写真はダ二ィのマンマからもらった陶器のイースター卵。中に小さいチョコレートエッグが入っていました。
移動祝日のパスクワは今年は4月24日でした。家族第一のイタリアは、何かと家族・親戚の集まりが好き。ところが私はそういうのが大苦手。そんな日本人の奥さまたちは私以外にもかなりいらっしゃるようですけど。というわけで、このパスクワやクリスマスの時期が近づくと、お食事会があるのかなあと気が重くなります。特にプレゼントのストレスのあるクリスマスは出来る限り日本への逃飛行を試みます。
ダ二ィも私が親族会が好きじゃないことはわかっているのですが、行けばマンマが喜ぶと言われれば承諾するしかない。それでも今年はダ二ィの両親と弟さんだけでお昼を一緒に食べるだけで楽に終わりました。パスクワの日は、ローマは子羊の肉を食べます。パスクワのお菓子と言えば、クリスマスの時のパネット―ネのようなお菓子でコロンバというお菓子があります。鳩の形をしているそうですが、私には十字型にしか見えません(笑)。
パスクワはもちろん宗教的な祝日ですが、大半の人々にとっては「パスクワ=食べる」または「パスクワ=日本のゴールデンウィーク」のような感じのようです。パスクワの前には四旬節と言う日曜日を除く40日間(イエスのエルサレム入場から十なの日までの期間)を記念する期間があって、金曜日には肉を食べてはいけないとか、信仰心の強い人は自分の好きなことをしないなどの犠牲を捧げます。ダ二ィパパは毎年大好きなワインを飲まない、夕飯も小食で済ますを続けています。マンマによれば、それで太り気味の体重も減らせるし健康にもいいらしい。そういうマンマの方が体重を減らす必要がありそうなのですが。ダ二ィにも「その期間サッカーを見ないという犠牲をすれば、いいことあるかもよ~」なんて言っているのですが、返事なし。
パスクワまでは、カーニバル、灰の水曜日(ここから四旬節が始まる)、枝の祝日(イタリアではオリーブの枝をもらってくる)など、いろんな行事があるのですが、カトリック国イタリアも宗教的な意味で祝う人がどれだけいるのかは疑問です。
パスクワの前の週にはコンサートなどのイベントがあります。今年はFestival di Pasquaというイベントの中のベネズエラの若者達のオーケストラのコンサートに行ってきました。サン・アンドレア・デッラ・ヴァッレ教会というプッチーニのオペラ「トスカ」の第一幕のシーンになった教会で行われました。修復がされたばかりで、以前は黒ずんでいた感じですが、なんだかきらびやか過ぎて少々違和感を感じました。でも美しい教会です。
始まる前のリハーサルの様子。一緒に行ったスペイン人の友人の後について行ったら、(気づかずにですが)するするっと関係者入口から入ってしまいました。まだ開場されていなかったのに、堂々と入り込むと何も言われないものですね(笑)
音楽を通して子供たちを教育すると言う"El Sistema"というプロジェクトのオーケストラだそうです。路上生活を余儀なくされた子供たちを犯罪に手を染めることから救い出すために始められたようです。
素晴らしいコンサートでした。