65オヤジのスタイルブック

DVD・天才スピヴェット

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。アメリのジャン=ピエール・ジュネ監督の最新作「天才スピヴェット」です。

 

今回の作品は、オリジナルではなく原作が小説ですが、アメリのファンタジックな世界を踏襲した、ジュネ監督の手腕が光る出来栄えでした。

モンタナの片田舎に住み、周囲と馴染めず常に違和感を抱いているスピヴェット少年は、ある発明が権威ある賞を受賞し、ワシントンの式典へ向かうために一人旅をすると言うもの。

今回の作品は3Dでも上映されどのファンジックな世界が生かされていたようですが、カットごとにめくられる立体的な絵本がアクセントなり、色彩も絵具を置いたような鮮やかさを感じます。

両親に姉、そして死んだ弟とスピヴェットの家族も、周りとなじまない個性的なキャラクターで、各々が独自の世界をもっっています。スピヴェットから発せられる、ある種の天才的な言葉も、10歳の少年の眼を通すと誰もが持っていた疑問と考えると、その純粋さによりたどり着いたのが早かっただけと思えてきます。

そんな、スピヴェットの心と裏腹に様々な大人の思惑が加わってスピヴェットは窮地に陥るのですが、彼を救ってくれたの結末に、ジュネ監督の作品への思いが込められているようで、あったかい気持ちになりました。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「【映画・ドラマ・演劇】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事