断捨離はまだまだ続いています。
古い手紙を整理していたら妹からの手紙と再会しました。
ようやく読む勇気をもつことができました。
お別れとなった1994年7月14日付と7月18日付の手紙。おみやげを送ってくれたのに
同封されていた絵葉書一通。
「Dearお姉様」でいずれも始まる。会社をやめたことで自信をかなり失ってしまっていたことがうかがえる。公立の市民病院の精神科に通い始めて薬を出されていたことがうかがえる。
ずっと家にいることで、体力がなくなっていること、生活のリズムがなくなっていることなどに強い不安をもちながら、なんとかしたい、しようと気持ちがんばっていたことがうかがえる。
不安な気持ちを吐き出すところがなくて、私に手紙を書いていた。
お姉ちゃん、きいてよ、って手紙を書いていた。
なぜ私は答えてやろうとしなかったのだろう。
なぜ冷たくしてしまったのだろう。
自分のことしか考えていなかったし、何も知らなかった。わかっていなかった。
心だって風邪をひく、病気になることだってある、って全然知らなかった。
社会の中でも認知されていなかった。
お別れの後、どうしてなんだろう、どうして妹は逝ってしまったんだろうって理解したくて、
カウンセリングや精神医学を一生懸命に勉強した。本当に必死になって、心身をすり減らしながら仕事と両立させて勉強した。
だからといって答えは見つからなかった。答えはどこにもなかった。
結果的に国家試験に受かったからといって、それがこれから先のことになんにもつながってこない。
収入の手立てを失い、ほとんど補償も得られなかった。
そこから抜け出せず、社会へ戻ることができずにいる私を妹はどんなふうにみてくれているのだろう。
怒りと悔しさのふきだまりからかなり回復してきているつもりでいたけれど、混乱による
心の傷は思ったよりも深いことに気づかされることの繰り返し。
もう社会へは戻れないような気がしている。
そんなことはないのだろうか。このままあてもなく、いつまでどこまでこうして、狭い部屋で一人の暮らしを続けていくのだろう。見通しが立たない一日一日の生活。
何日もほとんど人と話すことがないまま過ぎていくこともある。
来週と再来週はまたちょっと忙しいかな。
それが過ぎたら私はどうするのだろう。このまま居場所がみつからない暮らしを続けていくのだろうか。
明日のことは誰にもわからない。
自分の感性を信じ続けてみるしかない。
どうにもならなくなったら、帰る家があるのだから心配しなくてもいい。
すごく疲れちゃったから、やっぱりすり減ってしまったから、しばらく安心して休みたいな。
しばらく家に帰ってゆっくりしたい。そうすると荷物は全部この部屋にあるのですごく不便。
公的機関に行ってがんばろうとしてみると、かえって傷ついて疲弊してしまうだけなので
もう行きたくない。希望がある感じが全くしない。
そうするともうどうしようもないのかな。
今さら自分を責めても妹はかえってこない。
失われた命は二度とかえってこない。
妹の分まで一生懸命に生きることしかできない。
ルドルフを死なせてしまった後悔の涙にくれるシシィの姿にやっぱり自分が重なる。
来月で丸22年を迎える。今でも信じられないんだ。自分の妹がって思うと。
心の中で祈ろう。そして姉らしいことなにもしてやれなかったこんな姉ちゃん、見守っていてほしいと心の中で手を合わせよう。
プリンス・エドワード島の雲は遠く遠くどこまでも流れゆく。
古い手紙を整理していたら妹からの手紙と再会しました。
ようやく読む勇気をもつことができました。
お別れとなった1994年7月14日付と7月18日付の手紙。おみやげを送ってくれたのに
同封されていた絵葉書一通。
「Dearお姉様」でいずれも始まる。会社をやめたことで自信をかなり失ってしまっていたことがうかがえる。公立の市民病院の精神科に通い始めて薬を出されていたことがうかがえる。
ずっと家にいることで、体力がなくなっていること、生活のリズムがなくなっていることなどに強い不安をもちながら、なんとかしたい、しようと気持ちがんばっていたことがうかがえる。
不安な気持ちを吐き出すところがなくて、私に手紙を書いていた。
お姉ちゃん、きいてよ、って手紙を書いていた。
なぜ私は答えてやろうとしなかったのだろう。
なぜ冷たくしてしまったのだろう。
自分のことしか考えていなかったし、何も知らなかった。わかっていなかった。
心だって風邪をひく、病気になることだってある、って全然知らなかった。
社会の中でも認知されていなかった。
お別れの後、どうしてなんだろう、どうして妹は逝ってしまったんだろうって理解したくて、
カウンセリングや精神医学を一生懸命に勉強した。本当に必死になって、心身をすり減らしながら仕事と両立させて勉強した。
だからといって答えは見つからなかった。答えはどこにもなかった。
結果的に国家試験に受かったからといって、それがこれから先のことになんにもつながってこない。
収入の手立てを失い、ほとんど補償も得られなかった。
そこから抜け出せず、社会へ戻ることができずにいる私を妹はどんなふうにみてくれているのだろう。
怒りと悔しさのふきだまりからかなり回復してきているつもりでいたけれど、混乱による
心の傷は思ったよりも深いことに気づかされることの繰り返し。
もう社会へは戻れないような気がしている。
そんなことはないのだろうか。このままあてもなく、いつまでどこまでこうして、狭い部屋で一人の暮らしを続けていくのだろう。見通しが立たない一日一日の生活。
何日もほとんど人と話すことがないまま過ぎていくこともある。
来週と再来週はまたちょっと忙しいかな。
それが過ぎたら私はどうするのだろう。このまま居場所がみつからない暮らしを続けていくのだろうか。
明日のことは誰にもわからない。
自分の感性を信じ続けてみるしかない。
どうにもならなくなったら、帰る家があるのだから心配しなくてもいい。
すごく疲れちゃったから、やっぱりすり減ってしまったから、しばらく安心して休みたいな。
しばらく家に帰ってゆっくりしたい。そうすると荷物は全部この部屋にあるのですごく不便。
公的機関に行ってがんばろうとしてみると、かえって傷ついて疲弊してしまうだけなので
もう行きたくない。希望がある感じが全くしない。
そうするともうどうしようもないのかな。
今さら自分を責めても妹はかえってこない。
失われた命は二度とかえってこない。
妹の分まで一生懸命に生きることしかできない。
ルドルフを死なせてしまった後悔の涙にくれるシシィの姿にやっぱり自分が重なる。
来月で丸22年を迎える。今でも信じられないんだ。自分の妹がって思うと。
心の中で祈ろう。そして姉らしいことなにもしてやれなかったこんな姉ちゃん、見守っていてほしいと心の中で手を合わせよう。
プリンス・エドワード島の雲は遠く遠くどこまでも流れゆく。