65オヤジのスタイルブック

映画・ルーム

アカデミー賞主演女優賞など数々の映画祭で受賞、ノミネートを飾った話題作、映画「ルーム」を観賞

 

本年度アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞ノミネート。並み居る若手、ベテランの実力派俳優を押しのけ、主演女優賞でオスカーを受賞したブリー・ラーソン。そして、ジェイコブ・トレンブレイ天才子役振りも光るアイルランドとカナダの合作。

7年間の監禁生活された若き母親ジョイと監禁生活の中で生まれた5歳の息子ジャック。監禁からの脱出と解放後に迎える予想を超える環境の変化に戸惑う親子の葛藤と苦悩、そして絆を描ききった力作です。

前半では、監禁状態の一室でのジョイとジャックの生活が克明に描かれ、天井窓の光に一筋の光を見出しながら、過酷な状況下で犯人の男にジャックを接触させない姿に強い意志を感じます。脱出計画の緊張あふれるシーンから救出後の環境の変化と対応に重きが置かれているのが、この作品のすばらしさ。

たんなる救出までの感動に留まらせることなく、7年の監禁生活で青春を奪われた若き母親ジョイの苦悩と彼女の変化を察しながら健気に社会に順応していこうとするジャックの姿に涙が止まりませんでした。

幼児虐待の報道が絶えない今、ジョイとジャックの崇高にして親子の魂がぶつかり合い、二人に降りかかる苦難を乗り越えていく姿に希望を見出してほしいと思います。


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