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●《迷惑施設が自分の家の近くに来るのは嫌だという日本本土のNIMBY (Not In My Back Yard = ニンビー) …沖縄には基地を押し付け》

2022年05月17日 00時00分21秒 | Weblog

[※ 沖縄復帰50年 利用され続けた海と大地/西山太吉 「密約」を語る (週刊金曜日、2022年5月13日1376号)↑]



[↑ 命どぅ宝沖縄を再び戦場にするな! (2022年05月15日、朝日新聞)]


(20220514[])
山口哲人原昌志村上一樹記者による、東京新聞の記事【「基地のない平和な島」遠く…県民らの思いは 沖縄復帰50年、米軍集中いまなお】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/177211)。

 《沖縄の本土復帰から15日で50年。米軍基地の集中は変わらず、普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設計画に伴う名護市辺野古新基地建設への反発も強い。復帰当時を知る人や、基地問題に取り組んできた人たちに思いを聞いた。(山口哲人原昌志村上一樹)》

 (沖縄タイムス)《軍事的な必要性が全てにおいて優先…沖縄は憲法が適用されない「軍事植民地」だった》…50年経っても何にも変わらない。
 その本質は、ニンビー NIMBY。〝Not In My Back Yard〟。沖縄タイムスの【社説[辺野古訴訟 県敗訴へ]納得できぬ「弁論なし」】によると、《高裁判決は…迷惑施設が自分の家の近くに来るのは嫌だという日本本土のNIMBY(Not In My Back Yard=ニンビー)は認め、沖縄には基地を押し付けるとしか読めないくだりもあった…最高裁は人権の砦である。…これでも主権国家といえるのだろうか》。政府や自公お維コミ、その支持者らは《本土側のNIMBYニンビー)症候群》。

 沖縄は、番犬様のものじゃない…《基地負担の軽減は遠く、米軍は今も島全体を自由使用する。よもや「返したけれど俺のもの」と思ってはいまいか》。一方で、ニッポン「本土」は〝生贄〟として、《標的》として、〝植民地〟として、《人柱》として、喜々として沖縄を差し出す。自公政権やお維に壊され行く沖縄…沖縄「屈辱の日」を「主権回復の日」と言う元首相、恥ずかしげもなく沖縄の戦後史を知らないという元最低の官房長官…。政権の交代無くして、辺野古破壊は止まらないし、沖縄差別は止まらない。でも現実は、オール沖縄の選挙での連敗が続く…。《故・翁長雄志前沖縄県知事の次男で同県議の雄治さん(34)こんな子どもが日本のどこにいるのか。…諦めさせる政治で良いのか自民党国会議員の皆さん、2年くらい普天間や嘉手納の周りに住み、考えてください》。
 目取真俊さん《「日本復帰」50年というのに、新たな米軍基地が造られつつあるのが沖縄の現実》。在りもしない《在日特権》にはバカ騒ぎする人々は、明確に存在する〝在日米軍特権〟には沈黙する卑怯者。
 《沖縄にずっとのしかかる負担の重さ》。元山仁士郎さん「半世紀たっても、米軍基地の押しつけは変わっていない」。

   『●屋良朝苗氏は「基地のない平和の島としての復帰」を望んだ
              …モノクロから「天然色」に変わっても現実は…
   『●《権力欲に駆られた政治家》アベ様やカースーオジサンによる《含羞》
      なき、《廉恥》欠く、破廉恥な政権が8年8カ月も続いてしまった…
    《来年は沖縄の施政権返還日本復帰)から50年の節目を迎える。
     50年前の「沖縄国会」で、衆議院は在沖米軍基地の縮小決議を
     全会一致で決議したが、いまだに実現していない。岸田首相に
     国会決議を実現し、繰り返し民意が示された名護市辺野古の
     新基地建設見直しを求める》

   『●《沖縄が切り捨てられた日であり、名護市出身の女性が米軍属の男に
     殺害された日でもある。いまも沖縄にとって「屈辱の日」は続いている》
    《72年の日本復帰後も沖縄の人々は基地の自由使用に抵抗し、抜本的な
     整理縮小や日米地位協定の改定を求めてきた。その意思を尊重せず
     国益や国策の名の下で沖縄を国防の道具にする日米政府の手法は
     植民地主義だ。県内の主要選挙や県民投票で反対の意思を示しても
     建設工事が強行される辺野古新基地は、沖縄の人々の自己決定権を
     侵害する植民地主義の象徴である》

   『●自公政権やお維に壊され行く沖縄: 沖縄「屈辱の日」を「主権回復の
     日」と言う元首相、沖縄の戦後史を知らないという元最低の官房長官…
    《72年5月15日の日本復帰記念式典で屋良朝苗知事は「沖縄がその
     歴史上、常に手段として利用されてきたことを排除」すると述べた。
     日本復帰から半世紀。日米に利用されてきた立場に終止符を打つ時期が
     来ているのではないか。》

   『●来年の「5・15」で50年…屋良朝苗氏は「基地のない平和の島としての
        復帰」を望んだ…モノクロから「天然色」に変わっても現実は…
   『●<金口木舌>《コロナ感染再拡大後も米軍は詳細を説明せず、米兵は
     基地の街をマスクをせず闊歩している。これが復帰から半世紀の沖縄》
    《2022年を迎えた。今年は沖縄の施政権返還日本復帰)から
     50年の節目に当たる。半世紀前に琉球政府が日本政府と国会に求めた
     のは、自己決定権の確立であり、民意を尊重することであった》

   『●「思いやり予算」として小さく生んで、いまや「同盟強靱化予算」
     として大きく育った番犬様の「お財布」、とっても気前の良いニッポン
    《▼沖縄は来年日本復帰50年を迎えるのに、過重な基地負担と沖縄戦や
     米軍統治下から続く特殊事情に今も苦しんでいる思いやりなどなく
     札束で頬をたたくような政府を想像すれば、予算の増減に一喜一憂せず、
     新時代を自ら切り開く県民の気概を見せたい。(吉川毅)》

   『●長周新聞《まるで地獄の沙汰もカネ次第 名護市を丸ごと買収する国
     ミサイルの標的と引き換えの「繁栄」》…渡具知武豊名護市長再選の闇
    《今年で復帰50年を迎えるが、なんのための日本復帰だったのか
     ドルが円に変わっただけではないか。いまだに米軍の統治下に置かれ、
     問答無用で踏み台にされていると思わざるを得ない。人殺しの基地の島
     ではなく、人を生かす島にならなければならないし、そのために
     もたらされる豊かさは砂上の楼閣でしかない」と憤りを込めて話した》

   『●ニッポン〝復帰〟50年…《沖縄の自然が破壊され、民意が踏みにじら
     られて軍事基地ができていく現実》、辺野古は単なる破壊「損」な現実
   『●番犬様のものじゃない…《基地負担の軽減は遠く、米軍は今も島全体を
      自由使用する。よもや「返したけれど俺のもの」と思ってはいまいか》
   『●《元山仁士郎さん…「半世紀たっても、米軍基地の押しつけは変わって
      いない」…言葉には、沖縄にずっとのしかかる負担の重さがにじむ》
   『●(沖縄タイムス)《軍事的な必要性が全てにおいて優先…沖縄は憲法が
        適用されない「軍事植民地」だった》…50年経っても変わらない

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/177211

「基地のない平和な島」遠く…県民らの思いは 沖縄復帰50年、米軍集中いまなお
2022年5月14日 06時00分

      (市街地にある米軍普天間飛行場に配備された
       海兵隊の輸送機MV22オスプレイ部隊)

 沖縄の本土復帰から15日で50年。米軍基地の集中は変わらず、普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設計画に伴う名護市辺野古新基地建設への反発も強い。復帰当時を知る人や、基地問題に取り組んできた人たちに思いを聞いた。(山口哲人原昌志村上一樹

     (建議書の理念を語る平良亀之助氏=那覇市で)

◆安保優先で負担さらに
 琉球政府元職員の平良亀之助さん(85)

 屋良朝苗 (やらちょうびょう) 行政主席が本土復帰の際に県民の要望をまとめた「復帰措置に関する建議書」の柱は「基地のない平和の島の構築」。初代県知事に就いた屋良さんの時代からずっと生きている。でも、沖縄の基地負担は、軽減どころかもっとかぶさってきている

 政府は台湾有事をあおり、先島諸島などに自衛隊基地の整備を進めている。沖縄が標的になるのは火を見るより明らかで、米軍基地も自衛隊基地も災いのもとでしかない。本土は、憲法体制なのに沖縄は50年たっても全てにおいて安保優先の状況。沖縄をアジアと交流する平和の島にする、それが僕たちの願いです。


◆鳴り響く爆音、想像できますか
 故・翁長雄志前沖縄県知事の次男で同県議の雄治さん(34)

     (沖縄県の米軍基地負担について説明する
      翁長雄治県議=那覇市で)

 沖縄では米軍嘉手納基地(嘉手納町など)や普天間飛行場から日夜、本土の人が想像できない爆音が鳴り響く。体育の授業中なら耳がおかしくなるぐらいの音。(普天間飛行場に隣接する)普天間第二小学校では、上空に米軍機が飛ぶと児童は「逃げろ」と言われる。こんな子どもが日本のどこにいるのか

 秋田県への(地上配備型迎撃システム)イージス・アショア配備は断念し、佐賀空港へのオスプレイ配備も地元の反対で頓挫。沖縄では「気持ちは分かったでも辺野古新基地は造る」と。こうやって沖縄はずっと諦めさせられている諦めさせる政治で良いのか自民党国会議員の皆さん、2年くらい普天間や嘉手納の周りに住み、考えてください


◆絶えぬ事件事故、日本政府に不満
 「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」共同代表の高里鈴代さん(82)

 米側や日本政府は沖縄の米兵の犯罪率は下がっており、沖縄県民の犯罪率よりも低いと主張するが、まやかし駐留がなければそもそも米兵犯罪は発生しない。犯罪被害をなくすには基地を減らすしかない。

 いまウクライナでロシアによるレイプや略奪などが報じられているが、77年前、沖縄でも同じことがあった。人々が死体を踏み付けながら逃げざるを得なかった戦場があった。軍の本質は残虐行為を伴うものだ。それが沖縄に集中していることをあらためて問い直すべきだ。


 旧民主党政権で普天間飛行場の県外移設を断念した鳩山由紀夫元首相(75)

 「最低でも県外」という気持ちは今も変わりない。いまだに在日米軍専用施設の7割が沖縄に置かれており、復帰50年を祝うような環境になってない。辺野古移設は今こそ政府も考えを改めるべきだ。


 辺野古新基地建設に反対した元名護市長の稲嶺進さん(76)

 鳩山氏の発言を覆したのは、結局は国民世論。日本国全体が米軍基地を沖縄に置くことを黙認している。そのことによって日本の国、国民が守られていると思っている。辺野古の埋め立ては続いているが、軟弱地盤により、仮に工事が終わっても使えない欠陥飛行場となるだろう。

【関連記事】「今も憲法の番外地」 県民の総意「直訴」前日、米軍基地固定化は強行採決された<沖縄は復帰したのか~50年の現在地>
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●1頭のジュゴンが死に、2頭が行方不明のまま…これは偶然ではなく、新基地建設による辺野古破壊の必然

2019年03月27日 00時00分02秒 | Weblog

【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]



沖縄タイムスの田嶋正雄記者によるコラム【[大弦小弦]沖縄で生息が確認されていたジュゴンはわずか3頭…】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/399056)。

 《▼「人間とジュゴン、どっちが大事かという短絡した話ではない生物多様性は人間の生活と深くつながっていて、沖縄の歴史、文化を豊かにしてきた。一つの種が絶滅の瀬戸際にある、という事実以上に、大きなものを失いつつある。(田嶋正雄)》

   『●「国民の信頼を傷付け」ているのは? 
     …「米軍基地という面倒な施設は沖縄に…。そして日本本土は…」
    《岡口基一裁判官…は謝罪したが…。「米軍基地という面倒な施設は
     沖縄にもっていく。そして日本本土は平和と繁栄を維持した」と
     言及したことも。公平な視線は信頼に値しそうだ
    「《国民の信頼を傷付け》ている「司法」は岡口裁判官でしょうか、
     それとも、沖縄で辺野古破壊や高江破壊に貢献している司法関係者
     でしょうか? まさか、沖縄の市民の皆さんはこの《国民》には
     含まれていない、とでも思っているの?」

   『●前那覇市長・翁長雄志氏「(安倍首相の言う)
      『日本を取り戻す』の中に間違いなく沖縄は入っていない」

   『●沖縄差別は続く: 黙殺により、「『日本を取り戻す』の
           中に沖縄は入っていない」ことをアベ様が表明
   『●《『日本を取り戻す』の中に沖縄は入っていな》かった、  
           そして今《国民のうちに沖縄は入っているのか》?
    「かつて、翁長雄志さんは《日本を取り戻すの中に沖縄は入っていない》と…、
     そして今、《国民のうちに沖縄は入っているのか》?」

   『●沖縄の皆さんのお願いは何時叶えてくれるの?
      《憲法改正よりも日米地位協定を改定することが主権回復》
    「《岩屋毅防衛相は26日の記者会見で、「沖縄には沖縄の民主主義があり、
     しかし国には国の民主主義があるあ然とするような民主主義観を
     披露し》、《昨年12月、辺野古移設について、視察先の北海道で
     「日米同盟のためではない。日本国民のためだ」と記者団に大上段に
     語った》そうだ。どうやら、沖縄の市民は《日本国民》ではないらしい」

 《人間とジュゴン、どっちが大事かという短絡した話ではない》どころか、「人間」さへも「大事」にしない大愚行が繰り広げられる沖縄。本土の「ホシュ」の皆さんは、(金平茂紀さん)「生物多様性の生きた教科書」な「森」が殺され、「美ら海」が殺され行くのに、平気なのだろうか? ましてや、沖縄の市民の皆さんは「人間」には含まれていない、とでも思っているの?

   『●杭打ちで解決するのか?
    《【抗議声明】私たちは、普天間基地の辺野古移設を絶対に許しません!!
     北限のジュゴンを見守る会(代表・鈴木雅子)  2010年4月30日》

   『●沖縄県が普天間飛行場移設のアセス受入
    《沖縄県、アセス受理の方針 防衛省に伝達 普天間移設問題
     2011年12月28日 17時03分 沖縄県は28日午後、沖縄防衛局が
     同日未明に県庁に搬入した米軍普天間飛行場の移設をめぐる
     環境影響評価書について、受理する方針を決め、防衛省に伝達した。
     …評価書は約7千ページに及ぶ。米軍が来年、沖縄に導入予定の
     垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの騒音や、埋め立てが絶滅危惧種
     ジュゴンの生息環境に与える影響について、いずれも問題ない
     との判断を示している

   『●辺野古破壊: 環境アセスメントの見直しを!  
         破壊者たちに衆院選で4度目の敗北を!!
    《仲井真知事時代は無視されてきた話が、これから蒸し返されてくる
     ということです。「ジュゴンの餌場」以外にも、「オスプレイ配備」も
     環境アセスメントには入っていませんでした》
    《仲井真知事時代に隠蔽された杜撰さが明らかになっていけば、
     日本国内の法廷論争だけではなく、米国で進行中の「ジュゴン訴訟
     …にもプラスになります。この訴訟で勝訴すれば、埋め立て工事は
     米国の法律で止まることになります》

   『●「最低裁」のコールが聞こえる…沖縄負担軽減担当相らの
             「辺野古が唯一の解決策」をオウム返しでしょう…
   『●「誰のための政治…誰のための税金なのですか。 
       税金は安倍総理のポケットマネーではありません」!
   『●沖縄県知事選、両候補の「選挙の色」がくっきりと見えてきた 
                   …「#美ら海の色の候補者」はどちらか?
   『●石垣島陸上自衛隊ミサイル部隊配備:  
      《菩提樹》を切り倒すのか? ささやかな願いさえも打ち砕くのか?
   『●三上智恵さん《埋められていくのは、辺野古の海だけではない。
                   この国の未来…助けを求める、あなたの声》
   『●「『辺野古』県民投票の会」代表がハンガーストライキ…
           《沖縄で非暴力抵抗運動の歴史が若い世代に…》
   『●《国はプライバシー侵害(リスト作成)を止めさせる憲法上の義務…
                      閣議決定で隠蔽…内閣が吹っ飛ぶ大問題》
   『●辺野古破壊、米側に《地盤改良「最短で5年」と日本側伝達》?  
                      沖縄に《工期も費用も言えない》のに?
   『●《漁港の岸壁に横たう姿が痛々しい》…
      またしても《「環境監視等委員会」は本来の役割を果たしていない》
    「沖縄タイムスの社説【社説[ジュゴンが死んだ]なぜ守れなかったのか】…
     《漁港の岸壁に横たう姿が痛々しい。今帰仁村の運天漁港沖で
     死んだ状態で漂着しているジュゴン1頭を漁協の組合員が発見した。
     体長約3メートル、頭部や胸ビレに傷、出血がみられ、ところどころ皮が
     むけた状態だった。漁師でさえ初めて見たといい、
     しかも死骸であったことのショックは大きい》」

 目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/ジュゴンは新基地建設によって日本政府に殺されたのだ。】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/8dd0b973dd6fa477d9ea27a4134efdb4)によると、《残念でならない。今帰仁村ではザン(ジュゴン)にまつわる昔話が伝えられていて、私も子どもの頃に聞いた。古宇利島周辺は昔からジュゴンの生息地として知られていた。ほかの2頭も行方知れずとなっている。2014年夏に辺野古の海で海底ボーリング調査が始まり、翌年には大浦湾でも調査が行われた。以後、今日までコンクリートブロックの投下や護岸建設が進められ、作業船や海保のゴムボートが何十隻も走り回る状況となった。それによって3頭のジュゴンは辺野古の海、大浦湾に近づくことができなくなったもし新基地建設工事がなければ、ジュゴンは今でも辺野古の海と大浦湾で海草を食べ、静かに生き続けることができただろう。今帰仁村で発見されたジュゴンの死因はこれから明らかになるだろうが、それは単なる自然死ではない。新基地建設によって棲み処や餌場を奪われ、追い出されたことによる死であり、日本政府に殺されたのと同然なのだ貴重な生物の生息地を奪い、破壊する新基地建設をこれ以上進めさせてはいけない》。

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/399056

[大弦小弦]沖縄で生息が確認されていたジュゴンはわずか3頭…
2019年3月21日 09:00

 沖縄で生息が確認されていたジュゴンはわずか3頭。1頭は2015年から、もう1頭は昨年から姿を見せない。今帰仁村の漁港に漂着した死骸は最後の1頭だった可能性がある。その場合、沖縄のジュゴンは絶滅したことになる

▼かつて南西諸島海域に広く分布していたが、乱獲や環境悪化で21世紀には本島北部以外から姿を消した。文化財保護法や水産資源保護法などで捕獲が制限されていたが、保護策が十分だったとはいえない

▼多くの生物学者が「国内で最も絶滅に近い哺乳類」と警告していた。絶滅危惧種の保護が目的の「種の保存法」に基づき、「国内希少野生動植物種」への指定が最も急がれる生き物だった

なぜ環境省は指定に消極的であり続けたのか他省庁に配慮し、基地建設の妨げになるとの理由で、辺野古・大浦湾を頻繁に利用する野生生物に保護の網を掛けなかったとすれば、職務への背信といわざるを得ない

▼人魚のモデルともいわれ、県内各地の民話や古謡に登場する。各地の貝塚に残る多くの骨は、有史以前からの付き合いを示す

人間とジュゴン、どっちが大事かという短絡した話ではない。生物多様性は人間の生活と深くつながっていて、沖縄の歴史、文化を豊かにしてきた。一つの種が絶滅の瀬戸際にある、という事実以上に、大きなものを失いつつある。(田嶋正雄
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●《漁港の岸壁に横たう姿が痛々しい》…またしても《「環境監視等委員会」は本来の役割を果たしていない》

2019年03月23日 00時00分00秒 | Weblog

【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]



沖縄タイムスの社説【社説[ジュゴンが死んだ]なぜ守れなかったのか】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/398584)。

 《漁港の岸壁に横たう姿が痛々しい。今帰仁村の運天漁港沖で死んだ状態で漂着しているジュゴン1頭を漁協の組合員が発見した。体長約3メートル、頭部や胸ビレに傷、出血がみられ、ところどころ皮がむけた状態だった。漁師でさえ初めて見たといい、しかも死骸であったことのショックは大きい》

   『●杭打ちで解決するのか?
    《【抗議声明】私たちは、普天間基地の辺野古移設を絶対に許しません!!
     北限のジュゴンを見守る会(代表・鈴木雅子)  2010年4月30日》

   『●沖縄県が普天間飛行場移設のアセス受入
    《沖縄県、アセス受理の方針 防衛省に伝達 普天間移設問題
     2011年12月28日 17時03分 沖縄県は28日午後、沖縄防衛局が
     同日未明に県庁に搬入した米軍普天間飛行場の移設をめぐる
     環境影響評価書について、受理する方針を決め、防衛省に伝達した。
     …評価書は約7千ページに及ぶ。米軍が来年、沖縄に導入予定の
     垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの騒音や、埋め立てが絶滅危惧種
     ジュゴンの生息環境に与える影響について、いずれも問題ない
     との判断を示している

   『●辺野古破壊: 環境アセスメントの見直しを! 
         破壊者たちに衆院選で4度目の敗北を!!
    《仲井真知事時代は無視されてきた話が、これから蒸し返されてくる
     ということです。「ジュゴンの餌場」以外にも、「オスプレイ配備」も
     環境アセスメントには入っていませんでした》
    《仲井真知事時代に隠蔽された杜撰さが明らかになっていけば、
     日本国内の法廷論争だけではなく、米国で進行中の「ジュゴン訴訟
     …にもプラスになります。この訴訟で勝訴すれば、埋め立て工事は
     米国の法律で止まることになります》

   『●「最低裁」のコールが聞こえる…沖縄負担軽減担当相らの
             「辺野古が唯一の解決策」をオウム返しでしょう…
   『●「誰のための政治…誰のための税金なのですか。
       税金は安倍総理のポケットマネーではありません」!
   『●沖縄県知事選、両候補の「選挙の色」がくっきりと見えてきた
                   …「#美ら海の色の候補者」はどちらか?
   『●石垣島陸上自衛隊ミサイル部隊配備:  
      《菩提樹》を切り倒すのか? ささやかな願いさえも打ち砕くのか?
   『●三上智恵さん《埋められていくのは、辺野古の海だけではない。
                   この国の未来…助けを求める、あなたの声》
   『●「『辺野古』県民投票の会」代表がハンガーストライキ…
           《沖縄で非暴力抵抗運動の歴史が若い世代に…》
   『●《国はプライバシー侵害(リスト作成)を止めさせる憲法上の義務…
                      閣議決定で隠蔽…内閣が吹っ飛ぶ大問題》
   『●辺野古破壊、米側に《地盤改良「最短で5年」と日本側伝達》?  
                      沖縄に《工期も費用も言えない》のに?

 3頭のジュゴンの内の1頭が死んだ。2頭は行方不明のままだそうだ。
 2011年の環境アセスはまともに行われたのだろうか? まともに評価したのならば、こんな辺野古破壊が許されるとは思えないけれども。
 またしても、《留意事項で設置された「環境監視等委員会」は本来の役割を果たしていない》ことが明らかに。《防衛省は工事が適切に行われるよう有識者による環境監視等委員会を設置したが、委員の中には、請け負った業者から多額の寄付を受け取った人がいるという》…「八百長」じゃん、ある意味これもアベ様らの御得意のドロナワ。

   『●行政不服審査制度による辺野古破壊:
      「長兵衛さん…、これはどう見ても「八百長」だろう」
    《▼さて、沖縄の辺野古埋め立て工事をめぐる国のふるまいを
     何と形容すべきか。防衛省は工事が適切に行われるよう有識者による
     環境監視等委員会を設置したが、委員の中には、請け負った業者から
     多額の寄付を受け取った人がいるという

   『●「普天間飛行場の辺野古移設問題」に非ず、
      息吐く様にウソをついてでもな「辺野古の新基地建設」問題
   『●アベ様「対話の積み重ねの上に…移設を進め」…
      《積み重ねているのは、同意なき既成事実と不信感ばかり》
    「「環境監視等委員会」の皆さん、コンナモノ(大浦湾破壊)を
     よく許せますねぇ…唖然としています。詳細な議事を公開してほしいなぁ。」

   『●《工期も費用も言えない》辺野古破壊を進めるアベ様は
         息吐く様にウソを吐き続け…政権広報は訂正放送を!
    「環境監視等委員会のいい加減さ。
     《〈…サンゴに影響を与えずに建設できると判断》って、アホですか? 
     《サンゴの生態について委員らの知識が浅く、委員会はサンゴの
     保全には機能していない》そうだ。「そりゃぁ、《影響を与えない》様に
     シミュレーションすれば、《影響を与えない》数値計算結果・評価結果に
     なるでしょうよ」」

   『●《国はプライバシー侵害(リスト作成)を止めさせる憲法上の義務
                 …閣議決定で隠蔽…内閣が吹っ飛ぶ大問題》
    「破壊「損」な美ら海への土砂投入。大浦湾破壊まで始めてしまった。
     「環境監視等委員会」なんて屁のツッパリにもならず」

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/398584

社説[ジュゴンが死んだ]なぜ守れなかったのか
2019年3月20日 07:36

 漁港の岸壁に横たう姿が痛々しい。

 今帰仁村の運天漁港沖で死んだ状態で漂着しているジュゴン1頭を漁協の組合員が発見した。体長約3メートル、頭部や胸ビレに傷、出血がみられ、ところどころ皮がむけた状態だった。漁師でさえ初めて見たといい、しかも死骸であったことのショックは大きい。

 ジュゴンは人魚のモデルといわれる国の天然記念物である。国内では沖縄本島周辺にしか生息せず、確認されているのは個体A、B、Cと呼ばれる3頭だけである。

 辺野古新基地建設が進む前は、辺野古・大浦湾などで海藻藻場の食み跡が確認されたり、周辺海域で回遊する姿がみられたりした。

 今回ジュゴンネットワーク沖縄が死骸を調べ、体の特徴から3頭のうちのBと断定した。親子とみられる2頭のうちの親の方である。

 最後に見られたのは今年1月8日。古宇利島周辺が主な生息域で、埋め立て土砂を積んだ運搬船が名護市の西側から東側に回る航路を取るため、影響が懸念されていた

 ジュゴンBは古宇利島を離れ、辺戸岬を回り、西海岸の安田沖に移動したことがある。日本自然保護協会も、運搬船が生息に影響を与えた可能性を指摘する。

 3頭のうちの1頭が死んでみつかり、国内における生息状況は危機的状況となったといえる。

 ジュゴンBは何が原因で死んでしまったのか。政府は徹底調査し、明らかにしなければならない

    ■    ■

 心配なのは、残り2頭も行方不明で、今どこにいるかわからないことである。

 ジュゴンAが嘉陽沖、Bの子とみられるCは古宇利島から辺野古沖で確認されていた。しかし、Cは2015年6月以降、Aは18年9月以降、行方がわからなくなっている。

 元知事の埋め立て承認の際、防衛省沖縄防衛局と交わした「留意事項」には、「ジュゴン等の保護対策の実施に万全を期す。実施状況を県および関係市町村に報告すると明示している。順守しているのか説明してもらいたい。

 元知事による埋め立て承認手続きを検証した第三者委員会は防衛局がジュゴンの食み跡を認識しながら辺野古地域を恒常的には利用していないと評価していることに対し、「当該水域の重要性や、ジュゴンの貴重性を理解しておらず問題がある」と指摘した。当時から環境保全への対応が不十分だったのである。

    ■    ■

 留意事項で設置された環境監視等委員会」は本来の役割を果たしていない。ジュゴンがいなくなったことに、防衛局は工事の影響ではないと説明するが、副委員長を務め辞任した故東清二琉球大名誉教授は「ジュゴンの食草である海藻の分布と密度、何頭いるかなどの調査を依頼したが、何も調べない」と委員会の内情を暴露し、批判した。

 日本自然保護協会も安倍晋三首相あての「埋め立て工事の即時中断を求める意見書」を発表した。政府は工事をストップした上で、範囲を沖縄本島全域や離島にまで広げて追跡調査すべきである。
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●普天間所属オスプレイ24機中の2機が墜落! 「日本政府が当事者能力を持って」いない…「日米共犯」

2017年08月17日 00時00分57秒 | Weblog

三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



琉球新報の【<社説>オスプレイ豪沖墜落 沖縄での飛行許されない】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-550227.html)。

 《米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイがオーストラリア東部の洋上に墜落した。普天間所属のオスプレイが墜落したのは昨年12月の名護市安部沖に続いて2度目だ》。

 普天間所属24機中の2機が墜落! 他の航空機等のリスクと比較して如何なものなんでしょうか? 今回は、「不時着水」でなく「墜落」らしいです。

   『●言論の府として死んでいる国会議事堂や、 
     責任者である首相官邸の上空で「空飛ぶ棺桶」の訓練したらどう?
    「「空飛ぶ棺桶」《ウイドーメーカー》…そんなに安全なら、
     「言論の府」として死んでいる国会議事堂や、
     「責任者」である首相官邸の上空で訓練したらどう?
      《着水》は無理でしょうが、《不時着》するので大丈夫。決して、
     《墜落》などしません。「美しい国」の「言葉の偽装」」

   『●「オスプレイ墜落事故が「看板」の偽りを証明」…
              最「低」裁裁判長に感想を聞いてみたい!
   『●アベ様の頭上は、なぜ「空飛ぶ棺桶」
      「ウイドーメーカー」の飛行ルートに入っていないのか?


 東京新聞の記事【事故から2日 オスプレイ飛行継続 普天間 翁長氏、墜落を批判】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201708/CK2017080702000232.html)によると、《翁長雄志知事は七日、県庁で記者団に「(事故は)起こるべくして起きた。とんでもない飛行機で、原因究明も全く当てにならない」と強く批判した。その上で「日本政府が当事者能力を持って(米側に)何も言えないというのが、今のような状況につながっている」と述べ、政府への不信感を示した》…そうだ。
 東京新聞の記事【オスプレイ墜落「最重大」 豪沖事故で米軍】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017080801001127.html)によると、《事故の深刻度を示す4分類のうち最も重大な「クラスA」に当たると公表…米国防総省のデービス報道部長は7日「米軍は安全を最も重視している」とし、日本側の懸念を解消するために日本政府と密接に協議していると述べた。オスプレイは「日本防衛や地域の安定にとって必要な装備だ」として、運用継続への理解も求めた》…そうだ。
 コンナ深刻な問題だというのに…《日本政府が当事者能力を持って》いない…「本土」に危機感はない。そんなに静穏で、安全・安心ならば、首相官邸や国会議事堂の上で「訓練」をすればよい。

 沖縄タイムスの記事【オスプレイ、沖縄深夜まで 県抗議に米軍「世界中で飛んでいる」】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/125587)によると、《在沖縄米軍トップのニコルソン四軍調整官は…「オスプレイは沖縄に限らず世界中で飛んでいる。軍の方針だ」と述べ、飛行停止を否定》したそうです。
 番犬様の、この酷い物言い。《世界中》にはトランプ氏の頭上も含まれるのか?

 沖縄タイムスの記事【オスプレイ「米軍やりたい放題」 協定違反となる夜10時以降も飛行 沖縄】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/125594)によると、《8日午後6時45分ごろ、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)でオスプレイ2機が離陸し、日米の騒音防止協定で訓練が規制されている午後10時45分ごろ、相次いで着陸した。政府や県の自粛要請を聞き入れず、7日に続いて2日連続の訓練強行となった》。
 日刊ゲンダイの記事【飛行自粛要請を無視…米軍が計画するオスプレイ東京配備】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/211055)によると、《シュローティ在日米軍副司令官は、「運用上必要だと判断した」と日本の要求を歯牙にもかけていないのだからフザケている…オスプレイは米軍機の中でも飛び抜けて事故が多い米国では1992年から15年までにパイロットや兵士ら41人がオスプレイの事故で死亡。これまで普天間基地に配備された24機のうち、すでに2機が墜落事故で失われた。事故率はこの5年で1.8倍に増加している。恐ろしいのは、オスプレイが東京上空を飛び回る日が近づいていることだ。東京・横田基地に配備されるのは時間の問題だという…オスプレイの運用に関し、「市街地上空をヘリモードで飛ばない」などと日米政府の間で取り決めた12年の“日米合意”が存在するが、ほとんど意味がないという。普天間基地のピーター・リー司令官は“日米合意は順守する必要はない”との認識を示している》…そうだ。
 普天間や横田基地でなく、アベ様の頭上でしょ、飛ぶべき場所は?

 琉球新報の【<社説>オスプレイ飛行再開 「日米共犯」看過できない】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-552156.html)によると、《県民の安全を一顧だにしない米軍は許し難い。墜落事故直後に同型機の飛行再開を後押しする日本政府は、さらに許せない》。
 米政府や番犬様の問題と云うよりも、番犬様にシッポを振るニッポン政府の問題でもある。

 最後に、東京新聞の記事【オスプレイ「沖縄の危険増す」 米軍ヘリ、大学墜落から13年】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201708/CK2017081402000108.html)いよると、《沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場に隣接する沖縄国際大に二〇〇四年、米軍ヘリコプターが墜落した事故から、十三日で十三年となった。大学主催の集会で前津栄健学長は、普天間所属の新型輸送機オスプレイの事故が続いていることについて「県内上空を飛行し、危険性は増大するばかりだ」と批判、日米両政府に飛行場の即時閉鎖や撤去を求めた》。
 「沖縄国際大学米軍ヘリ墜落事件」でも《沖縄は放ったらかし》。

   『●消された放射能汚染: 米軍ヘリ墜落ストロンチウム消失事件
   『●普天間「番犬様」基地: 「毎日頭上を飛ぶヘリの機体に
            ストロンチウム」…墜落により放射性物質が飛散
   『●「沖縄国際大学米軍ヘリ墜落事件」でも
        「沖縄は放ったらかし」……アベ様らは、今も、沖縄差別継続中

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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-550227.html

<社説>オスプレイ豪沖墜落 沖縄での飛行許されない
2017年8月7日 06:01

 米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイがオーストラリア東部の洋上に墜落した。普天間所属のオスプレイが墜落したのは昨年12月の名護市安部沖に続いて2度目だ。

 名護市の墜落時には別のオスプレイが普天間飛行場で胴体着陸し、今年6月には伊江島と奄美大島で不具合が生じて緊急着陸している。これを欠陥機と言わずして何と言おう危険極まりない機体が沖縄に配備され、沖縄の上空を日常的に飛んでいる。この状態を放置することなどできない。

 今回の事故でローレンス・ニコルソン在沖米四軍調整官は県側に「豪州の洋上でオスプレイがクラッシュ(墜落)した」と伝えている。ところが在沖海兵隊は「ミスハップ(事故)」と発表している。名護市の墜落事故の時も海兵隊は「浅瀬に着水した」と発表し、防衛省も広報文で「不時着水」との表現を使った。今回も意図的に「墜落」という言葉を避け、事故を矮小化(わいしょうか)している。

 防衛省は事故を受け、米軍に対して日本国内でのオスプレイの飛行自粛を求めた。当然の対応だ。しかし米軍からの回答はないという。事故を起こした当事者にもかかわらず、返答をしないとは極めて不誠実だ。

 名護市の墜落事故の時も米軍は「機体の安全性には問題がない」として、事故から6日後に飛行を再開した。ところが米側はこの事故の調査報告書をいまだに日本側に提供していない

 事故調査報告書は日米合同委員会で、日本が米国に「公表可能な報告書の写しの提供を要請し、6カ月以内に提供されることになっている。名護市の事故でも日本政府は6日後に報告書の写しの提供を要請している。6月19日が期限だったが、米側は日本側に提供せず、提供できない理由などの通知もしていない。

 6カ月以内に提供できない場合、米側は調査終了見込み日を日本側に通知することになっている。その日米合意もほごにしたまま、現時点でも提供されていない。そして今回、墜落事故が起きた。米軍のやりたい放題ではないか。

 調査報告書の遅れは「機体に問題はない」とするこれまでの見解に、疑問符がついているからではないか。2010年のオスプレイ墜落事故の際に「機体に問題があった」と結論付けた調査報告書に対して、空軍上層部が「人為的ミス」と改ざんするよう圧力を掛けていたことがあるため、そう疑わざるを得ない。

 政府関係者は今回の事故の墜落場所について「沖縄でなくて良かった」と安堵(あんど)したという。沖縄で墜落してもおかしくないと思っていたからだろう

 オスプレイが沖縄上空を飛ぶことは許されない。日本政府は飛行自粛ではなく米軍に普天間駐留の24機全てを撤退させるよう求めるべきだ
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●「平和憲法」が風前の灯火: 壊憲の坂道を転げ落ち、アベ政権と与党自公は戦争へと火に油を注いでいる

2017年05月03日 00時00分53秒 | Weblog

三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



東京新聞の荘加卓嗣記者による記事【海自艦「いずも」 初の米艦防護へ出港 安保法新任務】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201705/CK2017050102000242.html)。

 東京新聞の記事【米艦防護「強く抗議」 共産・志位委員長】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017050101001487.html)によると、《共産党の志位和夫委員長は1日、海上自衛隊が安全保障関連法に基づき平時から米軍の艦艇を守る「武器等防護」を実施することを批判した。「安保法制の発動に強く抗議する。絶対反対だ。軍事的選択肢を発動すべきではない」と東京都内で記者団に述べた》、《同時に「地域の軍事的な対立がさらに加速する。万が一、米軍が北朝鮮の攻撃に踏み切った場合には、日本も参戦する危険がある」と指摘。「日本政府は対話による外交的解決に徹するべきだ」と強調した》…そうです。

 全く同感です。「裸の王様」やその取り巻きは、正気じゃない。どさくさに紛れて、多くが、のん気な「害」遊中に一体何をしているのか…。国会は「言論の府」ではいなのか、一体何をしている!
 市民はこうして感覚をマヒされていき、飼い慣らされていくのか…。「眠り猫」の皆さん、気付きもせず、関心もなく…。

   『●「積極的平和主義」なアベ様という
        civili-UNcontrolな大暴走(out of control)
   『●20XX年、再び戦争が始まった…:
      立憲主義を否定し、クーデターで壊憲しといて、そりゃぁないでしょ

 それにしても、「本土」マスコミはもっと批判の声をあげなくていいのですか! 《▼桐生悠々訓練よりも「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた。…先見の明は、その後の空襲被害が証明している》のではないですか? 

   『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
     「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」
    「《▼桐生悠々訓練よりも「実戦が、将来決してあってはならない
     ことを訴えた。…先見の明は、その後の空襲被害が証明している。
     (阿部岳)》
      東京新聞のコラム【筆洗】では、この「関東防空大演習を嗤(わら)ふ
     という論説は「日本の新聞史上、特筆すべき名論説」と言っています」

 「平和憲法」が風前の灯火。壊憲の坂道を転げ落ち、アベ政権と与党自公、「癒」党お維は戦争へと火に油を注いでいる。何度も問い続けていますが、自称「子育ての党」の議員の皆さんや支持者は、本当にいいんですね?
 《あくまでも非軍事的解決の道を探るべき》《軍事的対応ではなく、緊張緩和に知恵を絞り、外交努力を重ねることこそが平和国家を掲げる日本の役割》です。

   『●「防波堤」としての全ての「日本全土がアメリカの「風かたか」」
               …米中の「新たな戦争の「防波堤」に」(その1)

   『●「防波堤」としての全ての「日本全土がアメリカの「風かたか」」
               …米中の「新たな戦争の「防波堤」に」(その2)

   『●サーロー節子さん「自分の国に裏切られ、
      見捨てられ続けてきたという被爆者としての思いを深くした」
   『●「外交音痴、政治音痴、もう政治家とは呼べない領域」な
            失言王・萩生田光一氏…成果無しなアベ様外交
   『●歴史学者らの公開質問状に、「侵略の定義は  
       国際的にも定まっていない」というアベ様はどう応えるのか?
   『●「軍事的対応ではなく、緊張緩和に知恵を絞り、
      外交努力を重ねることこそが平和国家を掲げる日本の役割」
   『●番犬様を諌めることもなく「海自、米空母と訓練検討」…
          「あくまでも非軍事的解決の道を探るべきである」
   『●高畑勲監督より三上智恵監督へ、
      「あなたがつくっているような映画が、次の戦争を止める」
   『●山内康一氏「『米国の軍事力行使を日本は支持する』
          …戦争を積極的に肯定…重大かつ危険な発言」
    「《★元民進党議員・山内康一は…この発言を「普通の日本語に
     翻訳すると『米国の軍事力行使を日本は支持する』という意味。
     『米国の戦争に巻き込まれる』というレベルではなく
     戦争を積極的に肯定しているレベル
です。サラッと報道している
     メディアはどうかしていると思います。重大かつ危険な発言です。
     嘆かわしいことです」》とのこと。
      アベ様らときたら、もう既に大きく一線を越えようとしている。
     《あくまでも非軍事的解決の道を探るべき》はずなのに…」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201705/CK2017050102000242.html

海自艦「いずも」 初の米艦防護へ出港 安保法新任務
2017年5月1日 夕刊

      (海上自衛隊横須賀基地を出港する護衛艦の「いずも」
       =1日午前10時すぎ、神奈川県横須賀市で、
       本社ヘリ「おおづる」から(安江実撮影))

 安全保障関連法に基づく新任務で、自衛隊が平時から米国の艦艇などを守る「武器等防護」を行うため、海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」が一日午前、横須賀基地(神奈川県)を出港した。米側の要請を受けて、稲田朋美防衛相が実施命令を出した。米艦防護は昨年三月の同法施行後、初めての実施となる。 (荘加卓嗣


 同日午後、東京湾を出た太平洋上で米海軍の補給艦と合流し、四国沖まで一緒に航行する計画で、日程は二日程度。防護対象の米海軍の補給艦は「いずも」と四国沖で別れた後、北朝鮮沖に向かう見通し。弾道ミサイル発射に備えている米海軍の原子力空母「カール・ビンソン」など米軍の艦船に補給をするとみられる。

 海自は四月二十三~二十九日にかけて、カール・ビンソンを中心とする空母打撃群(艦隊)と共同巡航訓練を実施している。

 「武器等防護」は、自衛官が弾薬や航空機、艦艇を守る任務で、合理的と判断される範囲で武器使用が認められている。安保法整備に伴う自衛隊法改正で、平時から自衛隊と連携して活動する米軍などが「我が国の防衛に資する活動」に従事している場合は防護できるように対象が拡大された。政府は昨年末、指針を決定し、運用を始めていた。


<護衛艦「いずも」> 全長248メートル、全幅38メートルの海上自衛隊最大級の護衛艦で、甲板が艦首から艦尾までつながった空母のような「全通甲板」が採用されている。同時に5機のヘリコプターの発着艦が可能とされ、米海兵隊のMV22オスプレイも発着できる。高性能20ミリ機関砲2基のほか、ソナーや対艦ミサイル防御装置などを備える。2015年3月に就役。離島防衛作戦などの有事や大規模災害時に洋上司令部として活用される。
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●翁長雄志知事「そういう政府は相手にできない。法治国家ではない」…刃が心に突き刺さる沖縄イジメの放置

2016年12月20日 00時00分09秒 | Weblog


琉球新報の記事【飛行再開に稲田氏理解 空中給油訓練は「米の情報提供後」】(http://ryukyushimpo.jp/news/entry-414263.html)。

 《「防衛省、自衛隊の知見、そして専門的見地、経験則などから合理性がある」…「事故で最も不安を感じている県民の皆さまや地元の方々にしっかりと説明をしていくことに尽きる」》。

 《しっかりと説明》したためしなど無いのだけれど…、アベ様や最低の官房長官沖縄負担軽減担当相のスガ殿、稲田朋美防衛相、「差別と断定できない鶴保庸介沖縄担当相らが…。
 番犬様の言う《合理性》とやらを容易に理解できても、沖縄の人々の感じる「不安さ」「危険性」「不合理さ」「不条理」…そういったことを稲田朋美防衛相は全く「理解」できないらしい。「本土」の無慈悲…刃が心に突き刺さるよ、全く。沖縄イジメの放置。
 空中給油訓練以外がそんなに「安全」ならば、アベ様の頭上で「空飛ぶ棺桶」《ウイドーメーカー》の訓練をすればいい。王様の頭上にでも《不時着》でもすれば、アベ様夫人もさぞかし喜ぶことでしょうょ。《墜落》ではないので、王様やその取り巻き連中もきっと大丈夫。
 空中給油以外はOKって、本当なのか? 《オスプレイ墜落》当日、もう一つの《脚部の故障で別の機体が胴体着陸した事故》の件、番犬様や《防衛省、自衛隊の知見、そして専門的見地、経験則などから》「合理性」を持って、沖縄の市民の皆様に説明して見せて下さいょ。

   『●消された放射能汚染: 米軍ヘリ墜落ストロンチウム消失事件
   『●普天間「番犬様」基地: 「毎日頭上を飛ぶヘリの機体に
            ストロンチウム」…墜落により放射性物質が飛散
   『●「沖縄国際大学米軍ヘリ墜落事件」でも
        「沖縄は放ったらかし」……アベ様らは、今も、沖縄差別継続中
   『●12年経っても「米軍機は沖国大墜落など
     「なかったこと」のように、今も県民の頭上をかすめ飛んでいる」
   『●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、
     基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」
   『●「植民地意識丸出し」(安慶田光男副知事)な番犬様に
         尻尾をフル「言葉の偽装に長け」た政権(琉球新報)
   『●言論の府として死んでいる国会議事堂や、 
     責任者である首相官邸の上空で「空飛ぶ棺桶」の訓練したらどう?
    「「空飛ぶ棺桶」《ウイドーメーカー》…そんなに安全なら、
     「言論の府」として死んでいる国会議事堂や、
     「責任者」である首相官邸の上空で訓練したらどう?
      《着水》は無理でしょうが、《不時着》するので大丈夫。決して、
     《墜落》などしません。「美しい国」の「言葉の偽装」」
   『●「オスプレイ墜落事故が「看板」の偽りを証明」…
            最「低」裁裁判長に感想を聞いてみたい!


 沖縄タイムスの速報【翁長知事、オスプレイ飛行再開に「言語道断」】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/76404)によると、《翁長雄志知事は19日午前、記者団の取材に答え、在沖米海兵隊が19日午後2時にオスプレイの飛行を全面再開することに対し「言語道断だ」と批判した。日本政府が飛行再開を容認したことについては「そういう政府は相手にできない。法治国家ではない」と述べた》…だそうです。

 番犬様に尻尾フリフリなアベ様や「最低の官房長官」、稲田防衛相のあまりの無茶苦茶ぶり。翁長雄志沖縄県知事の怒りが伝わってくる。

   『●辺野古破壊や高江『標的の村』などなど・・・・・・
      「本土の人間が「沖縄だからいいや」と差別している」

   『●沖縄差別は続く: 黙殺により、「『日本を取り戻す』の
           中に沖縄は入っていない」ことをアベ様が表明
   『●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙: 
       「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」
   『●稲嶺進名護市長「やり方が普通じゃない。
      地方分権の無視だ。法治国家としてやることか」
   『●「今の日本は法治国家ではなく、解釈も放置するし、
       憲法も放置するし、民意も放置する“放置”国家です」
   『●「うちなーんちゅ、うしぇーてー、ないびらんどー
                (沖縄人を見くびってはいけない)」
   『●王様による「人治主義国家」を沖縄辺野古から覆す:
       「あらゆる手法を用いて辺野古に新基地は造らせない」

   『●金平茂紀さん、「No Justice No Peace. 
      (正義のないところに平和は来ない)…高江には、ない」
    「本当に法治国家? 工事関係者を警察車両がお運びすることも
     あったそうです。さらには、自衛隊のヘリコプターが工事資材を
     お運びするという噂も出ています。《高江のケースは沖縄だけの
     問題にとどまりません。国が直接、各地の警察組織や機動隊を
     動かしていることが、どれほど恐ろしいことか。これでは地方自治
     何もありません。こういうのを国の暴挙というのであり、許されない行為》
     (大野ひろみ佐倉市議)。辺野古破壊訴訟では、
     県の敗訴を前提にするアベ様や裁判長という異様な状況。
     これら諸々をほとんど報じない「本土」マスコミ。
     「報道の自由」「知る権利」の破壊に立ち向かわない
     「本土」マスコミの差別意識沖縄差別、その究極の姿」。

   『●沖縄差別・沖縄破壊の「やりたい放題」…
      「歴史的暴言」から想起されるナチソネ氏や「産経のドン」等々

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http://ryukyushimpo.jp/news/entry-414263.html

飛行再開に稲田氏理解 空中給油訓練は「米の情報提供後」
2016年12月19日 12:59
オスプレイ名護東海岸墜落 オスプレイ事故 オスプレイ墜落 オスプレイ飛行再開

     (稲田朋美防衛相)

【東京】墜落事故を受けて飛行が停止されていた米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの飛行再開について、稲田朋美防衛相は19日、米側からオスプレイの機械系統や機体構造に問題がないと説明を受け「防衛省、自衛隊の知見、そして専門的見地、経験則などから合理性がある」と理解を示した

 飛行再開後も当面は中止するとしている空中給油訓練については「再開前に安全上の措置について具体的な情報提供を求め、米側から了承を得た」として事前に情報提供を得て再開されると説明した。オスプレイ配備撤回などを求めている県、県民に対しては「事故で最も不安を感じている県民の皆さまや地元の方々にしっかりと説明をしていくことに尽きる」と述べた。

 脚部の故障で別の機体が胴体着陸した事故に関して、米側から情報提供が遅れたことに対しては「速やかに連絡する方法を確認することで日米間で合意した」と述べた。【琉球新報電子版】
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●「誤解」だったの?? 弁護士らしからぬ言動で、身から出た錆

2013年06月19日 00時00分51秒 | Weblog


gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/142663)。東京新聞の二つの記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013060702000124.html、http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013060702000125.html)。asahi.comの記事(http://www.asahi.com/politics/update/0608/OSK201306080028.html)。そして、最後に東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013061201001965.html)。

 思いいつきでオスプレイを、地元の了解もなく?、誘致発言。実現性ゼロのパフォーマンスであり、沖縄の負荷軽減にもならない思い付き発言。ここまで持ち上げた彼の支持者・投票者にも問題。
 一方、「松井府知事、訪米へ 「橋下氏の発言の誤解を解きたい」」ってどういうこと? みんなの「誤解」だったの??

   『●「証拠が出てくれば反省しなければならない」のだから、反省してください
   『●無節操の図: 橋下元大阪〝ト〟知事も十分に〝ト〟、そして自民党も同じ穴のムジナ

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http://gendai.net/articles/view/syakai/142663

風前のともしび 橋下徹の政治生命
2013年5月31日掲載

問責否決は一時しのぎ

弁護士に戻ってもイバラの道>

 公明党の反対で問責決議が否決された橋下徹・大阪市長。ホッとひと息かもしれないが、これで危機が去ったわけではない。「慰安婦発言」「風俗発言」で日本中の女性を敵に回したことで維新の会の求心力は急低下。都議選と参院選のダブル惨敗、それを受けての共同代表辞任は“既定路線”だ。石原慎太郎との19日の会談で「後任は平沼赳夫で」と一致したという情報もあり、その後は大阪市長に専念し、ほとぼりが冷めるのを待つ気だ。しかし、このシナリオも厳しい。

   「これからの橋下市政はレームダックです。市長は公明党の
    言いなりでしょう。先日、大阪府市の水道事業を統合するための
    条例案が、公明党の反対で否決されました。市長が提案した条例案が
    初めて否決されたのです。そうしたら立て続けに今度は問責決議が
    出てきて、公明党に揺さぶられた。市長は第2会派の公明党の協力が
    なければ、何もできない。その公明党の支持母体、創価学会の婦人部の
    間では“橋下アレルギー”が広まっている。市長はずっと問責と
    隣り合わせです」(市政関係者)

 まあ、市長がダメなら弁護士に戻ればいいやという了見かもしれないが、それだってどうなるか。慰安婦発言で「弁護士の品格をどん底まで落とした」と大阪弁護士会の有志から懲戒請求が出ているからだ。たとえ、弁護士に戻れても、年収2億円とも3億円ともいわれたタレント弁護士時代のような稼ぎは到底ムリだ。

   「そもそも橋下氏は政治家を長く続けるつもりがあったのでしょうか。
    周辺からは本人も賞味期限を2年程度と自覚していて、
    期限が切れたらまた弁護士に戻ればいい
    と思っていたという話も聞こえます。しかし、こうやってミソをつければ
    今後は非常に厳しくなる」(政治評論家・野上忠興氏)

 問責否決で「窮地を乗り切った」なんてとんでもないのだ。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013060702000124.html

オスプレイ 大阪移転提案 事故危険 地元は反発
2013年6月7日 朝刊

 政府が六日、日本維新の会の橋下徹共同代表が提案した米軍新型輸送機オスプレイの八尾空港(大阪府八尾市)への訓練移転を検討する考えを示したのは、全国の自治体に受け入れを要請している立場上、むげにはできないという事情があるからだ。八尾空港の周辺は現在オスプレイが配備されている沖縄以上に多くの人口を抱えるだけでなく、地元自治体の反発もあり、実現可能性は決して高くない。 =社説<5>面

 オスプレイの訓練移転は昨年九月、日米間で「可能性を検討する」ことに合意。沖縄県宜野湾市の普天間飛行場に配備された十月以降、当時の野田佳彦首相らが全国知事会などに協力を求めた。ただ、これまでに受け入れを表明した自治体はなく、「しっかりとした協議が進んでいる状況ではない」(小野寺五典防衛相)という。

 菅義偉官房長官は六日、橋下氏と会談した後の記者会見で、維新側の提案に「素直に歓迎したい」と表明し、訓練地としての適否を検討するよう防衛省に指示。「日本の(米軍)基地の七割超が沖縄にあるわけだから、全国の自治体でも負担軽減を考えていただければ」とも語り、同様の動きが各地に広がることに期待を示した。

 米軍による各種訓練の本土移転は歴代政権が取り組んできた課題だが、実現したのは実弾射撃や戦闘機などごく一部。事故の危険や騒音の問題から、地元の理解はなかなか得られていない。

 オスプレイは開発段階から事故が相次ぎ、多数の死傷者を出しており、訓練移転にはさらに高いハードルが待ち受ける。八尾市の田中誠太市長は六日、記者団に「国から話があるなら検討しなければならない」としながらも「基本的に反対だ」と表明した。

 防衛省は今後、八尾空港の設備や周辺環境などを調査し、米側の意向も確認する方針だが、地元の反対を押し切ってまで実現するのは困難という見方が強い。 (生島章弘)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013060702000125.html

【社説】
オスプレイ移転 沖縄の負担軽減に遠く
2013年6月7日

 沖縄県民の米軍基地負担軽減には、日本国民が痛みを分かち合うことが必要だが、橋下徹大阪市長の言うオスプレイ訓練の一部受け入れは唐突で、実現性も疑問視される。真の負担軽減には程遠い。

 在日米軍基地の約74%が集中する沖縄県。基地と暮らす県民は日々の騒音や相次ぐ事故、米兵による犯罪、それを裁けない治外法権的な日米地位協定など重い基地負担に苦しみ、本土が沖縄に基地を押し付ける「差別的構造」と告発してきた。

 米海兵隊普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への「県内移設」に反対する仲井真弘多県知事は、移設先を「北海道から鹿児島までヤマトで探してもらいたい」と訴える。

 日本維新の会共同代表を務める橋下氏と幹事長の松井一郎大阪府知事は、安倍晋三首相、菅義偉官房長官に対し、普天間飛行場に配備されている垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの飛行訓練の一部を、八尾空港(大阪府八尾市)で受け入れることを提案した。

 沖縄県民の過重な基地負担軽減には、同じ日本国民として負担を可能な限り等しく分かち合うことが望ましい。橋下氏らの問題意識は共有できる。特に、地位協定の改定を求めたことは、安倍内閣として重く受け止めるべきだろう。

 ただ、橋下氏らの提案が、沖縄県民の基地負担を本当に軽減することになるのか、甚だ疑問だ

 橋下氏らはオスプレイの訓練を本土の自衛隊基地や民間空港の活用で年間百二十日間は沖縄県外で行うことを提案した。

 実現すれば、ある程度の負担軽減にはなろうが、部隊やオスプレイはそのまま沖縄県内に配備し続けることが前提だ。それでは抜本的な負担軽減策にはなり得まい。

 そもそも移転が実現するのか。八尾空港は普天間同様、周囲に住宅が迫り、学校や保育所が隣接する。田中誠太八尾市長は安全性への懸念を指摘し、移転反対を表明した。地元の説得は容易でない。

 橋下氏は府知事時代、米軍機訓練の関西空港への受け入れ検討を表明したが、いつの間にか沙汰やみだ。周到な準備も地元説得の熱意もなく、思い付きで提案しただけでは、政治家の責任を果たしたとは言えまい。

 従軍慰安婦や風俗業活用をめぐる自身の発言から話題をそらし、支持率低下に苦しむ日本維新の会の党勢立て直しの意図があるのなら見過ごせない。パフォーマンスに振り回されるのは御免である。
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http://www.asahi.com/politics/update/0608/OSK201306080028.html

2013年6月8日23時38分
松井府知事、訪米へ 「橋下氏の発言の誤解を解きたい」

【左古将規、京谷奈帆子】日本維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事が10~15日、訪米する。知事公務としての自治体間交流や視察が目的。維新共同代表の橋下徹大阪市長は一連の慰安婦発言などへの批判を受け、訪米を断念。松井氏は「橋下氏の発言の誤解を解きたい」とするが、周囲は「知事の仕事に集中してほしい」と懸念も示す。

 松井氏はまず府が友好交流提携を結ぶカリフォルニア州を訪れ、州知事を表敬訪問。医療関係企業も視察して経済交流強化を図る。その後ニューヨーク市に移動し、市当局から大都市経営の説明を受けたり、まちづくりに携わる地域組織を視察したりする。カリフォルニア州で弁護士経験がある中原徹・府教育長が同行し、教育現場も視察する。

 橋下氏も一緒に訪米する予定だったが、旧日本軍の慰安婦を「必要だった」などとしたり米軍に「風俗業の活用を」と勧めたりした発言が米国内でも批判を浴びて面会の約束が取りにくくなり、断念した。
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●井上陽水「傘がない」: 投票率の低さ、何とかならないか?

2012年08月01日 00時00分34秒 | Weblog


山口県知事選について、東京新聞の記事・社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012073002000115.htmlhttp://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012073002000118.html)、日刊ゲンダイの記事、(http://gendai.net/articles/view/syakai/137837)、再度、東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012073102000088.html)。
 最後に、フジロックでの井上陽水さんについての記事(http://www.asahi.com/showbiz/festival2012/TKY201207300344.html)。

 投票率の低さが残念だ。半分以上の人が投票に行かないなんて・・・。何とかならないだろうか? 原発推進派(隠れ推進派も含めて)や軍拡派、その他「国を危うくしますよ派」を利するばかりだと思うのです。「どうせ選挙に行っても何も政治は変わらない」と仰る方は、この半分も選挙に行かないという現状をご覧になれば、皆が行けば変わり得ることに気づかないと変だと思うのですが。東京電力3・11FUKUSIMA原発人災「直後」(種々核問題の数万年とか数十万年に比べれば「直後」です)のいま、単なる無関心派であるのならば、目覚めていただかなければ。

 こういう報道(http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120730/plt1207301127000-n1.htm)のされ方も飯田哲也さんの本意なのだろうか? とても気になる。この記事によると「・・・スローガンを「エネルギー維新」として、橋下氏率いる「大阪維新の会」との関係の近さをアピールし、名古屋市の河村たかし市長らを応援弁士に招き、「既成政党vs第3極」の構図を作り、・・・」とのこと。本当にこういう方向で山口県政を行うつもりだったのでしょうか。こういう報道を否定された方が良いと思いました。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012073002000115.html

山口知事に山本氏 「脱原発飯田氏善戦
2012年7月30日 朝刊

 任期満了に伴う山口県知事選は二十九日投開票され、無所属新人の元国土交通審議官山本繁太郎氏(63)=自民、公明推薦=が、NPO法人所長飯田哲也氏(53)ら無所属三新人を破り初当選した。投票率は45・32%で過去最低だった前回を8・11ポイント上回った。
 中国電力が進める上関原発建設計画(同県上関町)への対応などが主な争点。山本氏は同日夜、山口市で記者団に原発計画の凍結方針をあらためて示した。政府の新たなエネルギー政策の行方を見守る姿勢で、計画再開にも含みを残した。
 一方、原発計画の白紙撤回と「脱原発」を唱えた飯田氏は山本氏を追い上げ善戦。支援者らに「これで終わりではなく、新しい明日への始まりとしたい」と強調した。
 二十三日に米軍岩国基地(同県岩国市)に搬入された垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて、山本氏は「県民の安全への懸念が払拭(ふっしょく)されない限りは(運用に)反対だ」と重ねて表明した。八月下旬にも予定される試験飛行をめぐり、政府は対応を迫られる。
 山本氏は四期十六年務め、今期限りで引退する二井関成知事の後継者。県政継承を提唱し産業、雇用政策を重点的に訴えた。県内市町長の多くが山本氏を支持し、石原伸晃幹事長ら自民党の有力議員が応援に駆け付けた。
 エネルギー政策に詳しく、元大阪府市特別顧問として橋下徹大阪市長らをサポートした飯田氏は、自然エネルギー導入による地域活性化策を主張。現県政を批判し刷新を訴えたが及ばなかった。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012073002000118.html

【社説】
山口県知事選 地域の選択 曲解するな
2012年7月30日

 山口県知事選で原発再稼働、オスプレイ搬入への反対を訴えた候補が敗れた。しかし、勝った新知事も賛成とは言えない状況にこそ注目すべきだ。地域の選択を政府の都合で曲解してはならない
 ここしばらく無風が続いた「自民党王国」山口県の知事選。今回も二井関成知事が後継指名し、自民、公明両党が推薦する元官僚、山本繁太郎氏が盤石とみられていたが、NPO法人所長、飯田哲也氏の立候補で一転して激しい選挙戦となった。
 事実上の一騎打ちに敗れたとはいえ、飯田氏が選挙戦に一石を投じることになったのは、飯田氏が最近まで橋下徹大阪市長のブレーンを務めていたことに加え、脱原発の立場で「エネルギー維新」を訴えたからにほかならない。
 山口県では中国電力上関原子力発電所(上関町)が建設途上にあり、東京電力福島第一原発事故の影響で工事が中断された。公有水面埋め立て免許は今年十月に失効するため、工事継続の可否は新知事の判断に委ねられている。
 飯田氏が勝利すれば原発建設計画は白紙撤回されていたに違いない。とはいえ、県民が山本氏に原発推進を委ねたわけではない
 飯田氏を警戒する山本氏は「3・11以降、脱原発依存は当たり前、上関原発建設計画は凍結」と工事再開に含みを持たせながらも、計画推進を打ち出すことはなかった。加速する脱原発の流れには抗(あらが)えないということだろう。
 選挙戦期間中に米海兵隊岩国基地(岩国市)に搬入され、十月に沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場に配備される垂直離着陸輸送機MV22オスプレイも同様だ。
 開発中から事故が相次ぎ、飯田氏は「安全性が確認されない限り岩国に置いておくべきではない。撤去を政府に求める」、山本氏も「搬入は誠に遺憾。安全が確認されない限り飛行しないよう要請すべきだ」とそれぞれ訴えた。
 原発やオスプレイをめぐる本格的な論戦を避けたのは、山本陣営による「争点隠し」の選挙戦術と言えなくもないが、原発推進やオスプレイ配備容認はそもそも選択肢になり得なかったということではないか。野田佳彦首相は原発再稼働やオスプレイ搬入に対する国民の厳しい世論を素直に受け止めるべきだ。
 消費税増税で手を握った自公両党推薦の山本氏が勝利し、次期衆院選での躍進を警戒する「大阪維新の会」につながる飯田氏敗北に安堵(あんど)している場合ではない。
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http://gendai.net/articles/view/syakai/137837

山口県知事選 脱原発 反既成政党 敗北もドジョウ首相は窮地
2012年7月30日 掲載

 29日投開票だった山口県知事選挙は、自民・公明推薦の元国土交通官僚、山本繁太郎氏(63)が25万2461票を獲得、逃げ切った。
 とはいえ、“無風選挙”が当たり前の自民党の牙城で、脱原発・反既成政党を掲げた飯田哲也氏(53)が18万5654票まで迫ったのはスゴイことだ
「アンチ既成政党の受け皿となり、善戦したといえます。飯田陣営は『山本氏と飯田氏の他に、元民主党衆院議員と元県職員が立候補していたことで票が食われた。一騎打ちなら勝てた』と残念がっていました。実際、負けた3人の得票を合計すると27万8222票で、山本氏を上回っています」(現地取材しているジャーナリスト・横田一氏)

<新知事は原発建設「凍結」、オスプレイ「反対」>
 飯田氏が勝ったら、民主党政権への大逆風は確実だっただけに、野田首相は安堵しているのだろうが、そう甘くはない。山本氏の勝因は「争点ぼかし」だったからだ。
 飯田氏の猛追を恐れ、山本氏は、地元・上関原発の建設計画については「凍結」、米軍岩国基地へのオスプレイ搬入も「反対」を主張していた。
 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。

   「山口県知事選には、今の国政の課題がそのまま持ち込まれ、
    原発建設『凍結』、オスプレイ『反対』を主張する山本氏が勝利した。
    つまり、現政権に批判的な候補が勝ったということで、
    民意は『反政権』を示したといえます」

 山口の知事選の結果は、これから間違いなく国政に影響を与える。原発やオスプレイだけでなく、野田政権のゴリ押しに世論は批判的だということがハッキリしたからだ
 勝利したとはいえ自民党も苦しい。自民党は原発推進だし、日米同盟が機軸だからオスプレイに反対ではない。そのうえ、「反政権」が民意とすれば、民自“談合”がやりにくくなる。
 野田も谷垣も揃って頭を抱えているんじゃないか。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012073102000088.html

山口知事選 「脱原発」善戦に衝撃
2012年7月31日 朝刊

 二十九日投開票された山口県知事選で「脱原発」を掲げた飯田哲也氏が自民、公明両党の推薦を受け、当選した山本繁太郎氏に善戦したことに対し、与野党に衝撃が広がった。選挙中に米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが米軍岩国基地(山口県岩国市)に陸揚げされたことが影響したという見方も出ている。 (冨江直樹)

 今回の知事選は最近五回の中で最も接戦。これに関して、民主党の城島光力国対委員長は三十日、記者団に「原発やオスプレイの配備の問題が投票率を上げることにつながったのではないか」と述べた。
 山口県内では中国電力が進める上関原発の建設計画がある。山本氏が計画再開に含みを残した「凍結」を主張したのに対し、飯田氏は「白紙撤回」を訴え、知事選で大きな争点となった。さらに、オスプレイの陸揚げが強行されて知事選への関心が高まり、投票率が上昇。無党派層の多くが飯田氏に流れ、接戦となったという分析だ。
 輿石東幹事長も三十日の記者会見で、飯田氏の接戦はオスプレイの陸揚げと原発問題が影響したとの認識を示し「まず安全を最優先する国の姿勢が問われているのではないか。きちっと方向づける政権与党の責任がある」と述べた。
 また、自民党の大島理森副総裁は記者会見で、飯田氏の善戦に関し「いわゆる第三勢力的、市民運動的な大きな不満を私どもは直視しなければならない」と指摘。飯田氏が「大阪維新の会」代表の橋下徹大阪市長のブレーンを務めていたことから、「第三極」の伸長に警戒感を示した。
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http://www.asahi.com/showbiz/festival2012/TKY201207300344.html

国会包囲の暑い日、陽水が教えてくれた/フジロック総括

 3日間の会期中、雨はほとんどなし。これはフジロック史上初になるのか? 2012年、夏フェスの最高峰は、天気も味方して大成功に終わった。

・・・・・・。

 それに何といっても井上陽水! 今年のグリーンステージでの名演の随一ではなかったか?
 「東へ西へ」で始まり「夢の中へ」「氷の世界」など名曲をロックなアレンジでゴリゴリと押し、若い聴衆の度肝を抜く。「次の曲は最新のリズムで……」。とぼけたMCぶっこいて始めたのが「リバーサイドホテル」。のんびりしたシンコペーションが、本当に最新のダンスナンバーみたいに蘇る。圧巻は最後に演った「傘がない」。

    テレビでは我が国の将来の問題を
    誰かが深刻な顔をしてしゃべってる
    だけども問題は今日の雨
    傘がない

 1972年、安保闘争から学生運動の火がまだ熱く残っていた時代に、陽水はこう歌っていた。奇しくもこの日のステージと同じ日、原発依存からの脱却を訴える市民が国会を取り巻く「7・29脱原発 国会大包囲」があった。
 真夏の山の深い緑。清らかな風。渓流の冷たい水に足を休ませたフジロッカーたち。「当たり前のことが、実は当たり前じゃなかったんだ」ということに、陽水の歌でみんな、改めて気づいたんじゃないか?
 このとき、ステージ後方の通路はぎっしり埋まり、人が通れなくなっていた。
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●無謀な原発再稼働・消費税増税に続き、オスプレイ上陸無視、TPP参加に意欲を示す首相

2012年07月24日 00時00分27秒 | Weblog


東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012072201001476.html)と、asahi.comの記事(http://www.asahi.com/national/update/0723/SEB201207230004.html)。最後に、東京新聞の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012072302000120.html)。

 打つべき手は打たず、一方、原発再稼働消費税増税TPP、〝危険なオモチャオスプレイ受入れなど、やらなくていいことばかりやるムダ首相。TPPなど、この種の一連の貿易協定で、幸せになった国ってどこかにあるのか? お隣の韓国は幸せになり、民衆は歓喜しているのか? 「なんでも市場に任せればOK」、水のような「コモンズ」も同様、で本当に大丈夫なんでしょうか?
 東京新聞社説のような「首相が心を入れ替え、消費税増税を棚上げする・・・・・・」、おそらくほとんど無理だと思います。ムダ首相の選ぶ道は、以下の通りかと。

   『●お笑い・元祖自民党総裁選に野田首相が立候補を、是非

 今朝ラジオで、映画「チャイナシンドローム」の話題が出ていました。同時代に見ている訳ではありませんが、ジャック・レモンの迫真の演技だと、当時、私は思いました。東京電力 FUKUSIMA原発人災を経て、見ておくべき貴重な映画です。写真の捏造などの場面も出てきます。

 これまで、オスプレイについて「危険なオモチャ」と書いてきました。危険じゃなければよいのか?、という問いが出てきそうです(近年、危険度は低下しているとの噂もありますし、この政府は「安全神話」が大好きですから)。いやそうではなく、戦争のためのオモチャであること、戦争のための事前練習を日本やその他の地域でやること自体に、私は反対します。「余所ン家」でそんなオモチャで遊ぼうという点、腹立たしさを増幅します。どうしてもやりたければ、「余所ン家」じゃなく「自分ン家」の「砂場」ででもやったらどうか? でも、そこで無理やり生活させられている弱者にとっては大迷惑でしょうから、やはり、「自分ン家」でも止めてくれ、ということですね。

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012072201001476.html

首相、TPP参加の必要性強調 時期は明示せず
2012年7月22日 18時55分

 野田佳彦首相は22日、母校の早大・大隈講堂で講演し、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加問題について「日本もルールづくりに主導的に参加することが大事だ」と述べ、交渉参加の必要性を重ねて強調した。参加決定時期については明示しなかった。
 TPPに関し「これから発展していくアジア太平洋地域の需要を取り込んでいくことが日本の成長にもつながる」と指摘した。
 消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案を念頭に「決めるべきことを決める政治を果敢にやり遂げる決意だ」として、早期成立を目指す決意を示した。

(共同)
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http://www.asahi.com/national/update/0723/SEB201207230004.html

2012年7月23日8時19分
オスプレイ、岩国基地に陸揚げ 沖では抗議の海上行動

 沖縄に配備する予定の米新型輸送機MV22オスプレイ12機を積んだ民間輸送船グリーンリッジ(3万2326トン)が23日朝、山口県岩国市の米軍岩国基地に着いた。輸送船のハッチが開き、オスプレイが陸揚げされている。
 一方、岩国市沖では、オスプレイの陸揚げに抗議する海上行動があった。小型船が横断幕を掲げて、「オスプレイ出ていけ、ゴーホーム、ゲットアウト」とシュプレヒコールを上げた。
 オスプレイはプロペラ部分を折りたたんだ状態で陸揚げされた後、プロペラ部分を組み立て直し、機体やエンジンの点検をする。
 米側が、相次ぐ墜落事故の調査報告を日本に伝えた後、9月に米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)へ飛行させ、10月初旬から本格運用する計画だ。地元の山口や沖縄は強く反対している
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012072302000120.html

崖っぷちの民主 公約破り当然の帰結
2012年7月23日

 民主党から離党者が相次いでいる。消費税増税や原発再稼働など国民の期待を裏切った当然の帰結だ。自壊の危機にひんする民主党政権を立て直すには、政権交代の原点に返るしかあるまい。
 輿石東幹事長ら民主党執行部には小沢一郎元代表らの離党以上に衝撃的だったのかもしれない。
 消費税増税法案に反対した小沢氏ら衆参四十九人が離党して新党「国民の生活が第一」をつくったのに続き、谷岡郁子氏ら参院議員三人が離党して新会派「みどりの風」を結成した。
 野田佳彦首相の性急な原発再稼働を厳しく批判してきた谷岡氏らの離党は、消費税増税以外の政策課題でも、首相に反旗を翻す動きが出たことを意味する。
 谷岡氏ら三氏が抜けた後も民主党内には「脱原発」を求める国会議員約八十人が残る。参院は、あと三人離党すれば民主党は第二会派に転落するという状況で、衆院でも離党予備軍を抱える。
 離党者が続けば、民主党の国会運営はさらに厳しくなる。法案の成否は事実上自民党など野党に握られ、政権は「死に体」と化す。
 輿石氏が「崖っぷちに立っている危機的状況を共有しないと大変なことになる。政権が崩壊する」と訴えるのも、当然だろう。
 しかし、首相自身は危機感をどこまで持っているのか。このところの「暴走」は目に余る。
 消費税増税に続き、原発再稼働、集団的自衛権の行使容認発言、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ配備受け入れなど、自民党政権ですらためらったであろう政策を強行するのはどうしたことか。
 民主党が公約を破り、自民党を超える政策の実現に力を注ぐからこそ離党者が続出したのだ。
 有権者から政策の選択肢を失うような政権運営を続けるのなら、民主党に存在意義はない。解党して出直した方がよい。
 政治に国民の思いを再び反映させるには速やかな衆院解散が必要だが、首相は解散先送りをにじませ、解散の前提となる衆院「一票の格差」是正も手付かずだ。
 ならば残り任期の間、国民の力で民主党議員一人ひとりに政権交代の原点を思い起こさせ、それを忠実に実現させるしかあるまい。
 首相が心を入れ替え、消費税増税を棚上げする、社会保障の抜本改革に着手する、脱原発に向けた動きを確実にするというのなら、民主党にしばらくは政権を託す言い訳にもなろう。
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●沖縄県が普天間飛行場移設のアセス受入

2012年01月08日 01時39分18秒 | Weblog


東京新聞の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011122802000055.html)と記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011122801001249.html)。

 米軍 普天間飛行場名護市 辺野古への移設に関するアセスが強行されました。と云うことは、環境影響評価方法書や準備書はずいぶんと以前に既に作成されていたのですね。知りませんでした。

 結局、沖縄県仲井真知事は環境影響評価書を受理しました。あれだけ沖縄県民が評価書の到着を阻止してきたにもかかわらず、結局、県や知事は評価書を受理してしまったわけです。この先どうなるのかはまだ分からない状態ですが、非常に残念です。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011122802000055.html

辺野古評価書 強行では返還が進まぬ
20111228

 防衛省が米軍普天間飛行場を名護市辺野古に移設するための環境影響評価書を沖縄県に送った。仲井真弘多知事ら県民の多くが反対する中での強行だ。これでは普天間飛行場返還が進むはずはない。
 沖縄県庁を取り巻く「怒」のカード。評価書の到着を阻止しようと、荷物が搬入されるたびに運送業者を取り囲む移設反対派たち。こうした光景が評価書提出をめぐる異常さを象徴している。
 公有水面埋め立ての許可権を持つ仲井真知事は来年六月にも予定される埋め立て申請後、一年以上かけて検討して結論を出す見通しだが、すでに許可しない考えを示している
 そもそも、出発点が間違っている。重要なことは、住宅地や学校に取り囲まれて危険な普天間飛行場の日本側への返還と、在日米軍基地の約74%が集中する沖縄県民の負担軽減だ。
 普天間が返還されても、辺野古に新しい基地ができれば、県全体としては基地負担の軽減にはならない。知事らが県内移設に反対する理由はそこにある。
 さらに移設先にされた名護市の稲嶺進市長や市議会、沖縄県議会などが軒並み辺野古への県内移設に反対している。知事が賛成に転じる状況ではない
 にもかかわらず、野田内閣は評価書提出を年内に、それも業者に頼んでまで、なぜ強行したのか。
 それは、辺野古への移設に向けた「目に見える進展」を求める米政府に、野田佳彦首相が評価書の年内提出を約束したからだろう。
 政府が自国民たる沖縄県民ではなく、外国である米政府の方を向いて仕事をするとは何事か
 政府は、二〇一二年度予算案で沖縄振興費を二千九百三十七億円に増額し、うち千五百七十五億円を沖縄県が求めていた、使い道の自由度が高い一括交付金とした。
 また、在日米軍に勤める民間米国人(軍属)による公務中の犯罪について日本側が裁判権の行使を米側に要請できるようになった。
 十分ではないが、沖縄県民の願いに応え、痛みを和らげようとする政府の努力は認める。
 しかし、それらは政府として当然の仕事であり、引き換えに新たな米軍基地の受け入れを迫る「アメとムチ」であってはならない。
 首相が今なすべきは、沖縄県での新たな米軍基地建設ではない。米政府に県内移設の困難さを率直に説明し、同盟関係の棘(とげ)となっている普天間飛行場の返還に向けた新たな道を探ることである
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011122801001249.html

沖縄県、アセス受理の方針 防衛省に伝達 普天間移設問題
20111228 1703

 沖縄県は28日午後、沖縄防衛局が同日未明に県庁に搬入した米軍普天間飛行場の移設をめぐる環境影響評価書について、受理する方針を決め、防衛省に伝達した。
 仲井真弘多知事は県庁内で幹部らと対応を協議。協議後、県幹部の一人は「結論は出た。受理の方向になる」と述べた。
 又吉進知事公室長は、県議団に「県として受理せざるを得ない」と明言した。
 評価書は約7千ページに及ぶ。米軍が来年、沖縄に導入予定の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの騒音や、埋め立てが絶滅危惧種ジュゴンの生息環境に与える影響について、いずれも問題ないとの判断を示している
(共同)
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