映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回はケヴィン・ベーコン主演、制作総指揮を務めたのクライムサスペンス「COP CAR/コップ・カー」です。
僕にとってのケヴィン・ベーコンは、映画フットルースでのキレキレのダンスが強く、あのカッコ良さが今も抜けきれないのですが、今回の役どころは、悪徳保安官で犯罪者の上をいく悪さぶりに久々の存在感を持ちました。
内容は、家出少年の二人が偶然見かけたパトカーを盗んで暴走。少年たちの幼稚さが全面出てて、スタンドバイミー的な青春仕立て。ところが、ケヴィン演じる保安官が登場すると、何か曰くつきな死体現場シーンから不気味さが満点の追走劇へと展開していきます。
さらに、ラストへと誘うトランクの中身と事件を発見する太ったおばさんと登場人物がほぼ数人の展開のなかで、衝撃的なシーンの連続に息を呑み、B級映画の雰囲気を漂わせた極上のクライムサスペンスに仕上がっていました。
制作総指揮も務めたケヴィンに脱帽すると共に、今回の監督を務めたジョン・ワッツは、本作が長編2作目ながら、来夏新シリーズが公開される「スパイダーマンシリーズ」の監督に抜擢。今回の作品を観れば、否応なしに期待大の予感がしました。