映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。ファスベンダーとヴィキャンデルが夫婦役で共演した「光をくれた人」です。
M・L・ステッドマンの小説「海を照らす光」をデレク・シアンフランス監督が映画化した珠玉のラブストリーとして話題となった本作、夫婦の深い愛情と絆と共に、また二人に降りかかる運命がサスペンス的でもあります。
孤島の灯台守の夫婦は、運命的な出会いから結ばれ子供を宿すが二度の流産を経験し、あきらめかけた時に漂流した船を発見します。そこには乳飲み娘と父親らしき男が。男は息絶えていたが娘は奇跡的に元気で、二人の秘密として娘を自分の子として育てます。ある時成長した娘が、富豪の家庭の未亡人の娘だということがわかり、夫は重要な決断を下します。
第一次大戦後のオーストラリアを舞台に過酷な自然と当時の社会背景を舞台に展開される物語は、ノスタルジックな世界に包まれながら、今もある事件と親子の関係をめぐるサスペンスな展開と倫理観の中で苦悩する人間の姿をドラマチックに描いています。
ファスペンダーの演じる夫の妻への献身とヴィキャンデルの演じる妻の二つの愛で苦悩する姿に感動し、用意されたラストに再び感動を覚える深く、美しいラブストーリーでした。
