65オヤジのスタイルブック

TVシリーズ東京ー街はこうして輝いた。

先日3週に渡ってNHKBSプレミアムで「シリーズ東京ー街はこうして輝いた」と言うドキュメンタリー番組が放映されました。東京オリンピックの時代に登場した、ファッションカルチャーをリードした、三人の人物を取り上げた番組です。

1回目はグッチを日本に紹介したセレクトショップの先駆者であるサンモトヤマの茂登山長一郎氏、2回目はメンズファッションの草分け的存在でありVANの創始者である故・石津謙介氏、3回目が数々の伝説を生んだイタリアンレストランでキャンティのオーナー、故・川添梶子さんで、僕にとっては、すべてが、懐かしく雲の上の存在で憧れの人たちでした。

三人の人生が銀座並木通り、青山通り、六本木と街を舞台に展開され、その歴史やエピソードに記憶を記憶をたどりながら頷き、初めて聞くエピソードに驚嘆してました。

茂登山さんが、写真家の名取洋之助さんと出会いヨーロッパに目をむけ美術館や教会、高級ホテルやレストランに足繁く通い美意識を磨いたことでグッチやヨーロッパのブランド扱うまでなったことや石津謙介さんが、青山を若者文化の発祥の地として後のコシノジュンコや高田賢三など当時の若手デザイナーに発表の場を提供したことや梶子さんがデザイナーの知識を持たず友人のウエディング衣装を数時間で見事に仕立てたエピソードなど、戦後カルチャーの先人のすごさをまじまじと魅せつけられた番組でした。

あの時代でいいものを見極める審美眼は、今日のような多様化した文化があり、情報が湯水のごとくあふれる状況下でも群を抜いていることは間違いないと感じます。

また、参考にはなっても三人の先人たちの能力を超える人はないと感じます。文化をけん引しようとする次世代に人たちには、機会があればぜひ観てもらいたいなと思う素敵で力ある番組でした。


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