アメリカ文学の傑作を原作にしてジョンウエインにオスカーをもたらした「勇気ある追跡」のリメイク作品のウエスタン映画「トゥルー・グリット」を観てきました。
父の仇を討つために、14歳の少女が保安官をやとい追跡をするシンプルなストリーですが、この作品、保安官と少女、そしてテキサスレンジャーが加わり、犯人を探す旅で構成されています。
原作では少女マティ・ロスが主人公として描かれているようですが、映画では、三人が並列に描かれてそれぞれの個性がシーンごとに鮮明に現れます。
茶々丸オヤジは、助演女優賞にノミネートされたマティ・ロス役のヘイリー・スタインフェルドが保安官役のオスカー俳優ジェフ・ブリッジスとテキサスレンジャー役の人気俳優マット・デイモンを向こうにまわして回して、臆せず意思の強い少女を演じきっています。
今回の作品がはじめての映画出演となるヘイリー・スタインフェルド。大人を相手にたじろぐ事無く、交渉を進めるシーンや時折魅せる清純な少女のしぐさは、今までの子役とはまったく違う個性を感じまました。
映画の情景にとけ込むように、彼女の一点を見つめる澄んだクールな目が冬の荒野や森、天空の星空よりも美しく、そして輝いていました。
全編に漂う、ウエスタンの香り、町や馬、自然、どれをとっても新鮮に西部劇を堪能できた作品です。