現在、大阪のパナソニック汐留美術館で高砂香料工業のコレクションによる香りにまつわる工芸品230点が展示された展覧会「香りの器・高砂コレクション」が開催されています。僕は一足早く昨年の三重県立美術館での展示を鑑賞し、その素晴らしい小さなコレクションに目を奪われました。
紀元前の香油壷からはじまり、古代オリエントのガラス容器、19世紀ヨーロッパのマイセンやウエッジウッドの陶磁器、ガラス工芸では群を抜くボヘミアンガラス。さらに近代の香水メーカーによるフランス・バカラのガラス香水瓶など色鮮やかな香りの器がずらりと並びます。また、香水に関連する内外の調度品の数々など。コレクションを観れば世界の香り文化がひとめで理解できます。
また一部作品を除いて写真撮影が可能ですので、お気に入りの香水瓶を、マイアルバムに収めて楽しむこともできますから、特に女性には魅力的な展覧会といえます。
美術館は、コロナ禍に於いても感染対策を充分に施し、換気やマスク着用を徹底して開催しています。映画館と同じく、静かに鑑賞できる場所でもあります。
密にならない展覧会を楽しんでみてください。
