彼女がいるから他に何もいらない)という歌詞があるのですが、アンコールの時、「僕も大統領になれるけど、未成年には手を出さないよ~」と歌ってうけていました。つまりベルルスコーニ首相のスキャンダルを皮肉ったんですね。
全くこの国の首相はこんなに色々なところで皮肉られていて、それなのに選ばれているというのはどういうことでしょう???これだけ人の話題に上るということは、それはそれで成功なのかな。でもちょっと~・・・というスキャンダルが多すぎですね。
さて、目立ちたがり屋といえば、友人ダビデも負けていません。コンサートの初めに、Neffaは「こんなにスペースのある大きいステージだし、僕はあまり歩き回らないから、ステージに自由に上って来て踊って構わないよ~」と言ったので、最初は躊躇していた人々も、一人がステージに上がると次々にステージに上がり出しました。その時です。客席中央に座っていたダビデが立ち上がり、ステージに近づきNeffaに直接に叫びました。「ステージで観客に踊られたのでは、客席からあなたが見えなくなるじゃないですか。私はこの人たちのダンスを見に来たわけじゃない。」
もともと会場の係り員たちもセキュリティ目的で観客をステージにあげるのは避けたい様子で、Neffaも「そういうことだから、残念だけど・・・」とステージから皆を降ろしました。ブーイングになるかなと思ったのですが、意外に皆さん素直。
ところがコンサートの最後の方になり、かなり盛り上がってきたので、Neffaは再度「みんな、ステージの上に上がって来てよ」と言いだし、ダビデには直接「見えないようなら、ステージに上がって来て、僕の隣にくればいいでしょ」と。ステージに上がった観客も、ダビデの前だけは避けて踊っていたので、ダビデのところからはしっかりステージが見えていたと思います。私達やダビデの知り合いは大笑い。ダビデもNeffaと直接会話できたからか、目立てたからか、ご機嫌の様子で、ステージには上がりませんでしたが、歌って踊るおじさんになりきっていました。
最近コンサートに行っても、途中で飽きることが多くてあまり気が進んでいませんでした、この日は楽しい夜となりました。
ちょっと気だるい感じのNeffaの歌声もなかなか気に入りました。日本であまり聞くことのなかったイタリアの音楽もなかなかよさそうです。
7月のトラステヴェレのお祭りの最後をしめる花火。
帰り道にちょうどやっていました。