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アンディー・ウォーホル・キョウト 京都市立京セラ美術館



本日の美術展レビューは異彩を放った芸術家・第3弾アンディーウォーホルの「アンディ・ウォーホル・キョウト」です。
今回の展覧会は最終日に駆け込み鑑賞しましたが、大変ない賑わいでウォーホルの人気の程を伺えます。
当時芸術不毛の地であったアメリカにポップアートと言う新しい芸術文化をもたらしたウォーホル。
ある意味で現在のアート人気の先駆けと言える存在です。
またファクトリーと言われる文化拠点は、音楽や映画などの文化の橋渡しとしてアメリカ文化を牽引してきました。大きく貢献しています。
 
 

広告デザイナーとしてスタートした彼のドローイングは、繊細でカラフルでポップアート作品とは異なります。今回の展覧会では数々のドローイング作品スタートしてました。ドローイング作品は個人的にも好みで、20代の頃にギャラリーで入手した猫の画集はお気に入りです。
 
そして彼の生み出したポップアートの世界はヨーロッパの芸術文化に対するアンチテーゼとして芸術を商業的なものとして捉えている点が特徴ですが、シルクスクリーンにより制作された代表作のキャンベルスープやブリロに有名人の肖像画など、画面いっぱいに彩られ展示された空間は、テーマパークのような面白さがありました。
また、タイトルにあるように、彼の日本来日や京都滞在の記録もあり、日本に対する彼の思いも伺い知ることができました。

 
今後ウォーホルの作品は、海外の現代美術のようにオークションにより取引され高値を続けていくことでしょう。ただアンディー・ウォーホルの存在は、絵画芸術の枠を飛び越えて時代の象徴であり続けることは間違いありません。
 
今回取り上げた岡本太郎、甲斐荘楠音、アンディー・ウォーホルの三人に共通していることは芸術家としての存在を越えた文化を作り上げた者たちであると感じます。そして、こうした芸術家が人々の記憶に刻まれるのではないかと思うのです。


旧美術館を囲むように新装なった京都市立京セラ美術館、新旧の融合する空間は京都らしい文化を感じますが、どこか観光地化されたテーマパークを思わせる演出が人も含めあり滑稽に感じたのは僕だけでしょうか。


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