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七宝の美展 横山美術館


美術展レビュー二回目は、横山美術館で開催中の「細密の世界で魅了した 七宝の美」展です。

明治の超絶技巧で注目された七宝焼き。東京の涛川惣助、京都の並河靖之の「両ナミカワ」により広く七宝焼きの技法が知られるようになりました。今回の展覧会は名古屋や海部郡七宝町で作られた尾張七宝を紹介する展覧会です。

尾張七宝では現在のあま市を拠点とする七宝焼きや現在を老舗七宝店として存在する安藤七宝がここ東海地区ではよく知られています。しかしながら「銘を入れなくとも作品の出来栄えを見れば誰が作ったかは明らかに判る」との職人気質が強くあまり日本では注目されませんでした。しかしながら海外では有銘、無銘にかかわらず質の良い日本の七宝焼きは高く評価されているそうです。

今回の展覧会は、日本では正当な評価を得られていないかった無銘の七宝焼きにスポットを当て、七宝焼の制作過程や様々な明治から大正期に華ひらいた細密で美しい七宝焼の超絶技巧の作品180点以上の作品が一堂に介する圧巻の展覧会です。

なお、横山美術館は1階から4階まで展示スペースがあり、4階が企画展の展示になっています。1階から2階は明治から大正の時代に輸出陶磁器のコレクションが、3階にはオールドノリタケのコレクションが常設展示され、すべてのコレクションが撮影可能です。特にオールドノリタケのコレクションは目を見張るものがあります。新栄にある二つの私立美術館をこの機会に巡ってみてはどうでしょう。

 



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