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生誕百年 高橋節郎展・豊田市美術館

昨日から、スポーツ界では全米オープンテニスで日本人、アジア人初の決勝進出を果たした錦織圭選手の活躍一色となっています。日本人、アジア人として若きテニスプレーヤーの活躍は誇らしく感じます。

近年、アートの世界でも国際的に活躍するアーティストの台頭が目覚ましいのですが、そうしたアーティストに活躍で日本の伝統工芸の世界も世界的に認知されるようになりました。

今回紹介する高橋節郎氏も日本の伝統工芸のひとつである漆芸の世界を芸術にまで進化させた作家として有名で、豊田市美術館の別館に高橋節郎記念館あります。現在15日まで生誕百年を記念した展覧会が開催されています。

高橋節郎は、蒔絵などで知られる漆の伝統工芸の様々な技術を駆使して絵画芸術の世界に広げました。今回の展覧会は、当館所蔵の作品に加えて故郷、安曇野の地にある記念館の作品やそのほかの美術館が所蔵する代表作が一堂に介する展覧会となっています。

一般的なイメージの漆の世界を覆すような漆黒のモダンは、具象や抽象、さらに古の遺産をモーチーフにした作品と漆のもつ無限の世界が会場内に広がります。絵画の世界と違い塗り直しが効かない一発勝負の緊張が漆の様々な技術を知れば知るほど感じとれます。

また、平面や立体、ピアノやハープなどの楽器に施された作品は、漆の持つ多様性に驚嘆します。

未だ経験したことのない世界を垣間見ることができ、日本に古くから存在する伝統工芸の素晴らしさを新しい側面で感じ取ることができる展覧会と言えます。


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