たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

2014年・2016年『ブラック メリー ポピンズ』_ 思い出し日記(2)

2019年02月27日 09時52分41秒 | ミュージカル・舞台・映画

「2012年、韓国ソウルの大学路(テハンノ)で誕生し、心理スリラーという新たなジャンルを打ち立てたミュージカル『ブラック メリー ポピンズ』。脚本・演出・音楽、ステージング、全てひとりの女性、ソ・ユンミによって生み出された。」

「ソ・ユンミ 脚本・作詞・音楽
『ブラックメリーポピンズ』が日本で初日を迎えたあの日の感動を、未だに忘れることができません。鳴りやまないスタンディングオベーション、韓国から来た原作者が紹介された時の温かい歓迎の拍手、ロビーで出会った、ある日本女性の感動でいっぱいの目。「私はあなたのお陰で癒された」と、彼女の言葉が通訳されて伝わった時、「この芝居を作って本当によかった」と思いました。

 身近な人以外は、私がとても“淋しがりや”であることを知りません。でも、告白します。この芝居は、淋しさの中で創られた“物語”です。淋しがりやの私は、思い出と心の傷をなんとか取り出し、世の中と人生への疑問とを混ぜて一つの“物語”とし、誰かと一緒に考えたかったのです。そして、ついにそれに共感してくださる方々に出会った時の幸せ・・・。

 『ブラックメリーポピンズ』は不幸についての“物語”です。でも、同時に幸せについての“物語”でもあります。私たちは人生の中で、不幸な瞬間に何度も直面しますが、それでも生きてゆくことが出来るのは、その不幸の中に共存する幸せがあるからではないでしょうか。『ブラックメリーポピンズ』は悲しい“物語”だけれど、悲しくない“物語”でもあります。何故ならば、“物語”の中には不幸と共存する愛の記憶があり、“物語”の外には計り知れないほど。深くて大きな愛をくださるお客様がいらっしゃるからです。

 この“物語”がこんなに多くの人々に愛されるとは思っていませんでした。共に笑い、心を抱きしめ、懐かしく思っていただけるとは想像もつかなかったのです。ましてや、韓国を超えて日本に繋がる事になろうとは・・・。

 (略)

 『ブラックメリーポピンズ』が癒しを与える芝居になることを、願っています。
 幸せになるために自ら進んで不幸と共に生きる勇気を持つことが出来る芝居になることを、願っています。
 日本の皆様に、深い深い感謝を込めて・・・。」
(2016年公演プログラムより)


「STORY

 1920年代初頭、ドイツの著名な心理学者、グランチェン・シュワルツ博士の館で火事が起こった。
博士は亡くなり、猛火は館もろともグランチェン博士の遺体さえも燃え尽くした。
燃えさかる炎の中、大火傷を負いながらも、博士の4人の養子たち
ハンス・ヘルマン・アンナ・ヨナスを劇的に救出した彼らの家庭教師 メリー・シュミット。

しかし、メリーは失踪。

残された子供たちは、その夜の事を何も憶えておらず、家事の原因は分からないまま闇に葬られた。

それから12年。

いつしか事件は忘れ去られ、違う家庭に引き取られた子供たちはそれぞれに新しい人生を送っていたが、心の奥底にひそむ得体の知れない暗闇は、彼らに変化を与えていた。
久々に集まった兄妹たちに、ハンスはグランチェン博士の手帳が存在したことを告げる。
その手帳は当時この事件を担当したバルタ刑事からハンスに送られてきたものだった。

手帳には、何が書かれているのか・・・。
あの夜、いったい何が起こったのか・・・。
封印されていた、パンドラの箱が開けられる。

あなたが取り出した子供たちの記憶、あなたが消しなさい。
この事実は誰にも知られてはならないのです。」


2014年             
アンナ 音月桂
ハンス 小西遼生
ヨナス 良知真次
ヘルマン 上山竜治
メリー 一路真輝

声の出演
バルタ刑事 山路和弘
警部 山西惇

2016年
アンナ 中川翔子
ハンス 小西遼生
ヨナス 良知真次
ヘルマン 上山竜治
メリー 一路真輝

声の出演
バルタ刑事 山路和弘
警部 山西惇


2014年7月5日(土)-7月20日(日) 世田谷パブリックシアター

2016年5月14日(金)‐5月29日(日) 世田谷パブリックシアター

「グランチェン邸の火事
 むかしむかしの ドイツのある村
 森の中の お屋敷で
 グランチェン博士 孤児たちを集め
 我が子のように 育ててた
 幸せな日々 四人の孤児は
 暖炉で 絵本を読み
 夢のような 時過ごした

 秋深まる ある水曜日
 幸せを奪う 突然の火事
 絵本 暖炉 思い出
 すべて燃やす 炎 まるで 悪魔

 火の海の中 博士は死んだ
 子供たち叫ぶ 「助けて」と
 どうか(早く)誰か 助け出して
 愛の女神 いるのならば

 するとその時 舞い降りた女神
 子供たち 抱いて 助け出した
 オーオーオー メリー・シュミット
 その女神は(その女神は)
 メリー・シュミット
 その女神の名は(女神の名は)
 メリー・シュミット」

 2017年9月の一路真輝さん35周年記念コンサートで歌われました。聴くはやすく、歌うのはものすごく難しい歌だというお話でした。


(写真は公式ツィッターと宝塚ジャーナルよりお借りしています。)

2014年



2016年








トップの写真は2016年5月29日の三軒茶屋駅、こうして電車に乗って1時間半とかで思い立てば観劇することはできなくなりました。淋しい。ライブビューイングさえ住まいの県ではない方々もいるんだからぜいたく言っちゃいかんですな・・・。

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