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Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●普天間は決して返還されない ←中谷元防衛相「沖縄が努力していれば、もっと早く進んだ」➙ 目取真俊さんは、「やめたいなと思わないですか?」の問いに…

2025年04月30日 00時00分18秒 | Weblog

(20250413[])
目取真俊さん「年がら年中思いますよ言っときますけども、こんなこと好きでやっている人間1人もいないですよやらざるを得ないからやってるわけですよ何のヒロイズムもなければですね、明日明後日に成果が出ると思っている人なんていないと思いますよ、今でもやっている人は」。

 琉球新報の三つの記事。2番目が酷過ぎる…。
 【国「辺野古が唯一」 従来方針繰り返す 普天間合意から29年、返還されず 沖縄】(2025/04/12)(https://ryukyushimpo.jp/news/politics/entry-4144908.html)《【東京】日米両政府が米軍普天間飛行場の返還に合意してから12日で29年になることについて、林芳正官房長官と中谷元・防衛相は11日の会見で、普天間の危険性除去のた…》。
 言うに事欠いて…。【「沖縄が努力していれば、もっと早く進んだ」中谷防衛相、普天間返還で主張】(2025/04/12)(https://ryukyushimpo.jp/news/politics/entry-4144911.html)《【東京】中谷元・防衛相が10日の参院外交防衛委員会で、米軍普天間飛行場の全面返還が実現していないことについて「もっと沖縄県が努力をしていただければ、もっと早く…」…》。
 【デニー知事「政府が『辺野古が唯一』にこだわるから」 防衛相に反論 普天間返還進まぬ理由で応酬 沖縄】(2025/04/12)(https://ryukyushimpo.jp/news/politics/entry-4144913.html)《玉城デニー知事は11日、米軍普天間飛行場の返還合意から12日で29年が経過することを受け、閉鎖・返還が実現しないのは「政府が『辺野古が唯一』という考えにこだわ...》。

   『●百田尚樹氏、沖縄の地で「デマを並べ、
      沖縄への米軍基地集中を正当化」…態度・人間性・思考のお粗末さ
   『●「第二の加害者」として「悪質なデマ」
        「事実関係を無視した沖縄攻撃」「蔑視・差別」、沖縄イジメに加担
     《安田が本書の取材を始めたきっかけは、昨年6月に自民党の
     「文化芸術懇話会」で作家の百田尚樹が発した
     「沖縄の2紙はつぶさなあかん」発言だった。本書は、百田と
     出席議員の発言内容を詳細に書き起こし、反証するところから
     始まる。たとえば、百田のこの発言だ。
       「もともと普天間基地は田んぼの中にあった。周りに何もない。
        基地の周りが商売になるということで、みんな住みだし、
       いまや街の真ん中に基地がある。騒音がうるさいのはわかるが、
       そこを選んで住んだのは誰やと言いたくなる」
     安田は、地元の古老の証言や郷土史誌の記述から、
     この百田発言が全くの事実無根であることを示す。》
    《安田はこうして記者たちを訪ね、資料を掘り起こしながら、さまざまな
     「嫌沖」の俗説・風説を覆す証言や記録を拾っていく。
     「沖縄経済は基地依存」という神話
     「米兵よりも沖縄人のレイプ犯罪率の方が高い」という中傷
     「沖縄の新聞は基地のことばかり書いている」という
      全国メディアからの揶揄
     「沖縄の新聞が反基地・政府批判を扇動している」という誤解…》

   『●「戦没者への冒瀆」=「人柱」…普天間は決して返還されず、出来もしない
      新基地のためにドブガネしつつ、美ら海に土砂をぶちまけるヒトデナシ…
   『●《欠陥飛行場》米軍普天間飛行場…《本来なら移設条件を付けずに直ちに
        閉鎖すべき軍事施設だ。閉鎖できないのは政治の不作為である》
   『●6月ジャーナリズム…《戦争について集中的に報道される様を指す。記念日
      までの雄弁さと、対照的にその時期以外は沈黙するメディアへの不信》
   『●《“環境アワセメント”…仲井真知事時代は、最初から埋め立て承認のゴール
      (結論)ありきで、それに向かって環境アセスメントが進められてきた》
   『●軍事費倍増して軍事国家になり下がるというトンチンカンな国…ニッポン
       の《有事》は少子化であり、食料と農業を守ることが安全保障である
    【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊
     「季刊 目取真俊」40回】《辺野古の新基地建設など愚の骨頂
     である。滑走路が短く、輸送機が運用できない新基地は、
     普天間基地の代替施設にはなり得ない。那覇空港の米軍使用を
     認めなければ、新基地ができても普天間基地は返還されない
     その予算を教育に回す方がはるかに社会のためだ。》

 日々ドブガネし、土砂をぶちまけ、辺野古・大浦湾は破壊されゆく。新基地は完成する目途もなく、新基地の完成に関係なく普天間も返還されることはない。N値は0、費用と工期は∞…新基地が完成する訳がない。辺野古には何の「益」もなく、単なる破壊「損」…。

 RBCのインタビュー記事【「自分だけ知らないふりはできない」 芥川賞受賞作家の目取真俊さんが長編小説を描かなくなった理由 戦後80年の沖縄で「自分が最後の1人になっても…」】(https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rbc/1838764?display=1):

目取真俊さん「(抗議活動を行っている人を見捨ててですね、自分だけ知らないふりしてですよ、日常生活に返っていくことなんてできないですから。これは性格の問題ですよ最後は」
―やめたいなと思わないですか?
▼目取真俊さん「年がら年中思いますよ言っときますけども、こんなこと好きでやっている人間1人もいないですよやらざるを得ないからやってるわけですよ何のヒロイズムもなければですね、明日明後日に成果が出ると思っている人なんていないと思いますよ、今でもやっている人は

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https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rbc/1838764?display=1

「自分だけ知らないふりはできない」 芥川賞受賞作家の目取真俊さんが長編小説を描かなくなった理由 戦後80年の沖縄で「自分が最後の1人になっても…」
RBC 琉球放送
2025年4月7日(月) 16:03

 「水滴」で受賞した芥川賞など、作家として数々の功績をあげてきた目取真俊さん。実は15年以上も長編作品を発表していません。その背景に何があるか、ロングインタビューを行いました。


目取真俊さん「書きたいことはいっぱいあって、もっと書きたいんだけれども、そこら辺はずっとジレンマですよね。結局は能力と努力の問題で、それが不足していたというだけなんですけどね」


 戦争で起こったある出来事を隠して生きてきた主人公や、沖縄戦の記憶を背負って生きる人々を描いた短編「水滴」で目取真さんは1997年に芥川賞を受賞しました。


 県内の作家を精力的に紹介している大城貞俊さん。目取真さんの小説には、他の作品にない魅力があると言います。


大城貞俊さん「“水滴”を読んだときの衝撃はとても大きかった。それ以降、芥川賞作品、それ以前もそうですが“水滴”以上の作品はないんじゃないかなと思うぐらい優れた作品だったような気がします」


大城貞俊さん「目取真くんの作品はとってもインパクトがある。そのインパクトは私達に物の見方とか考え方とかを変えるほどの力を持っている。そこが彼の魅力の一つであるし、特徴の一つでもあるように思いますね」


 目取真さんは芥川賞の他に2000年に「魂込め(まぶいぐみ)」で川端康成文学賞を受賞するなど、華々しい功績をあげてきました。さらに2000年代後半には2つの長編小説を発表し、旺盛な執筆活動を続けます。

 しかし、2010年以降、執筆のペースは落ち、長編を発表していません。背景には、普天間基地の辺野古への移設に反対する活動や、東村高江ヘリパッド建設に対する抗議行動に、連日参加するようになったことがありました。


目取真俊さん「(抗議活動を行っている人を見捨ててですね、自分だけ知らないふりしてですよ、日常生活に返っていくことなんてできないですから。これは性格の問題ですよ最後は」


―やめたいなと思わないですか?

目取真俊さん
年がら年中思いますよ言っときますけども、こんなこと好きでやっている人間1人もいないですよやらざるを得ないからやってるわけですよ何のヒロイズムもなければですね、明日明後日に成果が出ると思っている人なんていないと思いますよ、今でもやっている人は

目取真俊さん「あと50年100年経って沖縄の人が見たときに、ちゃんと抗議して戦ってきた人がいるんだと、こんな不当な形で工事が起こったんだということをやっぱりどっかで知らせたいわけですよね」


 時には早朝から深夜まで連日続いた抗議行動。目取真さんは作家として力を存分に発揮することができる50代から60代の時間を、こうした抗議行動に投じてきました。小説のための時間を失ったとは思わないのでしょうか。

目取真俊さん「韓国でもベトナムでもですね台湾でもずっと独裁体制が続く中で、書きたくても書けない。拷問を受ける弾圧受ける、出版もできない。そんな地域がざらにあるわけですよ。そういった中でやっぱできなかったっていうのは、それはもう能力と努力の不足であってですね、それ以外の理由を持ち出したら他の国の人から笑われると思いますよ」


 祖父母と両親の3世代が同居する家庭で育った目取真さんにとって沖縄戦の体験談を聞く機会は多く、戦争は身近なものでした。

目取真俊さん「おじい、おばあが(戦争のことを)よく語ってくれたから、それは身近なもので、想像力が働いて祖父祖母の立場になって考えることが可能なわけです。実際に体験した人の話を聞くのは、肉声を伴っているからリアルに響きますよ」


 親族の話を聞くことで、戦争につながるものを拒む信念を確立していった目取真さん。さらに多くの戦争体験者の証言や記録を読むことを通して、沖縄戦への理解を深めていきます。

目取真俊さん一番生々しい体験って読むことですよ、やっぱり。それが人間の人間たる所以でですね、想像力があるわけだから。例えばある本の中で、シュガーローフの戦いで生き残った人がですね、もし戦場の体験を少しでも味わいたいんだったら、自分の体が入れるほどの穴を地面に掘って、そこに泥と糞と血を、いっぱいいっぱい詰め込んでその中に浸かって、耳のすぐそばで大音量で爆弾の音とかそんなものを再生してですよ、こんなのに1日でも1週間でも浸かっていれば、あの戦場の体験を少しは理解できるというわけですよ」


 小説を書く力の源でもある「沖縄戦の理解」。しかしその思いが、基地反対運動に身を投じ、書く手を止める理由でもありました。

沖縄差別の現実を変えない限り、沖縄の戦後は永遠にゼロのままだ


 戦後60年目、2005年に出版された本にある目取真さんの言葉です。戦後80年となった今、運動に没頭した目取真さんの目に沖縄はどう映っているのでしょうか。

目取真俊さん自衛隊がどんどん入ってきて、沖縄が今度また南の領土の拠点という形でですね、ミサイル基地化してるわけですから、悪くなる一方だったんじゃないですか。あえて20年前”戦後ゼロ年”という言葉を使いましたけどね、20年って何か変わったか何も変わってないですよ。でも何かやっぱり社会状況が変わればまたたくさん人が集まって一気に立ち上がる場合だってあるわけですよ。ただそのための火は消してはいけないわけですよね。どっかの小さな火でも灯っていれば大きく広がる可能性があるけども、完全に消えてなくなればそこでおしまいですから。だからせめて自分が最後の1人になっても体が動く限りはやろうという気持ちになる
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●《“環境アワセメント”…仲井真知事時代は、最初から埋め立て承認のゴール(結論)ありきで、それに向かって環境アセスメントが進められてきた》

2025年02月08日 00時00分28秒 | Weblog

[※サンデーモーニング(2017年10月1日)(三「ト」物語)↑]


(2025年1月16日[木])
《よく言われることですが、「環境アセスメント」は名ばかりで、実態は“環境アワセメント”なのです。つまり仲井真知事時代は、最初から埋め立て承認のゴール結論ありきで、それに向かって環境アセスメントが進められてきたという実態があります。(そうした手法に)県環境生活部が懸念を表明したのに、それが無視されたということもありました。「無理を通せば、道理が引っ込む」という状態が仲井真県政では続いてきましたが、翁長新知事誕生でトップが交代、県庁内が一変するということです》…約10年前の2014年12月の稲嶺進・元名護市長の御言葉(聞き手・横田一さん)。
 この後、選挙で〝合法的〟に稲嶺さんも引きずり下ろされ、翁長さんも亡くなり、日々ドブガネし、土砂をぶちまけ、辺野古は破壊されていく。新基地は完成する目途もなく、新基地に関係なく普天間も返還されることはない。辺野古には何の「益」もなく、単なる破壊「損」…。

 さて、《事業計画が固まった段階で行う現行の環境アセスメント(いわゆる事業アセス)》(EICネット)から脱却すべきで、もはや、ニッポンでは計画変更・事業撤退できない。計画熟度が高まり、事業着手する気満々の状態では、環境影響評価を行っても、事業はストップできない。(EICネット)《事業計画が固まった段階で行う現行の環境アセスメント(いわゆる事業アセス)より早期の、事業実施段階(Project段階)に至るまでの意思形成過程(戦略的な段階)の段階で行う環境アセスメント》=「戦略的環境アセスメント」、事業の計画段階の初期に、熟度の低い段階での環境アセスに切り替えるべきだ。
 最近では、神宮外苑の再開発がその典型。時代に逆行する小池百合子「ト」政、コモンズを破壊して世界の笑いもの…《樹冠被覆率は気候変動や生物多様性の観点から国際的に重視される都市緑化の評価基準》。微修正したように見せかけ、デタラメな伐採を行っている。市民の反対の声を無視して、何百年の樹齢の木を、平気で、切り倒す…。狂気。
 神宮外苑森林伐採再開発問題…坂本龍一さんのこの一言に尽きる: 

「率直に言って、目の前の経済的利益のために先人が100年をかけて守り育ててきた貴重な神宮の樹々を犠牲にすべきではありません。
 これらの樹々はどんな人にも恩恵をもたらしますが、開発によって恩恵を得るのは一握りの富裕層にしか過ぎませんこの樹々は一度失ったら二度と取り戻すことができない自然です

 《先人が100年をかけて守り育ててきた貴重な神宮の樹々》=貴重なコモンズを破壊する愚かな行為だ。《都心の自然や景観を守ろうとした先人たちの理念をぶち壊したに等しい》。

   『●「これらの樹々はどんな人にも恩恵をもたらしますが、開発によって恩恵を
      得るのは一握りの富裕層にしか過ぎません。この樹々は一度失ったら…」
   『●時代に逆行する小池百合子「ト」政、コモンズを破壊…《樹冠被覆率は
     気候変動や生物多様性の観点から国際的に重視される都市緑化の評価基準》

 さらに、辺野古破壊…《辺野古の環境アセスメントは、専門家から「史上最悪のアセス」だと言われるほど問題が多かった》、《結論ありきの「アワセメント》。
 森本智之記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/日本の環境アセスはなぜ後退したのか 第一人者が指摘する石原慎太郎元都知事の陰、森友問題にも通じる問題点】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/377311?rct=tokuhou)によると、《日本の環境アセスメント研究の第一人者である原科幸彦・千葉商科大学長の2001年の論文が英国の環境分野の学術誌「ビルト・エンバイロメント」の50周年記念号に掲載された。執筆当時は日本の環境アセスの黎明(れいめい)期で、将来への期待を込めて展望した。それから二十数年。日本のアセスの現在地を聞いた。(森本智之)》、《原科氏は当時を振り返り「藤前干潟の埋め立て計画撤回や愛知万博の会場変更(いずれも愛知県)など市民団体の意見を受け入れて計画が変更されたお手本のような例も起きた。これから良くなっていく期待感があった」と振り返る》が…。

   『●前那覇市長・翁長雄志氏「(安倍首相の言う)
      『日本を取り戻す』の中に間違いなく沖縄は入っていない」
   『●辺野古破壊: 環境アセスメントの見直しを!  
         破壊者たちに衆院選で4度目の敗北を!!
    《仲井真知事時代は無視されてきた話が、これから蒸し返されてくる
     ということです。「ジュゴンの餌場」以外にも、「オスプレイ配備」も
     環境アセスメントには入っていませんでした》
    《仲井真知事時代に隠蔽された杜撰さが明らかになっていけば、
     日本国内の法廷論争だけではなく、米国で進行中の「ジュゴン訴訟
     …にもプラスになります。この訴訟で勝訴すれば、埋め立て工事は
     米国の法律で止まることになります》
    《仲井真知事は「環境アセスメントに問題はない」という結論を
     出して、去年12月、埋め立てを承認しました。しかし、
     本当にそうなのか。》
    《よく言われることですが、「環境アセスメント」は名ばかりで、
     実態は“環境アワセメント”なのです。つまり仲井真知事時代は、
     最初から埋め立て承認のゴール(結論)ありきで、それに向かって
     環境アセスメントが進められてきたという実態があります》

   『●映画『標的の村』監督・三上智恵さん、
      「わずか9時間の歓喜 ~高江工事再開・民意圧殺の朝~」
    《さかのぼれば、1996年のSACO合意の年に防衛局の
     高見沢氏は「オスプレイについて沖縄県民に説明しますか?
     隠しておきますか?とアメリカにお伺いを立てていたことが、
     メールによって暴露されている。96年の段階で普天間代替施設
     にオスプレイが来ることを知りながら、あらゆる公式な場でも、
     環境アセスメントでも、最後まで配備を隠し続けた事実
     消せはしない》

   『●「第二の加害者」として「悪質なデマ」
     「事実関係を無視した沖縄攻撃」「蔑視・差別」、沖縄イジメに加担
    《2011年11月、当時の沖縄防衛局長が担当記者たちとの懇談会で
     こんな暴言を吐いた
        「犯す前に、これから犯しますよと言いますか
      辺野古新基地工事のゴーサインとなる環境アセスの評価書を
     めぐって「年内提出の明言を避けるのはなぜか」との記者の
     質問に答えたのだったが、この発言はオフレコとされていた。
     だが、沖縄を見下し、県民の尊厳を踏みにじるばかりか、
     性暴力を肯定するかのような下劣な発言琉球新報の基地担当
     記者は怒りを抑えきれず、編集局次長に相談する》

   『●「民主主義の圧殺現場」としての
      辺野古破壊や高江破壊…生活と生態系を根こそぎ破壊
    「沖縄タイムスのコラム【米国にもう一つの「高江」 
     【金平茂紀の新・ワジワジー通信(21)】】」
    《先住民にとっては、このミズーリの流れは先祖代々
     「命の水をもたらしてくれる聖なる地」で、そこが原油漏れの汚染の
     危機に常時さらされることに強い反対の意思をあらわした。
     そこで行われた環境アセスメント内容がずさんきわまりないもので、
     連邦政府(オバマ政権)も工事の許認可権をもつアメリカ陸軍工兵隊に
     見直しを要請したが、軍は工事をあっさりと認可、先住民たちはついに
     裁判所に訴えを起こした。と同時に、工事予定地で
     非暴力直接行動の座り込みを行った》

   『●沖縄破壊、「まるで学校における「いじめ」そのもの」
        …「傍観者たちが見て見ぬふりをすることで…」
   『●アベ様による沖縄破壊: 「はるか遠く離れた
      ノースダコタ州の先住民から沖縄の人々へのメッセージ」
   『●石垣島陸上自衛隊ミサイル部隊配備:
     《菩提樹》を切り倒すのか? ささやかな願いさえも打ち砕くのか?
    《しかし先月末、「石垣島の自衛隊基地 年度内着工」の記事が
     一面を飾った。来年度から環境アセスの条件が変わり、基地建設も
     アセスが義務付けられることから、駆け込みで着工するだろう
     と予測はしていたものの、中山市長の受け入れ表明に続き
     いよいよ動きが慌ただしくなってきた》

   『●《漁港の岸壁に横たう姿が痛々しい》…またしても
      《「環境監視等委員会」は本来の役割を果たしていない》
    「2011年の環境アセスはまともに行われたのだろうか? 
     まともに評価したのならば、こんな辺野古破壊が許される
     とは思えないけれども。
      またしても、《留意事項で設置された「環境監視等委員会」は
     本来の役割を果たしていない》ことが明らかに。《防衛省は工事が
     適切に行われるよう有識者による環境監視等委員会を設置したが、
     委員の中には、請け負った業者から多額の寄付を受け取った人が
     いるという》…「八百長」じゃん、ある意味これもアベ様らの
     御得意のドロナワ。」

   『●《生物多様性の生きた教科書》な森や美ら海を殺すな! 《和泉洋人
        首相補佐官…民間企業に便宜供与を打診し、行政をゆがめ…》
    《新基地を巡って国は環境アセスメントの段階からオスプレイ配備
     など肝心な情報開示を渋ってきた経緯がある。…今後、取るべき道
     は、埋め立てを中止し計画を全面的に見直すか、軟弱地盤の改良に
     伴う環境アセスやジュゴン調査などを実施し、一から埋め立て申請
     をやり直すか-そのどちらかしかない》

   『●どうしたらいいんですかね? 沖縄で、アベ様や最低の官房長官らが
     やることなすことがデタラメばかり…選挙が終われば、辺野古破壊再開
    《辺野古の環境アセスメントは、専門家から「史上最悪のアセス
     だと言われるほど問題が多かった》

   『●最「低」裁の《忖度判決》…<金口木舌>《自治と民主主義は今にも
     吹き飛ばされそう。誰も気付かないようでは、この国の行く末は危うい》
    《日本自然保護協会の保護・教育部主任の安部真理子さん…
     は「すでに進められている護岸工事で、海の環境は大きく
     ダメージを受けている」と指摘する。「日本生態学会など19の
     学会から工事の一時停止を求める要望が出るほど、国が実施した
     環境アセスメントではこの海域が持つ生物多様性を把握できていない」》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/377311?rct=tokuhou

こちら特報部
日本の環境アセスはなぜ後退したのか 第一人者が指摘する石原慎太郎元都知事の陰、森友問題にも通じる問題点
2025年1月5日 06時00分

 日本の環境アセスメント研究の第一人者である原科幸彦・千葉商科大学長の2001年の論文が英国の環境分野の学術誌「ビルト・エンバイロメント」の50周年記念号に掲載された。執筆当時は日本の環境アセスの黎明(れいめい)期で、将来への期待を込めて展望した。それから二十数年。日本のアセスの現在地を聞いた。(森本智之

     (原科氏の論文が掲載された英誌『Built Environment』
      の50周年記念号 (Alexandrine Press提供))


◆論文発表当時は「お手本のような例も起きた」のに

 記念号は昨秋刊行され、過去半世紀に同誌が掲載した千数百本から重要論文として14本を再録した。原科氏のタイトルは「日本の環境アセスメントの新局面」。当時は産業界などの反発で遅れていた環境アセスの法制化がかない、環境影響評価法が1999年に全面施行された直後のタイミングだった。

 原科氏は当時を振り返り「藤前干潟の埋め立て計画撤回や愛知万博の会場変更(いずれも愛知県)など市民団体の意見を受け入れて計画が変更されたお手本のような例も起きた。これから良くなっていく期待感があった」と振り返る。

     (藤前干潟を飛ぶハマシギ。2002年にラムサール条約に登録
      され、保全されてきた=2022年、名古屋市で)

 環境アセスは、公共事業や再開発の際に事業者自らが環境への影響をあらかじめ評価し、環境に配慮した計画にする手続き。成否の鍵を握るのは「事業者側が開発について情報公開し地域住民らの懸念や疑問について説明責任を果たす『意味ある応答』ができるかどうか」だ。


◆順番が違う、結論ありきの「アワセメント」

 原科氏は21世紀の日本のアセスについて「大きな流れとしては少しずつ良くなってきたが、特に巨大な事業では、住民が意見を出しても、形だけ聞いて、きちんと答えない結論ありきの『アワセメント』が目立つようになってきた」と指摘。決まった方針にアセスの方を合わせると皮肉った造語だ。具体例として、沖縄の辺野古新基地建設や、リニア中央新幹線、東京の明治神宮外苑………
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●態度・人間性・思考のお粗末な人達がヘイトな実情を知った上で、恥ずかしげもなくヘイトな偽ホシュ党に投票している訳だ、本当に無残だな

2024年11月13日 00時00分43秒 | Weblog

(20241110[])
無残だ。一票を投じた皆さん、恥ずかしくないですか?
 真の保守の方はこの偽ホシュの実情を知っているので支持・投票する訳もなく、態度・人間性・思考のお粗末な人達がヘイトな実情を知った上で、恥ずかしげもなくヘイトな偽ホシュ党に投票している訳だ。本当に無残だな。

   『●《国会で議論を尽くさず、防衛関連予算の倍増や敵基地攻撃能力(反撃能力)
     の保有を決め、憲法に基づく専守防衛を形骸化》…民主党は覆す気はあるの?

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https://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/49a04e848bfe2bfd93c91208c5de94da

 さらに、反吐が出そうな、東京新聞の記事【日本保守党が初の議席 「反安倍」石破政権にどう向き合う? 百田尚樹代表は熱烈な「安倍応援団」だったが…】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/362872)、《27日に投開票された衆院選では、作家の百田尚樹氏が代表を務める政治団体「日本保守党」が3議席を獲得し、国会に初めての足掛かりを築いた。百田氏は右派の論客として著名で、故・安倍晋三元首相との親密な関係でも知られた人物。かたや現在の自民党を率いるのは、安倍氏と反目してきた石破茂首相だ。少数与党となった自民とは今後、どう付き合っていく考えなのか。(佐藤裕介、戎野文菜)》、《河村たかし氏「自民党に取って代わる勢力に」》。
 あ~ぁ、「3議席」「河村たかし氏」ですよ、正気か? サンセイ党も含めて、(追記: 兵庫県知事選でメチャクチャやっていますが…) 早くN党並みに消えてなくなってほしいもの…。
―――――――――――――――――――――――――


   『●相変わらず2/4が眠り猫…自公に投票していた1/4の一部 (-533万票、
     -115万票) がコミ《+357万票》、サンセ《187万票》、ホシュ《114万票》へ
    《自民1991万票→1458万票(-533万票)。
     立憲1149万票→1155万票(+6万票)。
     国民259万票→616万票(+357万票)。
     公明711万票→596万票(-115万票)。
     維新805万票→509万票(-296万票)。
     れいわ221万票→380万票(+159万票)。
     共産416万票→336万票(-80万票)。
     参政なし→187万票
     保守なし→114万票
     社民101万票→93万票(-8万票)。》


 引用するのも悍ましい。《「これはええ言うてるんちゃうで」「小説家のSFと考えてください」と複数回前置き》すれば、何を言っても許されるのか? 腐っても公党の党首でしょ? また、《同党事務総長の有本香氏…に「やめなさい、こら。SFでもそれはいくらなんでも」と制されると…。…有本氏は「たとえ話にまで党がコメントする必要はないと考えます」と話した》そうだ。党首も党首なら、事務総長も恥ずかしげもなく。
 東京新聞の記事【百田氏「30超えたら子宮摘出」 保守党代表、SFとして発言】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/365988)によると、《日本保守党の百田尚樹代表がユーチューブ番組で、少子化対策を議論した際に「小説家のSF」と前置きした上で「30超えたら子宮摘出」と発言したことが9日、分かった。百田氏は8日配信の番組で「これはええ言うてるんちゃうで」「小説家のSFと考えてください」と述べた上で「女性は18歳から大学に行かさない」「25歳を超えて独身の場合は、生涯結婚できない法律にする」「30超えたら子宮摘出とか」などと語った。同党の有本香事務総長が「SFでもいくらなんでも」と指摘すると、百田氏は「時間制限を分かりやすく言った。そういうことがあるともっと深刻になる」と説明した。百田氏は9日、自身のX(旧ツイッター)で「あくまでSF小説としての仮定としての一例としてあげた話。現実にはあり得ないとも断っている」とした》。
 アサヒコムの記事【日本保守党・百田尚樹氏「30超えたら子宮摘出」「SFとして」発言】(https://www.asahi.com/articles/ASSC933HNSC9OXIE00PM.html)によると、《今年10月の衆院選で3議席を獲得した日本保守党の百田尚樹代表が、自身のユーチューブ番組で少子化対策を議論した際、「25歳を超えて独身の場合、生涯結婚できない法律に」「(女性は)30(歳)超えたら、子宮を摘出する、とか」などと発言した》。

 《河村たかし前名古屋市長ら計3人が当選し、比例区で有効投票の2%以上を獲得し、公職選挙法上の政党要件を満たした。その結果、2800万円の政党交付金の交付対象となった》そうだ。投票した人々の罪深さよ。河村たかし前名古屋市長が当選って、もう、どうかしている。
 この種の発言、ヘイト発言が、今に始まったことではないのに、先の2024年10月の衆院選で3議席も与えてしまい、本当に正気かね?


 津田大介さんのつぶやき:

――――――――――――――――――――――――――――――
https://x.com/tsuda/status/1855408338538033489

津田大介@tsuda

例の子宮摘出SF発言、公党の党首になったがゆえに新聞も大きく取り上げているけど、メディアのその取り上げ方(これまでの取り上げなさ)こそが、このレベルの差別発言を許し、もはや手遅れという事実を真剣に反省してほしいですね。

午前9:33  2024年11月10日
――――――――――――――――――――――――――――――
https://x.com/tsuda/status/1855408340471562488

津田大介@tsuda

あとはYouTubeな。コミュニティガイドライン違反の疑いが濃厚な配信者にアテンションと金を無尽蔵に与える環境をずっと野放しにしてたことの一つの帰結がこれであるわけで、その代償は社会全体で払わされることになる

午前9:33  2024年11月10日
――――――――――――――――――――――――――――――


   『●百田尚樹氏、沖縄の地で「デマを並べ、
      沖縄への米軍基地集中を正当化」…態度・人間性・思考のお粗末さ
   『●「第二の加害者」として「悪質なデマ」
      「事実関係を無視した沖縄攻撃」「蔑視・差別」、沖縄イジメに加担
    《安田が本書の取材を始めたきっかけは、昨年6月に自民党の
     「文化芸術懇話会」で作家の百田尚樹が発した
     「沖縄の2紙はつぶさなあかん」発言だった。本書は、百田と
     出席議員の発言内容を詳細に書き起こし、反証するところから
     始まる。たとえば、百田のこの発言だ。
       「もともと普天間基地は田んぼの中にあった。周りに何もない。
        基地の周りが商売になるということで、みんな住みだし、
        いまや街の真ん中に基地がある。騒音がうるさいのはわかるが、
        そこを選んで住んだのは誰やと言いたくなる」
     安田は、地元の古老の証言や郷土史誌の記述から、
     この百田発言が全くの事実無根であることを示す。》
    《安田はこうして記者たちを訪ね、資料を掘り起こしながら、さまざまな
     「嫌沖」の俗説・風説を覆す証言や記録を拾っていく。
     「沖縄経済は基地依存」という神話
     「米兵よりも沖縄人のレイプ犯罪率の方が高い」という中傷
     「沖縄の新聞は基地のことばかり書いている」という
      全国メディアからの揶揄
     「沖縄の新聞が反基地・政府批判を扇動している」という誤解…》

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https://www.asahi.com/articles/ASSC933HNSC9OXIE00PM.html

日本保守党・百田尚樹氏「30超えたら子宮摘出」「SFとして」発言
2024年11月9日 19時41分

     (日本保守党の百田尚樹代表)

 今年10月の衆院選で3議席を獲得した日本保守党の百田尚樹代表が、自身のユーチューブ番組で少子化対策を議論した際、「25歳を超えて独身の場合、生涯結婚できない法律に」「(女性は)30(歳)超えたら、子宮を摘出する、とか」などと発言した。

 発言があったのは8日配信の「ニュースあさ8時!」。同党事務総長の有本香氏らと少子化対策について議論した際に発言した。

 有本氏は急速に少子化が進んでいることに触れ、「価値観が急激に変化している。子どもがいることイコール幸せになる、という絵図が描けていない。社会の価値観をどうやって取り戻すか、学者の知見を本来かりたいところ」と述べた。

 百田氏は「これを覆すには社会構造を変えるしかない」と指摘。「これはええ言うてるんちゃうで」「小説家のSFと考えてください」と複数回前置きした上で、「女性は18歳から大学に行かさない」「25歳を超えて独身の場合は、生涯結婚できない法律にするとかね。こうしたらみんな焦る」などと発言した。

 また、有本氏が「子どもを産むには時間制限がある、ということを子どもたちに教えるべきだ」と指摘すると、百田氏は「30超えたら、子宮を摘出する、とか」と述べた。

 この発言に対し、有本氏に「やめなさい、こら。SFでもそれはいくらなんでも」と制されると、「時間制限をわかりやすく言ったんやけどね。そういうことがあると、もっと深刻になるんですけどね」と説明した。

 百田氏は自身のX(旧ツイッター)のアカウントで「あくまでSF小説としての仮定としての一例としてあげた話です。現実にはあり得ませんとも断っています」と説明。朝日新聞は有本氏に党の見解を求めたが、有本氏は「たとえ話にまで党がコメントする必要はないと考えます」と話した。

 同党は昨秋、作家の百田氏らが設立。衆院選で愛知1区から出馬した河村たかし前名古屋市長ら計3人が当選し、比例区で有効投票の2%以上を獲得し、公職選挙法上の政党要件を満たした。その結果、2800万円の政党交付金の交付対象となった
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●《児童12人を含む死者18人、重軽傷者210人を出した宮森小学校米軍ジェット機墜落から65年…沖縄の空には今も変わらず危険が存在》

2024年07月29日 00時00分29秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督「軽んじられている命があるのでは」 【こちら特報部/多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」】(東京新聞 2024年03月14日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou)]


(2024年07月04日[木])
沖縄県《うるま市石川に降ってわいた陸上自衛隊の訓練場整備計画》を政府が断念、しかし、沖縄《県内で別の土地を探すという国の基地のたらい回し…》。
 《県内で別の土地を探すという国の基地のたらい回し》 ← 《軍隊は人を守らない》《軍隊は住民を守らない》《基地を置くから戦争が起こる》という教訓を沖縄ほど、身にしみている方々は居ないと思うのだが。沖縄県内での《基地のたらい回し》って、そんなイジメ・差別をやる政府って一体何?

   『●沖縄《うるま市石川に降ってわいた陸上自衛隊の訓練場整備計画》を政府
     が断念、しかし、《県内で別の土地を探すという国の基地のたらい回し…》

 さて、旧石川市(現うるま市石川)…宮森小学校米軍ジェット機墜落事故の記憶の残る石川市(現うるま市)で、《うるま市石川に降ってわいた陸上自衛隊の訓練場整備計画》でした。一方、(琉球新報社説)《墜落事故のリスクは65年前と何も変わっていない》のが現状。《「軽んじられる命」》。歴史の記憶の継承語り継ぐこと。記憶の澱をかき乱し、呼び覚ます。記憶に刻む。
 06月30日の琉球新報の【<社説>宮森小米軍機墜落65年 子ども守る誓い新たに】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-3241292.html)。《65年前の今日、安全なはずの学校が地獄と化した全身に火が付き悲鳴を上げる児童、炎と黒煙に追われ教室の窓から飛び降りる子どもたち、子の名を叫び学校に押し寄せる親たち。「助けて、助けて」。火の海となった学校に泣き叫ぶ声が響いた児童12人を含む死者18人、重軽傷者210人を出した宮森小学校米軍ジェット機墜落から65年がたった。戦後79年を経ても、沖縄の空には今も変わらず危険が存在している。子どもたちが犠牲になる悲劇を二度と繰り返してはならない事故を語り継ぎ、子どもたちを守る誓いを新たにしたい》。

   『●対馬丸事件…《戦争でどれだけ多くの命が海に消えたか。辺野古…大浦湾
        …多くの戦没者が眠る海を破壊して、新たな軍事基地》を建設中
    《他の平和ミュージアムにはない対馬丸記念館の特徴は、
     子どもたちの中に平和の文化を根付かせる取り組みを重視している
     点だ。2012年に「つしま丸児童合唱団」を結成。20年には
     幼い子どもたちが犠牲になった宮森小学校米軍ジェット機墜落事故
     写真展を対馬丸記念館で開いた。》

   『●安仁屋眞昭さん《沖縄では民意よりも米軍が優先。
      沖縄の戦後は終わっていない》…何度事故・事件が起きようとも
    「琉球新報の高田佳典記者の記事【「沖縄、民意より米軍」 戦後の重荷、
     74年変わらず】…。宮森小ジェット機墜落事故(1959)、
     沖縄国際大学米軍ヘリ墜落事故(2004)、オスプレイ墜落……
     何が起ころうとも、何も変わらない沖縄。今も《不条理の連鎖》が続く。
     《一方、沖縄では何度事故が起きようとも主要な基地は撤去されない》。
     安仁屋眞昭さんは、《沖縄では民意よりも米軍が優先沖縄の戦後は
     終わっていない》《戦後74年がたっても沖縄は重荷を背負っている

   『●自公政権やお維に壊され行く沖縄: 沖縄「屈辱の日」を「主権回復の
     日」と言う元首相、沖縄の戦後史を知らないという元最低の官房長官…
    《▼「琉大文学」同人で、宮森小米軍ジェット機墜落事故を取材した
     作品「恐怖と血の代償」を残した。子どもの命を奪った墜落機から
     操縦者がパラシュートで脱出していた。詩人は悲痛な叫びを刻す。
     「われわれには、パラシュートはない!」…▼太平洋戦争の末期、
     日本は沖縄を捨て石にし、サンフランシスコ講和条約で米国に
     差し出した。「屈辱の日」の4・28から69年。今も続く閉塞感の
     で県民は自問する。「われわれにパラシュートはあるのか」》

   『●1959年6月30日、戦後最悪の米軍機事故・宮森小米軍ジェット機墜落
      事故…今も変わらず? 番犬様にとっては「普通の出来事」との認識
   『●琉球新報社説《対馬丸撃沈と宮森小墜落事故は、戦争中の子どもの犠牲
     と、戦後の米軍統治下の子どもの犠牲を象徴する最も痛ましい事例である》
   『●横浜米軍機墜落事件: 「米軍が現場を占拠し、
       警察は蚊帳の外。被害者のための救急車は一番最後に…」
    《▼墜落前に脱出し、傷一つない米兵救出のためだけ自衛隊ヘリは出動した。
     米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外被害者のための救急車は
     一番最後に来たとい石川・宮森小沖国大安部墜落であらわに
     なった不条理さと変わらない》。
    「《不条理の連鎖》は、今もなお沖縄では続く。《米軍機は沖国大墜落など
     「なかったこと」のように、今も県民の頭上をかすめ飛んでいる》。
       「在日米軍特権」も、「日米共犯」も、何も変わらない沖縄。
     《沖縄の人たちは逃げられない》《墜落であらわになった不条理さ》…
     今もなお、何も変わらない」

   『●沖縄イジメ…《米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外…墜落であらわに
     なった不条理さ》の記憶、そして、《軍隊は住民を守らない》という教訓

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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-3241292.html

<社説>宮森小米軍機墜落65年 子ども守る誓い新たに
2024年06月30日 05:00

 65年前の今日、安全なはずの学校が地獄と化した全身に火が付き悲鳴を上げる児童、炎と黒煙に追われ教室の窓から飛び降りる子どもたち、子の名を叫び学校に押し寄せる親たち

 「助けて、助けて」。火の海となった学校に泣き叫ぶ声が響いた

 児童12人を含む死者18人、重軽傷者210人を出した宮森小学校米軍ジェット機墜落から65年がたった。

 戦後79年を経ても、沖縄の空には今も変わらず危険が存在している。子どもたちが犠牲になる悲劇を二度と繰り返してはならない事故を語り継ぎ、子どもたちを守る誓いを新たにしたい。

 1959年6月30日午前10時40分ごろ、米軍嘉手納基地所属の戦闘機F100石川市(現うるま市石川)上空を飛行中、エンジンが爆発。機体は民家をなぎ倒して墜落し、機体の一部が宮森小に激突した。

 機体は引火した大量の燃料もまき散らし、辺りを激しく炎上させた。同校3教室、民家17棟、公民館が全焼、民家8棟と同校の2教室が半焼する大惨事に、ミルク給食の時間を迎えていた多くの児童が巻き込まれた。

 墜落したF100は、最も重い「クラスA」の事故の発生率が高い“欠陥機だった。墜落原因について米軍は「エンジン故障による不可抗力の事故」と発表していた。しかし、米空軍がまとめた調査報告書は「最大の要因は整備ミス」と結論付けている。

 72年に沖縄が日本に復帰して以降も、県によると海域含めて49件の米軍機の墜落が起きている。そのたびに整備不良や人的ミスが報告されてきた。しかし、オスプレイのように構造的な欠陥が指摘される機体が今も頭上を飛び交う。嘉手納基地では無人偵察機の配備など機能強化が顕著だ。墜落事故のリスクは65年前と何も変わっていない

 実際に2004年の沖縄国際大へのヘリコプター墜落、17年の普天間第二小学校グラウンドでのヘリ窓落下のように、奇跡的に人身被害がなかっただけで学校を巻き込む事故は繰り返されてきた

 宮森小墜落時の小学生は今では70代となる。2010年に「石川・宮森630会」が発足し、証言集の発刊など事故を風化させない運動に取り組んできた。証言はトラウマ(心的外傷)を呼び起こすつらい作業だ。体験者の思いを無駄にしてはいけない

 うるま市石川では、ゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を整備する防衛省の計画を巡り、撤回の訴えが党派を超えるうねりとなった。計画地は住宅地に近接し、教育施設の県立石川青少年の家も近くにあった。65年前の悲劇を地域の体験として受け継いできたことが、子どもたちの将来に禍根を残さないために立ち上がる原動力になった

 記憶を語り継ぐ石川・宮森の取り組みに学び、安全な沖縄の空を取り戻そう
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●《実際に南部地域から出土した遺骨も持参…肉親の骨を土砂と一緒に根こそぎ掘り起こして米軍基地建設のために海中に投じる暴挙に対し底深い怒り…》

2024年07月23日 00時00分31秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督「軽んじられている命があるのでは」 【こちら特報部/多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」】(東京新聞 2024年03月14日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou)]


(2024年06月30日[日])
戦没者への冒瀆」=「人柱」…普天間は決して返還されず、出来もしない新基地のためにドブガネしつつ、美ら海に土砂をぶちまける。これに関わる人々、支持する人々は、自身がやってることの卑しさに気づかないのか? ヒトデナシの所業。(こちら特報部)《沖縄戦の遺族…「どこで死んだかまで分かっているのに、遺骨はまだ帰ってきていない私たちにとってそこはお墓ですあなたたちは、墓泥棒をしようとしている」と切々と訴えた》。
 長周新聞の記事【「戦没者の遺骨を埋立に使うな」 慰霊の日を前に沖縄戦遺骨収集ボランティアや遺族が政府交渉 死者を二度殺す辺野古事業】(https://www.chosyu-journal.jp/heiwa/30945)。《沖縄戦から79年目の沖縄慰霊の日(6月23日)を前にして、沖縄戦遺骨収集ボランティア・ガマフヤー(壕を掘る人の意)代表の具志堅隆松氏や沖縄戦遺族たちが18日、衆院第1議員会館で内閣府や防衛省に対して、多くの沖縄戦戦没者の遺骨が眠っている県南部地域から辺野古新基地建設のための埋め立て用土砂を採取しないよう求める交渉をおこなった。内閣府や防衛省職員と対面でおこなわれた政府交渉は2月に続き今年2回目。今回は実際に南部地域から出土した遺骨も持参し、遺族たちは肉親の骨を土砂と一緒に根こそぎ掘り起こして米軍基地建設のために海中に投じる暴挙に対し底深い怒りをぶつけた》。

 (具志堅隆松さん)《戦争で亡くなった人の血や肉が染みこんだ土や石を、新たな軍事基地建設に使用するのは人間のやることじゃない》…《人柱》でいいのか? 《遺骨を岩ズリと一緒に軍事基地を造るために埋め立てに使うなど言語道断》…もう、滅茶苦茶すぎる。それを平気でやろうとしたのがアベ様や当時の最低の官房長官。そして、首相となった最低の官房長官も、キシダメ首相も、沖縄の声を聞こうともしない。沖縄差別・イジメに加えてのヒトデナシ
 出来もしない基地のために、美ら海に大量の…《辺野古新基地建設事業の埋立に1690万立方㍍の岩ズリが必要》…土砂をぶちまける。何兆円もドブガネする。しかも、普天間も返還されることはなく、辺野古は単なる破壊「損」。
 ご遺族の皆さんの声に全く耳を貸さない、「聞く耳の無い」キシダメ政権。カルト協会の声にはヅボヅボに応じる「利権」「裏金」「脱税」党の皆さん。沖縄差別・沖縄イジメに加担する自公お維コミ議員ら。今後は、二度と、ホシュとか、ウヨクとか、名のりなさんな。《裏金づくりのテクニックにたけた政治家…保守政治家などと言える代物ではない政治家の保守というものがいかに薄っぺらかったか…》(政界地獄耳)。

   『●具志堅隆松さん「その遺骨をも侵略した旧敵国軍の基地をつくるために使用
      するということは、戦友や遺族への裏切りに他ならない…人道的な問題」
   『●辺野古破壊について玉城デニー沖縄県知事「移設反対は揺るぎない思い」と
     強調…日々膨大なドブガネし、美ら海に大量の土砂をぶちまける愚行が続く
   『●辺野古破壊について玉城デニー沖縄県知事「移設反対は揺るぎない思い」と
     強調…日々膨大なドブガネし、美ら海に大量の土砂をぶちまける愚行が続く
   『●《戦世(いくさゆ)の足音に危機感を抱きながら私たちは戦争犠牲者を
     悼み、平和を求める日を迎えた。きょうは沖縄戦から79年の「慰霊の日」》
   『●「利権」「裏金」「脱税」党や下駄の雪党に投票しても沖縄にとって何も
     良いことがない…《少女を強姦した米兵まで隠していた》理由は何ですか?
   『●「戦没者への冒瀆」=「人柱」…普天間は決して返還されず、出来もしない
      新基地のためにドブガネしつつ、美ら海に土砂をぶちまけるヒトデナシ…
   『●前泊博盛さん《日米安保と米軍基地がある限り、米兵の犯罪行為はなくなら

     ない。これは宿痾だ。今の政権では米国にものは言えない。再発防止も…》

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https://www.chosyu-journal.jp/heiwa/30945

「戦没者の遺骨を埋立に使うな」 慰霊の日を前に沖縄戦遺骨収集ボランティアや遺族が政府交渉 死者を二度殺す辺野古事業
2024年6月23日

     (政府交渉をおこなう具志堅隆松氏(右から2人目)や
      遺族たち(18日、衆院第1議員会館))

 沖縄戦から79年目の沖縄慰霊の日(6月23日)を前にして、沖縄戦遺骨収集ボランティア・ガマフヤー(壕を掘る人の意)代表の具志堅隆松氏や沖縄戦遺族たちが18日、衆院第1議員会館で内閣府や防衛省に対して、多くの沖縄戦戦没者の遺骨が眠っている県南部地域から辺野古新基地建設のための埋め立て用土砂を採取しないよう求める交渉をおこなった。内閣府や防衛省職員と対面でおこなわれた政府交渉は2月に続き今年2回目。今回は実際に南部地域から出土した遺骨も持参し、遺族たちは肉親の骨を土砂と一緒に根こそぎ掘り起こして米軍基地建設のために海中に投じる暴挙に対し底深い怒りをぶつけた。


 政府交渉には、沖縄県内、関東近郊をはじめ全国各地から駆けつけた支援者、国会議員も含めて約150人が参加し、内閣府、防衛省、警察庁などの20人余りの職員と対峙した。

 冒頭、40年以上にわたって沖縄戦戦没者の遺骨収集にとりくんできた具志堅隆松氏は、沖縄県南部地域から採掘された遺骨が混じった土を政府職員の前に広げた。

 「今日は南部で収集した遺骨土砂を持参した。遺骨収集が終わった現場であっても、土中には収容することが難しい小さな骨がいくつも残っている。風化によるものもあるが、戦時中の爆発によるものもある。実際にこの骨が見つかった場所は手榴弾を2個投げ込まれ、火炎放射器によって焼かれていた。土と見分けがつかないほど小さく砕けた遺骨だが、これも人間の一部だ。果たして人に見せてよいものかどうか躊躇があったが、見せなければこの骨は海に捨てられてしまう。そのためにあえて持参した。遺骨収集を完全にやりきることは無理だということ、南部には遺骨がまだ無数に眠っていることを政府には理解してもらいたい」と切々と訴えた。

 沖縄県内では現在、県民投票で7割が反対票を投じ、県知事も不承認とした沖縄県の民意に逆らって、国による辺野古新基地建設が進められている。建設予定地の名護市辺野古・大浦湾では広大な軟弱地盤が見つかり、国が出した設計変更申請書では、埋め立てに必要な約1690万立方㍍岩ズリのうち、沖縄南部地区(糸満市・八重瀬町)だけでその2倍近い約3160万立方㍍の岩ズリの調達が可能とし、埋め立てに必要な土砂の7割をここから調達する案が示されている。

 沖縄県南部は、県民の4人に1人が亡くなった沖縄戦で最も凄惨を極めた激戦地であり、追い詰められた住民や動員学徒、兵士たちが米軍の無差別爆撃や砲撃によって命を落とし、ガマ(自然壕)などでは集団自決を強いられ、死亡場所や遺骨も見つかっていない犠牲者も多い。現在は糸満市摩文仁を「沖縄戦終焉の地」として一帯が県営平和祈念公園に整備され、戦没者の名を刻んだ平和の礎(いしじ)などの多数の慰霊碑や平和関連施設が建ち並んでいる。

 具志堅氏をはじめとする遺骨収集ボランティア・ガマフヤーは今回、岸田首相、木原防衛大臣宛ての要請書で次のように訴えている。


*      *


 6月23日は沖縄戦戦没者に対する慰霊の日である。県民にとっては戦没者を偲び、不戦を誓い、平和希求の思いを新たにする日である

 慰霊の日におこなわれる沖縄戦全戦没者追悼式の会場である摩文仁は、沖縄戦の激戦地で、これまで収容された戦没者遺骨が安置されている「沖縄戦没者墓苑」や「平和の礎」があり、緑地帯は未収容遺骨が残っている霊域である。岸田総理は今、その戦没者遺骨が残っている南部の土砂を辺野古の埋め立てに使おうとしている

 6月23日の慰霊の日に総理がやろうとしていることは、すでに収容された墓苑の遺骨に対しては「哀悼の誠を捧げる」と手を手向けつつ、緑地帯の未収容遺骨はかつて敵軍であった米軍の基地建設のために土砂とともに海に捨てるというものだ。これは戦没者に対する裏切りであり、冒涜である戦没者は沖縄戦では米軍に殺され、今は日本政府にふたたび殺されようとしている

 戦没者遺骨とは、DNA鑑定で家族の元へ帰る権利を持ち、国にとっては家族に帰す責任のある戦死者のことである。そのために「戦没者の遺骨収集の促進に関する法律」があるにもかかわらず、戦没者と遺族を冒涜するのが日本政府の辺野古埋め立て政策である。

 摩文仁の慰霊式典の場においての戦没者への安寧の祈りと、戦没者の冒涜という二つの相反する行為が岸田総理の胸の中でどう折り合いがつくのだろうか。それは県民や全国の沖縄戦ご遺族も到底受け入れられないことである。

 岸田総理は、慰霊の日に沖縄に来るのであれば、辺野古の埋め立てに南部の土砂は使わないことを表明してから来るべきだ。もしくは沖縄全戦没者追悼式(慰霊祭)当日に、そのことを県民と全国の沖縄戦遺族に表明すべきだ。


戦死者冒涜する防衛省 遺骨捨てるのが「適切」か

 具志堅氏は、那覇市に拠点を置く陸上自衛隊第15旅団の公式HPに、沖縄戦を指揮した日本軍第32軍牛島満司令官の辞世の句が掲載(現在は削除)されていることにもふれた。「牛島司令官の辞世の句が、今になって自衛隊によって世に出されたことは、自衛隊が旧日本軍司令官の考えを受け継ぐことの表明であり、県民としては意志表示をしなければならない。辞世の句は『秋待たで/枯れ行く島の/青草は/皇国の春に/甦(よみがえ)らなむ』というものだ。青草とは沖縄の住民を意味する。沖縄の住民は枯れ果ててしまっても、皇国(天皇の国家)が春を迎えるとき、ふたたび蘇るであろうという内容だ。だが、そもそも青草(沖縄の住民)を枯れさせたのは誰なのか」とのべ、みずから琉歌(沖縄に伝わる歌謡)の形式で編んだ返歌を詠み上げた。

 「島ぬ青草や 皇軍が枯らち 戦(いく)さ 枯骨(からぶに)や 土(みちゃ)になゆる」

 「沖縄の住民は日本軍の戦争が滅ぼした。戦没者遺骨は土になっているという意味だ。その遺骨はどんどん土になっており、今度はその土を海に捨てようとしている。私たちはこれを受け入れるわけにはいかない。そのなかには沖縄に送られた本土出身の若い日本兵たちの遺骨も入っている。沖縄だけの問題ではないのだ。南部の土砂を埋め立てに使う計画は、全国のご遺族、国民のためにも撤回してもらいたい」と語気を強め、誠意ある回答が示されない場合、20日から23日にかけて沖縄現地で抗議のハンガーストライキをおこなうことを宣言した。

 この要請に対して防衛省は、「沖縄県では、先の大戦において県民を巻き込んだ凄惨な地上戦がおこなわれ、軍民あわせて20万人もの尊い生命が失われた。特に本島南部一帯では、多くの住民の方々が犠牲になったものと認識している。そのうえで、今後新たに発注する工事の埋立土砂の調達先については決まっていないが、このような歴史のある沖縄において、御遺骨の問題は真摯に受け止める必要があると認識しており、こうしたことも踏まえながら、適切に事業を進めていく考えだ」との一文を読み上げて回答とした。

 「適切とは具体的にどういうことなのか?」「沖縄戦の犠牲の重さを認識し、遺骨の問題を真摯に受け止めるといいながら、その遺骨を含む南部の土砂を埋め立てに使うことは適切といえるのか?」「土砂の調達先から南部を外すという検討はされたのか?」という質問に対しても、防衛省は「調達先はまだ決まっていない」「歴史を踏まえたうえで適切に進める」と判をついたような回答をくり返した。


遺族たちも次々発言 「お墓荒らしと同じだ」 

     (遺骨土砂を前にして政府に要望する具志堅隆松氏(18日))

 「よく見てください。このなかから遺骨が判別できるだろうか。これも遺骨だ。この小さいのも遺骨だ。採石業者が採石中にこれに気がつくことができるかといえば無理だ。何週間かけてもすべて収集することはできない。遺骨を重要な問題と認識するのであれば、このような土砂をどんどん崩して海に投げ込むようなことはできないはずだ」。具志堅氏は持参した遺骨を一つ一つ手にとりながら語気を強めた。

 長年の風化で小さく砕けた骨は、乾燥した土砂に混じると目視で判別することは専門家でも難しい。

 「どうか犠牲者のためにも南部の土地を触らないでいただきたい。私たちもできる限りの遺骨を収容するが、それでも収容できない小さな骨片は、現場安置という考え方で残し、一帯を霊域として保護するそこは日本が二度と戦争をしないために過去の戦争の事実と向き合う場所となる。そのためにも戦没者の尊厳を守るべきだとくに旧日本兵の犠牲者は、防衛省職員にとっては先輩であり戦友であるはずだその戦友の骨を、戦友を殺した米軍に基地を作ってあげるために海に捨てるというのは、戦友、遺族、国民に対する裏切りではないか」と訴えた。

 沖縄戦遺族たちも、遺骨の前に立って次々に発言した。

 沖縄県うるま市から参加した男性遺族は「私の姉は当時、結婚したばかりだったが、沖縄戦で沖縄南部の真壁という村で亡くなった。遺骨は残っていない。父方の祖父母も南部で亡くなったというだけで、どこで亡くなったのかもわからない。この見分けがつかなくなった土砂の中に眠っていると思う。私の姉や祖父母も土になっている。この南部の土砂を使って海を埋めてはいけない。われわれの姉や祖父母がまた海の中に埋められるように感じる。だから勇気を出してお願いしたい」と絞り出すような声でのべた。

 福岡県から訪れた遺族の女性は「6月23日は父の79回目の命日だ。仏教でいえば80回忌だ。まだ遺骨は帰ってきていない。その(土砂)中に父が入っているかもしれない。父は沖縄県南部・摩文仁の丘の米須海岸で亡くなった。厚労省援護局が出した『沖縄方面部隊略歴』にもそう書かれている。隊の名前までわかっていても亡くなった場所が特定されていない。だから私たちはいつも孫も連れて洞窟のそばにお参りしている。私たちにとってはお墓と同じ場所だ。あなた方はお墓荒らし墓泥棒をされようとしている。私たちはもうそこしかない。その場所をなくさないでほしい」と唇をかみしめて訴えた。

 祖父を沖縄戦で失った女性は、高齢の母親とともに祖父の遺影を持って交渉に参加した。「今日6月18日は祖父の命日とされているので母も一緒に出てきた。祖父が遺影で着ている軍服は、兵士にとっては死に装束だ。母が生まれた昭和16年は、ミッドウェー海戦の前後で戦局が低迷し、お父さんに会ったことがない、お父さんの声を聞いたことがないという人が多く、母が初めて父親の姿を見たのもこの“死に装束”で撮った写真だった」とのべ、次のように続けた。

 「私は今日、北海道から沖縄に赴いた軍人遺族としてここに来た。祖父は第32軍24師団に北海道日高から召集され、母が生まれたときはすでに東京・世田谷池尻で士官教育を受けていた。そこから満洲に送られ沖縄に行って戦死した。遺骨が眠る土砂を埋め立てに使う――これは人がして良いことだろうかたとえ仕事であっても家族や両親、子どもにいえないようなことを、心を殺して家族のためにしなければならないという思いで今この時間を耐えているのだとしたら、ここにいるお互いすべての人の家族を守るためにも、もっと大きな視点をもって考えてもらいたい

 「何よりも戦没者の遺骨は、戦没者自身と戦没者の遺族のものだ。だが、この件に関して防衛省や内閣府から遺族に対する説明は一度もない。開発によって犠牲を被る人に対して何も情報提供もなく、粛々と進められていることに非常に不謹慎なものを覚える。遺族感情を逆撫でするような行為が自分の国でおこなわれていることに恥辱すら感じる。沖縄では米国兵の遺骨もまだ250名ほど見つかっておらず、韓国や北朝鮮、台湾の犠牲者、海ではイギリスやカナダの犠牲者も眠っている。その遺骨をこのような扱い方をすることについて、遺族たちの承諾を得る必要はないのか」

 「遺骨収集ボランティアに参加すると、生まれたときにすでに沖縄戦で親がいなかったとか、たらい回しにされて育ったという遺族の方にも出会った。そのような方々の父や母がこの土砂の中にいるかもしれない。具志堅さんが持参された骨の一かけら、一かけらは、父や母、兄、弟、祖父たちの生きた証だ。そして遺族の筆舌に尽くしがたい思いがあることをわかってほしい」

     (辺野古事業に南部の土砂を使用しないよう求めて150人
      以上が席を埋めた政府交渉(18日、東京衆院議員会館))


二度と戦死者出さぬため 「慰霊」の意味問う

 ニューギニアで父親が戦死した男性遺族も「私が生まれる前に父は戦死した。沖縄では今、台湾有事が起きたときには自衛隊が集団的自衛権を発動して米軍と一緒に戦争をやるという想定で、さまざまな軍事強化がおこなわれている。私の父も日独伊3国同盟のもとで始まった戦争で、昭和16年に満州に行き、その後ニューギニアに連れて行かれて餓死同然で亡くなった。東ニューギニアでは10万人のうち9万1000人が死んでいる。9%しか生き残っていない。全滅した部隊もある。政府は遺骨の半分は帰っているというが、ほとんどの骨は帰っていないのだ。ニューギニアの遺骨は外国のジャングルの中だが、沖縄は日本国内だ。その骨を遺族に返すのではなく、土砂と一緒に海に捨てるということは、人間がやっていいことではない」とのべた。

 遺族たちの切々とした訴えの前にも、防衛省は2月の交渉時と同様真摯に受け止める」「適切に進めるというだけで、前回の要請を検討した結果や遺骨が混ざった土砂についての具体的措置については一切明らかにしなかった。

 交渉団は、慰霊の日までに「遺骨が混じった土砂を埋め立てに使用することが適切なのか」「不適切と考える場合、土砂調達先から南部を除外するのか」という質問に対する明確な回答を文書で求め、防衛省側は赤嶺政賢議員事務所を通じて回答することを約束した。

 また交渉では、昨年の沖縄慰霊の日に平和祈念公園周辺を異例の数の警官が埋め尽くして過剰警備をおこなったため、慰霊碑の参拝や式典に訪れた遺族やその家族たちが大回りを強いられたり、物々しい威圧感の中に置かれたことをあげ、「総理警護が優先され、主役であるはずの遺族の参拝に支障が出ている」と抗議もおこなわれた。

 「平和をつくり出す宗教者ネット」からは、戦没者の遺骨を辺野古基地建設に使用することを断念するよう求める署名723筆が追加提出され、これまでの提出署名と合わせて3万7750筆、賛同団体は121団体となった。今年2月には沖縄県民が呼びかけた署名6万6000筆余りが提出されており、同様の署名は10万筆をこえた。

 具志堅氏は「私たちがこれを求めるのは、二度と戦死者を出さないためだ。戦争で犠牲になるのは政治家ではなく、みなさんを含む現場の人間だ。だから私は、自衛隊に戦死者を出さないためにもミサイルを持って沖縄から出て行ってほしいと願っている。それが日本を守ることだ。アメリカのために戦没者の骨までも海に捨てようとすることを断念しないのであれば、岸田総理は慰霊の日に沖縄に来ないでいただきたい」と要望した。


79年前の沖縄戦

     (鉄の暴風と呼ばれた米軍艦船による艦砲射撃(1945年))

     (砲撃の中、家財道具を抱えて避難する住民たち(1945年6月))

     (地獄の前線を生き延び、傷の手当てをする少年と少女。
      動員された学徒隊とみられる)

     (米軍の総攻撃で蜂の巣となった首里周辺。沖縄戦では
      畳1枚に1発の割合であらゆる砲弾が撃ち込まれ、
      県民の4人に1人がなくなったとされる(1945年5月))
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●「戦没者への冒瀆」=「人柱」…普天間は決して返還されず、出来もしない新基地のためにドブガネしつつ、美ら海に土砂をぶちまけるヒトデナシ…

2024年07月16日 00時00分26秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督「軽んじられている命があるのでは」 【こちら特報部/多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」】(東京新聞 2024年03月14日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou)]


 (2024年06月19日[水])
「戦没者への冒瀆」=「人柱」…普天間は決して返還されず、出来もしない新基地のためにドブガネしつつ、美ら海に土砂をぶちまける。ヒトデナシの所業。(こちら特報部)《沖縄戦の遺族…「どこで死んだかまで分かっているのに、遺骨はまだ帰ってきていない私たちにとってそこはお墓ですあなたたちは、墓泥棒をしようとしている」と切々と訴えた》。

   『●具志堅隆松さん「その遺骨をも侵略した旧敵国軍の基地をつくるために使用
      するということは、戦友や遺族への裏切りに他ならない…人道的な問題」
   『●辺野古破壊について玉城デニー沖縄県知事「移設反対は揺るぎない思い」と
     強調…日々膨大なドブガネし、美ら海に大量の土砂をぶちまける愚行が続く

 森本智之記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/これも骨、これも骨…「沖縄の土を海に捨てるのは冒瀆」 辺野古への投入断念を迫られ、国の担当者はうつむく】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/334433)によると、《太平洋戦争末期の沖縄戦犠牲者を追悼する、23日の慰霊の日を前に、沖縄で戦没者の遺骨収集を続ける市民団体「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さん(70)が18日、国との交渉に臨んだ。激戦地となった本島南部では至る所で土に遺骨が混じるその土砂を、名護市辺野古の新基地建設で海を埋め立てるのに使うのは戦没者への冒瀆(ぼうとく)」として、あらためて使用の断念を迫った。国側は従来の答弁に終始したが、具志堅さんは「諦めない」と話した。(森本智之)》。

具志堅隆松さん)《戦争で亡くなった人の血や肉が染みこんだ土や石を、新たな軍事基地建設に使用するのは人間のやることじゃない》…《人柱》でいいのか? 《遺骨を岩ズリと一緒に軍事基地を造るために埋め立てに使うなど言語道断》…もう、滅茶苦茶すぎる。それを平気でやろうとしたのがアベ様や当時の最低の官房長官。そして、首相となった最低の官房長官も、キシダメ首相も、沖縄の声を聞こうともしない。沖縄差別・イジメに加えてのヒトデナシ
 出来もしない基地のために、美ら海に大量の…《辺野古新基地建設事業の埋立に1690万立方㍍の岩ズリが必要》…土砂をぶちまける。何兆円もドブガネする。しかも、普天間も返還されることはなく、辺野古は単なる破壊「損」。

   『●沖縄の《遺骨が残る激戦地の土砂が国の米軍基地建設に…。愚かな戦争
     で犠牲を強いられた人々の遺骨を戦争の道具に使っていいはずがない》

 ご遺族の皆さんの声に全く耳を貸さない、「聞く耳の無い」キシダメ政権。カルト協会の声にはヅボヅボに応じる「利権」「裏金」「脱税」党の皆さん。沖縄差別・沖縄イジメに加担する自公お維コミ議員ら。今後は、二度と、ホシュとか、ウヨクとか、名のりなさんな。《裏金づくりのテクニックにたけた政治家…保守政治家などと言える代物ではない政治家の保守というものがいかに薄っぺらかったか…》(政界地獄耳)。

   『●《埋め立てに使う土砂を、沖縄戦の激戦地だった沖縄本島南部から
      採取することが新たに盛り込まれた…「戦没者に対する冒とくです」》
   『●《戦争で亡くなった人の血や肉が染みこんだ土や石を、新たな軍事基地
      建設に使用するのは人間のやることじゃない》…《人柱》でいいのか?
   『●《人柱》…《「助けてぃくみそーれー!」…この言葉が1945年、
     島中の至る所で地中に滲み込むほどに叫ばれていた》(三上智恵さん)
   『●《そんなふうに静かに始める抵抗にこそ、人々を変える力がある
     のかもしれない》(北原みのりさん)――― 辺野古破壊と《人柱》
   『●今月で《25年…国策に翻弄され続けた四半世紀》…米軍普天間
     飛行場は返還されず、一方、辺野古は破壊され続け、単なる破壊「損」
   『●遺骨の混ざった土砂が辺野古破壊の(出来もしない)新基地建設に
     使用か? カースーオジサンらはヒトデナシなことをやろうとしている
   『●自公政権やお維に壊され行く沖縄: 沖縄「屈辱の日」を「主権回復の
     日」と言う元首相、沖縄の戦後史を知らないという元最低の官房長官…
   『●確実に《人柱》計画断念を! 《助けてぃくみそーれー!》
     頼みの玉城デニーさんが〝折れて〟しまえば、沖縄県にとって致命的
   『●4野党の共通政策は《米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の
     新基地建設中止》…自公お維に投票=《人柱》を許容することを意味する
   『●アベ様の国葬モドキを沖縄戦体験者はどう見たのか? 《国葬を見て
     思うのは戦争で命を奪われ、葬式さえあげられなかった人たちである》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/334433

こちら特報部
これも骨、これも骨…「沖縄の土を海に捨てるのは冒瀆」 辺野古への投入断念を迫られ、国の担当者はうつむく
2024年6月19日 12時00分

 太平洋戦争末期の沖縄戦犠牲者を追悼する、23日の慰霊の日を前に、沖縄で戦没者の遺骨収集を続ける市民団体「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さん(70)が18日、国との交渉に臨んだ。激戦地となった本島南部では至る所で土に遺骨が混じるその土砂を、名護市辺野古の新基地建設で海を埋め立てるのに使うのは戦没者への冒瀆(ぼうとく)」として、あらためて使用の断念を迫った。国側は従来の答弁に終始したが、具志堅さんは「諦めない」と話した。(森本智之


     (支援者に遺骨土砂(手前)の現状を説明する
      ガマフヤー代表の具志堅隆松さん(中央)
      =東京・永田町の衆院第1議員会館で)


◆採掘業者が判別するのは無理

 東京・永田町の衆院第1議員会館。「これが骨です。これもそうです」。40年以上もボランティアで遺骨収集を続ける具志堅さんは、防衛省などとの交渉の席に、沖縄県糸満市のガマ(洞窟)で採取した、褐色の土を持ち込んだ。

 いくつも骨が混じっているというが、肉眼で見ただけではよく分からない。周辺では手りゅう弾が爆発したり、火炎放射器が使われたりした痕跡があったとした。80年近い時間の流れによる風化もあって骨は砕かれ、土との一体化が進んでいるという。「採掘業者が判別するのは無理収集できる遺骨は収集し、できないものは現場に安置し祈りの場所にしてほしい


◆「墓泥棒をしようとしている」

 会場には沖縄戦の遺族も駆けつけ、マイクを握った。福岡市南区の高向(たかむく)洋子さん(83)の父は、糸満市摩文仁に近いガマで亡くなった。「どこで死んだかまで分かっているのに、遺骨はまだ帰ってきていない私たちにとってそこはお墓ですあなたたちは、墓泥棒をしようとしている」と切々と訴えた。

     (政府の代表者(右)に抗議の「琉歌」を手渡す
      ガマフヤー代表の具志堅隆松さん)

 防衛省の課長補佐級の担当者は「埋め立て土砂の調達先については決まっていませんが、ご遺骨の問題は真摯(しんし)に受け止める必要があると認識しており、適切に事業を進めていく」と用意した回答を読み上げた。


◆国民に尽くす公務員の仕事を

 ただ、この回答は、3月の参院予算委員会で社民党の福島瑞穂氏が質問した際の、木原稔防衛相の回答とほぼ同じ。時にうつむきながら、「私からは適切に進める以上の回答はできません」と話す担当者に、具志堅さんは「あなたを批判するためにやっているのではない。国家公務員は国民に尽くすのが仕事なら、どうかそれに立ち返ってください」と語りかけた。

 また、沖縄戦を指揮した牛島満司令官の辞世の句「秋待たで 枯れ行く島の 青草は 皇国の春に 甦らなむ」を陸上自衛隊がウェブサイトに掲載し続けている問題に絡み、具志堅さんは「抗議の返歌」を琉歌で綴(つづ)り、会場で詠み上げた。

 「島ぬ青草や 皇軍が枯らち 戦(いく)さ枯骨(からぶに)や 土(みちゃ)になゆる


◆「沖縄を枯れさせたのは誰なのか」

 「牛島司令官は、沖縄の住民は枯れ果ててしまうけども天皇の国家が春を迎える時に再びよみがえるだろうと詠んだでも、枯れさせたのは誰なのか」と具志堅さんは問うた。「沖縄の住民は日本軍の戦争が滅ぼし、遺骨は土になっているそれを埋め立てに使うため海に捨てることを私は受け入れることができない

     (遺骨が混じった沖縄本島南部の土砂を持ち込み
      防衛省の職員(手前)に説明する具志堅隆松さん)

 終了後、具志堅さんは「慰霊の日の式典で首相は戦没者に哀悼の言葉を述べるために沖縄に来る。それに対して遺骨の入った土砂を海に捨てるのは矛盾している。何らかの回答が出ると思っていた」と残念がった。


◆もうちょっと人間を信じたい

 ただ、同じような回答に終始する政府について「まともに検討していないのではないか」と「こちら特報部」が問うと、「もうちょっと人間性を信じたいんです。日本人の心を信じたい」と語気を強めた。

 具志堅さんはこのまま政府が南部の土砂を使わないと表明しなければ、20~23日に抗議のハンガーストライキを行う。「戦没者の尊厳の問題だ私が言っていることは間違っていないし、負けるとも思っていない声を上げることを諦めたくない」と話した。


【関連記事】「遺骨がまざった土砂を海に捨てるのか」と遺族は迫った 辺野古埋め立て進めようと政府が「むちゃ」ばかり
【関連記事】何が何でも?政府の「辺野古」ごり押しエピソード 軟弱地盤なのに調べもせず、「お墨付き」と疑念招くカネ
【関連記事】「辺野古を遺骨の混じる土砂で埋め立てないで」遺骨収集ボランティア、靖国神社前でハンスト
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●沖縄《うるま市石川に降ってわいた陸上自衛隊の訓練場整備計画》を政府が断念、しかし、《県内で別の土地を探すという国の基地のたらい回し…》

2024年04月28日 00時00分51秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督「軽んじられている命があるのでは」 【こちら特報部/多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」】(東京新聞 2024年03月14日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou)]


(2024年04月22日[月])
県内で別の土地を探すという国の基地のたらい回し》 ← 《軍隊は人を守らない》《軍隊は住民を守らない》《基地を置くから戦争が起こる》という教訓を沖縄ほど、身にしみている方々は居ないと思うのだが。沖縄県内での《基地のたらい回し》って、そんなイジメ・差別をやる政府って一体何?

   『●三上智恵監督『戦雲 (いくさふむ)』…《多少の犠牲は仕方ない…
     その多少って誰のこと?》《「軽んじられている命」があるのでは》
   『●沖縄イジメ…《米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外…墜落であらわにな
      った不条理さ》の記憶、そして、《軍隊は住民を守らない》という教訓
   『●《沖縄の人にとって春は心がザワザワする季節…県民の4人に1人が犠牲
     に…。そんな地が悲劇を忘れたかのように再び、戦場として想定されている》


 《軍隊は人を守らない大田昌秀さん)》、《軍隊は住民を守らない》《基地を置くから戦争が起こる島袋文子さん)》、《軍隊は同じことをするし、住民も協力するし、軍隊は住民をまた殺すことになる三上智恵さん)》…。《戦争体験の継承はどうして必要》なのか? 大矢英代さんは、《二度と同じ手段で国家に殺されないように、生活を奪われないように、知恵をつけること》。《「負の歴史こそが、本物の、騙されない強い未来を引き寄せてくれる力につながるということを、この人たちが私に信じさせてくれた」と著者三上智恵は書いている》。

 よりによって、宮森小学校米軍ジェット機墜落事故の記憶の残る石川市(現うるま市)で…。《本当に「沖縄のため」なのか》? そんなことがある訳ないでしょ!
 琉球新報のコラム【<金口木舌>沖縄の真ん中から】(https://ryukyushimpo.jp/newspaper/entry-2996915.html)、《うるま石川に降ってわいた陸上自衛隊の訓練場整備計画と政府の断念住民の力で国策を覆した喜びに沸く「計画の断念を求める会」の会見写真に目を奪われた…県内で別の土地を探すという国の基地のたらい回しに、真正面からノーと言い続ける覚悟をもらう》。

 再度の引用。(2024年3月27日)東京新聞の記事【こちら特報部/不意打ちの「自衛隊訓練場計画」に地元が怒り 自民県連まで白紙撤回申し入れ それでも政府は「沖縄のため」】によると、《沖縄県うるま市のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を整備する計画が持ち上がり、地元が一致して白紙撤回を求めている近くには米軍機墜落事故の記憶が残る住宅地もある。保革を超えて反対の声が広がり、自民党沖縄県連も、防衛省に土地取得の断念を求める異例の要請を行った。台湾有事への備えとして進む基地強化は本当に沖縄のためなのか本土に住む私たちにも直結する問題だ。(西田直晃木原育子)》。
 米潜水艦魚雷攻撃で沈没した学童疎開船対馬丸生存者・平良啓子さん「あの戦争が頭から離れないもう二度とごめんだ」…体験通し戦争否定貫く。《「戦時下になれば安全な場所はないという教訓》。《いったん始まってしまえば非戦闘員であろうが、避難の最中であろうが、惨禍を免れることはできないという「戦争の実相」を伝え》続けなければ。

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https://ryukyushimpo.jp/newspaper/entry-2996915.html

<金口木舌>沖縄の真ん中から
2024年04月19日 05:00

 うるま石川に降ってわいた陸上自衛隊の訓練場整備計画と政府の断念住民の力で国策を覆した喜びに沸く「計画の断念を求める会」の会見写真に目を奪われた


▼泣き笑いの顔。知らない人には何の場面に見えるだろう。代表らが並んだのは、終戦直後の石川市政が置かれた築90年余の石川部落事務所だ。沖縄の新たな歩みが歴史の上に積み重なる

▼政府の断念表明直前、うるま市長や自民県連の代表らが防衛相に計画撤回を要請した時の写真もある。昨年12月の計画表面化から断念までの経緯、さまざまな思惑を反映しているのだろう。居並ぶ面々の表情は微妙な緊張感を帯びている

▼いくら文字を重ねても、時に一枚の写真にはかなわない。この日の紙面に沖縄の人々を活写し続けて土門拳賞を受賞した石川真生さんの姿が並んだのは偶然か

▼「沖縄を真正面から見据え、写真で生きる」と名乗るワークネームは、本島の真ん中の石川に由来する。県内で別の土地を探すという国の基地のたらい回しに、真正面からノーと言い続ける覚悟をもらう。
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●《沖縄の人にとって春は心がザワザワする季節…県民の4人に1人が犠牲に…。そんな地が悲劇を忘れたかのように再び、戦場として想定されている》

2024年04月27日 00時00分53秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督「軽んじられている命があるのでは」 【こちら特報部/多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」】(東京新聞 2024年03月14日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou)]


(20240410[])
軍隊は住民を守らない》という教訓。《沖縄の人にとって春は心がザワザワする季節だ。第2次大戦末期の1945年3月、慶良間諸島から米軍の大部隊が上陸し、住民を巻き込む地上戦で県民の4人に1人が犠牲になったそんな地が悲劇を忘れたかのように再び、戦場として想定されている》…、そして、《武装ばかりで島は守れない》(佐藤直子東京新聞論説委員)。
 戦闘機の輸出を可能にし、死の商人国家に成り下がることを閣議決定で進めるキシダメ政権。国会での審議など一切なく。どう見ても憲法違反。違憲に破憲。一体どんな独裁国家なのか? 武器輸出でゼニ儲け、どこまで卑しい国に堕ちていくのか。

   『●三上智恵監督『戦雲 (いくさふむ)』…《多少の犠牲は仕方ない…
     その多少って誰のこと?》《「軽んじられている命」があるのでは》

 このしわ寄せが最も顕著なのが沖縄。最早、沖縄差別、沖縄イジメ。《米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外墜落であらわになった不条理さ》の記憶、そして、《軍隊は人を守らない》《軍隊は住民を守らない》《基地を置くから戦争が起こる》という教訓は一体どこに行ってしまったのか。
 米潜水艦魚雷攻撃で沈没した学童疎開船対馬丸生存者・平良啓子さん「あの戦争が頭から離れないもう二度とごめんだ」…体験通し戦争否定貫く。《「戦時下になれば安全な場所はないという教訓》。《いったん始まってしまえば非戦闘員であろうが、避難の最中であろうが、惨禍を免れることはできないという「戦争の実相」を伝え》続けなければ。

   『●横浜米軍機墜落事件: 「米軍が現場を占拠し、
       警察は蚊帳の外。被害者のための救急車は一番最後に…」
    《▼墜落前に脱出し、傷一つない米兵救出のためだけ自衛隊ヘリは出動した。
     米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外被害者のための救急車は
     一番最後に来たという石川・宮森小沖国大安部墜落であらわに
     なった不条理さと変わらない》。
    「《不条理の連鎖》は、今もなお沖縄では続く。《米軍機は沖国大墜落など
     「なかったこと」のように、今も県民の頭上をかすめ飛んでいる》。
       「在日米軍特権」も、「日米共犯」も、何も変わらない沖縄。
     《沖縄の人たちは逃げられない》《墜落であらわになった不条理さ》…
     今もなお、何も変わらない」

   『●《住民を守ってくれると信じていた日本軍は、住民を壕から追い出し、食
     料を奪い、投降しようとした兵士を背後から射殺し、住民をスパイと…》
   『●沖縄イジメ…《米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外…墜落であらわに
     なった不条理さ》の記憶、そして、《軍隊は住民を守らない》という教訓

 佐藤直子論説委員による、東京新聞のコラム【〈視点〉沖縄、高校教員の思い 武装で島は守れない 論説委員・佐藤直子】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/320070?rct=shiten)。《だが、その山の隣は目下、陸自の訓練場整備計画で揺れている。政府がゴルフ場跡地を用地として取得する計画を進めていると、昨年末に地元の琉球新報が報じた。地元には寝耳に水。周辺は幼稚園児の散歩道や、青少年が自然と触れ合う教育施設もある。保革党派を超えて白紙撤回を求める事態となった問題はこの訓練場だけではない》。


   『●「従わぬ者には容赦ない、国家の暴力性が作品を貫く」…
            松下竜一さん「豆腐屋の四季」の舞台が取り壊し
    「東京新聞の佐藤直子記者のコラム【【私説・論説室から】
     竜一の愛した書斎】…。毎日新聞の大漉実知朗記者の記事
     【松下竜一さん 自宅取り壊し 「豆腐屋の四季」舞台消える】」

   『●東電核発電人災、「だれひとり刑事罰を問われなくて
           いいのか」? 「市民の正義」無き国ニッポン
    《長い困難な裁判になるのだろうが、みんな裁判にかけている。
     団長の前いわき市議佐藤和良さんは「有罪に持ち込むため、
     スクラムを組もう」と訴えた。副団長の武藤類子さんも
     「最悪の事故を経験した大人として、未来に対して何ができるか」
     と問うた。私も、市民の正義を求める人びととともに
     「われらゆるがず」の歌声に連なりたい。(佐藤直子)》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/320070?rct=shiten

〈視点〉沖縄、高校教員の思い 武装で島は守れない 論説委員・佐藤直子
2024年4月9日 06時00分

     (春の日、伊波さんの父と娘が並んで歩く山道は、
      新緑が芽吹いていた=伊波さん撮影)

 沖縄で高校教員をしている伊波園子さんから久しぶりにメールが届いた。時間割の作成など新学期の準備に忙しい合間に、4歳の娘と父と3人、地元うるま市の山をハイキングしたそうだ。新緑が芽吹く山を歩く。添えられた家族写真はみんな笑顔だった。

 だが、その山の隣は目下、陸自の訓練場整備計画で揺れている。政府がゴルフ場跡地を用地として取得する計画を進めていると、昨年末に地元の琉球新報が報じた。地元には寝耳に水。周辺は幼稚園児の散歩道や、青少年が自然と触れ合う教育施設もある。保革党派を超えて白紙撤回を求める事態となった

 問題はこの訓練場だけではない。同市では先月、陸自の勝連分屯地地対艦ミサイル連隊が始動した。宮古島駐屯地石垣駐屯地など八重山諸島から、鹿児島の奄美群島までに築かれた地対艦部隊の司令部で、侵攻する艦艇を迎撃する力を持つ。すべては「台湾有事」という名の戦争を想定しての体制であり、同時に敵の標的となるリスクを抱え込むことでもある

 私が国語教員の伊波さんと出会ったのは2年前。生徒たちとの日々を魅力的に語る彼女に取材を申し込んだのが始まりだったが、当時に比べても沖縄はさらに軍事化が進み、伊波さんは「無力感にさいなまれるばかり」と嘆く。

 沖縄の人にとって春は心がザワザワする季節だ。第2次大戦末期の1945年3月、慶良間諸島から米軍の大部隊が上陸し、住民を巻き込む地上戦で県民の4人に1人が犠牲になったそんな地が悲劇を忘れたかのように再び、戦場として想定されている

 うるま市には訓練場の計画地から1・5キロに宮森小がある。米軍統治下の59年6月、米軍のジェット戦闘機の墜落事故に巻き込まれ、児童や周辺住民18人が死亡、200人以上がけがを負った現場だ。当時同小の1年だった伊波さんのお父さんは大惨事を目の前で見たという。

 取材の日、私を同小に案内してくれた伊波さんは、事故犠牲者を悼む碑の前で目を閉じた。何を思っていたのか。それは、沖縄の子どもたちの未来に戦のない世を、という祈りしかなかったと思う。

 想像したい自分の街で戦争が想定されるとはどういうことか。夜間のヘリ訓練も空砲を使った訓練も、装甲車が走ることも、政府が言うところの沖縄のため。沖縄の声を無視して米国の戦略に従い、計画を押し付ける政治に道理はないはず。沖縄の痛みを黙認してきた大多数の国民の想像力が問われている。

 伊波さんの娘さんは朗らかに歌い、踊る。時に「まーま(母さん)」と甘えながら、伸びやかに育っている。

 武装ばかりで島は守れない。「若い世代に希望を届けるために草の根で粘りたい」。この伊波さんの思いを共有したい。少数派である沖縄の人たちに問題解決を押し付けないためにも。(論説委員


【関連記事】<あしたの島 沖縄復帰50年>(1)本土に響け琉球箏 川崎沖縄芸能研究会
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●沖縄イジメ…《米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外…墜落であらわになった不条理さ》の記憶、そして、《軍隊は住民を守らない》という教訓

2024年03月31日 00時00分03秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督「軽んじられている命があるのでは」 【こちら特報部/多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」】(東京新聞 2024年03月14日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou)]


(20240327[])
戦闘機の輸出を可能にし、死の商人国家に成り下がることを閣議決定で進めるキシダメ政権。国会での審議など一切なく。どう見ても憲法違反。違憲に破憲。一体どんな独裁国家なのか?

   『●三上智恵監督『戦雲 (いくさふむ)』…《多少の犠牲は仕方ない…
     その多少って誰のこと?》《「軽んじられている命」があるのでは》

 このしわ寄せが最も顕著なのが沖縄。最早、沖縄差別、沖縄イジメ。《米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外墜落であらわになった不条理さ》の記憶、そして、《軍隊は人を守らない》《軍隊は住民を守らない》《基地を置くから戦争が起こる》という教訓は一体どこに行ってしまったのか。

   『●横浜米軍機墜落事件: 「米軍が現場を占拠し、
       警察は蚊帳の外。被害者のための救急車は一番最後に…」
    《▼墜落前に脱出し、傷一つない米兵救出のためだけに自衛隊ヘリは出動した。
     米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外被害者のための救急車は
     一番最後に来たという石川・宮森小沖国大安部墜落であらわに
     なった不条理さと変わらない》。
    「《不条理の連鎖》は、今もなお沖縄では続く。《米軍機は沖国大墜落など
     「なかったこと」のように、今も県民の頭上をかすめ飛んでいる》。
       「在日米軍特権」も、「日米共犯」も、何も変わらない沖縄。
     《沖縄の人たちは逃げられない》《墜落であらわになった不条理さ》…
     今もなお、何も変わらない」

   『●《住民を守ってくれると信じていた日本軍は、住民を壕から追い出し、食
     料を奪い、投降しようとした兵士を背後から射殺し、住民をスパイと…》

 《軍隊は人を守らない大田昌秀さん)》、《軍隊は住民を守らない》《基地を置くから戦争が起こる島袋文子さん)》、《軍隊は同じことをするし、住民も協力するし、軍隊は住民をまた殺すことになる三上智恵さん)》…。《戦争体験の継承はどうして必要》なのか? 大矢英代さんは、《二度と同じ手段で国家に殺されないように、生活を奪われないように、知恵をつけること》。《「負の歴史こそが、本物の、騙されない強い未来を引き寄せてくれる力につながるということを、この人たちが私に信じさせてくれた」と著者三上智恵は書いている》。
 よりによって、宮森小学校米軍ジェット機墜落事故の記憶の残る石川市(現うるま市)で…。《本当に「沖縄のため」なのか》? そんなことがある訳ないでしょ!
 西田直晃木原育子両記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/不意打ちの「自衛隊訓練場計画」に地元が怒り 自民県連まで白紙撤回申し入れ それでも政府は「沖縄のため」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/317541)によると、《沖縄県うるま市のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を整備する計画が持ち上がり、地元が一致して白紙撤回を求めている近くには米軍機墜落事故の記憶が残る住宅地もある。保革を超えて反対の声が広がり、自民党沖縄県連も、防衛省に土地取得の断念を求める異例の要請を行った。台湾有事への備えとして進む基地強化は本当に沖縄のためなのか本土に住む私たちにも直結する問題だ。(西田直晃木原育子)》


 米潜水艦魚雷攻撃で沈没した学童疎開船対馬丸生存者・平良啓子さん「あの戦争が頭から離れないもう二度とごめんだ」…体験通し戦争否定貫く。《「戦時下になれば安全な場所はないという教訓》。《いったん始まってしまえば非戦闘員であろうが、避難の最中であろうが、惨禍を免れることはできないという「戦争の実相」を伝え》続けなければ。

   『●対馬丸事件…《戦争でどれだけ多くの命が海に消えたか。辺野古…大浦湾
        …多くの戦没者が眠る海を破壊して、新たな軍事基地》を建設中
    《他の平和ミュージアムにはない対馬丸記念館の特徴は、
     子どもたちの中に平和の文化を根付かせる取り組みを重視している
     点だ。2012年に「つしま丸児童合唱団」を結成。20年には
     幼い子どもたちが犠牲になった宮森小学校米軍ジェット機墜落事故
     写真展を対馬丸記念館で開いた。》

   『●琉球新報社説《対馬丸撃沈と宮森小墜落事故は、戦争中の子どもの犠牲
     と、戦後の米軍統治下の子どもの犠牲を象徴する最も痛ましい事例である》
   『●「対馬丸」生存者…「あの戦争が頭から離れない。
      もう二度とごめんだ」…「九条の碑」早期建立を呼び掛け
   『●トランプ氏により《安倍政権が「戦争のできる国」への大転換を行い》、
      バイデン氏により《岸田政権は「軍事国家」へ大転換》(琉球新報)
   『●米潜水艦魚雷攻撃で沈没した学童疎開船対馬丸生存者・平良啓子さん「あの
      戦争が頭から離れない。もう二度とごめんだ」…体験通し戦争否定貫く
   『●軍事費倍増、軍事国家化して《標的の島》々へ…「対馬丸」生存者・
      平良啓子さん「あの戦争が頭から離れない。もう二度とごめんだ」
   『●《対馬丸撃沈79年》《いったん始まってしまえば非戦闘員であろうが、
     避難の最中であろうが、惨禍を免れることはできない…「戦争の実相」》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/317541

こちら特報部
不意打ちの「自衛隊訓練場計画」に地元が怒り 自民県連まで白紙撤回申し入れ それでも政府は「沖縄のため」
2024年3月27日 12時00分

 沖縄県うるま市のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を整備する計画が持ち上がり、地元が一致して白紙撤回を求めている近くには米軍機墜落事故の記憶が残る住宅地もある。保革を超えて反対の声が広がり、自民党沖縄県連も、防衛省に土地取得の断念を求める異例の要請を行った。台湾有事への備えとして進む基地強化は本当に沖縄のためなのか本土に住む私たちにも直結する問題だ。(西田直晃木原育子


◆保革を超えて『負けてーならん』

     (陸上自衛隊(資料写真))

 今月20日、うるま市内で開かれた訓練場新設に反対する集会。計画地の周辺自治会や地方議員でつくる「自衛隊訓練場設置計画の断念を求める会」が主催、約1200人が詰めかけた。登壇者は政治的立場を超え、計画への怒りを訴えた

 元自民党県議の伊波常洋共同代表は「(普天間飛行場の)辺野古の移設では、故翁長雄志元知事が保革を超えて戦った。私たちも、保革を超えて負けてーならん』ということ」と気勢を上げ、「いきなり新聞報道で計画が分かった地元にひと言もない」と国への不信感を吐露した。中村正人市長も「国の動向を注視し、訓練場をつくらせないという強い反対の意志を伝えていく」と語った。

 今回の計画が表面化したのは、新年度予算案に防衛省がゴルフ場跡地の取得費を計上すると報じた、昨年12月の地元紙のスクープ記事だった。閣議決定はそのわずか2日後。年が明けると、地元の旭区自治会が反対決議を採択し、抗議の輪は周辺自治会や議会関係者へと広がっていった。

 県議会とうるま市議会は、計画の白紙撤回を求める意見書を全会一致で可決。自民県連は今月18日、「土地取得の断念を含めた白紙撤回」を木原稔防衛相に申し入れた。中村市長や玉城デニー知事も土地取得自体の断念を求める。

 「島ぐるみ」とみえる強固な反発のうねり。その背景には訓練場計画地の立地がある。年間4万人の子どもたちが訪れる県立石川青少年の家が隣接し、周辺は幼稚園児の散歩コースとしてなじみの場所。住宅街も間近に広がっている。

 「訓練場が完成すれば、日常生活が根底から脅かされてしまう。まさに『寝耳に水』だ」と憤るのは、求める会事務局長の伊波洋正さん(71)。「自然とふれ合う教育施設や民家があるのに、住民の意向を事前にくみ取る様子もなかった。場所が確保できるという一方的な理由だけで、決定事項を押し付けるやり方には我慢できない」


◆事故の記憶があるのにまた危険と隣り合わせ?

 過去の苦い記憶もある。計画地の1.5キロほど南西にある宮森小学校を襲った悲劇だ。1959年6月、米軍のジェット戦闘機墜落事故に巻き込まれた。近くに落ちたジェット機は家屋をなぎ倒しながら、児童が過ごすコンクリート校舎に激突した周辺は大規模火災に襲われ、児童と住民の計18人が死亡、200人以上が重軽傷を負った

 事故の体験者でもある伊波事務局長は「午前中の休み時間、とてつもない破壊音がした。私の教室は無事だったが、衝突現場の方角から聞こえた児童の悲鳴を今も忘れられない」と声を絞り出す。

 担任教師に帰宅を指示された下校中、やけどで肌が変色し、荷車に乗せられた全裸の男児を目撃した。「荷車を押していた女性は真っ青な顔。男の子は目をつぶり、身動き一つしなかった。後遺症が残った人も多かった」。65年前に事故に遭った住民が今も暮らす中、今回の計画で多くの人が当時の過酷な状況を思い出しているという。伊波事務局長は語気を強める。「この場所に訓練場をつくる動き自体が、体験者の尊厳を踏みにじる行為だ」


◆「つくられてしまえば何をされるか分からない」

 うるま市で保革を超えて反対が広がった理由は、他にもあるという。

     (ミサイル部隊が配備された
      陸上自衛隊宮古島駐屯地(資料写真))

 今月、同じ市内にある陸自勝連分屯地に、陸地から艦艇を攻撃する地対艦ミサイル部隊が新編された。防衛省によると、名称は「第7地対艦ミサイル連隊」。連隊の本部と指揮下の中隊など計約200人規模となる。県内の宮古島駐屯地宮古島市)や石垣駐屯地石垣市)のほか、鹿児島県・奄美大島の地対艦部隊の指揮を担う。

 地対艦部隊の発足は沖縄本島では初で、配備された21日も分屯地の前で多くの人が抗議の声を上げた。

 さらに同時期に、米空軍輸送機V22オスプレイ墜落事故と、強行な飛行再開も重なった。昨年11月に鹿児島県・屋久島沖で起きた8人死亡の事故の後、米軍は、全世界でオスプレイの飛行を停止。その後、「特定の部品の不具合」が事故原因としながら、詳細を明かさないまま今月8日、停止措置を一方的に解除防衛省も追随する形で飛行を再開した

 「基地を巡るさまざまな出来事が起きる中で、訓練場の計画も地元の頭越しに決められ、『つくられてしまえば何をされるか分からない』と市民に強い憤りと危機感が広がった」と地元議員の1人は振り返る。

     (米軍のMV22オスプレイ(資料写真))

 6月16日投開票の沖縄県議選や来春のうるま市長選といった今後の政治日程も影響したという。「市民からの強い突き上げがあって、最初は静観していた議員らも訓練場計画の白紙撤回を求めざるを得ない状況に追い込まれた」と話す。


◆木原稔防衛相「白紙にする考えはない」

 2022年に閣議決定された安保3文書には、那覇市内にある陸自第15旅団の師団への格上げが盛り込まれている。自衛隊の人員増への対応として、沖縄に訓練場を増やすのは政府の命題でもある。

 今月22日の参院外交防衛委員会で、会派「沖縄の風」の伊波洋一議員(無所属)は「訓練場が足りなくなるから購入するのか」と迫った。木原防衛相はそれをあっさり認め、取得後の土地利用のあり方は「検討する」と譲歩の姿勢を見せた。

 ただ、ゴルフ場跡地への整備が見送られたとしても、県内の他の土地に訓練場がつくられるという可能性もある。伊波議員は「地元住民には『オスプレイは来ません、ミサイルは配備しません、弾薬は持ち込みません、米軍は来ませんって口約束をし、全て後でひっくり返してきた。土地の取得自体を断念してください」と促したが、木原氏は「白紙にする考えはない」と一蹴。「これは沖縄のためでもある。沖縄での訓練を増やさせていただきたい」と理解を求めた。


◆「県民、国民の合意を得て進めているとは、到底思えない」

     (沖縄県庁(資料写真))

 防衛問題に詳しいジャーナリストの布施祐仁氏は、「本当に沖縄のためかと疑問を呈する。新年度予算の防衛費は7兆円を超え過去最大を更新。「日本政府が想定しているのは台湾有事。具体的には中国の侵攻から台湾を防衛するために米国と一体で参戦していく準備だ。台湾防衛のために日本の国土を戦場にするのか県民、国民の合意を得て進めているとは、到底思えない」と首をかしげる。

 「日本政府は、沖縄に基地を集中させることで『基地問題』を沖縄に封じ込めようとしてきた。だが、いざ戦争になった時、沖縄だけが攻撃されるのか。被害は日本全体に及ぶと考えるのが自然だ」とし、沖縄の軍備拡張も「日本の安全保障の問題だ」ととらえる。

 「沖縄の過重な基地負担を解消するためにも、日本の国土を再び戦場にしないためにも、日本全体で考えていかなければならない問題だ」と訴えた。


◆デスクメモ

 「うちなーんちゅ、うしぇーてー、ないびらんどー」。2015年、辺野古新基地反対の県民集会。翁長雄志氏の叫びに歓声が広がった。集会後、沖縄の人をないがしろにしないで、という意味と知る。戦争を経てなお過重な基地を抱える痛みと平和への願い。心に焼きついている。(恭)


【関連記事】「国策なら」基地でも処分場でも自由に造れる?…沖縄県敗訴の辺野古判決にちりばめられた「矛盾」
【関連記事】敵基地攻撃能力に沖縄・石垣市議会が「容認できない」意見書可決 台湾に近い有事の際の最前線で何が起きたのか…
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●具志堅隆松さん「その遺骨をも侵略した旧敵国軍の基地をつくるために使用するということは、戦友や遺族への裏切りに他ならない…人道的な問題」

2024年03月02日 00時00分56秒 | Weblog

(2024年02月15日[木])
具志堅隆松さん)《戦争で亡くなった人の血や肉が染みこんだ土や石を、新たな軍事基地建設に使用するのは人間のやることじゃない》…《人柱》でいいのか? 《遺骨を岩ズリと一緒に軍事基地を造るために埋め立てに使うなど言語道断》…もう、滅茶苦茶すぎる。それを平気でやろうとしたのがアベ様や当時の最低の官房長官。そして、首相となった最低の官房長官も、キシダメ首相も、沖縄の声を聞こうともしない。沖縄差別・イジメに加えてのヒトデナシ
 出来もしない基地のために、美ら海に大量の…《辺野古新基地建設事業の埋立に1690万立方㍍の岩ズリが必要》…土砂をぶちまける。何兆円もドブガネする。しかも、普天間も返還されることはなく、辺野古は単なる破壊「損」。

   『●沖縄の《遺骨が残る激戦地の土砂が国の米軍基地建設に…。愚かな戦争
     で犠牲を強いられた人々の遺骨を戦争の道具に使っていいはずがない》

 ご遺族の皆さんの声に全く耳を貸さない、「聞く耳の無い」キシダメ政権。カルト協会の声にはヅボヅボに応じる「利権」「裏金」「脱税」「不明」党の皆さん。沖縄差別・沖縄イジメに加担する自公お維コミ議員ら。今後は、二度と、ホシュとか、ウヨクとか、名のりなさんな。《裏金づくりのテクニックにたけた政治家…保守政治家などと言える代物ではない政治家の保守というものがいかに薄っぺらかったか…》(政界地獄耳)。
 長周新聞の記事【「沖縄戦戦没者の遺骨を新基地建設のために使うな」 遺骨収集ボランティアと遺族らが防衛省と緊急交渉 6万6000筆の反対署名を提出】(https://www.chosyu-journal.jp/shakai/29159)。《沖縄県名護市で日米政府が進める米軍辺野古新基地建設を巡り、設計変更を認めない沖縄県にかわって国が承認する代執行によって埋め立て工事を再開しようとしていることに対し、沖縄戦戦没者の遺骨収集にとりくむボランティア団体「ガマフヤー」(具志堅隆松代表)と沖縄戦遺族たちが6日、沖縄戦戦没者の遺骨が混在する沖縄県南部の土砂を新基地建設のための埋め立てに使用しないことを政府防衛省に求める緊急交渉を東京永田町の衆議院第一議員会館でおこなった》。

   『●《埋め立てに使う土砂を、沖縄戦の激戦地だった沖縄本島南部から
      採取することが新たに盛り込まれた…「戦没者に対する冒とくです」》
   『●《戦争で亡くなった人の血や肉が染みこんだ土や石を、新たな軍事基地
      建設に使用するのは人間のやることじゃない》…《人柱》でいいのか?
   『●《人柱》…《「助けてぃくみそーれー!」…この言葉が1945年、
     島中の至る所で地中に滲み込むほどに叫ばれていた》(三上智恵さん)
   『●《そんなふうに静かに始める抵抗にこそ、人々を変える力がある
     のかもしれない》(北原みのりさん)――― 辺野古破壊と《人柱》
   『●今月で《25年…国策に翻弄され続けた四半世紀》…米軍普天間
     飛行場は返還されず、一方、辺野古は破壊され続け、単なる破壊「損」
   『●遺骨の混ざった土砂が辺野古破壊の(出来もしない)新基地建設に
     使用か? カースーオジサンらはヒトデナシなことをやろうとしている
   『●自公政権やお維に壊され行く沖縄: 沖縄「屈辱の日」を「主権回復の
     日」と言う元首相、沖縄の戦後史を知らないという元最低の官房長官…
   『●確実に《人柱》計画断念を! 《助けてぃくみそーれー!》
     頼みの玉城デニーさんが〝折れて〟しまえば、沖縄県にとって致命的
   『●4野党の共通政策は《米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の
     新基地建設中止》…自公お維に投票=《人柱》を許容することを意味する
   『●アベ様の国葬モドキを沖縄戦体験者はどう見たのか? 《国葬を見て
     思うのは戦争で命を奪われ、葬式さえあげられなかった人たちである》

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https://www.chosyu-journal.jp/shakai/29159

「沖縄戦戦没者の遺骨を新基地建設のために使うな」 遺骨収集ボランティアと遺族らが防衛省と緊急交渉 6万6000筆の反対署名を提出
2024年2月13日

 沖縄県名護市で日米政府が進める米軍辺野古新基地建設を巡り、設計変更を認めない沖縄県にかわって国が承認する代執行によって埋め立て工事を再開しようとしていることに対し、沖縄戦戦没者の遺骨収集にとりくむボランティア団体「ガマフヤー」(具志堅隆松代表)と沖縄戦遺族たちが6日、沖縄戦戦没者の遺骨が混在する沖縄県南部の土砂を新基地建設のための埋め立てに使用しないことを政府防衛省に求める緊急交渉を東京永田町の衆議院第一議員会館でおこなった。

     (防衛省に申し入れをおこなう遺骨収集ボランティア
      「ガマフヤー」代表の具志堅隆松氏ら(6日、東京))

 冒頭、「戦没者の遺骨がまだ回収されていない土地の土を辺野古基地埋め立てに使用しないでください」と首相や防衛相に宛てた署名6万6164筆分を、呼びかけ人の具志堅隆松氏と遺族たちが防衛省職員に手渡した。

 提出にあたり具志堅氏は、「国が辺野古基地建設に使うための土砂を採取しようとしている沖縄本島南部には、未だに第二次世界大戦中の沖縄戦戦没者の遺骨が収容されずにとり残されたままだ人道的に許されるものではない遺骨は沖縄の方だけではなく、日本各地から沖縄戦に送り込まれた方のものも含まれ、米国兵、朝鮮半島から連れてこられた人たちの骨も含まれている沖縄だけの問題ではない。この遺族の声、国民の声に真摯に耳を傾けてほしい」とのべた。

 続けて具志堅氏は、「私たちはこれまで沖縄戦の激戦地である南部の土砂が防衛省によって辺野古の埋め立てに使われないように声を上げてきた。そのたびに防衛省は“まだ決まったことではない。これは業者が決めることだ”と言い逃れてきた。今まさに代執行がおこなわれ、業者が南部の土砂を使おうとしている。それを認めることは、防衛省が“戦没者の遺骨は重要な問題と認識している”といいながら、その遺骨が混じった岩ズリを海に捨てることになる。戦没日本兵は防衛省職員にとっては先輩であり、戦友であるはずだ。その遺骨をも侵略した旧敵国軍の基地をつくるために使用するということは、戦友や遺族への裏切りに他ならない。このことは辺野古基地に賛成、反対以前の人道的な問題だ。埋め立てにおいて南部の土砂を使用しないことを明言してもらいたい」と強く訴えた。

 申し入れでは、防衛省に対して「沖縄県南部地区の土砂調達計画を撤回する」「埋立土砂の調達地の決定は知事の承認事項であり、採取地が決まった時点で知事の承認を受ける必要がある」「受注業者が採取地を決定するのではない」などの要望に対する国の回答を求めた。

 対応した防衛省整備計画局は、「沖縄県においては太平洋戦争末期に凄惨な地上戦がおこなわれ、軍民あわせて20万人もの尊い命が失われたものと承知している。とくに本島南部一帯では多くの住民の方々が亡くなったものと認識している。そのうえで、今後新たに発注する工事の調達先は決まっていないが、このような歴史のある沖縄においてご遺骨の問題は真摯に受け止める必要があると認識している。こうしたことを踏まえながら事業を進めたいと考えている」とのべ、「遺骨問題を受け止めるが、埋立事業は推進する」という矛盾する説明に終始した。遺族側から「真摯に受け止めるというのなら、遺骨が混じる南部の土砂は使わないということか?」という質問に対しても「先ほどお答えした通り」「それ以上の答えはない」とくり返すだけの対応を見せた。


「肉親が二度殺される思い」 遺族の訴え

     (
発掘された遺骨の写真を見せながら訴える沖縄戦遺族(6日))

 福岡から駆けつけた沖縄戦遺族の女性は「父は昭和20年6月に13日、今問題になっている南部・摩文仁の崖下にある洞窟の中で亡くなった。今日は、厚労省援護課が出した沖縄方面部隊の経歴書や、日本兵がどのような経緯をたどって南部に行ったのかという資料も持参した。父たちが亡くなった洞窟は風雨にさらされて崩れてきている。あちこちに遺骨が散らばっている。その土を掘り返して米軍の基地のために使うということは、私たちの父は2回殺されるのと同じだ。絶対に許されない」と声を震わせて訴えた。

 沖縄県うるま市の男性遺族は、南部で収集した遺骨を映した写真パネルを見せながら、「防衛省の皆さんは、激戦地の南部に行ったことがあるのか? ここで発掘される遺骨は、すでに小さく砕かれて土に混じっており、素人の目では小石とも木切れとも見分けがつかない。私の姉、父方の祖父母は沖縄南部で亡くなった。遺骨も戻ってきていない。まだ土の下で眠っているのだその土砂でもう一回、戦争のための基地をつくるということは、戦死した肉親の遺骨で基地をつくることになる。どうか遺族と戦没者の尊厳を守ってください」と高まる感情を抑えながら訴えた。

 千葉県から訪れた男性遺族は「私の父は『昭和20年6月23日、喜屋武岬(沖縄本島南端)で戦死』という広報が入っている。実際は喜屋武岬なのかどうかわからない。その日が沖縄戦の終結日ということになっているからだ。喜屋武岬では今、鉱山開発という名目で土砂が掘り出されている。防衛省の回答は、遺骨が大切であるといいながら、(辺野古)事業を継続したいという矛盾したものだ。遺骨が大切だというのなら事業を中止すべきだ。海岸の壕では遺骨はどんどん出てきている。この土砂を基地建設に使うということは、もう二度と遺骨が遺族の元に戻ってこないということだ。私も具志堅さんに誘われて遺骨収集に参加したが、見分けがつかないような小さな遺骨を丹念により分けていく作業だ。そのような貴重な活動をしている人たちの声を代執行などというもので潰さないでもらいたい」とのべた。

 東京都内の男性遺族は「父親は昭和20年6月4日、沖縄県南部の八重瀬町で戦死している。激戦地であった沖縄本島南部は、仕切りのない墓場といえる場所だ。その墓場から遺骨ごと土砂を掘り出し、米軍基地建設の埋め立てのために海中に葬るということは常識では考えられない暴挙であり、人間の尊厳、戦没者の尊厳を著しく侵す野蛮な行為だ」と怒りを込めてのべた。

 沖縄県から訪れた男性遺族は「祖父母、叔父の3名が南部で戦死している。祖父は当時の日本政府から義勇隊に組織された。そのように国策に従わされた人の骨も一かけらも見つかっていない。そういう遺骨までも、殺した側の軍隊の基地建設のために海に捨てるのか人間の心を持つ者がやることではない。安倍政権時代に戦没者遺骨収集推進法ができたのに、沖縄で収集しているのは民間ボランティアだ。国家事業であるはずの遺骨収集もせず、どんな権利があって沖縄の地を掘り返すのか」と激しい感情とともに胸の内を語った。

 祖父の遺影を持参した女性は「私は軍人の遺族だ。祖父は北海道から満州に渡り、沖縄戦で昭和20年6月18日に戦死した。平和の礎に刻まれた沖縄戦犠牲者は24万人をこえており、防衛省はその数を過小評価すべきではない。2016年の遺骨収集法を定めながら、それに反する犯罪を防衛省はやろうとしている。それは私たち肉親の遺骨を持たない遺族に対する脅迫だ。これ以上、祖父を遠くに連れて行かないでほしい沖縄戦の遺族は、米国、韓国、北朝鮮、台湾(中国)にもいる。私たちですらなにも説明を受けていないのに、海外にいる遺族にはどう説明するのか。これは日本の常識と見識が問われる国際問題だ」と指摘した。

 防衛省は「今後新たに調達する土砂の採取場所はまだ決まっていない」としながら、国が代執行で承認した埋立変更承認申請書によって土砂調達を含む辺野古事業の法的問題は解決済みというスタンスをとり、土砂採掘にかかわる諸問題は「業者が関係法令に基づき適切に対応されるものと認識している」との書面の読み上げに終始した。

 沖縄防衛局の設計変更申請書では、辺野古新基地建設事業の埋立に1690万立方㍍の岩ズリが必要とされているが、沖縄南部地区(糸満市・八重瀬町)だけでその2倍近い約3160万立方㍍の岩ズリの調達が可能としている。

 申し入れをおこなった遺骨収集ボランティアや遺族たちは、「遺骨はすでに風化して土に混じっており、これを採石業者が収集することは不可能。現場安置として南部一帯を聖域とすべき」「南部から土砂を採取しないという決断をしてほしい」と訴え、今後、沖縄県に対しても土砂採取の実施計画の事前協議で防衛省による南部の土砂使用計画を撤回させるよう求めていくことにしている。
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●<金口木舌>《辺野古の基地建設は納得しがたいことばかり。政府の工事は間違いだと批判する反骨精神をネット上でもっと見せてほしい》

2024年02月24日 00時00分07秒 | Weblog

(2024年02月08日[木])
〝辺野古〟破壊の設計変更でN値ゼロのマヨネーズ状軟弱地盤問題が解決するとでも? 新基地建設を完成できるとでも? 普天間が返還されるとでも?
 琉球新報のコラム【<金口木舌>ネット上の反骨精神】(https://ryukyushimpo.jp/newspaper/entry-2743312.html)によると、《▼完了できるか不明な難工事、9千億円超の総事業費辺野古の基地建設は納得しがたいことばかり政府の工事は間違いだと批判する反骨精神をネット上でもっと見せてほしい》。

 司法判断せず、政治判断を繰り返す裁判所。人治主義国家の極致。ニッポン本土のマスコミは味方してくれず、司法も中立性を欠く。<金口木舌>《ところが辺野古の新基地建設になると政府批判の声は少なくなる県民の反対を無視した強行にも政府の方針に従うべきだと言う権力者に対し、これほどまでに従順かとため息が出る》。安易に「破壊する側の論理」に乗り、差別やイジメを助長する。
 日本の腐敗した司法がアベ様・スガッチ・キシダメ政権による沖縄差別・沖縄イジメを後押しする地獄絵図。ここはホントに民主国家か? 《理は沖縄にあるはずなのに…。(東京新聞)《首相周辺は対話をしたら何か変わるのか法的なプロセスが進んでいるのだからと開き直っている》そうだ…一体どんな民主国家なのか? 

   『●N値がゼロ、工期と費用は「∞」…今日もドブガネし、
      ジャブジャブと大量の土砂を美ら海にぶちまけている
   『●最「低」裁の政治判断…新基地は決して完成しないし、決して普天間飛行場
      も返還されない。N値ゼロで、工期と費用は∞、血税を日々ドブガネ…
   『●非「地方創生」、「僕」(アベ様)が地方「僕」滅…
        沖縄の民意無視し、しかも再び八百長なその「手」で…
    「不服審査請求など論外だろう。そもそも行政不服審査法
     〈行政庁の処分その他公権力の行使にあたる行為に関する国民の
     不服申し立てについて規定する法律〉(大辞林)であり、一般国民の
     権利救済制度を使うこと自体がおかしい「個人」になりすまし
     救済を求め判断を仰ごうというのだからデタラメ過ぎる
     安倍政権は3年前にも辺野古移設で同様の禁じ手を使っている

   『●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙:
     「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」
   『●アベ様という「私人」の暴挙…平和の党と共に
      辺野古破壊が目的化し、「目的達成」のためには手段選ばず
   『●辺野古新基地建設: 国が寄って集って沖縄をイジメ、司法が沖縄イジメ
     にお墨付きを与える…野党議員は団結して立ち上がってくれないのか?
   『●地方自治を蔑ろにした沖縄イジメ、沖縄差別…それを助長する最「低」
      裁は司法判断を放棄し、政権に忖度した政治判断を乱発してばかり
   『●沖縄県は《「最高裁は…違反するとは認定していない」と…反論。…「明確
     な反対の民意こそ、公益として考慮すべきだ」と民意を前面に押し出す》
   『●目取真俊さん《無駄な時間と予算を費やしても…事件や事故が起きよう
     とも、政治家も官僚もだれも責任を取りはしない。本当に腐りきった国》
   『●目取真俊さん《沖縄に住む私たちが軍事基地に反対するのは、自分
     たちが被害を受けるだけでなく、加害の立場にも立たないためだ》
   『●玉城デニー沖縄県知事の素晴らしい「辺野古代執行訴訟 沖縄県知事
     の意見陳述」、それを一顧だにせず、即日結審する福岡高裁那覇支部…
   『●日本の腐敗した司法では、理はアベ様・スガッチ・キシダメ政権にある
     のか? 辺野古新基地代執行訴訟敗訴、《理は沖縄にある》はずなのに…
   『●〝辺野古〟破壊の設計変更でN値ゼロのマヨネーズ状軟弱地盤問題が解決す
     るとでも? 新基地建設を完成できるとでも? 普天間が返還されるとでも?

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https://ryukyushimpo.jp/newspaper/entry-2743312.html

<金口木舌>ネット上の反骨精神
2024年01月28日 05:00

 「反骨」を辞書で引くと「容易に人に従わない気骨。権力に抵抗する気骨」とある。力を持たない民衆が従順なままだと、権力にのみ込まれる。大きな力に抵抗する気骨が民衆には必要だ

▼民衆は反骨精神を持って権力と向き合ってきた。欧州の市民革命など、権力にあらがう民衆の力が歴史を変えた事例は多い。沖縄では今も米軍や日本政府という巨大権力と対峙する

▼ネット上では「反骨」の言論を多く目にする。自民党の裏金事件被災地支援策に至るまで、政治家の行動や政府の施策を厳しく監視し、批判や疑問の声を投げつける。まさに「権力に抵抗する気骨」の発揮だろう

ところが辺野古の新基地建設になると政府批判の声は少なくなる県民の反対を無視した強行にも政府の方針に従うべきだと言う権力者に対し、これほどまでに従順かとため息が出る

完了できるか不明な難工事、9千億円超の総事業費辺野古の基地建設は納得しがたいことばかり政府の工事は間違いだと批判する反骨精神をネット上でもっと見せてほしい。
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●「公金チューチュー」という揶揄がブーメラン…【杉田水脈氏側への「キックバック」は872万円 安倍派が政治資金収支報告書を訂正】

2024年02月23日 00時00分35秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]


(2024年02月12日[月])
《すべての訴訟が終結した》そうだ、本当にお気の毒だった。伊藤詩織さん、今後のますますのご活躍を祈念している。

 さて、以前の日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/杉田水脈発言を咎めぬ政府こそ差別的】によると《杉田の差別発言を政府も党もとがめず答弁させているのは杉田発言を政府や党が肯定、賛意を示していることに他ならず反応しないことが既に差別的といわざるを得ない》。
 (松尾貴史さん)《能力の問題。人格の問題。品性の問題》…まだ「利権」「裏金」「脱税」「不明」党の国会議員で居る不思議。《反応しないことが既に差別的》であることが明白。

 さらには、(こちら特捜部)《だが、杉田氏はメディアが求める記者会見には応じず、ユーチューブ番組でアイヌ文化振興事業の関係者を「公金チューチュー」とやゆ。参院予算委のあった27日の夜にもX(旧ツイッター)で、人権侵犯と認定された投稿はアイヌ民族差別ではないと主張するなど、発信をエスカレートさせてい》たのですが…【杉田水脈氏側への「キックバック」は872万円 安倍派が政治資金収支報告書を訂正】(東京新聞)だそうで、アベ様派から議員側の「還流」額、堂々の第12位が杉田水脈センセ。「公金チューチューって杉田水脈氏そのものであることも判明。「利権」「裏金」「脱税」「不明」党に正にお似合いだ。

 たまにはマトモな司法判断する最「低」裁。
 太田理英子記者による、東京新聞の記事【杉田水脈氏が最高裁でも敗訴 伊藤詩織さんを中傷するSNS投稿に「いいね」は違法 55万円の賠償確定】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/308408)。《性暴力被害を公表したジャーナリスト伊藤詩織さん(34)が、自身を中傷するツイッター(現X)の投稿に「いいね」を押され名誉感情を傷つけられたとして、自民党の杉田水脈(みお)衆院議員(56)に220万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(安浪亮介裁判長)は、杉田氏側の上告を棄却する決定をした。8日付。「いいね」を押す行為を違法と認め、55万円の支払いを命じた東京高裁判決が確定した》。

   『●あの「逮捕潰し」は問い直されなくてもいいのか? 刑事は刑事、
     民事は民事で済ませていいのか? アノ中村格氏がいまや警察庁長官
    《ジャーナリストの伊藤詩織氏(33)が性被害を受けたと訴えて
     元TBS記者の山口敬之氏(56)に損害賠償を求めた訴訟の
     上告審で、最高裁第一小法廷(山口厚裁判長)は山口氏の上告を
     退けた。山口氏が同意なく性行為に及んだと認定して約332万円の
     賠償を命じた二審・東京高裁判決が確定した。7日付の決定で、
     第一小法廷は憲法違反などの上告理由がないとだけ判断した》

   『●《とりあえず、うっかり「いいね」を押したら即アウト、ではない》…
      杉田水脈衆院議員はどのように言動し、どの様なモノに「いいね」?
   『●杉田水脈総務政務官、麻生太郎自民党副総裁らはウルトラのつく差別
     主義者…ズボズボ壺壺ヅボヅボな自民党で重用されるってどういうこと?
   『●《能力の問題。人格の問題。品性の問題》…本当にそうだ! 〝ハート〟
        無き自民党の〝ハート〟無き山口県連所属国会議員・杉田水脈氏
   『●岸田文雄首相も河野太郎大臣も、錯乱していないか? 《マイナンバー
       カードに一本化》したりせず、《現行の健康保険証》のままで良い
   『●お維系の杉田水脈議員を、櫻井よしこ氏の助言を基に引き抜いたのはアベ
       様であり、なんとキシダメ首相は総務政務官に指名してしまったょ…
   『●差別禁止法どころか…《それでなくても酷かった与党案よりも法案内容がさ
      らに後退。…“理解増進法案”ではなく“差別増進法案”》(リテラ)
   『●地方自治を蔑ろにした沖縄イジメ、沖縄差別…それを助長する最「低」裁
        は司法判断を放棄し、政権に忖度した政治判断を乱発してばかり
    「太田理英子記者による、東京新聞の記事【伊藤詩織さんを中傷、
     110万円の賠償確定 最高裁、漫画家はすみとしこさんの上告を棄却】
     ...《性暴力被害が虚偽だとするイラストなどをツイッター
     (現「X」)に投稿され名誉を傷つけられたとして、
     ジャーナリスト伊藤詩織さん(34)が漫画家はすみとしこさんに
     損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(岡正晶裁判長)は、
     はすみさんの上告を棄却する決定をした」

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/308408

杉田水脈氏が最高裁でも敗訴 伊藤詩織さんを中傷するSNS投稿に「いいね」は違法 55万円の賠償確定
2024年2月9日 18時58分

 性暴力被害を公表したジャーナリスト伊藤詩織さん(34)が、自身を中傷するツイッター(現X)の投稿に「いいね」を押され名誉感情を傷つけられたとして、自民党の杉田水脈(みお)衆院議員(56)に220万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(安浪亮介裁判長)は、杉田氏側の上告を棄却する決定をした。8日付。「いいね」を押す行為を違法と認め、55万円の支払いを命じた東京高裁判決が確定した。


あわせて読みたい
杉田水脈氏はなぜ「重用」され続けるのか…自民党の「黙認」が意味すること <寄稿・小川たまかさん>



 交流サイト(SNS)の投稿への「いいね」を巡る違法性が争われ、最高裁で確定するのは初めて。

     (杉田水脈衆院議員(1月撮影))

 伊藤さんは性暴力被害やSNS上の誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)を巡って複数の民事訴訟を起こしたが、杉田氏の上告を棄却した今回の最高裁決定ですべての訴訟が終結した。

 一、二審判決によると、杉田氏は2018年6〜7月、元TBS記者の男性から性暴力被害を受けたと訴える伊藤さんを「枕営業の失敗」「売名行為」などと中傷する第三者の投稿25件に「いいね」を押した

 二審判決は、杉田氏が以前から伊藤さんへの揶揄(やゆ)非難を繰り返していた経緯などから「侮辱する内容のツイートを利用し、積極的に名誉感情を害する意図があった」と認定。請求を棄却した一審東京地裁判決を変更し、伊藤さん側が逆転勝訴した。

 伊藤さんは15年、元記者から性暴力を受けたとして被害届を提出した。警視庁が準強姦容疑で元記者の逮捕状を取ったが、刑事部長の指示で逮捕は見送られ、書類送検。東京地検が嫌疑不十分で不起訴とした。

 元記者を訴えた民事訴訟では、性暴力被害を認定し、約330万円の支払いを命じる判決が22年7月に確定。性暴力被害は虚偽だとするSNSの投稿や転載をした漫画家らにも賠償を命じる判決が確定している。(太田理英子


【関連記事】杉田水脈氏側への「キックバック」は872万円 安倍派が政治資金収支報告書を訂正
【関連記事】杉田水脈氏が謝罪したくなかった「アイヌ政策検討市民会議」とは 「政策全体を問うてきた。名指しに驚いた」
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●辺野古「代執行訴訟」不当判決…本当に強い憤りを感じる。「司法判断に従うべきだ」!? 「差別する側」の論理は、沖縄差別・イジメそのもの

2024年02月13日 00時00分21秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督/最新作『沖縄、再び戦場 (いくさば) へ(仮)』製作応援のお願い (https://okinawakiroku.com/images/hero_pc_l.png)]


// (2024年02月02日[金])
行政による沖縄差別・沖縄イジメを司法が後押しする…地獄なニッポン。しかも、番犬様がさして望んでもいないことを強行する大愚行。さらには、普天間は決して返還されないという、最悪な《唯一の選択肢》なる欺瞞。

 マガジン9の【【寄稿】 これは、日本政府による「沖縄差別」だ──辺野古「代執行訴訟」判決を受けて(布施祐仁)】(https://maga9.jp/240117-1/)。《昨年12月、福岡高裁那覇支部は、沖縄県名護市辺野古での米軍新基地建設をめぐって、国が県に代わって埋め立ての設計変更を承認する「代執行を認める判断を出しました。県内からは強い反対の声があがり、軟弱地盤など数々の問題点も指摘されている中での、国の主張を全面的に認める判断。裁判所の傍聴席でそれを聞きながら、強い憤りを感じたというジャーナリストの布施祐仁さんに寄稿いただきました》。
 《開廷すると、三浦隆志裁判長がすぐさま判決の主文を読み上げた。「被告は(中略)3日以内に承認せよ」》―――― 本当に強い憤りを感じる。さらに、《特に憤りを感じたのは、玉城知事が設計変更を承認しない結果、「人の生命、身体に大きく関わる普天間飛行場の危険性の除去遅れ、「甚だしく社会公共の利益を害する結論付けた点である》《もう一つ憤りを感じたのは、最後に「被告が指摘する歴史的経緯等を踏まえれば、本件埋め立て事業に対する沖縄県民の心情は十分に理解できる」と沖縄に理解を示すような一文を入れてきたことである。…こうした歴史的経緯を背景とする沖縄県民の民意を一顧だにせず切り捨てる判決を出しておきながら、最後に「沖縄県民の心情は十分に理解できる」などと取って付けたように述べるのは、沖縄県民をあまりに愚弄していると思った》(布施祐仁さん)。
 直ぐに、外野が、沖縄県知事は司法判断に従うべきだ!?、と口汚く罵る。正気かね?  恥ずかしくないのかね? 「差別する側の論理は、沖縄差別・イジメそのものだ。「裏金」問題もそうだが、散々違法なことを繰り返す者に対しては何の批判もせず、政権に忖度してデタラメな「政治判断」を繰り返す裁判所や忖度を繰り返す検察といった司法にも何の批判もしない。そんなに自公政権が大好き、「差別する側」が大好きなのかね? 哀しい人たちだ。今後は、二度と、ホシュとか、ウヨクとか、名のりなさんな。《裏金づくりのテクニックにたけた政治家…保守政治家などと言える代物ではない政治家の保守というものがいかに薄っぺらかったか…》(政界地獄耳)。
 布施祐仁さん《差別は、差別される側ではなく、差別する側の問題だ。だから、辺野古新基地建設は「沖縄問題」ではなく、沖縄を差別する日本の問題」として捉えなくてはならない。こんな酷い差別を日本政府が続けるのをいつまで許すのか――そのことが日本国民に問われているのだ。…だが、この問題で本当に頑張らなければならないのは、沖縄の人々ではなく、われわれ本土の人間なのだ》。

   『●N値がゼロ、工期と費用は「∞」…今日もドブガネし、
      ジャブジャブと大量の土砂を美ら海にぶちまけている
   『●最「低」裁の政治判断…新基地は決して完成しないし、決して普天間飛行場
      も返還されない。N値ゼロで、工期と費用は∞、血税を日々ドブガネ…
   『●非「地方創生」、「僕」(アベ様)が地方「僕」滅…
        沖縄の民意無視し、しかも再び八百長なその「手」で…
    「不服審査請求など論外だろう。そもそも行政不服審査法
     〈行政庁の処分その他公権力の行使にあたる行為に関する国民の
     不服申し立てについて規定する法律〉(大辞林)であり、一般国民の
     権利救済制度を使うこと自体がおかしい「個人」になりすまし
     救済を求め判断を仰ごうというのだからデタラメ過ぎる
     安倍政権は3年前にも辺野古移設で同様の禁じ手を使っている

   『●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙:
     「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」
   『●アベ様という「私人」の暴挙…平和の党と共に
      辺野古破壊が目的化し、「目的達成」のためには手段選ばず
   『●辺野古新基地建設: 国が寄って集って沖縄をイジメ、司法が沖縄イジメ
     にお墨付きを与える…野党議員は団結して立ち上がってくれないのか?
   『●地方自治を蔑ろにした沖縄イジメ、沖縄差別…それを助長する最「低」
      裁は司法判断を放棄し、政権に忖度した政治判断を乱発してばかり
   『●沖縄県は《「最高裁は…違反するとは認定していない」と…反論。…「明確
     な反対の民意こそ、公益として考慮すべきだ」と民意を前面に押し出す》
   『●目取真俊さん《無駄な時間と予算を費やしても…事件や事故が起きよう
     とも、政治家も官僚もだれも責任を取りはしない。本当に腐りきった国》
   『●目取真俊さん《沖縄に住む私たちが軍事基地に反対するのは、自分
     たちが被害を受けるだけでなく、加害の立場にも立たないためだ》
   『●玉城デニー沖縄県知事の素晴らしい「辺野古代執行訴訟 沖縄県知事
     の意見陳述」、それを一顧だにせず、即日結審する福岡高裁那覇支部…
   『●日本の腐敗した司法では、理はアベ様・スガッチ・キシダメ政権にある
     のか? 辺野古新基地代執行訴訟敗訴、《理は沖縄にある》はずなのに…
   『●〝辺野古〟破壊の設計変更でN値ゼロのマヨネーズ状軟弱地盤問題が解決す
     るとでも? 新基地建設を完成できるとでも? 普天間が返還されるとでも?

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https://maga9.jp/240117-1/

特別企画
【寄稿】 これは、日本政府による「沖縄差別」だ──辺野古「代執行訴訟」判決を受けて(布施祐仁)
By マガジン9編集部 2024年1月17日

昨年12月、福岡高裁那覇支部は、沖縄県名護市辺野古での米軍新基地建設をめぐって、国が県に代わって埋め立ての設計変更を承認する「代執行を認める判断を出しました。県内からは強い反対の声があがり、軟弱地盤など数々の問題点も指摘されている中での、国の主張を全面的に認める判断。裁判所の傍聴席でそれを聞きながら、強い憤りを感じたというジャーナリストの布施祐仁さんに寄稿いただきました。


――――――――――――――――――――

 開廷すると、三浦隆志裁判長がすぐさま判決の主文を読み上げた。
 「被告は(中略)3日以内に承認せよ
 沖縄県の敗訴であった。その瞬間、傍聴席の市民から「不当判決だよ!」と怒号が飛んだ。三浦裁判長はヤジを無視するかのように間を置くことなく判決の骨子を読み上げ、5分足らずで閉廷した。
 この日、裁判所にあったのは法でも正義でもなく、「国家による問答無用の暴力以外の何物でもなかった

     (判決後、報道陣に「不当判決」と記した紙を掲げる市民
      =2023年12月20日(筆者撮影))


知事の権限奪う「禁じ手」

 辺野古新基地建設を巡り、斉藤鉄夫国土交通相が沖縄県の玉城デニー知事に設計変更の承認を命じるよう求めた「代執行訴訟」の判決が昨年12月20日、福岡高裁那覇支部であった。
 地方自治法は都道府県が行う「法定受託事務」に関して、その適正な処理を確保するために国の関与を認めており、その最終手段が代執行である。しかし、代執行は都道府県知事の権限を国が奪うものであり、憲法が定める地方自治の本旨からしても、いわば「禁じ手」だ。そのため厳しい要件が定められており、裁判所(高裁)で認められない限り、行うことはできない。実際、これまでに地方自治法に基づく代執行が行われた事例は一度もなかった
 今回、福岡高裁那覇支部が国の代執行を認める判決を出すようなことがあれば、辺野古新基地建設計画にとって大きな節目になるだけでなく、日本の民主主義の歴史にとっても一つの転換点になる。その現場を取材しなければという思いで、私も沖縄に飛んだ。


普天間返還の遅れは玉城知事のせい?

 傍聴席で三浦裁判長が読み上げる判決の骨子を聞きながら、拳を握りしめ、「何を言っているんだ」と心の中で叫んでいた。
 特に憤りを感じたのは、玉城知事が設計変更を承認しない結果、「人の生命、身体に大きく関わる普天間飛行場の危険性の除去遅れ、「甚だしく社会公共の利益を害する結論付けた点である。
 国側は、設計変更の申請から約3年5ヵ月以上が経過しており、玉城知事が承認しないことが「普天間の危険性の除去の実現を阻んでいる主張した。裁判所は、この主張をそのまま採用した。
 しかし、そもそも今回の設計変更は、日本政府が軟弱地盤の存在を隠していたことで必要になったものである防衛省は2013年に埋め立ての承認申請を行った時点で、すでに軟弱地盤の存在を把握していたが、設計に地盤改良は盛り込まなかった。軟弱地盤がない海域の埋め立てを先行して進めて既成事実化を図った上で、「後出し」したのである。「遅れ」を問題にするのであれば、そもそもの原因を作った国の責任こそ問うべきだ。もともと、1996年の「SACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)最終報告」では、普天間飛行場の返還は「5~7年以内」に実現するとしていた。この約束から、もう20年以上も遅れている。「約3年5ヵ月以上」どころの話ではないのだ。
 当初の約束から20年以上も遅れている理由は、辺野古の海を埋め立てて新基地を建設するという実現困難な計画に日米両政府が固執しているからにほかならない。そもそも、沖縄に集中する米軍基地負担の軽減を目的とした普天間飛行場の返還に、沖縄県内における代替施設の完成という条件を付けたこと自体が大きな誤りであった。その誤りに早く気付き、沖縄県内への代替施設建設以外の計画に見直していれば、普天間飛行場の返還がこれほど遅れることはなかっただろう。
 しかも、このまま現在の計画を進めた場合、辺野古新基地の運用を開始するまでに最短でも12はかかると日本政府は説明している。大浦湾側の軟弱地盤は最も深い箇所で海面から90メートルに及んでおり、このような大規模な地盤改良工事は過去に施工例がない。難工事が予想され、大幅な遅延が避けられないと見られている。つまり、普天間飛行場の返還は日本政府の説明でも早くて2030年代半ば以降、実際にはいつになるか見通せないのが本当のところなのである。
 こんな無責任な計画に固執している日本政府の姿勢こそが普天間の危険性の除去を遅らせているのであって、その責任を設計変更の承認をしない玉城知事に転嫁するなど筋違いも甚だしい
 普天間の危険性をこれから12年以上も放置し、いつ終わるともわからない辺野古新基地建設工事に莫大な血税を注ぎ込み、多種多様なサンゴやジュゴンなどの絶滅危惧種も多く生息する美しい海を破壊しようとしている日本政府こそ、著しく公益を害していると言えるだろう。

     (辺野古で進む埋め立て工事=2023年12月21日(筆者撮影))


「外交上・防衛上の不利益」の嘘

 なお国側は、辺野古新基地が完成しないことで米国との信頼関係に悪影響を及ぼすなど、「外交上・防衛上の不利益」が生じるとも主張した。しかし、米国側が必ずしも辺野古に固執していないことは、過去の米国政府高官らの発言からも明らかである。
 例えば、1996年のSACO合意当時の米国防長官、ウィリアム・ペリー氏は、「我々の視点から言えば、日本のどこであっても良かった。日本側は沖縄県外の移設にとても消極的だった。これは政治的経済的問題であり、主に日本人や、日本の政府にとっての問題です」と証言している(2017年11月18日放送、NHK・ETV特集「ペリーの告白~元米国防長官・沖縄への旅」)。
 また、クリントン政権で国防次官補を務めたジョセフ・ナイ氏も、「沖縄基地は中国に距離が近すぎるため、対中国では地理的優位性はなく、むしろ脆弱だ。沖縄の人々の支持が得られないなら、米政府は辺野古移設を再検討すべきだ」と述べている(2015年4月2日付「琉球新報」)。
 普天間の代替施設を沖縄県内に造らなければならない軍事上の理由がないことは、過去の日本の防衛大臣の発言からも明らかだ。例えば、野田佳彦内閣で防衛大臣を務めた森本敏氏は「西日本のどこかであれば海兵隊は機能する」と発言している(2012年12月25日、閣議後会見)。
 つまり、日本政府が辺野古新基地建設に固執しているのは、軍事上の理由からでも米国との信頼関係のためでもなく日本政府の政治的都合でしかないのである。
 第三次安倍晋三内閣で防衛大臣を務めた中谷元氏は、大臣就任会見(2014年12月24日)で次のように語った。
 「沖縄の米軍基地は分散しようと思えば九州でも分散できる。理解してくれる自治体があれば移転できるが、米軍反対というところが多くてできない」
 本土の自治体が反対したら「できない」と判断するのに、沖縄県が反対しても無視して強行するのか。それは差別以外の何物でもない。辺野古新基地建設とは、まさに日本政府による沖縄差別なのである。

     (海底に軟弱地盤が広がる大浦湾の埋め立て予定海域
      =2023年12月21日(筆者撮影))


「歴史的経緯を背景とする沖縄県民の心情」とは

 法廷で判決の骨子を聞きながら、もう一つ憤りを感じたのは、最後に「被告が指摘する歴史的経緯等を踏まえれば、本件埋め立て事業に対する沖縄県民の心情は十分に理解できる」と沖縄に理解を示すような一文を入れてきたことである。
 この「歴史的経緯等」とは、10月30日に行われた口頭弁論で玉城知事が陳述した内容を指している。
 玉城知事は、凄惨な沖縄戦で多くの県民が犠牲になったこと、戦後も本土から切り離されて米軍統治下に置かれ、「銃剣とブルドーザーによる強制的な土地の接収などで苦しい生活を強いられたこと、本土復帰後も米軍基地が集中する状況は変わらず、米軍機の墜落事故や米軍人による殺人や強姦などの凶悪犯罪、環境汚染や騒音被害などで苦しめられ続けている現状を訴えた。
 そして、こうした歴史的経緯があるからこそ「沖縄県民は、辺野古新基地建設に反対しているのであって、その民意は、直近3回の県知事選挙の結果、そして投票者総数の約72%、約43万人が辺野古の埋立てに反対の意思を示した平成31年の県民投票の結果に明確に表れている」と指摘し、「沖縄県民が示す明確な民意こそが公益とされなければならない」と強調した(知事の意見陳述の全文はこちら)。
 こうした歴史的経緯を背景とする沖縄県民の民意を一顧だにせず切り捨てる判決を出しておきながら、最後に「沖縄県民の心情は十分に理解できる」などと取って付けたように述べるのは、沖縄県民をあまりに愚弄していると思った。


矛盾する判決本文と「付言」

 しかし、骨子ではなく判決の本文を後で読んでみると、もう少し内容があるものだった。判決本文は最後に「付言」として、極めて重要な指摘をしている。
 このまま現行計画を進めた場合、さらなる設計変更が必要になる可能性もあり、そうなればまた国と沖縄県の間で法廷闘争が繰り返される事態になりかねないと懸念を示した上で、次のように述べている。
 「被告の指摘する歴史的経緯等を背景とした本件埋め立て事業に対する沖縄県民の心情もまた十分に理解できるところであり、国としても、沖縄県民の心情に寄り添った政策実現が求められている。このような観点からは、普天間飛行場の代替施設をめぐる一連の問題に関しては、国と沖縄県とが相互理解に向けて対話を重ねることを通じて根本的解決の図られることが強く望まれている」
 この指摘は、まとを射ている。日本政府が沖縄県の意思や県民の心情を無視して現行計画を進めても、法廷闘争が繰り返されるばかりで解決にならない。前述したように、これこそ普天間の危険性の除去を遅らせ、いつ終わるか分からない辺野古新基地建設工事に莫大な血税が垂れ流されるという、「甚だしく社会公共の利益を害する」結果をもたらす。だから、裁判所の指摘通り、「対話による根本的解決」が求められているのだ。
 ところが、判決本文では真逆のことを記している。
 国による代執行が認められるためには、地方自治体の事務の執行に法令違反があることや著しく公益を害することに加えて、解決のためのあらゆる手段が尽くされていることが要件になる(地方自治法第245条)。
 沖縄県は、日本政府が県との対話を拒み続けてきたことを理由に、この要件が満たされていないと主張した。だが、裁判所はこの主張を認めず、逆に国側が主張する通り、沖縄県側の承認拒否の意思は強固であり代執行手続き以外の方法では解決は困難だと結論付けた
 判決本文では対話による解決は困難だと判断しておきながら、付言では「対話による根本的解決が強く望まれている」と述べているのである。このような矛盾した判決に基づく代執行を、沖縄県が到底容認できるものではない」(判決を受けての玉城知事のコメント)としたのは当然である。


差別する側の問題

 玉城知事は「3日以内に承認せよ」という裁判所の命令に従わず、最高裁に上告した。これを受けて、斉藤鉄夫国土交通大臣は12月28日に設計変更の承認を代執行。1月10日に大浦湾側での埋め立て工事に着手した。

 2013年に当時の仲井真弘多知事が埋め立てを承認した際、「留意事項」として着工前に県と協議することを求めていたが、国はそれも無視して着工を強行した。
 1月12日には、辺野古のキャンプ・シュワブ前で抗議の県民集会が開催され、平日にもかかわらず900人(主催者発表)が集まった。
 その模様をインターネットで観たが、元名護市長で現在は「オール沖縄会議」の共同代表を務める稲嶺進氏のスピーチがとりわけ心に突き刺さるものだった。
 「これは令和の琉球処分と言わざるを得ない。なんで、わったーうちなーんちゅ(我が沖縄人)だけがこんな思いをしなければならないのか」と切り出した稲嶺氏は、「沖縄は今もなお民主主義も地方自治もない憲法番外地、こういうことがずっと続いている。今回の代執行もその証左だ」と沖縄を差別し続ける日本政府の姿勢を厳しく批判した。
 これを聞いて私は、12月20日の判決直後に裁判所の前で出会った95歳の戦争体験者の女性の言葉を思い出した。

 「泣きたいくらい悔しいですよ。(日本政府は)いったいどれだけ沖縄を足蹴にすれば気が済むのか。これは昨日今日始まった話ではないですよ」

 差別は、差別される側ではなく、差別する側の問題だ。だから、辺野古新基地建設は「沖縄問題」ではなく、沖縄を差別する日本の問題」として捉えなくてはならない。こんな酷い差別を日本政府が続けるのをいつまで許すのか――そのことが日本国民に問われているのだ
 稲嶺氏はスピーチの最後に、集会参加者に向かってこう呼びかけた。

 「こんなことを我々は100年以上も耐え忍んできたけれども、がってぃんならん(我慢ならん)。ならんしぇならん(ダメなものはダメだ)。その思いを強く持って、今日からまた改めてみんなで頑張ろうじゃありませんか」

 胸を打つスピーチだった。だが、この問題で本当に頑張らなければならないのは、沖縄の人々ではなく、われわれ本土の人間なのだ

     (判決の翌日、辺野古のキャンプ・シュワブのゲート
      前で抗議の声を上げる市民ら(筆者撮影))





ふせ・ゆうじん 1976年、東京都生まれ。フリージャーナリスト。主な取材・執筆テーマは、安全保障(外交・軍事)、戦争に関する日本の近現代史。2017年に防衛大臣、防衛事務次官、陸上幕僚長が引責辞任する結果となった「南スーダンPKO日報隠蔽事件」では、隠蔽が発覚するきっかけとなる開示請求を行った。事件の経緯を記した『日報隠蔽』(三浦英之氏との共著、集英社)で石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞を受賞。この他にも、『ルポ イチエフ』(岩波書店)で平和協同ジャーナリスト基金賞大賞とJCJ賞、『自衛隊海外派遣 隠された「戦地」の現実』(集英社新書)と『日米同盟・最後のリスク』(創元社)でジャーナリズムXアワード奨励賞を受賞。
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●〝辺野古〟破壊の設計変更でN値ゼロのマヨネーズ状軟弱地盤問題が解決するとでも? 新基地建設を完成できるとでも? 普天間が返還されるとでも?

2024年01月27日 00時00分55秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督/最新作『沖縄、再び戦場 (いくさば) へ(仮)』製作応援のお願い (https://okinawakiroku.com/images/hero_pc_l.png)]


(2024年01月08日[月])
2023年の年末、《米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、斉藤鉄夫国土交通相は28日、沖縄県に代わって工事の設計変更を承認する代執行に踏み切った》(東京新聞)…大浦湾破壊工事の設計変更でN値ゼロのマヨネーズ状軟弱地盤問題が解決するとでも? 新基地を完成できるとでも? 普天間が返還されるとでも?

   『●N値がゼロ、工期と費用は「∞」…今日もドブガネし、
      ジャブジャブと大量の土砂を美ら海にぶちまけている
   『●最「低」裁の政治判断…新基地は決して完成しないし、決して普天間飛行場
      も返還されない。N値ゼロで、工期と費用は∞、血税を日々ドブガネ…
   『●非「地方創生」、「僕」(アベ様)が地方「僕」滅…
        沖縄の民意無視し、しかも再び八百長なその「手」で…
    「不服審査請求など論外だろう。そもそも行政不服審査法
     〈行政庁の処分その他公権力の行使にあたる行為に関する国民の
     不服申し立てについて規定する法律〉(大辞林)であり、一般国民の
     権利救済制度を使うこと自体がおかしい「個人」になりすまし
     救済を求め判断を仰ごうというのだからデタラメ過ぎる
     安倍政権は3年前にも辺野古移設で同様の禁じ手を使っている

   『●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙:
     「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」
   『●アベ様という「私人」の暴挙…平和の党と共に
      辺野古破壊が目的化し、「目的達成」のためには手段選ばず
   『●辺野古新基地建設: 国が寄って集って沖縄をイジメ、司法が沖縄イジメ
     にお墨付きを与える…野党議員は団結して立ち上がってくれないのか?
   『●地方自治を蔑ろにした沖縄イジメ、沖縄差別…それを助長する最「低」
      裁は司法判断を放棄し、政権に忖度した政治判断を乱発してばかり
   『●沖縄県は《「最高裁は…違反するとは認定していない」と…反論。…「明確
     な反対の民意こそ、公益として考慮すべきだ」と民意を前面に押し出す》
   『●目取真俊さん《無駄な時間と予算を費やしても…事件や事故が起きよう
     とも、政治家も官僚もだれも責任を取りはしない。本当に腐りきった国》
   『●目取真俊さん《沖縄に住む私たちが軍事基地に反対するのは、自分
     たちが被害を受けるだけでなく、加害の立場にも立たないためだ》
   『●玉城デニー沖縄県知事の素晴らしい「辺野古代執行訴訟 沖縄県知事
     の意見陳述」、それを一顧だにせず、即日結審する福岡高裁那覇支部…
   『●日本の腐敗した司法では、理はアベ様・スガッチ・キシダメ政権にある
     のか? 辺野古新基地代執行訴訟敗訴、《理は沖縄にある》はずなのに…

 日本の腐敗した司法がアベ様・スガッチ・キシダメ政権による沖縄差別・沖縄イジメを後押しする地獄絵図。ここは民主国家か? 《理は沖縄にあるはずなのに…。(東京新聞)《首相周辺は「対話をしたら何か変わるのか法的なプロセスが進んでいるのだから」と開き直っている》そうだ…一体どんな民主国家なのか? 
 目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/辺野古ゲート前抗議行動/不承認を貫く玉城知事を支持し、応援する座り込み】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/b2f9150dedd18b9fb5f47c342c7524ff)。《玉城デニー知事は設計変更不承認を貫き、上告の意思を示している。今ゲート前で座り込むことで、玉城知事の不承認を支持し、応援する意思を示したい。ゲート前の抗議行動は28日まで行われる。28日には国交相が代執行する、という報道がなされている。年末の忙しい時期だが、ぜひゲート前に来て、玉城知事の不承認支持と国の代執行反対の意思を示してほしい。26・27日は海上から抗議船による監視活動が行われる。海から抗議の声をあげたい人は、ヘリ基地反対協に申し込んで乗ってほしい。…クリスマスの日も抗議のこぶしを突き上げなければいけない沖縄の現実がある。日本人の大多数は、国の代執行を支えているのが自分たちだという自覚もないだろう日米安保の負担と犠牲を沖縄に強要して成り立つ日本の公益とは何なのかそのことへの自問や自省もないこんな日本人たちに良いように利用され、食い尽くされないように、沖縄人は心してかからねばならない国による代執行は、沖縄人の意思など考慮の必要もなく、犠牲の強要は当たり前だ、と宣言するものだ。これから沖縄人にとってさらに厳しい時代が来るが、負けてはいけないし、屈してもならない》。

 赤木雅子さんの裁判についての結論と同じ ――― 赤木雅子さんの仰るように、「自民党以外の人が財務大臣になったら、全てを調査し直して、本当のことを明らかにしてもらえる」はずだ。政権交代で、数多のアベ様案件の一つに希望の光が見えてくる ―――。目取真俊さん《裁判で勝てないなら、今の政治を根底から変えるような政権交代を実現すればいい》。
 目取真俊さんのブログをもう一つ。【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/海上監視活動/ガット船6隻が大浦湾に入る/工事用ゲートからの資材搬入はなし】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/64c6fdcee4fd3b0f7dd0842f581efcac)。《大浦湾での工事に対し、明日27日に沖縄県が上告し、明後日28日に国が代執行する。年末の最後まで沖縄は国に踏みにじられ、暗澹とした思いで新年を迎えねばならない。だからといってウッチント―して生きていくことはできない。腐りきった政治を変えていく努力を続けましょう裁判で勝てないなら、今の政治を根底から変えるような政権交代を実現すればいいだけのことだ。「絶望の虚妄なること希望に同じ」(魯迅)》。

 《理は沖縄にある》はずなのに…司法までもが沖縄イジメ・沖縄差別を支持する地獄な状況。
 佐藤裕介記者による、東京新聞の記事【「対話したら何か変わるのか」問答無用で辺野古工事「代執行」を決めた政府 岸田首相の「聞く力」とは】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/298795)。《米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、斉藤鉄夫国土交通相は28日、沖縄県に代わって工事の設計変更を承認する代執行に踏み切った。移設に反対する沖縄県は、一貫して対話による解決を求めてきた。だが国は、5年前の集中協議を最後に腰を据えた対話に応じていない。岸田政権は法に基づく対応を強調するばかりで、国と地方は対等とする地方自治の理念も揺るがし、沖縄県民の民意を軽視している》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/298795

「対話したら何か変わるのか」問答無用で辺野古工事「代執行」を決めた政府 岸田首相の「聞く力」とは
2023年12月29日 06時00分

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、斉藤鉄夫国土交通相は28日、沖縄県に代わって工事の設計変更を承認する代執行に踏み切った

 移設に反対する沖縄県は、一貫して対話による解決を求めてきた。だが国は、5年前の集中協議を最後に腰を据えた対話に応じていない。岸田政権は法に基づく対応を強調するばかりで、国と地方は対等とする地方自治の理念も揺るがし、沖縄県民の民意を軽視している

     (沖縄県名護市辺野古沖の大浦湾=2022年1月)


◆沖縄県知事は対話による解決を求めていた

 玉城デニー知事は2018年10月の就任時、「対話によって解決策を導く、民主主義の姿勢を求める」と国に要求。国は11月、県との集中協議に応じたが、11月末には安倍晋三首相(当時)が「米国との計画通り、移設作業を進めたい」と押し切り、辺野古新基地の建設予定海域で埋め立て工事を始めた。

 建設予定海域の軟弱地盤が判明すると、国は県に設計変更を申請し、それが拒否されると是正措置をとり、さらに代執行訴訟という手段を選んだ。自治体の事務を国が代行する代執行は地方自治の根幹に関わる。


◆高裁那覇支部も「国と県が対話を重ねることが望まれる」

 玉城氏は「憲法が定めた地方自治の本旨をないがしろにする」と反発したが、岸田文雄首相が聞く力を発揮することはなかった首相周辺は「対話をしたら何か変わるのか。法的なプロセスが進んでいるのだから」と開き直っている

 福岡高裁那覇支部は今月の判決で代執行を容認したが「国と県が相互理解に向け対話を重ね、抜本的解決が図られることが強く望まれている」とも付言した。沖縄国際大の石原昌家名誉教授(平和社会学)は「国に対話の姿勢は感じられず『問答無用』という姿勢で地方の声を無視している」と批判した。(佐藤裕介


【関連記事】「国策なら」基地でも処分場でも自由に造れる?…沖縄県敗訴の辺野古判決にちりばめられた「矛盾」
【関連記事】<社説>「代執行」判決 辺野古は「唯一」なのか
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●工期と工費は∞、N値はゼロ、いくらドブガネしても完成しない新基地のために、辺野古の大浦湾側の美ら海にも土砂をぶちまける大愚行、壮大な無駄

2024年01月14日 00時00分17秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督/最新作『沖縄、再び戦場 (いくさば) へ(仮)』製作応援のお願い (https://okinawakiroku.com/images/hero_pc_l.png)]


(20240111[])
琉球新報《政府は工事完了までの工期を「9年3カ月」としている。移設完了は12年後となる見込みだ。12年も返還を待たなければならず、その間は危険性が放置されるならば、県民にとって受け入れがたい不条理だ。しかも、在沖米軍高官は新基地完成後も普天間を使い続ける可能性を示唆している。2017年に、当時の稲田朋美防衛相も国会答弁で米側との返還条件が整わなければ、普天間の継続使用があり得ることを認めている。「辺野古唯一という言辞を掲げ、政府が固執する新基地建設の合理性はとっくに破綻している》。

 決して工事は完了しないし、決して普天間も返還されることはない。万が一、辺野古の新基地が完成したとしても、普天間は返還されない。何の「益」「得」もなく、大浦湾側も含めて辺野古は単なる破壊「損」だ。一体、「公益」とは何なのか? 東京新聞《民意に勝る公益があるというのか》。司法までもが、沖縄イジメ・沖縄差別に加担する姿はあまりに哀し過ぎる。
 これ以上、沖縄の皆さんにお願いするなどおこがましいが、「勝つ方法はあきらめないこと」(← 写真 【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/海上ヤードへの石材投入に向け、瀬嵩側の汚濁防止膜で作業が行われる。】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/a5e6e4b53bcd22fff5b81e0abc393d30))。

   『●N値がゼロ、工期と費用は「∞」…今日もドブガネし、
      ジャブジャブと大量の土砂を美ら海にぶちまけている
   『●最「低」裁の政治判断…新基地は決して完成しないし、決して普天間飛行場
      も返還されない。N値ゼロで、工期と費用は∞、血税を日々ドブガネ…
   『●非「地方創生」、「僕」(アベ様)が地方「僕」滅…
        沖縄の民意無視し、しかも再び八百長なその「手」で…
    「不服審査請求など論外だろう。そもそも行政不服審査法
     〈行政庁の処分その他公権力の行使にあたる行為に関する国民の
     不服申し立てについて規定する法律〉(大辞林)であり、一般国民の
     権利救済制度を使うこと自体がおかしい「個人」になりすまし
     救済を求め判断を仰ごうというのだからデタラメ過ぎる
     安倍政権は3年前にも辺野古移設で同様の禁じ手を使っている

   『●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙:
     「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」
   『●アベ様という「私人」の暴挙…平和の党と共に
      辺野古破壊が目的化し、「目的達成」のためには手段選ばず
   『●辺野古新基地建設: 国が寄って集って沖縄をイジメ、司法が沖縄イジメ
     にお墨付きを与える…野党議員は団結して立ち上がってくれないのか?
   『●地方自治を蔑ろにした沖縄イジメ、沖縄差別…それを助長する最「低」
      裁は司法判断を放棄し、政権に忖度した政治判断を乱発してばかり
   『●沖縄県は《「最高裁は…違反するとは認定していない」と…反論。…「明確
     な反対の民意こそ、公益として考慮すべきだ」と民意を前面に押し出す》
   『●目取真俊さん《無駄な時間と予算を費やしても…事件や事故が起きよう
     とも、政治家も官僚もだれも責任を取りはしない。本当に腐りきった国》
   『●目取真俊さん《沖縄に住む私たちが軍事基地に反対するのは、自分
     たちが被害を受けるだけでなく、加害の立場にも立たないためだ》
   『●玉城デニー沖縄県知事の素晴らしい「辺野古代執行訴訟 沖縄県知事
     の意見陳述」、それを一顧だにせず、即日結審する福岡高裁那覇支部…
     『●日本の腐敗した司法では、理はアベ様・スガッチ・キシダメ政権にある
       のか? 辺野古新基地代執行訴訟敗訴、《理は沖縄にある》はずなのに…

 とんでもない大愚行。壮大な無駄。とんでもないドブガネで、土砂を美ら海にぶちまける、正気ではない。「〝平和の党〟〝子育ての党〟…〝むじな〟ではなかったとしても、ボロボロの下駄にへばり付いた、泥の混じったどす黒い《下駄の雪》」党の指定席になり下がった国交相、万死に値する。何が、〝平和の党〟〝子育ての党〟か。そんなおカネがあるのなら、他に回せ。能登半島地震による震災復興に回せ。
 沖縄タイムスの【[社説]大浦湾埋め立て着工 海と自治を壊す愚行だ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1288639)によると、《濃紺の深い海は透明度が高く、晴れると遠い底がまるで目の前にあるように錯覚する世界有数の巨大サンゴ群落が広がり、約260もの絶滅危惧種を含む5300種以上の生物を育む-それが大浦湾だその海を埋め立てる愚行ともいえる工事が始まった。名護市辺野古の新基地建設を巡り、政府は大浦湾側の工事に着手した。10日正午過ぎ、2台のショベルカーから海へ石材が投下された。大浦湾側の埋め立ては、先月の福岡高裁那覇支部の判決を受け、斉藤鉄夫国土交通相が沖縄防衛局の設計変更申請の承認を代執行したことで可能になった。玉城デニー知事は埋め立てを承認していない自治体の権限を国が奪う前例のない強権」である。着工は当初12日に予定されていた。県は実施設計に基づく事前協議が終わるまで着手しないよう求めていたが、林芳正官房長官は「準備が整ったと前倒しの理由を述べ…》。

 日々土砂をぶちまけ、美ら海を破壊。いくらドブガネしても、工期と工費は∞。マヨネーズ状の地盤はN値ゼロ。新基地が完成するわけがない。
 琉球新報の【<社説>大浦湾埋め立て着手 政府の暴走、禍根を残す】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-2677743.html)。《政府は無謀な工事に踏み切った沖縄の民意を無視し、豊かな辺野古の海を傷つける問答無用の姿勢は到底許されるものではない。普天間飛行場の返還に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は軟弱地盤が存在する大浦湾側の埋め立て工事に着手した。12月の福岡高裁判決に基づき、玉城デニー知事に代わって斉藤鉄夫国土交通相が防衛局の設計変更申請を承認したのを受け、工事に踏み切った。沖縄の民意は新基地建設に反対であること、辺野古海域の生態系を破壊し、地域の住環境にも悪影響を及ぼすこと、軟弱地盤が存在し完成が見通せないことを挙げ、県民は工事をやめ、新基地建設計画を見直すよう求めてきた。それでも沖縄の声に背き、石材を海に投じた。政府の暴走は民主主義の否定であり、後世に深い禍根を残すことになる。岸田文雄内閣は沖縄の民意を足蹴(あしげ)にし、国策を強行した民主主義否定の内閣として歴史に刻まれよう。岸田首相は記者団に「準備が整ったため、工事に着手した一日も早い普天間飛行場の全面返還に向けて努力を続けていかなければならない」と述べた。政府は工事完了までの工期を「9年3カ月」としている。移設完了は12年後となる見込みだ。12年も返還を待たなければならず、その間は危険性が放置されるならば、県民にとって受け入れがたい不条理だ。しかも、在沖米軍高官は新基地完成後も普天間を使い続ける可能性を示唆している。2017年に、当時の稲田朋美防衛相も国会答弁で米側との返還条件が整わなければ、普天間の継続使用があり得ることを認めている。「辺野古唯一という言辞を掲げ、政府が固執する新基地建設の合理性はとっくに破綻している》。

 東京新聞の【<社説>辺野古工事再開 対話なき強行許されぬ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/301977?rct=editorial)。《高裁支部は知事が設計変更を承認しなければ、市街地にある米軍普天間飛行場(宜野湾市)の危険性が除去されず「社会公共の利益を侵害する」と指摘したが、民意に勝る公益があるというのか政府が知事の権限を奪えば、国と地方自治体を「対等」と位置付ける地方自治の理念が揺らぐ。高裁支部は「国と県が相互理解に向けて対話を重ね、抜本的解決の図られることが望まれる」と促したが、岸田文雄首相や関係閣僚は判決後に知事と会っておらず、司法判断を都合よく利用しているとしか言いようがない。 工期はこれから9年3カ月を見込む。米軍への施設引き渡しの調整にさらに3年を要し、普天間飛行場「移設」完了は早くても2030年代半ば以降だ。政府が繰り返し唱える「普天間飛行場の一日も早い全面返還」には程遠い。今後も工事の途中で新たな問題が生じ、政府が再び設計変更を余儀なくされれば、再び県との訴訟合戦になる可能性もある。長期間の工事の末、膨大な費用を投じて新基地を完成させても、地元住民の反対に包まれれば、米軍の安定的な駐留にはつながらない》。

 キシダメ首相らが嘯く…「世界一危険な普天間基地の固定化は許されない。1日も早い返還実現のため、辺野古の工事を進める」。繰り返しますが、決して工事は完了しないし、決して普天間も返還されることはない。万が一、辺野古の新基地が完成したとしても、普天間は返還されない。何の「益」「得」もなく、大浦湾側も含めて辺野古は単なる破壊「損」だ。
 目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/大浦湾に石材投入/普天間基地を固定化するために長期化される工事】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/0521ce7724f67c70df7385908b55cc19)。2024年1月10日《午後12時14分頃、台船上のショベルカーが動き出した。そして、12時16分にケーソンを仮置きする海上ヤード建設のため、最初の石材が大浦湾に投入された。昨日、今日と全国から大勢の報道関係者が訪れ、この様子を発信している。日本政府・防衛省が狙っているのは、報道に接して沖縄人が国のやることは止められない」「止められないなら取れるものを取った方がいいとあきらめ、無力感に陥って、わずかばかりの飴に群がることだ。岸田首相をはじめとする自民党・公明党の政治家は世界一危険な普天間基地の固定化は許されない。1日も早い返還実現のため、辺野古の工事を進めると決まり文句をくり返すだけだ。しかし、普天間基地返還のための努力は何もしない。辺野古新基地が完成し、米軍に引き渡すまで12年かかるというが、それまで何もしないつもりだろう。仮に12年で工事が終わらなければ、返還はさらに先延ばしされる。つまりは、辺野古新基地建設は最低でも12年は普天間基地を固定化するものであり、工事が終わらなければその先もずっと固定化するためにある。それによって米軍は何も困らないし、むしろそれを望んでいる。滑走路が短い辺野古新基地は、普天間基地の代替施設になり得ない。辺野古新基地が完成しないので、仕方がないから普天間基地を使い続けているのだ。米軍はそう言って、事故が起これば日本政府に責任を転嫁し、日本政府はまた、沖縄県が協力しなかったから工事が遅れた、と沖縄に責任を転嫁するだろう。こういう愚劣な茶番によって被害を被るのは沖縄人だ。1年にも満たない期間に、自衛隊、米軍、海保が搭乗員の全員もしくは大半が死亡する航空機事故を起こしている。政府がいう「南西領土防衛」をになう三つの組織が、このような大事故を起こす中で、沖縄の軍事的負担はさらに増加していく。いつ住民を巻き込む事故が起こってもおかしくない。2014年の8月から辺野古の海・大浦湾でカヌーを漕いで工事の様子を見てきたが、今日の節目に改めて感じるのは、この工事は12年ではとても終わらない、ということだ。そして、普天間基地を固定化するためにこそ工事は長期化される、ということだ。日本社会はこれから、少子化が進んで労働力不足が深刻化し、残業規制も厳しくなる。建設資材や燃料費も高騰し、工期は延び予算は増え続けるだろう。こんな工事に時間と予算を浪費するのは愚の骨頂である。沖縄や日本の若い世代には、こういう一部の政治家とゼネコンを儲けさせるための古い利権構造こそが、自分たちの将来を絶望的にしていることを考えてほしい》。

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