たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『白鷺の城』『異人たちのルネッサンス』_東京宝塚劇場千穐楽ライヴビューイング(2)

2019年02月22日 19時55分25秒 | 宝塚
2018年12月24日宙組『白鷺の城』『異人たちのルネサンス』_東京宝塚劇場千穐楽ライブビューイング
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/d/20181224



 24日に博多座『黒い瞳』『VIVA FESA』のライブビューイングを控えているのでその前に12月の宙組公演のライブビューイングを少し振り返ればと思います。『黒い瞳』は真琴つばささんと風花舞さん、代役の大空祐飛さんで初演をみていてもう一度観たいなあと思っていた作品なのですごく楽しみにしています。おっとまだコンビニでチケットを引き換えてなかった。明日忘れずに・・・。


 ようやくカフェでプログラムをゆっくり読みました。カーテンコールで印象的だったのは、専科に異動する愛月ひかるさんの声がすごく可愛らしかったこと。退団者にならって、客席に「あれいいなと思って」「あいちゃんって呼んでほしい」と。客席から盛大な「あいちゃん」コール。素の声をはじめてきいたので、『神々の土地』で壮絶な死に様をみせたラスプーチンを演じていた方とは思えない素の笑顔にびっくりでした。『異人たちのルネッサンス』でも狂気じみた表情をみせる敵役を見事に演じきっていました。男役さんは特に役と素とのギャップが大きいですね。どこで役のスィッチが入るのか。ブカチョフも楽しみ。退団者の中では風馬翔さんが印象に残りました。ダンスのシーンで登場すると盛大な拍手が起きていました。退団挨拶をききながら、『神々の土地』の雪原のシーンで、まあ様演じるドミトリーにうちのようなあばらやでよかったら泊まっていってくださいと話しかけていた農民を演じていたのはこの方だったのだとわかりました。ほんの数秒だったと思いますがいい演技をする方だと印象に残りました。わずかな出番で印象を残すのだから実力の持ち主だということだと思います。なんだかもったいないなあという気がしましたが入団から10年を超えると納得のタイミングが訪れたのかな。退団者がいない千穐楽ってないんだなあとライブビューイングをみるようになってから知りました。輪廻転生が宝塚、こうして105年の歴史が紡がれてきています。


「-本朝妖綺譚-
『白鷺(しらさぎ)の城(しろ)』
作・演出/大野 拓史

<特別出演>・・・(専科)松本 悠里
絢爛たる平安の都で始まった、白皙の貴公子、陰陽師・安倍泰成と、艶やかに人心を惑わす妖狐・玉藻前の対決は、時を越え、場所を変え、豪壮たる名城「白鷺の城」で終に決着の日を迎える。千年に亘って転生を繰り返しながら、争い、そして魅かれ合う陰陽師と妖狐の宿縁を、時に雅やかに、時に妖しく描く、日本物レヴュー。」(宝塚歌劇団公式HPより)


 和物はとにかく幕開きのチョンパから衣装が鮮やかで舞台が華やか。45分のショーは短く感じました。プログラムを読むと、ショーと舞踊詩を掛け合わせたものということで内容は濃いものだったことがわかります。時代は江戸時代初期、平安時代後期、古代中国、戦国時代と移り変わり、陰陽師の安部清明、歌舞伎の舞台で観たことがあるような気がする玉藻前・葛の葉、どこかで聞いたことがあるような気がする古代中国の妲己に江戸の武将も登場。断片的な知識が自分の中で整理されていてこの舞台をみるともっと楽しめたんだろうなと思いました。

 どの場面も真風涼帆さんと星風まどかさんのトップコンビが軸になっていて、お二人はでずっぱり。これは大変だったろうなと思います。宙組で日本物は珍しいのでまどかちゃんは未経験なことが多かったかな。健闘していたと思います。願わくば時代があっちこっちするのではなく時系列で物語として続いて行くともっとわかりやすかったかな。どの場面も真風さんのいでたちは美しかったし、題材が豊富すぎるぐらい豊富で一時間半の芝居として成立しそうなぐらいの内容だったと思うのでいまひとつ残念感は残ってしまいました。ツボは葛の葉の松本悠里さんの声が録音で流れたことでしょうか。舞台化粧だとおいくつぐらいかわかりません。声も歳をとっていくので変に安心してしまいました。武将姿の芹香斗亜さんと愛月ひかるさんが並んで登場したのは嬉しかったです。宮本無三四の桜木みなとさん、八重の天彩峰里さんも印象に残りました。天彩さん、『異人たちのルネッサンス』ではダヴィンチを裏切るサライを演じていたので印象的。

(舞台写真は宝塚ジャーナルよりお借りしています)。
















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