たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『ロミオ&ジュリエット』_1月28日

2017年01月28日 23時38分27秒 | ミュージカル・舞台・映画
 夜の部、アフタートークショー付きを観劇してきました。


 ロミオ:大野拓郎
 ジュリエット:木下晴香
 ベンヴォ―リオ:馬場徹
 マーキューシオ:平間壮一
 ティボルト:広瀬友祐

 大野さんロミオ、登場シーンから瞳がきらきらと輝く王子様でした。躍動感にあふれていて最初から儚げな、すでに死に引き寄せられているような雰囲気が漂っている古川さんロミオと対照的だと感じました。カーテンコールの挨拶でこの役をやれて嬉しいと話されていましたがその喜びがにじみ出ているような。今日という日の舞台が一生みなさんの心の中に残れば嬉しい・・・。生き生きとした青年が気がついたら死に魅入られていたという感じだったでしょうか。素直で可愛いロミオでした。登場シーンで目があったような気がしましたがそんなわけないっか。うまい役者はそう観客に思わせてしまうんですよね。2013年にルドルフを演じられていますが、わたしは大野さんルドルフは観ていないので初見でした。『エリザベート』以来のミュージカル。歌に、ダンスに、努力されてきたことと思います。宝塚の男役のようなプリンスでした。

 木下さんジュリエットは歌声が透明感のある美しさに満ち溢れていて清らかなジュリエットでした。頼りないロミオとは対照的にロミオを出会って愛に生きようと強くなっていくジュリエット像。まだ17歳だそうで、経験を積んでいくといいミュージカル女優さんになっていくのではないでしょうか。コゼットとかキムとか、次世代を担っていく人になっていってほしいなと思います。

 マーキューシオの平間さん、血気盛んで狂気を持ち合わせる役どころがすごくお似合いでした。

 馬場さんベンヴォ―リオは今日も暖かさを感じさせてくれて、ティボルトを刺してしまったロミオを抱き寄せる場面、素直すぎてうまく生きられない弟を見守るアニキのようでした。

 カーテンコールの「世界の王」のソロパートは、秋園美緒さん。さすがの素敵なソプラノでした。キャピレット夫人のタータン(香寿たつきさん)との歌のかけあいの場面も歌うま同士、今日も聴かせてくれました。リヒテンシュタイン夫人に続いて大きな役。秋園さんに大きな役がついてきたの、嬉しいです。

 タータンの「憎しみ」と「ジュリエット」と歌う場面、歌で芝居をしていて今日もすごいなと思いました。なぜか雪組時代の「あかねさす紫の花」の中臣鎌足役のタータンを思い出してしまうわたしです。

 Wロミオと死のダンサー、大貫さんと宮尾さんの4人によるアフタートークショーも楽しかったです。あれやこれやはまた後日書ければと・・・。

 ダンサー二人が体調不良により休演。ハードな公演なので心配です。

 写真は宝塚ジャーナルより転用しています。

『ロミオ&ジュリエット』_1月19日アフタートークショー

2017年01月28日 11時04分05秒 | ミュージカル・舞台・映画
 自分自身のための備忘録。断片的に想い出し。

 モンタギュー家の若者たちが、持て余しているエネルギーを爆発させるかのように歌い踊る「世界の王」。ロック調の耳に残る曲です。2011年の動画をみていると今回振り付けがさらにハードになったのかな。うまく言えませんがより芝居的に表現する雰囲気になっているような。演じられている方は大変だと思いますが、観劇する方は見応え、聞き応えたっぷりです。カーテンコールで歌われる時、毎回ソロパートを歌う人が替わるのかな。この日は坂元健児さんでした。さすがの安定の歌唱力だったのは言うまでもありません。

 アフタートークショーは登場順で、広瀬友祐さん、馬場徹さん、古川雄大さん、生田絵梨花さん、小野賢章さん。司会はパンフレットを執筆している大堀さんという女性のライターさん。「わたしは今皆さんから一番うらやましがられる位置にいるんと思うんですけど」からスタート。一人ずつのトークでいちばんインパクトがあったのは広瀬さんの初日にまさかのチャック全開でしたという話でしょうか。「チャック全開で『恐竜はとっくに絶滅した』とか言っているのいやだよね」という突っ込みが。ご両親が観劇されていたそうで、自分では全く気がついていなかったのを幕間に指摘されたとか。「衣装にチャックがいっぱいついているのでね」って。以来開演前にキャピレット家で円陣を組む時、ティボルトはチャックチェック」ってなっているそうな。役柄と素とのギャップがなんとも可愛い広瀬さんでした。『1789~』ではフェルゼンだったんですよねー。役者さんてすごいな。

 トークの口火をきったのは古川さんで座長らしく、来場へのお礼の言葉から始まり、前回ご覧になった方手を挙げてください、って言われて、たくさん手が挙がりました。わたしは初見ですがリピーターが多いんですね。古川さん、口火を切ったあとは、あまり話に絡むことなく、長い長い脚を持て余すかのように、手元をいじいじしながら坐っている姿が印象的でした。わかっていますがほんとに足の長いこと。『1789~』から休む間もなく舞台が続いているのでお疲れなのかなと心配になりましたが、舞台が終わった後であとは、エネルギー節約のお休みモードになっていたのかな。

 ベンヴォ―リオの馬場さんの話ぶりが、なんだか役柄そのままのあったかさを感じさせる話ぶりで好感がもてました。前回のことは観ていないのでわかりませんが、劇中でも
あぶなっかしいロミオとマキューシオを見守るような立ち位置になっていて、二人が亡くなっていくのを見届けるという役どころ。ミュージカルは久しぶりだそうですが歌も上手で、さらに芝居が深まっていくことを期待大。

 小野賢章さんは歌がまだまだ。ミュージカルはむずかしい。これからもっともっと進化していきたいという話をされました。プログラムをみると子役時代に少年ルドルフを演じているんですね。わたしは出会っていないかな。血気盛んなマキューシオが似合うので、深化していくことを期待。

 大堀さんが、「稽古場に取材に行かせてもらった時、すごく暑かったですね」という話をされました。体育館が稽古場になっていて、暖房が二台あり、ちょうどロミオをジュリエットが暖房の目の前で暑かったと古川さん。「わたし末端冷え性なので最後には体があったまっていてちょうどよかったです」と生田さん。「そうだったの?」って座長らしくことばをかける古川さん、やさしかったです。こんな若い方が冷え性気になるんだって思ったのはわたしがおばさんだからでしょうか。

 稽古場で印象に残ったことは?との質問に、クリスマスパーティがあった時、小池先生がトナカイの恰好をしていたというエピソードもインパクトありました。全員が後ろから写真を撮っていたとか。稽古中は厳しい小池先生、お茶目ですね。小池作品は、宝塚雪組の『華麗なるギャツビー』からみています。長くがんばっていただきたいです。この日は平間さんマキューシオは登場場面がないので稽古はお休みの日。稽古の開始時間が毎回スタッフからメールで配信されるそうですが、最期に平間さんは無理して来なくてもいいよ的な文面がかかれていたそうな。スタッフの気遣いと手間で舞台は出来上がっているんだなと実感した次第。

 書きたいことは尽きませんが、以上走り書きの備忘録でした。

写真はすべて宝塚ジャーナルより転用しています。


古川さんロミオと生田さんジュリエット



ロレンス神父と古川さんロミオ
 


広瀬さんティボルト



小野さんマーキューシオ



モンタギュー夫妻(ロミオの両親)



乳母と生田さんジュリエット



結婚式の場面。ロレンス神父と生田さんジュリエット、古川さんロミオ




死のダンサー、大貫さん



古川さんロミオと生田さんジュリエット