人生論:「生涯発展途上」を目指して

消化器内科医になった起業家・弁護士・会計士、岡本武士による人生論や新たな視点の提供、身の回りの出来事に対するコメント等。

優越の極意

2004-06-30 03:50:35 | Afia
私なりの、勝手な理論です。

「優越の極意」とは、他人より人として価値が高いような印象を与える極意のことです。簡単にいうと、「こうやったら他人にすごい人だと思われる」、もしくは「こうなれたら自分のことをすごい人だと誇れる」ということです。

考えたことがある人はいるかも知れませんが、直接文章に落としてあるところを見たことがないのでここで私の視点を提供したいと思います。

まずは「2次元」の理論を。

人ができない何かをできてしまう人は、尊敬されます。この「何か」を、①「メジャーなもの」と②「マイナーなもの」に分けます。

ここで①「メジャーなもの」とは、スポーツで言えばサッカー、ビジネスで言えば営業やワープロの使い方。普及していて、誰にでもある程度はできることです。

そして②「マイナーなもの」とは、スポーツで言えばセパタクローやテコンドー、ビジネスで言えばERPシステムの導入など、専門性が高く、できる人とできない人の差が著しいもののことです。

優越の極意は、①に関してはその道を極め、オリンピックにでたりすることであり、②に関しては幅広くできることだと考えます。即ち①に関しては「狭く深く」、②に関しては「広く浅く」というわけです。

「この人といえばこれ」で売るのか、「この人はなんでもできる」と売るのか。専売特許なのか、マーケットリーダーなのか。しかし二つに一つ、というシンプルな選択肢であるわけでもありません。

たとえばバイオリンで、日本で5番目に上手だと評価されたとします。素晴らしいことですが、(滅多にないと思いますが)4番目以上の人と会話をする場合、すべてにおいて劣ってしまいます。その人にはバイオリンしかないのですから。我々の世界は相対的評価の集合体です。

では、セパタクローとテコンドーの経験があり、裏千家を10年続けていたとしましょう。より上手なセパタクロー選手がいれば、「強くて文化に対する関心もある人」と位置づけることができ、テコンドーのチャンピョンがいれば、「テコンドーもできるがそれだけではなく、色んな足の使い方ができる」と言う風に自己ブランディングできるかもしれません。一発勝負と対応力、自由形と個人メドレー。どちらを選ぶべきか・・・。

純粋にブランディングのことを考えるなら、そのバランスを目指すべきかも知れません。一つ何か「メジャーなもの」で長けたものを持つのはもちろんのこと、それ以外はかじった程度でも「マイナーなもの」を幾つも経験する。どの場でもなんらかの形で優越性を保てる、「優越の極意」の一つの形かもしれません。

このような2x2マトリックス式の考え方も使い方によっては良い結果に導いてくれるものですが、2つのものから選び、良いところだけを調和させるということには限界があります。経済学、経営論、社会新理論、音楽学習論。様々なところでこのような発展があり、また限界にあたってきました。そして今このような理論が達しているところ、それは「人によってカスタマイズする」ということです。2x2の4つの箱の一つから、無限に広がる2次元の世界に飛び出せたイメージで、理論的には飛躍的に改善したものだと思います。しかし3次元、時間などの4次元目を加えてみたいものです。

(この部分は多少わかり難かったかも知れませんね。イメージを言葉で伝えるには限界があって非常に残念です。)

知識や技術を身に付ける上での優先順位はあり、成長過程も重要視していますが結果的には、私はやはりすべてにおいてトップを目指したいと思います。それには、既述したように新しい次元を加えたイメージを持って頂けると可能になってくるのではないでしょうか。

この場合重要なのは成長のスピード、すなわちビジョンを持つこと、要領をつかむこと、努力を惜しまないこと、応用力、好奇心、忍耐力、過程や成長そのものを楽しめることなど。このような点に関しては、世間では「技術」とされることはあまりありませんが私にとっては最重要なスキルです。これらがあって、今の私があるのだと思います。

現状より成長、成長より成長の加速力。現状より一階微分、一階微分より二階微分。これが本当の「優越の極意」だと、私は信じています。

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