先日の4月1日、愛知県美術館で開催中の「黄金伝説」の開会式に列席しました。
普段は平日の昼間が多くなかなか参加が難しかったのですが、今回は初日の閉館後の時間帯でしたので、久しぶりに参加しました。
古代より現代にいたる世界中で人々を魅了する金。資産価値として普遍の金は、装飾品や工芸品として加工されてきました。また、権力者の象徴的な財産としても古今東西を問わず用いられています。
今回の黄金伝説展は、エジプト最古のピラミッドより遥か以前の6000年以上前の銅石器時代に加工された世界最古の金がブルガリアの町ヴァルナの墓の中から発見されたことに由来するもので、ギリシャ神話にある黄金伝説を証明する歴史的発見から地中海地域の古代文明と金との関係を紹介する展覧会です。
ヴァルナ遺跡から発見された世界最古の金の副葬品を墓地出土の状態で再現、ギリシャ神話の黄金にまつわる絵画や地中海地域の、トラキア、ギリシャ、ローマ、エトルリアなどの古代文明時代に絢爛豪華な黄金の出土品は、主に副葬品である小さなものですが、その細やかな細工が黄金の輝きの中で浮かび上がり、その美しさに魅了されることと思います。
宝石や貴金属などに興味がある女性には、必見の美術展といえます。会場も黄金の輝きをさらに効果的にした展示となっています。ぜひ古代から永遠に続く輝きを自らの眼で味わってみてください。