あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

Zero carbonella

2007-09-30 18:46:41 | おもしろいイタリア語

Zeroはもちろん0のこと。Carbonellaは木炭や炭火のことですが、ここでは火がかすかに残った程度の炭火のこと。つまりCarbonellaすらない、完璧にゼロの状態のことを言うらしいです。日本人の感覚からすると、なぜ炭火がでてくるの?という感じですよね。

ところでこの言葉が出てきたのは、私とダニィが毎日やっている、インターネットのくじのポイントについての会話からです。1から49の中の6つの数字を当てるというものなのですが、何かまともなものをもらえるためにはまだ先は長い。なんとなく二人の毎日の日課になってます。結果が毎日深夜12時半以降なので、夜更かし傾向。なんだかよくないよくない。


"SuxBad - 3 menti sopra il pelo"

2007-09-29 03:09:58 | 映画

原題は"Superbad"(監督Greg Mottola、2007、USA)。学園コメディーとでもいうのでしょうか?高校卒業を目の前に、冴えない二人組が気になる彼女をゲットしようと最後のチャンスのために格闘する。

ちょっとお下品で、まあおバカ映画という感じなのですが、楽しめなくもなく、まあお金を払ってまで見るかというと、NOかも。でもアメリカでは結構成功しているようですね。

Funeral Partyを観た直後に観たので、どちらかというとFuneral Partyの方が好きかなあという感想だったわけです。

アメリカのハイスクールで一年日本語のアシスタントティーチャーをしていたので、その頃の生徒たちの姿と重なりました。そういえばEvanという子もいたなあ。

ダニィはこういう映画はダメのよう。こっくり、こっくりしてました。


"Funeral Party"

2007-09-29 00:37:27 | 映画

原題"Death at a Funeral"(Frank Oz 監督 2007)。イギリスのコメディー映画。

ある男の葬式に親族や友人たちは、それぞれ胸に不安を抱えてやってくる。故人の息子ダニエル(マシュー・マクファディン)は、小説家としてニューヨークで成功している弟のロバート(ルパート・グレイブス)と対面し、妻との引越しのため母親をニューヨークに一緒に連れて行ってくれるよう交渉しなければならない。彼らのいとこのマーサ(デイジー・ドノヴァン)は、頑固な父親に婚約者のサイモン(アラン・テュディック)を紹介しようとと連れてくるのだが、良い印象を与えるどころか、サイモンが誤ってドラッグを飲んでしまったため、とんでもない惨事を起こしてしまう。さらには、家族の秘密をばらそうと脅迫してくる謎の男(ピーター・ディンクレージ)まで現れ、ダニエルたちは秘密を隠し通し葬式を無事に終わらそうとするのだが・・・。

全てがとても馬鹿げているのだけれど、単純に楽しめる映画でした。ゲゲッという感じの汚い場面のお笑いもあるのですが、子供たちが喜びそうなネタの笑いは、どの世代でも笑えるものなのでしょう。イギリスとは少々違うかもしれませんが、2年間ほどスコットランドにいた体験から、なんとなくイギリス人のブラックユーモアが懐かしく楽しめて満足でした。日常の生活の中でも、彼らの普通の生活の中にそういうものがありましたから。

イタリアにはこういうタイプのコメディーはあまりないんでしょうかね。おもしろさで言えば、正直イタリアよりもイギリスの方が住んでいておもしろいように思います。イタリア人は基本的にみんな似たりよったり。イギリス人は時々本当に変わった人がいますから。

Funeral Party、☆4つ。


"Piano, solo"

2007-09-25 05:54:02 | 映画

イタリア映画(Riccardo Milani監督)。38歳で自らの命を絶ったジャズピアニストLuca Floresの話。幼少時代を家族でアフリカで過ごすが、母親を車の事故で失う。ピアニストとしての才能に恵まれ、後にジャズピアニストとして有名になっていくが、母の死を克服できず、精神的に病んでいく。

以前見た映画で「かっこいい!」と思ったKim Rossi Stuartが主人公を演じているというので楽しみに観にいったわけですが、ちょっと期待以下の映画でした。けっして悪い映画ではありませんが、なにかが足りない、そんな気がしました。ストーリーも場所も映画にはもってこいと思うのですが、もう少しうまくできたのではないかと・・・。Lucaの恋人役を演じるJasmine Trincaの演技が他の映画でもいまいちと感じてしまうからかもしれません。単に好き嫌い。☆☆☆

これはローマの市長Walter Veltroniが書いた"Il disco del mondo"という本を元にしているとのことです。文化的な市長さんとは聞いていましたが、作家だったのですね。

この映画を観る前に観たSeveranceの方がなんだか頭に残ってしまいました。


"Severance"

2007-09-24 09:45:01 | 映画

ホラー映画はどうも苦手なのですが、コメディーホラーだからと説得されてしぶしぶ。テレビやポスターの広告からは、観ない方が・・・と思っていたのに、イギリスのブラックユーモアは嫌いじゃないしと結局は自分でも納得してスクリーンの前に。

ストーリー:ある武器の会社のチームがハンガリーの山へ研修旅行でやってくる。バスで目的地に向かう途中、道が倒木でふさがれ、前へ進めない。回り道の件で、チーム長と運転手が喧嘩、起こった運転手は全員をその場に残し去ってしまう。チーム長の決断で歩いて目的地のロッジに向かうが、途中で見つけたロッジに滞在することになる。そこから恐怖が始まる・・・。

例えば、動物のわなに足が挟まり、それを仲間がはずそうとするが、力がつきて手を離してしまう。わなが再度足に食い込み、それを繰り返すうちに足が切断されてしまう。切断した足をバスの中の冷蔵庫に入れようとするが、冷蔵庫が小さくて入らない。靴を脱がし、無理に中にちぎれた足を押し込めようとするシーンなどは、とても怖いのだが、笑えるシーンでも。私などは怖くて始終ドキドキなのですが、ブラックユーモア満載で結構おもしろかったです。お金を払ってまで観なくても・・・というタイプの映画かもしれませんけれど。☆☆半

イタリアの映画館は、観客参加型です。映画でも何か起こりそうなたびに、後ろの若者たちが、一緒になって声を出して反応するので、怖い怖いと思いながらも、常に現実世界に戻されてしまっていました。イタリア人ってなんだかかわいいですね。


"Espiazione"

2007-09-23 08:36:07 | 映画

原題はAtonment(ジョー・ライト監督)。イギリス人作家イアン・マキューアンによる同名のベストセラー小説を映画化したもの。1935年から第二次世界大戦突入後のイギリスを舞台とする物語で、キーラ・ナイトレイが演じる裕福な家に育った大学生セシリアは、彼女の家の使用人の息子で幼なじみのロビー (ジェームス・マカヴォイ)に対する恋心に自分でも気づかずにいたが、ある夜突然、お互いへの思いを知り、自宅の書斎で情熱的な初体験をする。しかし、セシリアの妹ブロイニーのせいで、ロビーは犯してもいない罪のために刑務所入りすることに。出所後も即、戦場に送り込まれたロビーを、セシリアは何年も一途に愛し続ける。

ヴェネチア映画祭コンペティション部門のオープニング作品に選ばれた作品です。英語学校主催の試写会とのことで、英語のみかと思っていたら、イタリア語の字幕つきでした。こういう場合、どうも二ヶ国語で理解しようとしてしまい、さらに理解が減りがち。この監督の作品である「プライドと偏見」では、時差ボケのせいもあったのだけれど、半分眠ってしまったという経験があるので、今回も寝るかなと思っていたら、なかなかおもしろい映画でした。時間が前後したり、果たして現実なのか、誰かの空想なのか、時々???の箇所はありましたが、それが効果的であったとも言えます。少女の頃に、初恋の相手と自分の姉との関係をうまく理解できずに、取り返しのつかない間違いをしてしまったブロイニー。彼女が一生がその償いに捧げられることになるというのがテーマです。ストーリーは悲しい展開ですが、映画のシーンが常に美しく、悲劇的には感じませんでした。☆☆☆半。


"Il buio nell'anima"

2007-09-22 08:12:20 | 映画

映画の試写会に行って来ました。原題The Brave One (ニール・ジョーダン監督)。ジョディ・フォスターが演じるエリカは、ニューヨークでラジオ番組のパーソナリティーを務めていたが、ある日暴漢に襲われ恋人を殺されたことをきっかけに、復しゅうに燃える連続殺人者へと変ぼうしていくとうストーリー。
ストーリーの先が予想できてしまうタイプの映画ですが、ジョディー・フォスターの演技力は素晴らしい。そこがみどころという気がします。すぐにも北米映画興行収入の第一位になったようです。稼ぐタイプの映画には確かに見えました。
監督はアメリカ人ではなく、アイルランド人なのですね。そういえば「クライングゲーム」と「プルートで朝食を」は観ました。どちらもなかなかよかった記憶があります。
今回の試写会はフリーペーパーMetroにダニィが応募し、私の名前で応募した方が当たったわけなのですが、今回はポスターにあるQuanti sbagli servono per fare la cosa giusta?(つまり英語のHow many wrongs to make it right?)にどう応えるかという課題があったらしい。一体なんて書かれたのか???試写会チケットは当日もらうのですが、渡している人が名前を覚えていたようで気恥ずかしく。チケットの封筒をあまり持っていなかったので当選者は少なかったのかもしれません。
出演者が来ていたのかどうかは最後までわかりませんでしたが(映画館の中には5会場くらいあったので)、野次馬が映画館の前に大勢いました。招待客の中にも有名人がいたようです。残念ながらイタリア人の有名人に詳しくなく、写真を撮られている派手な服装の人々に混じって、普段着の私はちょっと気恥ずかしく。もっともダニィはそういうことには気にしないようですが。


13と17

2007-09-20 05:36:28 | ローマの平日

週に2回ほどローマ大学の東洋学科の生徒さんの試験準備の手伝いをしています。彼女の心配は中でも翻訳の試験。昨年は吉本ばななの「キッチン」の中から10行ほどが試験問題になっていたということで、家にある本から少しずつ抜粋して一緒に訳しながら、文法のおさらいなどをしています。
そしてこの間のこと、「4」が不吉な数であるから、103号室の次は105号室になっているという話が文章の中にでてきました。そこでイタリアではどんな番号が不吉な数なのかと聞いてみました。彼女はまず「17」と答えましたが、理由はわからずとのこと。その次にあがったのは「13」でしたが、13日の金曜日ではなく、やはり不吉なのは17日の金曜日だそうです。「13」がいけないのは、食卓につく人数が13人になること。もし13人になった場合は、たとえ誰もいなくてももう一席用意して、お皿などももう一人分並べるのだそうです。またはもう一人無理に招待したり。本人はわかっていませんでしたが、これはキリスト教の「最後の晩餐」がキリストと12人の弟子、つまり計13人だったところからくるのだと思います。
さて、「17」の方ですが、後でダニィに聞いてみました。ローマ数字で「17」はXVIIと書きますね。これを並び替えてVIXIとするとイタリア語ではvissuti(vivere生きるの過去形)を意味するラテン語になるのです。つまり「生きていた」ということは過去のことで、今は「死んでいる」ことになり、不吉なわけです。やはり「死」は私たちの「4」(=死)と同じく、どこの人にとっても不吉なわけですね。
ところでこの女子学生によると、イタリアではラッキーナンバーは「3」のようです。numero perfetto(perfect number)という言い方をしていましたが。


Faccia Da Comico

2007-09-18 19:09:00 | ローマの休日

9月12日から16日までの一週間、Teatro Ambra Jovinelliで日替わりのコメディーショーがありました。これは劇場が毎年行っている無料のイベントです。今年は21時から劇場前の広場で半時間のアトラクション、その後劇場内に移りコメディーショーを観るというものでした。私たちは15日の夜に行って来ました。
この夜、外ではまず、ズボンの中に竹馬をはいたような背の高い二人の人物(頭には動物のお面をつけていました)が、ダンスだか闘いだかのようなショーをやっていました。この竹馬ショーはよく子供イベントで見ることがありますが、今回は火のついた棒を振り回したり、お面がちょっと怖かったので、なにかの儀式のようでしたね。写真をとったのですが、なぜかここに付けられず・・・。ブログの使い方についてはまだかなり勉強が必要のよう。
その後のショーはDonati & Olesenというイタリア人とデンマーク人の二人組みのコメディーショーでしたが、音やジェスチャーで笑わせるというのがメインなので、イタリア語がわからなくても結構楽しめ、日本でもどこでも共通にありそうなお笑いなので、単純に楽しめました。実は3年前にも彼らのショーは観ていて、かなり同じネタもあったのですが、わかっていながら笑えました。またどこかで機会があったらお目にかかりたいものです。

 


"IO NON SONO QUI"

2007-09-16 20:23:14 | 映画

原題は"I'm not there"(監督トッド・ヘインズ)。6人の俳優がミュージシャンのボブ・ディランの人生のそれぞれの時代を演じる。今年のベネチア映画祭で、審査員特別賞、男役を演じたケイト・ブランシェットが最優秀女優賞を受賞。普通の伝記映画と違い、異なる俳優がボブ・ディランを演じていることで、ユニークな効果を出している。

実はその日は映画をはしごしていて、既に他にも2本見た後10分遅れで入ったため、最後まで話の状況・流れ(つまりこの別々の人々が全てボブ・ディランを演じていたということ)がわからずにいました。(言い訳:イタリア語で観ているハンデもあり。)おまけにボブ・ディランについては、お恥ずかしながらお名前を知っているという程度の知識。家に帰ってネットで調べて、なるほど、なるほど。わかって観ていたら、なかなかおもしろそう。ダニィにはいまいちのようなコメントをしていましたが、こういうタイプのユニークな作りの映画は好きですね。

ちょうど「アヒルと鴨のコインロッカー」(伊坂幸太郎作)を読んだばかりで、ボブ・ディランはそこでも、その始まりからすぐに名前が登場。ちょうど良いタイミングに映画が重なりました。女性的な男性が好みなので、ケイト・ブランシェットの演じるボブ・ディランからもさらに興味が沸いてきたりして。