新国立競技場問題で、やり玉に挙げられた形となったデザイナー。ここにきてザハ側も反論に出ており、個人的にも、どこに問題点があるのかわからなくなってきました。
単純に思うことは、公共事業における、ゼネコンと官僚の体質が明るみに出て、正当化のために政治家が躍起になっているような感じがします。
国内で負のイメージを続いている東京オリンピック。今度は、エンブレムにに国外からエンブレムの酷似が指摘されました。オリンピック委員会は、その指摘に対して問題がなしとしていますが、僕もまったく問題ないと感じているので、その方向性だけは貫いてほしいと切に願います。
そもそも、デザインは単純化されればされる程、過去のデザインに似たものが生まれるのは当然で、斬新なデザインは、その宿命を背負っているものだと思うのです。
法律上は、商標権と著作権の問題が絡み、訴訟に発展するケースの少なくなく、ベルギーのデザイナーが著作権をめぐって訴訟に踏み出すようです。国際的なデザインコンペは、デザイナーの保護の観点からも組織的な対処策を考える時代に入ってきたように感じます。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 エンブレム紹介
エンブレムを紹介した動画は、そのデザインの趣旨を明確に主張したすばらしい内容で、そのデザインは、むしろ前回の東京オリンピックの流れをうまく汲んだものに感じます。
新国立競技場の見直しも決定した今、論点が定まらないマスコミのネガティブな報道も終止符を打って大会の成功に向けてポジティブな報道を望んでいます。
