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映画 希望の灯り

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ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品、ドイツ映画賞主演男優賞受賞のヒューマンドラマ「希望の灯り」を観賞

今回の作品、ドイツ映画賞で話題となった作品で、旧東ドイツ出身のトーマス・ステューバ監督によるもので、旧東ドイツの巨大スーパーで働く犯罪歴のある見習い社員と先輩社員の仕事を通じた心の交流を描いています。

巨大スーパーに働くことになった主人公の若者が、食品係の上司にフォークリフトの手ほどきを受ける中で、年上の店員女性に淡い恋心を抱き中で、自らのぬぐい去りたい過去と仕事と恋のジレンマに悩みながら、新しい人生を掴んでいく物語です。

描かれている時間は、巨大スーパーで働く時間と家路に向かうバスの車中。そんな単純な時間の経過が、フォークリフトの音と主人公の刻まれているタトゥーを隠くしながら作業服に着替えるシーンにが象徴的に繰り返され、そこにクラシック音楽のリズミカルで静かな調べとブルースシンガーの染みわたる声が、空気のように漂い、大小さまざまな人間模様が現れ、地味さの中に小さな光の輝きをいくつも感じます。

旧ドイツから東西の分断、ベルリンの壁崩壊を得て再びの統合。東と西の生活を経験した人々の心の揺れまでも、表現された良作でした。

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