65オヤジのスタイルブック

映画 ジュディ 虹の彼方に

本年度アカデミー賞主演女優賞のレネー・ゼルウイガー主演の「ジュディ 虹の彼方に」を鑑賞してきました。

本作は、オズの魔法使いやサウンドオブミュージック、スタア誕生などで知られるジュディ・ガーランドの伝記映画で、ジュディを演じたレネー・ゼルウィガーが主演女優でオスカーを獲得してます。47歳の若さで、突然この世を去ったジュディ。内容は、その半年前のロンドン公演を中心に、ジュディの波乱万丈の人生を回想的に辿りながら、最後のステージに投影させる実に上手い演出です。

また、ジュディが乗り移ったようなレネー・ゼルウィガーの迫真の演技と歌唱力が素晴らしく、ジュディとは違う雰囲気を醸し出していました。レネー自身も16年前にコールドマウンテンで助演女優でオスカーを受賞以来、様々なトラブルを繰り返し奇跡的なカムバックを果たしたレネーだからこそ演じれる凄みがありました。

伝記映画は、ともするとその歴史をたどるように描かれるので、メリハリを欠き面白味が薄れてしまいがちです。でも、今回の作品はイギリス公演に至るきっかけとイギリス公演での期間での毎日のステージの中に彼女の人生において起こった重要な出来事を公演期間の中に組み込んでいます。例えば数度の離婚と長女ライザ・ミネリに二女、長男の三人の子供との関係、薬物による精神的障害や自殺未遂、仕事上のトラブル、さらに、この時代にはタブーとされた同性愛者への支持など、イギリス公演の中にすべて集約しています。

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