あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

ローマのペンギン

2008-05-19 18:42:39 | おもしろいイタリア語
ローマ。深夜のタクシーの中。
客:ローマにペンギンがいるんだって?
運転手:いるよ。(かなり眠い状態)
客:ペンギンは寒いところにいるんじゃなかったっけ。
運転手:そうだね、でもローマにもいるよ。
客:たくさんいるのかい?
運転手:ああ、たくさん。
客:どこにいるんだい?
急ブレーキでタクシー停車。
運転手:(大きい溜め息をついて)今轢いてしまった。

テレビのコメディーショーでやっていました。
ペンギンとはつまりローマの至るところで見かけるシスターたち。ローマではペンギンと呼ばれているのだそうです。確かにあの白黒の制服(と呼ぶのでしょうか)はまるでペンギンの着ぐるみ。そして年寄りのシスターも大勢いるため、歩き方もまるでペンギン。失礼ながらも、もはやシスターはペンギンにしか見えなくなってしまいました。

Lars e una ragazza tutta sua

2008-05-18 08:05:30 | 映画
原題Lars and the Real Girl (2007年 USA 監督Craig Gillespie)

気の優しくて恥ずかしがりやのラルスは皆から好かれていたが、彼女もできずいつも一人でいる。兄夫婦は心配するのだが、変わる様子はみられず。そんなある日、ラルスがインターネットで知り合った彼女を紹介しに連れてくると知らせてきた。兄夫婦は喜んで迎えるのだが、やってきた女性はラルスがインターネットで注文した人形だった。

                           

全く有り得な~い話なのですが、精神科医の勧めどおりに、兄夫婦だけでなく町の人々が皆ラルスに合わせて、人形のビアンカを人間のように扱う。一言で「変な映画」なのにもかかわらず、町の人々の温かさが心をほっとさせてくれる映画で、私は結構気に入りました。(ローマもこんな人ばかりならいいのに・・・)



Funny Games

2008-05-18 00:11:42 | 映画
映画マニアのダニィのおかげで随分たくさんの映画を観る生活です。ブログに記録しておきたいのに、むしろ追いつかず全く書けずじまい。
とは言え思い立ったときに少しづつでも書いてみることですね。

最近ダニィはインターネットから映画をダウンロードして見る方法を学び、毎日のように”私の”パソコンは長時間労働をさせられているわけですが、最近のダウンロード作品の一つをご紹介。

この作品はミヒャエル・ハネケ監督が1997年の同名の作品(オーストリア)をアメリカでリメイクしたものだそうです。ダニィは前作を観ていて、それでリメイク版にも興味を持ったわけですが、私はオリジナル版は観ていません。怖い映画らしいということで、見るべきかやめるべきか迷いつつ、一旦見始めてしまうと結局見てしまうという、全くジェットコースターに乗ってしまって後悔したが遅しと同じ感じ。

最初の場面は休暇で別荘に向かう家族の車の中。なんてことはないシーンであるのに、既になにか怖いものを予期させる空気を感じるのは、怖い映画と思ってみるからなのでしょうか。それとも監督さんの手腕?

悪夢はこの家族のところに卵をもらいに二人の若者がやってくるところから始まります。白い手袋をした異様に言葉使いの丁寧なこの二人の若者が、ゲームと称してこの家族をいたぶりながら、暴力的な行為を続け、最期には殺害してしまうという話です。悪人の勝利に終わる、なんとも後味の悪い映画です。暴力を実際に振るう場面や残酷なシーンは実際には目にすることがないのにも関わらず、残酷さが肌に感じられて怖いのです。この二人が望むのは金品などではなく、震える被害者とのゲームの楽しさ。やけに礼儀正しい振る舞いと残酷な行為とのギャップが余計に怖さを引き出します。怖いシーンは実際にはないのにもかかわらず、常に何かが起こりそうな緊張感が続きます。

被害者は最後まで救われず、次の被害者とのゲームが始まろうとするところで終わるのでなんとも後味が悪いのですが、なかなか面白くできた映画だなと素人感覚で思いました。ただ好き嫌いは分かれそうなタイプの映画かもしれません。当たり前の映画に飽きている人にはおすすめ。

ワインがこぼれたら・・・

2008-05-15 19:34:41 | ローマの平日
ダニィのお父さんはフリウリ出身で、毎水曜日に同じフリウリ出身の友人たちとランチを共にしているのですが、昨日は私たちも参加しました。要は暇なお年寄りの県人会といったところでしょう。毎週会っているのにもかかわらず、まるで何年も会っていなかったかのように抱き合って挨拶をしています。イタリア人はスキンシップが大好きなのか、それとも単に習慣なのか、いつも疑問に思います。

ところで、そんなランチ会も終わり皆が帰りの挨拶をしている時でした。ワインのビンを誰かが倒してしまったのか、残っていたワインがテーブルにこぼれ出たときに、そこにいた81歳のおじいさんがこぼれたワインを指につけて、首の後ろ(耳の下あたり)につけました。厄除けのジェスチャーだとのこと。両耳の下あたりなので、2ヶ所だそうです。

チャンスがあったらやってみたいですね。

初展覧会

2008-05-13 03:12:32 | めざせmosaicista!
モザイク教室では毎年コースが終了する前に展覧会があります。今年は4月22日~27日でした。実はこの教室のことをまだ知らない3年前にたまたまこの展覧会に出会っていました。Villa Torlonia (www.museivillatorlonia.it)にCasina Delle Civette(「フクロウの家」)というお屋敷美術館があるのですが、そこを訪ねたときにたまたまモザイクの展覧会をやっていて、興味を抱いたのを覚えています。そして今年もやはり場所はそこでした。今年で8回目なのだそうです。

さて、私はこの教室の一年目の生徒。おまけに日本に帰国して4ヶ月ほどお休みをしため、唯一出せるものは2作目のカーブの習作。それもまだセメントで固める最終段階まで達せないままの未完成作品。今年は諦めと思っていたら、その状態で出品してくれました。





展覧会などなくても十分楽しんでいるのですが、やはり満足感あり。

ペンテコステ~バラの日曜日~

2008-05-12 02:09:09 | ローマの休日
今日はペンテコステと言うキリスト教の祝日です。ペンテコステとは日本語では「聖霊降臨日」と言うらしいのですが、キリストが復活・昇天してから、つまりイースターから50日目に聖霊が地上の降りたのを記念する日というもの。さて「聖霊とは何か?」、私もわからないのですが、「父と子と聖霊の御名によって・・・」のあの聖霊ですね。クリスマス、イースターに次いでキリスト教会では大きな祝日のようです。
ダニィがドイツ人観光客から仕入れた情報によると、この日の12時半にパンテオンの天上の穴からバラの花が降るという行事があるとのこと。興味津々、行ってまいりました。



パンテオンの天上の穴です。差し込む陽射しになにか神聖なものを感じませんか?

中ではごミサが行われていて、イベント待ちに大勢の人が入り口あたりにカタマリになり、中に入れる瞬間を待っていました。それでもあまり知られていない情報のようで、予想していたほどの込みようではなくすんなり中に入れました。

さて、12時半。降ってきました、真っ赤なバラの花びらが!天上の穴から花びらを落とす手でも見えたらがっかりですが、そんなこともなくなかなか美しい光景。少々離れていて、残念ながら私のカメラでは花びらは写らず・・・。



「聖霊」である花びらを集める人々。

聖書の中の記述で、聖霊は「炎のような舌」と表されていることから、イタリアではそれを表すためにバラの花びらを用いられるようです。

来年はミサから参加して、バラの花びらのシャワーを浴びたいと思います。