あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

有名人オンパレード

2009-11-02 00:57:43 | ローマの休日
またまたブログご無沙汰してしまいました。ブヨ事件から毎晩痒い痒いで夜寝付けない癖がついてしまいました。そのせいで集中して行う作業から遠のきがちなのです。以前はどこでもどんな状況でも眠るのだけは得意でしたが、まさかこんなことになるなんて。あ~あの頃に戻りたい。

そんな状況でも、映画・芝居大好きのダ二ィと暮らしているものですから、週に何度もひっぱり出されています。面倒くさいなあと思うときも多いのですが、一人で行かせるのもかわいそう。まあそのお陰もあって、ここ最近有名人を拝見する機会が何度もありました。

一人目は偶然じゃなくて見に行ったんですけどね。Romaeuropa Festivalというのがあって(まだやっていると思います)、その最初のイベントが野村萬斎、そして人間国宝のお父様、野村万作の狂言の公演でした。それも私のうちから歩いて3分もかからないところにある劇場で。現在職なしの私には25ユーロというのは高い部類に入るんですけれど、日本じゃこんな値段じゃみられないし・・・と迷いつつ、取りあえず劇場までぶらっと行ってみました。なにせ歩いて3分ですからね、普段着でちょいとです。「一階席はもう売り切れですが、チケット売り場は7時半に開きますので、その頃に来てください」とのこと。結構人気があるんだと思ったら行きたくなりました。恥ずかしながら狂言というもの自体はよくわからないのですが。

  Festvalのプログラムのページ。ボケてしまった(泣)。

7時半に戻ってみると「一階席に残りが一席ありますよ」と。残る最後の席がいいのか悪いのかもわかりませんでしたが、「はい、そこで」とチケットを買い、中に入ると、なんと前から2列目の席でした。ガムをくれたのをきっかけに話をし始めた隣のおばさんに、「当日ぶらっと来てこんないい席が残ってるとは」と話すと、「あ~そこは私の友達がくるはずだったんだけどね、急に来られなくなったからキャンセルしてもらったのよ」とのこと。おばさんのお友達に感謝。それにしても、前から2列目ともなると萬斎さん、ホント間近で見られましたよ。日本ではテレビでしか見たことがありませんでしたが。狂言の方もイタリア人向けにわかりやすい題目が選ばれていたのかもしれませんが、結構面白かったです。隣のおばさまも満足の様子。お友達、来られなくて残念でした。

さて、その後ローマ国際映画祭が始まりました。私とダ二ィはその週、映画ではなくて、アントニオ・リガブエという画家の展覧会を観に、映画祭の会場でもあるアウディトリウムに行きました。映画俳優や監督などがやってくるということは知っていましたが、別にいつ誰が来るなんてことをチェックなどはしていませんでした。有名人が来ると、騒がしくなるし、大きなカメラを持ったメディアの人々が動き出すのですぐ分かるでしょうが、イタリアの有名人にあまり詳しくない私はあまり関心がないというのが正直なところだったんですがね。

そんなわけでしたが、やはり人が集まると気になるものですね。まず到着したのは、かつてのイタリア人女優で写真家でも有名なジーナ・ロロブリジーダ。イタリアの古い映画をよく知らないので女優としてはピンときませんが、彼女の写真展を数週間前に見たばかりだったので、あ~この人かという感慨深いものはありました。すぐ近くを通りましたが、見えたのは一瞬、確かに美しい人でした。

その直後、黒人の人がやってきて、カメラに囲まれインタビューを受けていました。ダニィが「カール・ルイスだよ」と教えてくえましたが、なんだか歳とっちゃった感じでわかりませんでしたよ。それはそれは近くまで来たんですけどね。

その後目的の美術展を見て帰途につこうとしていたその時です。ひときわ大きいざわめきが起りました。


残念!全く豆粒です。一体誰でしょう?一緒に犬がいますけど。そう、ハチ公物語の映画HACHIのHachi役のワンちゃんです。ということは一緒にいる白髪の紳士は・・・そうです、リチャード・ギアです。肉眼では結構近く感じましたよ。もっと大きくはっきりも見えてました。ただサングラスをかけていて顔が見られず残念。でも動きあるとさすがに俳優のオーラ有りです。


青い服装の女性は奥様でしょうか?

ぶらっと出かけて、なんともラッキーでした。

その数日後、私たちはCampo de’ Fioriの近くの小さな劇場に芝居を観に行きました。お芝居自体は、少々お下品ジョークの多い喜劇でしたが、終わって立ち上がったときにダニィが「ほら、あそこ、前の方にいる金髪の若者、誰だと思う?」と聞いてきました。答えはTaddeiというローマのサッカーチームの選手。私はサッカーには関心ゼロなので、知っている選手にはかなり限りがあるのですが、この選手だけはよく知っていましたよ。というのはあるクイズ番組で、「一番ブサイクなサッカー選手とされているのは次のうち誰?」という質問の答えがこのTaddei選手だったわけです。それで一体この選手はどんな顔をしているのだろうとテレビで探したわけですよ。実際に近くで見たTaddei選手は背が高くて、細身で、金髪の髪がさらさらで、どこがブサイクかと思いましたけどね。選手としては足が速くて優秀ということですよ。イタリア人女性の好みの男性は、細くてさらさら髪のちょっと女性的なタイプは落選らしいです。草食系はだめですね。

そしてまた数日後のこと。先日観た美術展の画家リガブエの映画を観にアウディトリウムを再度訪れた私たち。もう日が暮れた時間でしたが、人だかりが随分あって、誰か来るのかなあときょろきょろしていると、設置してあったスクリーンに女性の顔がアップになりました。な、なんと今回はメリル・ストリープ!窓ガラス越しでしたが、こちらもかなり間近で拝見。残念ながらこの日はカメラ持参でなく・・・。

短期間の間に有名人にたくさん遭遇しました。近くで拝見すると有名人も結構「普通の人」という印象がありますが、久々のミーハー気分でした。