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あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

ベネトンのお店のモザイク

2013-08-31 23:15:05 | モザイク探訪~ローマ~
ローマの中央駅であるテルミニ駅の構内にベネトンのお店があります。中に入ると、すぐエスカレーターがあるのですが、その壁になかなか立派な巨大なモザイク作品があります。色鮮やかな楽しい作品です。







これは、ほんの一部です。

電車に乗る前のお時間に、お買い物のおついでに、どうぞちらっとご覧ください。一見の価値ありです。


Santa Maria in Trastevere 教会のモザイク

2012-02-01 11:33:09 | モザイク探訪~ローマ~
今も昔ながらのローマらしさを残す下町トラステヴェレ地区は、昼間はくねくねした細い小道を散策するに楽しく、夜はレストランやワインバーなどが立ち並ぶナイトスポットでもあります。そのトラステヴェレ地区の中心広場に立つこの古い教会は、美しいモザイク装飾でも知られています。



夜の教会前の広場。ここは観光客にも人気のスポットで、1年中イルミネーションがなされています。夏は路上エンターテイナーが多く現れ、夜遅くまでにぎやかな地区となりますが、冬のこの時期はとても静か。こういうのも悪くない。


教会の正面の窓のところの上の部分と、鐘楼の上部のライトアップされているところにモザイク作品があります。

近づいてみましょう。




聖母マリアの横に並ぶ女性たちの衣裳が素晴らしい。

さらに近づくと



王座に座した聖母マリア、その足元に小さく表わされている人物は教会への寄進者です。反対側にもう一人います。紀元14世紀初期のものです。

ライトアップされたところにはモザイクの聖母子像がありますが、光が強すぎて写真に撮れず。こちらは17世紀のもの。


さて、中に入ると床モザイクはコズマーティ様式のもの。大きな教会の埋め尽くすこの装飾は本当に美しい。




祭壇に近づいてみましょう。夜に行くとこのように暗いのですが、誰かが小銭を入れてくれると電気がつきます。またはごミサの時間に行くと今度は電気が眩しいばかりについてます。





電気がつくと、祭壇部分の贅沢な装飾がこんなにはっきり。



後陣のモザイク。(12世紀)



そしてさらに下にあるのがここの目玉。「マリアの生涯」を表したピエトロ・カヴァリー二作のモザイクです(1291年)。ピエトロ・カヴァリー二は画家でモザイク作家。



美術史コースでの先生の話では、写実的な画風、遠近法を用いているところが興味深いところとの記憶。



撮影した角度があまりよくないのですが、例えばこの聖母マリアの座る建築物的な王座。ただ遠近法といっても正確じゃないね~とのお話でした。遠近法を使おうとした試みはかいましょうというところですか。

(ピエトロ・カヴァリー二といえば、やはりトラステヴェレにあるサンタ・チェチリア教会のフレスコ画も必見です。このモザイクと同様に天使の翼の色が美しい。見学は教会の入り口の横にある多分修道院の入口のインターフォンを押して、見学をお願いすることになります。ちょっと勇気がいるけれど。確か午前中だけだったように記憶してます。)

さて、ここまでは教会を訪問して普通に目に入るので、関心のない方でも、「なんときらびやかな」ぐらいの記憶を持って帰られるでしょうね。
でもモザイクに興味のある方は、是非こちらもお忘れなく。場所は教会の聖具室に続く小さな部屋。祭壇の近く左側にあります。いつも開いているとは限らず、閉まっていればインターフォンを押して入れてもらいます。こちらもちょっと勇気がいりますが。

小さなモザイク2点です。紀元1世紀のもの。



パレストリーナにあるモザイクに由来しているのではとどこかで読みました。テーマはそんな感じですが、どうでしょうか?



こちらはガラスが貼ってあってうまく撮影できず。是非実際に目で見てきてください。

教会が建てられる前にここにあった食堂か宿屋にあったものではないかとどこかで読みました。
この広場に関するいろいろな話もなかなか興味深いものがあります。「石油が出た」なんて伝え話があるようですから。

この2点のモザイクとともにこんなものもありましたが、なんだかわからず。近くにいたカトリック僧のような方もご存じなく。




お帰りはこちらのジェラート屋もお薦め。Fiori di Luna
自然派ジェラートなので色は美しくないのですが、味は保証します。


S.Balbina教会の床モザイク

2012-01-26 16:10:58 | モザイク探訪~ローマ~
前から気になっていた教会ですが、なかなか見られなかった教会についに行ってまいりました。というのも見学ができるのが毎日12時半~1時の間だけなのです。(日曜日は確か10時半ごろだったような。)たった30分しか開けてくれないので、うまくその時間に行くのが難しいわけです。とはいえ、うちからは近いので、本人の意識次第ではあったんでしょうけれど。



教会の正面。しっかり鉄の門が閉まっています。20分早く到着しました。風が少しありましたが、空は真っ青。カラカラ浴場のすぐそばで景色もよく、外で待っていても気持ちの良いお散歩日和でした。本を読みながら待っていると、12時30分ちょうどに鍵を持った女性が到着。

「こんにちは。見学しても構いませんか」とその女性に聞くと「どうぞ、どうぞ」と迎えてくれました。



実は以前に行ったときに、中で結婚式が行われていて、ドアのすきまからこんな風に覗いたことがありました。床モザイクが目に入り、いつかまた来なければと思ってから1~2年たってしまいました。
(教会の活動は結婚式ぐらいしかなかったようですが、今は結婚式も受け付けていないような貼り紙がありました。教会の横には修道院らしきものはあるのですが・・・。)





この教会が595年にあった記録があるそうです。もっと遡ると貴族のお屋敷があり、その後教会が建てられたとのことです。目的の床モザイクは素敵でしたが、そんなに古いものに見えず、どうやら1927-1930年に行われた修復の際に、床をモザイクで飾ったようです。ただ中には近くの墳墓遺跡から発掘されたモザイク(紀元1~2世紀)もあるとのこと。



これなんかは古そう?







遺跡からモザイクが運びこまれたことが書かれています。Via Imperialeの下から掘られたようですね。









星座のモチーフ。



他の発掘物でしょうか。

床モザイクのほかに、コズマーティ模様の司祭席やお墓、壁に残るフレスコ画の一部などが見られます。

教会の中に入るとすぐに一人の神父が現れました。ニコニコと「日本から?」と聞かれました。流暢な日本語で話すこの神父、22年間日本にいたのだそう。実は以前どこかでお会いしたような気がしますが、名前などが記憶になく、触れないでおきました。

神父とその後に入ってきた4人の人々が跪き、お祈りを始めました。お昼のこの30分は、きっとお祈りに来る人々のためだったんですね。
歌のようなお祈りの言葉を音楽のように聴きながら、雰囲気にひたって帰ってきました。

紀元1世紀ごろのモザイクの見られるこの教会、時間帯がちょっと厳しいですが、カラカラ浴場にでも行かれるついでにいかがでしょう。






ミクロモザイクの展覧会 @ マリオ・プラーツ美術館

2012-01-23 19:13:56 | モザイク探訪~ローマ~
ローマには本当に多数の美術館、博物館がありますが、その中には小さくてもとっても興味深いところがあります。ミクロモザイクの展覧会があると聞いて行ってきたのが、マリオ・プラーツ美術館。

この美術館は、ローマ大学で英語と英文学の教授であったマリオ・プラーツ氏の旧宅を、氏が存命中に収集したさまざまな芸術作品などを展示するために美術館として開館されたものです。そこで今ミクロ・モザイクの展覧会は特別展として催されています。(6月10日まで。)このお屋敷美術館、ガイド付き見学(30~40分)でなんと無料。故人のコレクションは多種にわたり、ガイドの方の説明も丁寧で、非常に面白い見学ができました。お屋敷といっても、サンタンジェロ城近くローマ中心街に位置するアパートなので、エレベータに乗って他人のお宅訪問っていう感覚の見学です。美術館のサイトはこちら

プラーツ氏のコレクションの説明を聞きながら進むと奥に氏の衣裳部屋がありそこが今は特別展会場となっています。私がちょっとばかり習っているモザイクは、ミクロモザイクとはほど遠い大きなテッセラ(モザイク片)で作っているので、ここで見る作品のテッセラの極小なのにはもう口があんぐり。かなり近くに寄らない限りは、まるで油絵のようです。それも宝飾品の上に施されたミクロモザイクはこれはまさに鬼才の技。(写真撮影ができないのでお見せできないのが残念)。

パンフレットの写真ですが、これでは凄さが全然わかりませんね。





モザイクアートにもいろんな種類がありますね。一体どんな風に作るのか、体験レッスンにでもちょっと行ってみたいなと思いました。

ダニィパパもここまでとはいかなくても、ミクロモザイクに近い作品も作っています。来年のクリスマスプレゼントにと展覧会のカタログを買いました。少なくとも、ダニィパパの分だけは今からプレゼントの準備ができました。とはいえ、手放すのも惜しい。1年考えます。


Santa Maria in Cosmedin教会のモザイク

2011-11-30 19:18:30 | モザイク探訪~ローマ~
夕暮れの教会。高い塔でも有名です。(少々写真がボケてます。



でも何よりもこの教会が有名なのは、これでしょうね。



そう、嘘つきはこの口の中に手をいれると抜けなくなるという「真実の口」。真正面からの写真が多いので、ちょっと横顔をとってみました。教会の外にあるのですが、教会が閉まる時間には門が閉められてしまうので、門の外からの撮影ですが、時間内は常に誰かが記念撮影をしてるので、真実の口だけの写真をとるのは難しい。マンホールの蓋だとかって話ですよね。紀元前4世紀まで遡るとは、随分と文明が発達していたものです。

観光客の多くはこの「真実の口」を目当てに訪れるようですが、この古い教会の方がずっと見学する価値があると思います。詳しくはどうぞ→Wikipediaのページ

さて、モザイクですが、この教会でモザイクと言えば、まずすぐに目につくコズマーティ様式の大理石モザイクの床装飾でしょう。様々なデザインのパターンがあって、写真にはとうてい撮りきれない。おまけに教会内は結構暗いんです。(というわけで、うまく撮れていなかったので写真なしです。あしからず。)カタログでも売っていれば買うんですけどね。
この床モザイクはローマでも色々な教会で見られます。



ところで、今回ご紹介しようと思っていたのは実はこちらの方です。



8世紀のモザイク画の一部です。元々はサン・ピエトロ寺院で見つけられたものだそうです。L'Epifaniaってイタリアでは言いますが、キリストの降誕の後、東方から三人の博士が捧げものをもって拝みにやってくる、その場面を表したものです。8世紀の作品とは、なかなかきれいに残されています。

付け足しですが、イタリアでは1月6日がL'Epifaniaの祝日です。今ではベッファーナと呼ばれる魔法使いのおばさんがよい子にプレゼントを持ってきてくれるという、第二のサンタクロースの日のようなものです。三人の博士がキリストにお祝いを持って行ったことからくるのでしょうか。もちろんクリスマスはクリスマスで別にプレゼントがありますよ。全く出費の多い季節です。そして、1月6日になると、プレセーピオ(キリストの降誕シーンを表したもの)に3人の博士が加えられます。なのでクリスマスの飾りももちろんその日が過ぎるまではありますよ。日本ではお正月の飾りがあるので、クリスマスツリーもすぐに片付けられてしまいますね。

このモザイク、実はお土産売り場になっている部屋の中にあります。なのでちょっとわかりにくいのですが、お見逃しなく。

San Pietro in Vincoli 教会のモザイク

2011-11-15 12:27:34 | モザイク探訪~ローマ~
一つ前の投稿でご紹介したSan Pietro in Vincoli教会に一つモザイク作品がありました。入って左側の壁の方です。



こちらは聖ペテロではありませんね。San Sebastiano、日本語では聖セバスティアヌスらしいですね。聖セバスティアンでも知られているようですが。7世紀後半の作品のようですが、そんなに古いものかとびっくりです。

この聖人、木に縛りつけられた若くて女性的な感じの美しい青年として表わされているものが多いようですが、それは後期ルネッサンス以降のスタイルで、それまではひげもじゃで勇敢でたくましいローマの軍人のイメージだったようですよ。また調べて聖人のお話のところで取り上げたいと思います。

Foro Italicoの大作

2011-10-30 19:47:46 | モザイク探訪~ローマ~
サッカー場のStadio OlimpicoのあるForo Italicoには日本からも訪れる人が多いと思いますが、ここには立派なモザイク作品があります。もう随分前から知っていて、行こう行こうと思いつつ、ちょっと遠いこともあってなかなか行きつかないでいました。ダニィはサッカーの試合を見に2週間に1度は行っているので身近なんでしょうけれど、私はもちろん行きませんからね。試合のある日は、もちろんダニィたち試合観戦者たちの足の下に踏まれているわけで(怒)、一緒にでかけても意味がありません。

この夏からウォーキングをしている話を書いてきていますが、ダニィが休みの日は、車でどこか離れたところまで行き、そこを歩くことがあります。この日はForo Italicoへ行こうということになり、やっと念願のモザイク拝見の機会がやってきたというわけです。この夏にモザイクコースでお世話になったスピリンベルゴのモザイク専門学校が製作した作品なだけに関心度は高まっていました。

ただ、まだ残暑が残る季節で、涼しい夕暮れ時にいったものだから、モザイクの写真がうまくとれず・・・。



遠くに見えるのがスタジオ・オリンピコ。「ダニィが100年も通っているところだよね。」というと、「100年も生きてない」というので、「行っている頻度からすると、100年も通っているに相当するということ」と説明をすると、「じゃあ、帰りは歩いて帰りな」と言うので、取りあえずは黙ることにしました。

ところでこのForo Italicoのもともとの名前はForo Mussoliniで、ムッソリーニのファシスト政権の時代、1928年から1938年の間に作られました。ムッソリーニの支持によって、古代ローマ帝国を彷彿とさせ、ムッソリーニの権力の時代と結びつけるデザインで建設されました。モザイクのデザインももちろんファシズムの時代の典型的なデザインといった感じです。

残念ながら、年月の経過と、サッカーだけでなく、水泳やテニスの世界的な競技試合も行われるForo Italicoは常に多くの人々がこのモザイクの上を踏み続けてきたわけで、実際のところかなりのダメージが見受けられます。(ローマオリンピックの会場でもありました。)







スタジオ・オリンピコの方に近づくと、スポーツがテーマの作品になります。





このモザイクのダメージについての記事と動画がありました。こちら
ここでモザイクも見られますね。

このForo Italicoには公共のプールもあって、このプールの壁も床もモザイクで飾られています。



公共のプールですので、勝手に入って行って見学できますよ。こちらはかなりきれいに残っています。



ローマでもちょっと観光の中心から離れていますが、近くまで行くバスはあります。モザイクはかなり巨大で見応えがあります。ダメージのほどは、確かにかなり残念です。



ムッソリーニのオベリスク。典型的なファシスト時代の建造物といった感じですね。

帰りは夜になってしまいました・・・。



Le Domus Romane di Palazzo Valentini

2011-05-16 19:07:53 | モザイク探訪~ローマ~
前回の投稿でNotte dei musei美術館の夜~のお知らせを書きました。そこで私が行きたいところとしてPalazzo Valentiniというローマ県の役所のある建物の下に発見され、今は博物館として公開されている「モザイクのある」遺跡の話をしました。見学には予約が必要なのですが、今回も予約取りに失敗、なので入り口でゴネていれてもらおうという魂胆でしたよね。ただダ二ィの職場が予約を受け付けてることもあって、ダ二ィの同僚にもしキャンセルがあったら回してねと根回しはしてもらってありました。そしたらなんと(!)予約していて行かないという人が出たんです。こういうときに使えるお仕事って、特典ありって感じでお得感。というかお給料が低い分、こういう特典がなくっちゃあですね。

このローマ県の役所になっているPalazzo Valentiniは名前の通り元は銀行家Valentiniさんのお屋敷でしたが、そのずっとずっと昔の昔、古代ローマ時代にもこのお建物の下に遺跡として残っているお屋敷はやはり当時の有力者のお住まいでした。Domusとうのは住居のことです。発見された部分だけからしても、当時のお金持ちがどんな豪邸に住んでいたかが想像できます。

見学は一回に15人程の人を入場させているようでした。遺跡の見学は足元や頭上注意の箇所が多いので安全の目的からということもあるからだと思ったのですが、この遺跡博物館、ローマでは珍しい(日本では驚きませんが)、イタリア的にはハイテク博物館でした。普通は直接遺跡の中を歩くことが多いのに、ここはどこもガラス張りで、最初の内はなかなか慣れなくてガラスの上を歩くのにとても違和感を感じました。(なんだか落っこちそうな不安感があるんですよね。)ディズニーランドのアトラクションかのように真っ暗な中で始まるのですが、突然ある部分に照明が照らされ、古代ローマのお屋敷の床だとか壁だとか柱だとかが映し出されるわけです。当時の様子を想定した映像が上から映し出されたりと2000年以上前の世界にタイムトリップさせてくれます。

途中ちょっとした説明の映画などもあったりの1時間弱の見学です。モザイクの部屋は最後の最後。もちろん長い年月を経てきたわけで、その間には地震あり火事あり、全てが残るということは当然不可能ですが、残っている部分はかなりきれいに残っていて(修復もされているでしょうが)見る価値ありです。残念ながら写真は禁止。このローマ県のお役所、他のところのように「1枚くらいなら見なかったことにするよ」はないようで・・・。

この博物館、本格的に一般公開を始めたのは2010年のことです。まだ見たことのない人もたくさんいるでしょうね。是非チャンスがあったら、モザイクに関心のない人にもお勧めです。壁や床の装飾のほか、古代ローマの人が自宅に持っていた浴場や、娯楽用にゲーム板のようなものなど、なかなか興味深いと思います。

Palazzo Valentini: Via IV Novembre 119/A
ヴェネチア広場の近くです。予約した方がいいというように書いてありますが、予約なしで行って見て、空きがあれば入れてもらえるのだとは思います。(予約・問い合わせ:06.32810)
1時か1時半の回に英語のガイドもあるとかです。

まだ発掘が続けられていて、今後見学できる範囲が増えるかもしれないとのことでした。楽しみです。




カラカラ浴場

2011-04-21 00:09:43 | モザイク探訪~ローマ~

イタリアに住んで、モザイクアートとの出会いからモザイク作品を見るのが目的に旅行先を決めることが増えました。前からそんな場所の紹介もしたいなと思いつつ、先送り先送りしてましたが、始めてみようと思います。

さて、第一回はカラカラ浴場。文化週間で入場料が無料だったのを利用して、再度行ってきたばかりなのです。本当はガイド付き見学ツアーが目的だったんですけれど、時間の30分前に行ったらもう定員オーバー。「もし予約して来ない人がいたら入れますか」と一応聞いてみましたが(それをしないと後でダ二ィになんで聞かなかったと叱られる)、係り員の人は「無理無理、もし50ユーロくれたらなんとかしてあげてもいいけど」、とお決まりのご返答。

カラカラ浴場は、その名の通り古代ローマ時代にカラカラ帝が作った公衆浴場遺跡です。世界最大級の古代浴場で、ローマ観光の代表的なスポットの一つですよね。夏には野外オペラも開かれることで有名です。場所が場所なので、機会があればオペラに関心のない人でもお薦めです。25ユーロから見られますよ。

今はもちろん遺跡なだけなわけですが、どんなに大きかったかは十分に体感できます。当時は温水・冷水浴場にサウナ、更には体育館や運動場、図書館もあったということです。床のモザイク、壁の美しい大理石、素晴らしい彫像など豪華絢爛の装飾も施されていたようです。温泉好きの私たち日本人にはどんなに素敵な娯楽場だったか想像できますね。

さて、モザイクですが、確かに一部しか残っていません。それでも過ぎてきた年月からすれば凄いことです。

 


なかなかモダンなデザイン。色も鮮やかです。



奥にも続いています。



壁画モザイクもあったようです。



この他にも残っている部分片が見られます。

カラカラ浴場の周囲は、今の時期は野の花もたくさん咲いていて、散歩するのにも最高です。
残念ながら、通常は入場料が要りますが・・・。(6ユーロらしいです。)

カラカラ浴場:最寄り駅は地下鉄B線 Circo Massimo