65オヤジのスタイルブック

映画 黒い司法 0%からの奇跡


マイケル・B・ジョーダンとジェイミー・フォックス共演の実話に基づく法廷ドラマ「黒い司法 0%からの奇跡」を鑑賞

 

僕の中では、アクション俳優のイメージの強いマイケル・B・ジョーダンがハーバード出の黒人弁護士に方やかつては派手な役どころが多かったジェイミーフォックスも、もう53歳。こちらは無実の罪で服役中の死刑囚役です。過去にボクサー役を演じた二人が、どのように演じてくるか注目して観てました。

舞台は1980年代のアラバマ州、まだまだ黒人差別の強いこの土地に、新人弁護士のブライアンがやってきます。死刑囚の面談を行う中で、一人の死刑囚ウォルターと出会います。嘘の証言により無実の罪で死刑囚となった彼を救うべくブライアンは新たな証言を探しながら再審への道を開いていきます。

今回の作品は、先に述べた実話に基づくもので、事件の闇を淡々と描いている実に地味な作品です。町に充満する黒人差別の静かな脅迫がベースになって展開されることで事件の真相が観る者に具体的な明かされて法廷劇としては見応えを感じます。そして白人と黒人の対立はあるものの暴力的な抗争へと発展しないところが返って説得力がありました。

エンドロールで実在の人物が紹介され、その後のブライアンの活躍が紹介されますが、証拠の隠ぺいや捏造に関わったと思われ人物は罰せられることなく、住民の支持を得ているところにアメリカの人種差別に闇は晴れることなく続いていて恐ろしさを感じました。日本でも裁判員制度を軽視した司法判断多くなっている昨今、死刑制度も含めいろいろと考えさせる作品でした。


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