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映画 22年目の告白−私が殺人犯です−

『22年目の告白−私が殺人犯です−』写真001

入江悠監督、藤原竜也、伊藤英明、中村トオル出演の映画「22年目の告白−私が殺人犯です−」を観賞

 

今回の作品は、韓国映画の「殺人の告白」のリメイク版の一面もあり、その違いを検証すべく観賞しました。

検証の点では、オリジナルの韓国作品とは筋道は同じでも、まったく違うコンセプトとラストで、オリジナルを観ずとも十二分に楽しめる作品です。個人的には、今回の作品の犯人は予測でき、そこから逆算してどのような形で辿りつくかが興味深かったです。

あらすじは、テレビやメディアでも紹介されてますので、簡略すると藤原竜也演じる時効を迎えた連続殺人犯が、手記を出版。犯人を追っていた伊藤英明演じる刑事と被害者家族等と再び対峙するなか、事件は新しい展開へと進んでいきます。

韓国オリジナルでは、刑事と被害者家族の犯人への復讐劇を中心に展開されるのですが、日本版では連続殺人犯の心理描写と日本の法体制に焦点をあてることで、サスペンスの要素が強くなり、作品としての濃密度は今回の作品の方が上のように思いました。その点でも入江監督の人間描写と共同脚本の平田研也の手腕が光ります。

また、藤原竜也の静と伊藤英明の動の演技に、今回キャスター役で出演した中村トオル、被害者家族の一人として出演した早乙女太一にも注目してみてほしいなと思います。

リメイク作品は、オリジナルを超えることが出来ないのが、個人的には持論ですが、日本という社会と日本人としてのアイデンティティーがうまく生かされた今回の作品は、オリジナルと並べて論ずることは出来ない秀作です。


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