7月1日からスタートした「MISIA SUMMER SOUL JAZZ」のライブに。名古屋を皮切りに東京、大阪で限定開催される今回のライブ。エンターテイナ―としての、MISIAのステージとは、違いタイトル通り、シンプルなジャズスタイルのライブです。
今回のライブ、昨年、横浜赤レンガで開催されBlue Note JAZZ FESTIVALでの出演がきっかけで実現。バックバンドにアメリカブルーノートレーベルの日本人トランぺッター、黒田卓也をリーダーに、ニューヨークで活躍するジャズアーティストで構成されたジャジーなライブとなりました。
今回のライブは、7月26日に発売されるミニアルバムのナンバーで構成され、オープニングのBELIEVEから前述のフェスティバルで、飛び入り出演してベーシストのマーカス・ミラーや彼女が尊敬するアーティストで盲目のシンガーであるラウル・ミドンがフューチャリングの新曲2曲を含むオルフェンズの涙などMISIAのジャズボーカルリストの新しい一面が観られる、ジャジーでスタイリッシュなライブが展開されました。また明石家さんまプロデュースのドラマの主題歌である甲斐バンドの名曲「最後の夜汽車」もジャズの持つ自由な発想を感じさせるナンバーとなりました。
MISIAも、今は中堅のキャリアに至る日本を代表する女性ボーカリスト。僕も彼女の歌唱力にはデビューから好感を持って見てきましたが、彼女の代表曲を、ジャズテイストで披露されると新しいMISIAの魅力が生まれたように思います。そこに彼女の音域の広い、伸びのあるクリアな歌声が彼女自身のソウルとしてのルーツの幅を広げたように感じます。
ジャズは、ブルースをルーツとして黒人音楽の代表として生まれ、現在に至っていますが、その語源にある自由の言葉の通り、あらゆる人種や音楽の壁を越えて、いまなお進化を続けるている音楽です。
音楽ファンの間には、本来はあるはずがないのですが、ジャズの敷居の高さから敬遠しがちですが、MISIAやジャズミュージシャンの黒田卓也がコラボすることで新たなファンを作り出していくに違いないと感じる素敵なライブでした。
今回のライブのきっかけとなったBlue Note JAZZ FESTIVAL in Japan 2016