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●今月で《25年…国策に翻弄され続けた四半世紀》…米軍普天間飛行場は返還されず、一方、辺野古は破壊され続け、単なる破壊「損」

2021年04月10日 00時00分54秒 | Weblog

[※ 辺野古は破壊「損」 【米軍飛行場の移設先として工事が進む沖縄県名護市の海岸】(東京新聞 2020年4月3日)↑]


(20210321[])
沖縄タイムスの【社説[普天間返還合意25年] 無理筋の国策 転換図れ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/721177)。

 《日米両政府が米軍普天間飛行場の「5~7年以内」の返還に合意してから、来月で25年になる国策に翻弄(ほんろう)され続けた四半世紀だった。当初、基地内に代替施設を建設する予定だったが、さまざまな利害が入り乱れ、計画はころころ変わった。辺野古の豊かな海を埋め立て、軍港機能を備えた新基地を建設するという今の計画に変更されたのは、県や県民よりも米軍の意向を優先した結果である。軟弱地盤の存在が明らかになったことで、現行計画も大幅な変更を余儀なくされる。当初3500億円とされていた工費は9300億円に膨れ上がったさらに膨らむ可能性が高い。十分な説明もないまま、警備費が膨張し続け、土砂単価が跳ね上がり、入札を経ない契約変更によって工事費が増額された。返還時期も「2022年度またはその後」から30年代に大幅にずれ込んだ。あと15年かかる、という指摘もあるが、実際のところ返還のめどはまったく立っていない》。

   『●遺族の願いとはほど遠い現実…「沖縄に米軍基地が
       あるゆえに起こる。一日でも早い基地の撤去を…」
   『●辺野古破壊のために美ら海に土砂投入…
     その翌日も現地で抗議が続く中、アベ様はのんびりとゴルフを満喫
    《辺野古の問題の源流は1995年の少女乱暴事件にさかのぼる。
     大規模な県民大会など事件への抗議のうねりが沖縄の負担軽減に向けて
     日米を突き動かし、米軍普天間飛行場の返還合意につながった》

   『●《国はプライバシー侵害(リスト作成)を止めさせる
      憲法上の義務…閣議決定で隠蔽…内閣が吹っ飛ぶ大問題》
    《発端は1995年の少女乱暴事件だ。過重な基地負担ゆえの悪辣な
     犯罪に県民の怒りが頂点に達する。同年10月21日の県民大会には
     8万5000人(主催者発表)が参集した。事態を重く見た
     日米両政府は96年4月、普天間飛行場を5年から7年かけて
     全面返還することで合意し、当時の橋本龍太郎首相、
     モンデール駐日米国大使が共同記者会見で発表した》

   『●普天間返還…《県民の合意のない県内移設に固執し、
      住民を危険にさらしている日米両政府の責任は重い》
    《当時の橋本龍太郎首相とモンデール駐日米国大使が共同で記者会見し、
     普天間全面返還を発表したのは1996年4月12日だった。前年の
     95年に起きた米兵による少女乱暴事件で、県民の怒りのマグマが
     噴き出し、日米両政府は沖縄の基地返還に真剣に取り組まざるを
     得なくなっていた》

   『●《人権を軽々に扱っている…。合憲違憲が争われた
     戦後の重要な民事裁判の記録多数を全国の裁判所が既に廃棄処分》
   『●《沖縄が切り捨てられた日であり、名護市出身の女性が米軍属の男に
     殺害された日でもある。いまも沖縄にとって「屈辱の日」は続いている》
   『●《1995年9月4日…あれから25年…沖縄の「負担軽減」と
     いいながら、日本政府は事件が起こった沖縄島北部東海岸に新たな基地…》
    「2016年4月の米軍属女性暴行事件後、遺族の願いとはほど遠い現実
     ずっと続いている。さらに遡ると、1995年の少女乱暴事件から
     四半世紀が経過した。《辺野古の問題の源流》である。25年が経過し、
     美ら海に土砂をぶちまけ続けている愚かな政権。出来もしない新基地
     建設のためにドブガネし、1億歩譲って完成したとしても、普天間は
     返還されない。つまり、辺野古は単なる破壊「損」である。二度と
     原状回復することは不可能。豊かな生態系の破壊・抹殺は不可逆的だ。
     愚かな自公お維の議員や独裁政権。《なお是正されない不正義の横行
     が沖縄では。そして、いまや、沖縄イジメの張本人・元最低の官房長官
     が首相となり、大惨事アベ様政権という強化された独裁状態に。陰湿・
     悪質・強権化、沖縄でも例外なく。」

 N値がゼロ工期と費用は「∞」…今日もドブガネし、ジャブジャブと大量の土砂を美ら海にぶちまけている。愚かで、醜悪。あのアメリカ保守系シンクタンク(戦略国際問題研究所 (CSIS)) までが、軟弱地盤により、辺野古新基地完成は無理だと言っているそうです。
 新基地に関係なく、普天間は返還されることはない。いくらドブガネしても新基地は完成を見ることはない。踏んだり蹴ったりな辺野古。辺野古は単なる破壊「損」
 さらには《人柱》というヒトデナシな行為までも行う元・最低の官房長官=現首相ら ――― 《沖縄戦の激戦地、本島南部の土砂を辺野古の埋め立てに利用するという計画も明らかになった》《県民感情への配慮を欠いたおぞましい計画が、沖縄に寄り添う」と語る菅義偉首相の下で進められているのである。政治の堕落と言うしかない》。

   『●《玉城知事が対話を求めた直後にこれを拒否…》アベ様には
       《(他者の痛みに寄り添う)沖縄のチムグクル》は届かず
   『●《思いやり予算日本要請…必死に米軍を引き留めつつ、沖縄に負担を
     押し付け続ける日本政府の手法はかつての植民地主義をほうふつさせる》
   『●《埋め立てに使う土砂を、沖縄戦の激戦地だった沖縄本島南部から
      採取することが新たに盛り込まれた…「戦没者に対する冒とくです」》
   『●《戦争で亡くなった人の血や肉が染みこんだ土や石を、新たな軍事基地
      建設に使用するのは人間のやることじゃない》…《人柱》でいいのか?
   『●《1995年9月4日…あれから25年…沖縄の「負担軽減」といい
     ながら、日本政府は事件が起こった沖縄島北部東海岸に新たな基地…》
   『●沖縄イジメ、辺野古は破壊「損」の張本人が元最低の官房長官。
     そして今、さらなるデタラメ・ヒトデナシをやろうとしているオジサン
   『●(琉球新報社説)《「ウチナーンチュ(沖縄人)だって人間じゃ
     ないのか」。コザ騒動の現場で人々が叫んだ言葉は今も変わらない》
   『●《陸上自衛隊と米海兵隊が、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブに、
          陸自の離島防衛部隊「水陸機動団」を常駐させる…極秘合意》
   『●<金口木舌>《「私たちはウサギやヤギと同じだった」…人々の
     怒りは、半世紀前に米軍車を取り囲んだウチナーンチュの叫びと地続きだ》
   『●《沖縄県民の反対を無視して建設が進む辺野古沖の新基地を、米軍と
     自衛隊が共用する…極秘合意》、その行きつく先は《標的の島》……
   『●《人柱》…《「助けてぃくみそーれー!」…この言葉が1945年、
     島中の至る所で地中に滲み込むほどに叫ばれていた》(三上智恵さん)

 琉球新報の続報【廃棄の危機だった普天間跡地の未来模型、沖国大へ「考えるきっかけに」】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1287169.html)によると、《1995年に普天間高校の生徒が制作し、廃棄の危機に直面していた米軍普天間飛行場跡地利用の大型模型を巡り、沖縄国際大学経済学部の友知政樹教授が引き取りを申し出た。15日、保管されていた那覇市の首里高校を学生らと訪れ、同大へ運んだ。模型は今後、沖国大5号館のロビーに設置される。  3日付の本紙報道で模型が行き場を失っていることを知った友知教授は「普天間飛行場に隣接する沖国大に置くべきだと思った。学生...」》。

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/721177

社説[普天間返還合意25年] 無理筋の国策 転換図れ
2021年3月14日 08:01

 日米両政府が米軍普天間飛行場の「5~7年以内」の返還に合意してから、来月で25年になる

 国策に翻弄(ほんろう)され続けた四半世紀だった。

 当初、基地内に代替施設を建設する予定だったが、さまざまな利害が入り乱れ、計画はころころ変わった。

 辺野古の豊かな海を埋め立て、軍港機能を備えた新基地を建設するという今の計画に変更されたのは、県や県民よりも米軍の意向を優先した結果である。

 軟弱地盤の存在が明らかになったことで、現行計画も大幅な変更を余儀なくされる。

 当初3500億円とされていた工費は9300億円に膨れ上がったさらに膨らむ可能性が高い

 十分な説明もないまま、警備費が膨張し続け、土砂単価が跳ね上がり、入札を経ない契約変更によって工事費が増額された。

 返還時期も「2022年度またはその後」から30年代に大幅にずれ込んだ。あと15年かかる、という指摘もあるが、実際のところ返還のめどはまったく立っていない

 それなのに政府は、いまだに「一日も早い危険性の除去」と、実質の伴わない空念仏を繰り返している

 沖縄戦の激戦地、本島南部の土砂を辺野古の埋め立てに利用するという計画も明らかになった

 県民感情への配慮を欠いたおぞましい計画が、沖縄に寄り添う」と語る菅義偉首相の下で進められているのである。政治の堕落と言うしかない。

■    ■

 辺野古新基地を含む沖縄の基地問題は今、大きな曲がり角に差し掛かっている。

 バイデン米大統領は外交方針演説で、世界各国に展開する米軍の配置態勢の見直しに着手すると表明した。

 中国やロシアに対抗するため、日本、韓国、オーストラリアなど同盟国との連携を強めていく考えだ。

 米インド太平洋軍は沖縄、台湾、フィリピンを結ぶ「第1列島線」に射程500キロ以上の地上配備型ミサイル網を築く計画を明らかにした。

 負担軽減に逆行する動きが表面化しつつあるが、その一方、来年は復帰50年の節目の年に当たり、負担軽減の内実が問われる年でもある。

 今年の衆院選に続いて来年秋には、県知事選も実施される。

 辺野古の行く末が、今年から来年にかけて表面化する政治動向に大きく左右されるのは確実だ。

■    ■

 玉城デニー知事は政府に「対話」を求める一方、「当面は米軍専用施設の50%以下を目指す」ことを明らかにしている。

 「対話」を求める姿勢は支持するとしても、今、必要なのは、具体的に何をどうしたいのか、が伝わるような明確なメッセージである。

 もっと具体的でインパクトのある主張をぶつけなければ、沖縄の基地問題を全国の問題として焦点化するのは難しい

 政策転換を促す機会はこの時期をおいてほかにない、との覚悟と決意が必要だ。
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●《1995年9月4日…あれから25年…沖縄の「負担軽減」といいながら、日本政府は事件が起こった沖縄島北部東海岸に新たな基地…》

2020年11月12日 00時00分50秒 | Weblog

[※ 辺野古は破壊「損」 【米軍飛行場の移設先として工事が進む沖縄県名護市の海岸】(東京新聞 2020年4月3日)↑]



琉球新報の【<社説>県民大会から25年 不条理の放置を許さない】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1211138.html)。

 《米兵による少女乱暴事件に抗議する県民総決起大会が開かれて、きょうで25年となった。8万5千人の県民が参加した戦後沖縄の中でも歴史的大会の一つである。その原点をあらためて見詰め、今も続く米軍駐留の矛盾をただす機会としたい。3人の米兵が1人の少女の人権を蹂躙(じゅうりん)する。戦後50年の節目の年に発生した、この事件は個人の尊厳や幸福追求権などを保障した日本国憲法の下にあっても、法の支配が全うされない沖縄の矛盾をあらわにした》。

 琉球新報の記事【10・21県民大会から25年 命脅かされ続けている 当時登壇した玉寄哲永さん 続く基地重圧 苦しみ今も】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1211163.html)によると、《1995年10月、米兵3人による少女乱暴事件に抗議するため8万5千人(主催者発表)が集まった県民大会から、21日で25年がたった。事件は県民の人権が侵害される状況や沖縄の過重な基地負担を浮き彫りにしたが、四半世紀たってなお米軍絡みの事件事故は後を絶たない。当時、県子ども会育成連絡協議会会長として登壇した玉寄哲永さん(86)=那覇市=は「21世紀に向けて基地の固定化はあってはならないと訴えたが、状況は変わっていない」と話す》。

   『●遺族の願いとはほど遠い現実…「沖縄に米軍基地が
       あるゆえに起こる。一日でも早い基地の撤去を…」
    《<社説>米軍属事件半年 小手先の策では防げない
     …恩納村の雑木林で若い女性が無残な姿で見つかった
     米軍属女性暴行殺人事件で、元米海兵隊員の軍属…被告が
     逮捕されてから半年が過ぎた。半年で何かが変わったのだろうか。
     事件は沖縄の人々に大きな衝撃と怒りを与え、そして自責の念を生んだ。
     若い女性の命を守れなかったつらさと、1995年の
     少女乱暴事件以降も繰り返される米軍関係者による事件を防げなかった
     ことへの悔いだ。6月19日の県民大会には主催者発表で
     約6万5千人が集まり、海兵隊の撤退や、米軍関係者に特権的地位を
     与える日米地位協定の抜本的改定を要求した》

   『●辺野古破壊のために美ら海に土砂投入…
     その翌日も現地で抗議が続く中、アベ様はのんびりとゴルフを満喫
    《辺野古の問題の源流は1995年の少女乱暴事件にさかのぼる。
     大規模な県民大会など事件への抗議のうねりが沖縄の負担軽減に向けて
     日米を突き動かし、米軍普天間飛行場の返還合意につながった》

   『●《国はプライバシー侵害(リスト作成)を止めさせる
      憲法上の義務…閣議決定で隠蔽…内閣が吹っ飛ぶ大問題》
    《発端は1995年の少女乱暴事件だ。過重な基地負担ゆえの悪辣な
     犯罪に県民の怒りが頂点に達する。同年10月21日の県民大会には
     8万5000人(主催者発表)が参集した。事態を重く見た
     日米両政府は96年4月、普天間飛行場を5年から7年かけて
     全面返還することで合意し、当時の橋本龍太郎首相、
     モンデール駐日米国大使が共同記者会見で発表した》

   『●普天間返還…《県民の合意のない県内移設に固執し、
      住民を危険にさらしている日米両政府の責任は重い》
    《当時の橋本龍太郎首相とモンデール駐日米国大使が共同で記者会見し、
     普天間全面返還を発表したのは1996年4月12日だった。前年の
     95年に起きた米兵による少女乱暴事件で、県民の怒りのマグマが
     噴き出し、日米両政府は沖縄の基地返還に真剣に取り組まざるを
     得なくなっていた》

   『●《人権を軽々に扱っている…。合憲違憲が争われた
     戦後の重要な民事裁判の記録多数を全国の裁判所が既に廃棄処分》
    《米軍用地への土地提供を拒む地主の代理で署名を求められた知事が
     拒否したため、国が提訴した。1995年12月、
     当時の大田昌秀知事が代理署名を拒否した背景には同年9月に
     起きた米兵による少女乱暴事件があった》

   『●《沖縄が切り捨てられた日であり、名護市出身の女性が米軍属の男に
     殺害された日でもある。いまも沖縄にとって「屈辱の日」は続いている》

 2016年4月の米軍属女性暴行事件後、遺族の願いとはほど遠い現実がずっと続いている。さらに遡ると、1995年の少女乱暴事件から四半世紀が経過した。《辺野古の問題の源流》である。25年が経過し、美ら海に土砂をぶちまけ続けている愚かな政権。出来もしない新基地建設のためにドブガネし、1億歩譲って完成したとしても、普天間は返還されない。つまり、辺野古は単なる破壊「損」である。二度と原状回復することは不可能。豊かな生態系の破壊・抹殺は不可逆的だ。愚かな自公お維の議員や独裁政権。《なお是正されない不正義の横行》が沖縄では。そして、いまや、沖縄イジメの張本人・元最低の官房長官が首相となり、大惨事アベ様政権という強化された独裁状態に。陰湿・悪質・強権化、沖縄でも例外なく。

 目取真俊さんブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/10・21県民大会から25年。辺野古ゲート前での座り込みが続く。】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/543bd52a76ab85f412d68d050afd466d)によると、《1995年9月4日に発生した3人の米兵によるレイプ事件のあと、10月21日に宜野湾市海浜公園で8万人余を集めて県民大会が開かれた。あれから25年が経った。沖縄の「負担軽減」といいながら、日本政府は事件が起こった沖縄島北部東海岸に新たな基地を建設中だ。事件の被害者とその家族は、今の沖縄の状況をどのように見ているだろうか。この25年間、そのことを考えながら自分なりに基地問題に取り組んできた。しかし、新基地建設を止めきれないまま、ここまで工事が進んでしまった。ゲート前に座り込んでいる沖縄人の中には、25年前の県民大会に参加した人も多かっただろう。今日は海上行動がなかったので、何もしないではいられない気持ちで、ゲート前の抗議行動に参加した》。

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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1211138.html

<社説>県民大会から25年 不条理の放置を許さない
2020年10月21日 06:01

 米兵による少女乱暴事件に抗議する県民総決起大会が開かれて、きょうで25年となった。8万5千人の県民が参加した戦後沖縄の中でも歴史的大会の一つである。その原点をあらためて見詰め、今も続く米軍駐留の矛盾をただす機会としたい。

 3人の米兵が1人の少女の人権を蹂躙(じゅうりん)する。戦後50年の節目の年に発生した、この事件は個人の尊厳や幸福追求権などを保障した日本国憲法の下にあっても、法の支配が全うされない沖縄の矛盾をあらわにした。

 警察が容疑者の身柄を確保できず、適正な捜査もままならない国内法が及ばず、特権に守られた米軍駐留の矛盾に対する怒りや不安、恐怖を増幅した。1995年の県民大会は、そうした矛盾への県民のわだかまりが凝縮した。日米軍事同盟が、日本国民であるはずの沖縄の人々の安全や基本的人権を侵害している不条理を訴えたのである。

 大会は日米両政府に(1)米軍人の綱紀粛正と米軍人、軍属の犯罪の根絶(2)被害者に対する謝罪と完全補償(3)日米地位協定の早急な見直し(4)基地の整理・縮小を促進―の4項目を決議した。

 しかし25年前の県民大会の決議は今も実現していない

 日本への施政権返還後に発生した米軍関係者の犯罪は昨年末までに県警が摘発しただけでも6029件に上る。うち580件が殺人や性的暴行、強盗などの凶悪犯だ。米軍人、軍属の犯罪はいまだに根絶には至っていない。最近の事件でも2016年に元海兵隊員で米軍属の男が女性を殺害昨年4月には海兵隊所属の海軍兵が女性を殺害した

 こうした米軍関係者の犯罪は起訴に至らなければ、容疑者の身柄を米側は日本の警察に引き渡さなくてもいい。そう定めるのが地位協定だ。少女乱暴事件後の日米合同委員会では地位協定の「運用改善」が合意されたが、「改善」は法的拘束力がない字句修正に終始したと言うほかない。

 身柄の引き渡しに関して「殺人、強姦(ごうかん)(強制性交)という凶悪な犯罪に限定し「好意的考慮を払う」などとする。強盗や放火など凶悪犯全般ではない。米軍の裁量権が維持され、特権は保持したままだ

 米軍基地の整理縮小どころか伊江島を含む本島北部の基地機能は強化されている。国土面積の0・6%の沖縄に全国の米軍専用施設面積の70%が集中する。

 県民大会から約6カ月後の96年4月、日米両政府は普天間飛行場の返還を発表した。しかし合意から24年たった今も返還は実現しておらず、代替施設とする名護市辺野古の新基地建設工事の強行が続く

 各種選挙や県民投票で新基地への反対の民意を何度示しても政府は一顧だにしない無理を通して道理を引っ込める25年ではなかったか。県民大会の原点に立ち返り、なお是正されない不正義の横行を食い止めなくてはならない
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●「沖縄の施政権を日本から分断した4・28」から66年、米軍属女性暴行殺人から2年…何が変わった?

2018年05月02日 00時00分55秒 | Weblog


琉球新報のコラム【<金口木舌>戦場と日常の境目】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-706997.html)。
沖縄タイムスの赤嶺由紀子さんのコラム【[大弦小弦]鎌倉市の高校生から手紙が届いた。以前、修学旅行で沖縄を…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/242696)。

 《▼戦場につながる米軍基地のそばで暮らす意味を、今後も問わねばならない。沖縄の施政権を日本から分断した4・28」からもうすぐ66年。元海兵隊員によって若い女性の命が奪われた日から2年となる。》。
 《▼「ここに落ちたのかと呆然(ぼうぜん)としたと同時に基地が近くにある恐怖を身にしみて感じた」。米軍ヘリの窓が落下した普天間第二小に立ち寄った感想だ。現場に行くことの意味も分かったとも》。

   『●沖縄の「屈辱の日」を祝う神経
   『●いい加減に学ぼう: 「白紙委任状をもらった」と
      アベ様に勘違いさせるようなことをやってはいけない
    《4月28日の日米首脳会談で、安倍首相は米軍普天間飛行場の
     辺野古移設を約束してきた。当然、沖縄の反発はすさまじい。
     もともと28日は沖縄にとって特別な日だ。サンフランシスコ講和条約で
     本土から切り離され、米施政権下に置かれた「屈辱の日」と呼ばれている。
     県庁前や辺野古周辺では大規模な抗議活動が行われた。
     そんな日に沖縄を売ってきたのだからヒドイものだが、
     この政権の大ボラ政治は沖縄に限らず、アチコチで行き詰まっている》

 沖縄の「屈辱の日」「4・28」、そして、遺族の願いとはほど遠い現実が見せつけられる、米軍属女性暴行殺人から2年。

   『●「どうぞ米軍は撤退してください」:散々「思いやら」されて、
                   そしてまたしても「肝苦(ちむぐり)さ」…
   『●「落とした魂(マブイ)」を探しに、なんて悲し過ぎる
         …「選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ」
    「散々に、「思いやら」されて、その挙句、またしても「肝苦(ちむぐり)さ」…
     「どうぞ番犬様は撤退してください」
     「われわれはカネを出さない。どうぞ米軍は撤退してください」
      「落とした魂(マブイ)を探しに、なんて悲し過ぎる…
     「選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ」。それしかありません。
     《基地撤去こそが最も有効な再発防止策》」

   『●「捨て石」: 「安倍晋三さん。日本本土にお住まいのみなさん…
                      「第二の加害者」は、あなたたちです。」
    《翁長雄志知事は平和宣言で、米軍属が逮捕された女性暴行殺害事件に
     言及し、日米地位協定の抜本的な改定を要求した。恒久平和を誓う
     宣言で協定改定を求めるのは異例》

   『●遺族の願いとはほど遠く、より悪くなる一方の沖縄の現実…
                《再び事件を起こさせない社会》にはほど遠い
    《再び事件を起こさせない社会に一歩でも近づけただろうか。
     元海兵隊員で米軍属による女性暴行殺害事件から1年。
     割り切れない思いが募る》。
    《事件から1年。父親は今も娘を思い、手を合わせ供養する毎日。
     娘には「痛く苦しい思いをさせてしまったね」「でも今は安らかに眠ってね」
     と伝えたいと記した。》

 そして、「本土」が理解しない異常な現実。さらに、重い現実…《戦場につながる米軍基地のそばで暮らす意味を、今後も問わねばならない》。

   『●「本土」のデマ・ヘイトなオトナ達…
     《子どもたちの日常にある「異常」を放置しているのはだれなのか?》
    《事実かどうかは二の次弱い立場の者をに仕立てて暴言を吐く
     基地に反対する沖縄の人たちを一方的にたたき、留飲を下げる
       基地問題でヘイトスピーチ(憎悪表現)まがいの言説があからさまに
     表面化したのは13年1月。全市町村長らがオスプレイ配備の撤回などを
     求め、東京・銀座でデモ行進した。沿道から浴びせられたのは
     「売国奴」「中国のスパイ」などの罵声だった

   『●「米軍機接近による児童の避難は…39日間に合計242回」、
                  「最も多い日は一日に29回」…異常な現実

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-706997.html

<金口木舌>戦場と日常の境目
2018年4月25日 06:00
米軍属女性暴行殺人 ベトナム戦争 海兵隊 米軍基地 屈辱の日

 ベトナム戦争を描いたスタンリー・キューブリック監督の「フルメタル・ジャケット」に、米海兵隊の新兵をしごくハートマン軍曹が登場する。無垢(むく)な青年を、躊躇(ちゅうちょ)することなく敵を撃つ兵士に仕立てる

▼鬼軍曹の繰り出す叱声(しっせい)と罵倒は下品で、詳しく紹介することはできない。一端を記せば、彼は新兵を「ウジ虫」と呼び、訓練では「俺たちの商売は殺しだ、殺しだ」と連呼した。この環境で正気を保つことは難しい

▼軍曹を演じた俳優R・リー・アーメイさんが15日に亡くなったと共同通信が伝えた。彼は実際に海兵隊員だった。新兵の教育に当たり、ベトナム戦争に派遣された。沖縄にも駐留した経験がある

▼本人のホームページやインタビュー記事によると、11年間の軍歴のうち2度、沖縄で勤務している。負傷し退役した後、沖縄でパブを営んだという。彼の目に、沖縄の風景や人々はどう映ったか

▼映画の中で軍曹は「戦場で生き残りたいと思うなら、殺りく本能を研ぎすますことだ」と新兵に迫る。そのように育てられた兵士が戦場の狂気と日常の境目を見失ったとき何が起きるか。私たちは体験済みだ

戦場につながる米軍基地のそばで暮らす意味を、今後も問わねばならない。沖縄の施政権を日本から分断した4・28」からもうすぐ66年。元海兵隊員によって若い女性の命が奪われた日から2年となる。
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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/242696

[大弦小弦]鎌倉市の高校生から手紙が届いた。以前、修学旅行で沖縄を…
2018年4月25日 07:21 赤嶺由紀子

 鎌倉市の高校生から手紙が届いた。以前、修学旅行で沖縄を訪れた際、弊社で受け入れた記者体験プログラムに参加した縁で。読谷村での取材帰り、中部地域の米軍基地周辺も案内した

▼嘉手納、北谷、宜野湾とフェンス沿いに基地がいや応なく目に飛び込んでくる。沖縄好きの両親と一緒に家族旅行で何度も沖縄を訪れているという彼だが、これほど基地が多かったかと驚いていた

▼「ここに落ちたのかと呆然(ぼうぜん)としたと同時に基地が近くにある恐怖を身にしみて感じた」。米軍ヘリの窓が落下した普天間第二小に立ち寄った感想だ。現場に行くことの意味も分かったとも

▼車中のおしゃべりで、集中する基地をどう思うかと問うと、うつむき加減で即答はなかった。だが、手紙には「現場をみて重大な問題と思った」「もっと勉強して自分の意見を持ちたい」と思いがつづられていた。頼もしくもありうれしくもあった

▼名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前では新基地建設に反対する「連続6日間行動」が始まった。資材搬入を止めようと、暑い日も雨の日も行動は続いてきた。現場に身を置けばその思いを共有できる

▼先述の彼の将来の夢は外交官。多くの人と話すことが記者の仕事と同じだと言い、基地問題の解決にもつなげるようにしたいと。現場が教えてくれることは多い。(赤嶺由紀子
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●「辺野古が唯一の解決策」という呪文を唱えることしか能の無いアベ様ら…消えた「辺野古」の「へ」の字?

2017年02月23日 00時00分32秒 | Weblog


日刊ゲンダイの記事【安倍政権が米国誘導 日米共同声明「辺野古が唯一」の実態】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/199446)。

 《ただ、大メディアの報道を見ると、米国がさも「辺野古」を望んでいるかのように思うが、実態は怪しい》。

   『普天間移転「空想のような見通し」の結論
       《いい正月になる》仲井真弘多氏もアベ様らも猿芝居をしていた


 《辺野古への移設が唯一の解決策》という呪文しか唱えない、アベ様や最低の官房長官沖縄負担軽減担当相のスガ殿。で、その結果、現場では何が起きているか? 高江での無惨な「穴」(しかも、手抜きな突貫工事)に続き、美しき海に大量のコンクリートブロックを不法投棄し、辺野古破壊を再開。選挙でいくら沖縄の人々が辺野古破壊反対の判断しても、最「低」裁を頂点とした司法は「政治判断」を繰り返すばかり。
 普天間の運用停止について、「アベ様らは《まともに対米交渉をしたこともな、《政府自らの責任を棚に上げ》し、《実現できないのは辺野古新基地建設に反対している知事のせいだと責任を転嫁》しているのです」。さて、米国側は《▽マティス 普天間の移設先の施設を整備する努力を続けることに合意いたしました。これは現在の海兵隊の普天間飛行場をアメリカが日本に返還する唯一の解決策であります》とあり、そこには、辺野古の「へ」の字もない。《安倍政権のままでは沖縄県民は永遠に報われない》、日刊ゲンダイの記事の言う通り。

 一方、それにしても以下はあまりに酷い。
 目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/こういう連中のために新たな基地を造ってやるのか。】(http://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/4bc5f3d6a45d81bd287b2097dd12b492)には、《昨年4月に名護市出身の女性を殺害した元海兵隊員の米軍属が、被害者の女性に責任転嫁する見解を示している。15日は朝っぱらから怒りと不快感を駆り立てる記事を目にして辺野古に向かった》…とある。

 琉球新報の【米軍属暴行殺人 「彼女が悪かった」被告、弁護士に話す】(http://ryukyushimpo.jp/news/entry-444823.html)によると、《米軍属女性暴行殺人事件で殺人や強姦(ごうかん)致死などの罪で起訴されている元米海兵隊員の…被告(33)が犯行について「(事件が起きたあの場所に)あの時居合わせた彼女(被害女性)が悪かった」との認識を示していることが14日、分かった。13日付の米軍準機関紙「星条旗」が被告の弁護人を務める高江洲歳満弁護士を通じて同被告の見解を報じた。被害女性への責任転嫁とも受け止められる認識に、女性団体などは反発を強めている》…そうだ。

   『●「どうぞ米軍は撤退してください」:散々「思いやら」されて、
                   そしてまたしても「肝苦(ちむぐり)さ」…
   『●「落とした魂(マブイ)」を探しに、なんて悲し過ぎる…
             「選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ」
   『●遺族の願いとはほど遠い現実…
     「沖縄に米軍基地があるゆえに起こる。一日でも早い基地の撤去を…」

 稲嶺進さんは「我々は、また命を救う“風かたか”になれなかった」と仰ったそうです…しかし、これでは、《風かたか》になりようもない。普天間に巣食う番犬様には、本国にお引き取り頂く、それが「唯一の解決策」。

   『●映画タイトルは、稲嶺進さんが「我々は、
      また命を救う《風かたか》になれなかった」という嘆きの言葉」から
    《三上智恵監督の新作映画『標的の島 風かたか』の試写に行ってきました。
     前作の『戦場ぬ止み』から2年近く。その2年の沖縄の状況が、
     あますことなく描かれた映画》。
    「《稲嶺進・名護市長が口にした「我々は、また命を救う風かたか
     なれなかったという嘆きの言葉から》映画のタイトルは採られたそうだ。
     《沖縄のことばで「風よけ」のこと》だそうです。
      番犬様には何も言えないアベ様ら。一方で、番犬様にシッポを
      振るために沖縄でやっていることは、「沖縄イジメ」そのもの」

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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/199446

安倍政権が米国誘導 日米共同声明「辺野古が唯一」の実態
2017年2月14日

     (マティス米国防長官は「辺野古」とは言っていない(C)AP)

 沖縄の米軍普天間基地の移設について、日米首脳会談の共同声明に「辺野古が唯一」と盛り込まれた。先に来日したマティス国防長官と稲田防衛相との会談で確認されたものが、そのまま共同声明となったわけだ。

 ただ、大メディアの報道を見ると、米国がさも「辺野古」を望んでいるかのように思うが実態は怪しい。というのも、4日の共同記者会見での稲田防衛相とマティス国防長官の言葉遣いが微妙に違うのだ。

   ▽稲田 私から、普天間飛行場の一日も早い移設と返還を実現する必要が
         ある旨お伝えし、マティス長官とは辺野古への移設が
         唯一の解決策であり、引き続き協力することで一致いたしました。

   ▽マティス 普天間の移設先の施設を整備する努力を続けることに
           合意いたしました。これは現在の海兵隊の普天間飛行場を
           アメリカが日本に返還する唯一の解決策であります。

 2人とも「唯一」とは言っているものの、マティスは「辺野古」の「へ」の字も言っていない

 沖縄の民意は「辺野古の新基地建設に反対」で変わらず、米国は沖縄で反対運動が続いていることを知っている。普天間基地返還の日米合意を主導したジョセフ・ナイ元国防次官補ですら、かつて琉球新報の取材に「沖縄の人々の支持が得られないなら、米政府はおそらく再検討しなければならないだろう」と言い、アーミテージ元国務副長官も「日本政府が別のアイデアを持ってくれば私たちは耳を傾ける」と発言していた。辺野古にこだわっているのは、米国ではなくむしろ日本政府なのだ

 シンクタンク「新外交イニシアティブ(ND)」の猿田佐世事務局長は言う。

   「日本政府はトランプ氏に従来の日米外交の踏襲を訴え続け、
    抱きつき心中のごとく、世界が批判する入国禁止令にもノーコメントを貫き
    既存の日米安保体制にトランプ氏を引き戻しました。本来は、新しい外交の
    余地が生まれていたのですから、例えば、トランプ氏に、
    『メーク・アメリカ・グレート・アゲイン』には沖縄の新基地は必要ないなど、
    新たな交渉をすべきだったのですが……」

 安倍政権のままでは沖縄県民は永遠に報われない
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●映画タイトルは、稲嶺進さんが「我々は、また命を救う《風かたか》になれなかった」という嘆きの言葉」から

2017年01月27日 00時00分03秒 | Weblog


『憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。/マガジン9』(http://www.magazine9.jp/)の西村リユ氏によるコラム【今週の「マガジン9」vol.584/「標的の島」に暮らすのは誰か】(http://www.magazine9.jp/tips/thisweek/31913/)。

 《三上智恵監督の新作映画『標的の島 風かたか』の試写に行ってきました。前作の『戦場ぬ止み』から2年近く。その2年の沖縄の状況が、あますことなく描かれた映画》。

   『●「どうぞ米軍は撤退してください」:散々「思いやら」されて、
                   そしてまたしても「肝苦(ちむぐり)さ」…
   『●「落とした魂(マブイ)」を探しに、なんて悲し過ぎる…
             「選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ」
   『●遺族の願いとはほど遠い現実…
     「沖縄に米軍基地があるゆえに起こる。一日でも早い基地の撤去を…」

 《稲嶺進・名護市長が口にした我々は、また命を救う風かたかになれなかったという嘆きの言葉から》映画のタイトルは採られたそうだ。《沖縄のことばで「風よけ」のこと》だそうです。
 番犬様には何も言えないアベ様ら。一方で、番犬様にシッポを振るために沖縄でやっていることは、「沖縄イジメ」そのもの。

   『●斎藤貴男さん「人権を否定することに喜びを感じている
          変質者集団」…「人権の砦」のはずが最「低」裁…
   『●アベ様の頭上は、なぜ「空飛ぶ棺桶」 
       「ウイドーメーカー」の飛行ルートに入っていないのか?
   『●沖縄基地負担軽減の実相=「オスプレイがヘリパッドを
               利用することを念頭」にした基地の固定化
   『●最「低」裁による辺野古破壊訴訟のデタラメ: 
      「国と地方は対等という地方自治の精神を踏みにじる判断」
   『●沖縄イジメ: アベ様…「大学時代の恩師は
      二つのムチ(無知、無恥)を挙げ「彼は歴史を知らない」」
   『●「沖縄戦20万余の犠牲者、焼き場に立つ長崎の少年」や
              アジアでの慰霊につなげる意思が感じられない…
   『●歴史学者らの公開質問状に、「侵略の定義は 
       国際的にも定まっていない」というアベ様はどう応えるのか?
   『●柴田鉄治さん「キナ臭さが一段と増した年」、
      マスコミから失われる「ジャーナリズムの義務」…な1年
   『●「菅官房長官は徹底抗戦の姿勢を崩さない翁長知事を
         念頭に、「わが国は法治国家だ」と牽制」だって!?

   『●新作『標的の島~風かたか~』の監督・三上智恵さん、
          「あなたが穴をあけた森はもう元には戻らない」!

 一方、同じくマガ9のコラム【三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日記/第63回 自衛隊配備を問う! 宮古島の市長選挙】(http://www.magazine9.jp/article/mikami/31911/)によると、《今週末、日本の南の端っこの小さな島で、とてつもなく大切な選挙があるのだが、その重大さに気付いている人がどれだけこの国にいるのだろうか…2年前、唐突に防衛省が宮古島石垣島にそれぞれ800人、600人規模の自衛隊ミサイル部隊を配置すると発表してから、二つの島は揺れに揺れてきた。…新作映画『標的の島~風かたか~』は辺野古と高江の続報が半分で、あと半分は宮古島と石垣島の話なのだが、その宮古編の主人公は「てぃだぬふぁ 島の子の平和なみらいをつくる会」のお母さんたちだ。彼女たちは小さな子を抱えながら必死に自衛隊配備反対を訴えて活動をしてきたのだが、市長選挙の混迷を見るに見かねて、落選覚悟で市長選に打って出ようかという猛者の発言も飛び出したほど、この市長選挙を重視していた。しかし自衛隊断固反対の候補が出たため、これを歓迎。それならば、自衛隊反対の議員が圧倒的に少ない市議会から新しい市長を支えるべく、同日行われる補欠選挙への立候補を決めたのだった》。
 沖縄戦の悲劇を無視し、自衛隊配備で「住民分断。アベ様らのやることときたら、呆れるばかりだ。

   『●中学生を「青田買い」する自衛隊: 
     「体験入隊や防衛・防災講話」という「総合的な学習の時間」も
   『●自衛隊配備で「住民分断」: 
     「自衛隊の配備計画…いずれの島でも人々は分断されている」
    「東京新聞の半田滋さんによるコラム【【私説・論説室から】
     島を分断する自衛隊配備】…。《「賛成派が新たな職を得て
     優遇される一方、反対した人は干され、島を出ている」という。
     …自衛隊の配備計画は与那国に続き、奄美大島、宮古島、
     石垣島でも急速に進む。いずれの島でも人々は分断されている》」

   『●「しかし、沖縄にはいまだ“戦後”は 
     一度たりとも訪れていない」…安倍昭恵氏には理解できたのだろうか?
   『●現在進行形の「身代わり」: 「反省と不戦の誓いを…
             沖縄を二度と、身代わりにしてはならない」

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http://www.magazine9.jp/tips/thisweek/31913/

今週の「マガジン9」
vol.584
「標的の島」に暮らすのは誰か

 三上智恵監督の新作映画『標的の島 風かたか』の試写に行ってきました。前作の『戦場ぬ止み』から2年近く。その2年の沖縄の状況が、あますことなく描かれた映画でした。

 タイトルの「風かたか」とは、三上さんも以前にコラムで書かれていますが、沖縄のことばで「風よけ」のこと。2016年6月、元米軍属による女性暴行殺人事件が起こった後、被害者を追悼する県民大会で稲嶺進・名護市長が口にした我々は、また命を救う風かたかになれなかったという嘆きの言葉から取られています。

 もちろん、この事件だけではありません。前作でも描かれた辺野古高江での新基地建設反対の闘い、宮古八重山先島諸島で新たに進む「軍事要塞化、そしてかつての沖縄戦の凄惨な記憶…。そこに描き出されるのは、「本土」によって幾度となく踏みにじられ、犠牲にされてきた沖縄の姿です。「風かたか」になれなかったのは(むしろ、ときに風を起こすほうに荷担さえしてきたのは「本土」に暮らす私たちでもあるのだと、改めて思い知らされた気がしました。

 選挙で明らかな民意が示されたはずの翌日にさえ、その結果を裏切る基地建設工事が、堂々と再開される。やむにやまれぬ思いで路上に座り込んだ人々は、全国から集まった機動隊員によって、次々と排除され、何事もなかったかのように事態は「粛々と」進行していく。これが本当に法治国家で、民主主義の国で起こっていることなのか。その思いが、何度も口をついて出そうになりました。

 もしかしたら現政権は、沖縄だけではなく全国で、これと同じようなことをやりたいのではないか。さらにそんな思いが頭をよぎったのは、何度も危険性が指摘されてきた「共謀罪」が、またしても国会に提出されるかもしれない、というニュースを読んでいたからかもしれません。秘密保護法や安保法制の強行採決繰り返されるメディアへの圧力を思えば、あながち絵空事ともいえない気がするのです。

 先島諸島の「軍事要塞化」は、日本を守るためではなく、日本列島と南西諸島を、中国を軍事的に封じ込めるための「防波堤」にしようとするアメリカの軍事戦略によるものだ、とも三上監督は映画の中で指摘しています。「標的の島」とは、決して沖縄だけを指すのではない。その意味でも、この日本列島に暮らす人すべてが、見るべき映画だと思います。公開は3月。ぜひ、周りの方に広げましょう。

 また、今週の三上監督のコラムでは、自衛隊基地建設計画が進む宮古島の市長選挙について書いていただいています。こちらも、ぜひ。

(西村リユ)
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●沖縄破壊、「まるで学校における「いじめ」そのもの」…「傍観者たちが見て見ぬふりをすることで…」

2016年12月21日 00時00分19秒 | Weblog


沖縄タイムスのコラム【米国版「高江」との落差 不条理に慣れてはいないか 【金平茂紀の新・ワジワジー通信(22)】】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/75923)。

 《僕はこんな例えをしてきた。本土(中央政府)と沖縄県との関係は、まるで学校における「いじめそのものではないかと》。

 「「ダコタ・アクセス・パイプライン」の建設では、スタンディングロック・スー族やその支援者による反対運動により、オバマ政権は中止を決定したそうです。一方、辺野古や高江といった「民主主義の圧殺現場」(金平茂紀さん)では、オバマ政権は沖縄破壊や日米地位協定の滅茶苦茶ブリを全く無視している」。

   『●「民主主義の圧殺現場」としての
      辺野古破壊や高江破壊…生活と生態系を根こそぎ破壊
    「沖縄タイムスのコラム【米国にもう一つの「高江」 
     【金平茂紀の新・ワジワジー通信(21)】】」
    《先住民にとっては、このミズーリの流れは先祖代々
     「命の水をもたらしてくれる聖なる地」で、そこが原油漏れの汚染の
     危機に常時さらされることに強い反対の意思をあらわした。
     そこで行われた環境アセスメント内容がずさんきわまりないもので、
     連邦政府(オバマ政権)も工事の許認可権をもつアメリカ陸軍工兵隊に
     見直しを要請したが、軍は工事をあっさりと認可、先住民たちはついに
     裁判所に訴えを起こした。と同時に、工事予定地で
     非暴力直接行動の座り込みを行った》

   『●オバマ政権の「二重基準」: 
     沖縄差別・沖縄破壊はトランプ次期大統領の就任で悪化?


 まさに、「沖縄イジメ」。
 オバマ政権の「二重基準」を積極的に支持し、「沖縄差別」「沖縄破壊」を自ら続け、「植民地」として番犬様に献上する…アベ様や最低の官房長官沖縄負担軽減担当相のスガ殿、「差別と断定できない鶴保庸介沖縄担当相らのやっていることは「沖縄イジメ」。「沖縄差別・沖縄破壊はトランプ次期大統領の就任で悪化?」することを怖れる。アベ様らによる、より苛烈な「沖縄イジメ」を怖れる。
 《理不尽をスルーする傍観者たち》…心に突き刺さる。

   『●「沖縄の声に耳を傾けて、理解を得るべき担当相が、
          県民を敵視するかのような発言…。もはや失格」
   『●目取真俊さん「差別用語であることは一目瞭然」…
       沖縄負担軽減相ら閣僚の皆さん方全員がヘイト体質
   『●高江の皆さん、ご唱和を! 「鶴保庸介沖縄担当相殿、
                「無実だと断じることは到底できない!」」
   『●遺族の願いとはほど遠い現実…「沖縄に米軍基地が
           あるゆえに起こる。一日でも早い基地の撤去を…」
   『●グッドタイミングな沖縄県警やアベ様、
      「負担軽減」相らのヤルことのあまりのアザトさ…「沖縄イジメ」
   『●高江破壊差し止め仮処分申請が却下…
       司法判断ではなく、「工事者の政府に寄り添う」政治判断
   『●現在進行形の「身代わり」: 「反省と不戦の誓いを
            …沖縄を二度と、身代わりにしてはならない」
   『●最「低」裁(鬼丸かおる裁判長)、沖縄に弁論もさせずに「政治判断」
                        …「司法判断」出来ない死んだ司法
   『●「植民地意識丸出し」(安慶田光男副知事)な
      番犬様に尻尾をフル「言葉の偽装に長け」た政権(琉球新報)
   『●言論の府として死んでいる国会議事堂や、
      責任者である首相官邸の上空で「空飛ぶ棺桶」の訓練したらどう?
   『●「オスプレイ墜落事故が「看板」の偽りを証明」…
              最「低」裁裁判長に感想を聞いてみたい!
   『●翁長雄志知事「そういう政府は相手にできない。
      法治国家ではない」…刃が心に突き刺さる沖縄イジメの放置

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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/75923

米国版「高江」との落差 不条理に慣れてはいないか 【金平茂紀の新・ワジワジー通信(22)】
2016年12月15日 16:56
金平茂紀 高江 ヘリパッド ヘイトスピーチ 普天間移設問題・辺野古新基地 沖縄差別 本土と沖縄
金平茂紀

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金平茂紀 (かねひら しげのり)
TBS報道記者、キャスター、ディレクター
1953年北海道生まれ。TBS報道記者、キャスター、ディレクター。2004年ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に「ホワイトハウスから徒歩5分」ほか。
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 今年も押し詰まってきた。沖縄にとって2016年という年は、何とワジワジーすることだらけだったことか。

     (ヘリパッド建設に市民が抗議する中、警察車両の先導で、
     米軍北部訓練場に入る砂利を積んだダンプカー
     =11月25日、東村高江 拡大する)

 僕はこんな例えをしてきた。本土(中央政府)と沖縄県との関係は、まるで学校におけるいじめそのものではないかと。いじめには、いじめる者といじめられる者とがいる。だがそれ以外に多数の傍観者たちがいる傍観者たちが見て見ぬふりをすることで、いじめは黙認され、正当化され、続行することになるのだ執拗(しつよう)にいじめを繰り返す東京の政府・官庁・司法。それに対して、いじめに耐えながら必死に誇りと矜持(きょうじ)を保とうとしている県側。

 けれども、あまりにいじめ続けられていると限界というものも見えてくるだろう。身を震わせながら無力感と敗北感に膝を屈する時もあるだろう。いつだってその脇には、理不尽をスルーする傍観者たちがいる。沖縄は自分たちとは違う環境にあるのだから仕方がないんだと割り切っている傍観者たちがいる。そうした傍観者たちの姿が見えてきたのも、2016年という年の大きな特徴なのではないか。

 前回の新ワジワジー通信でご報告した米国版「高江」=ダコタ・アクセス・パイプライン計画の建設で大きな展開があった。今月4日、何とオバマ政権は、ノースダコタ州内の先住民スタンディングロック・スー族の居留地近くを通るルートのパイプライン建設工事を許可しないとの決定を下したのだ。

 居留地近くを通る建設ルートが変更される可能性が大きくなった。他の地区での工事はすでにかなり進んでいる。決定の主体は、アメリカ陸軍工兵隊だが、この決定以前に、連邦政府(オバマ政権)が軍に対して環境アセスメントの見直しを要請するなど、工事強行に難色を示してプレッシャーをかけていたという経緯がある。

 先住民の土地・環境と生存権をまもる非暴力直接行動(座り込み)の闘い、そして、それに対する警察や警備会社による凄(すさ)まじい強制排除の構図は、まさに「高江」「辺野古」で僕らが見てきた光景と重なる。今回の決定について、スタンディングロック・スー族の代表らは「歴史的な決定だ」と捉え、オバマ大統領に対し「永遠に感謝する」と述べた。来年1月にホワイトハウスを去っていくオバマ大統領の大きな置きみやげと評価する声が多く聞かれる。ノースダコタの「高江」は先住民が勝利した

 さて、沖縄はどうなっているか。眼前で進行している現実を直視してみる。今月の初旬と中旬、久しぶりに沖縄本島を訪れた。那覇の市街は賑(にぎ)わいをみせていた。でも、しばらくいると、何かどこかが違っているように感じてしまった。テレビ局の仕事を終えて、市内の居酒屋さんで旧知の人々と泡盛を飲んでいたら、振動を伴う重くて鈍い音が屋外から聞こえてきた。「オスプレイですよ。普通のヘリとは全然違うでしょ」。

 そうか、夜9時すぎでも飛んでるんだ。沖縄タイムスでオスプレイが連日連夜、宜野座村などでいわゆる「つり下げ訓練」を行っていると報じられていたが、こんな身近にも飛んでいるとは。その日の2日前に、騒音や低周波音被害の違法性が「十分に疎明されているとは言い難い」との判決文を書いた那覇地裁の裁判官官舎の上空はおそらく飛んでいないのだろう。

 その直前まで、僕らは那覇市の県庁前広場で行われていた沖縄平和運動センターの山城博治議長らの逮捕や家宅捜索に抗議する集会を取材していた。周辺はとんでもないことになっていた。複数の右翼団体の街宣車があらん限りの騒音をまき散らし、集会を妨害していた沖縄県警はそれを放置していた。

 騒音レベルだけでも明らかに違法だが何もしない。これが法治国家・日本の那覇の現実だ。街宣車のマイクからはデモ参加者を攻撃するヘイトスピーチが流れていた。県警は何もしない。辛うじて「直接接触」をさせないようにはしていたが。人は慣れるものだ。こんな異常な状況にも。

 その直前まで僕らは県庁ロビーで取材をしていた。県議会開催中で、翁長雄志知事のぶら下がり会見があるという。直前になって県庁の広報担当者が「質問は税制など二つの内容に限ります」と居合わせた記者たちにアナウンスしている。何を言っているのだろう。けれども記者たちは誰1人文句も言わない。人は慣れるものだ。質問を事前に制限することはよくないことだ。知事を支える環境に変化が生じているのだろうか

 その直前まで僕らは高江にいた。筆者の取材で得た情報では、12月16日までにヘリパッド建設工事を終了させよとの東京からの指令で、突貫工事が進められていた。N1ゲートには3分から5分おきに砂利を積載したダンプカーが4台編成で次々に入っていく。前後に警察車両がエスコートしている。決して多くはない抗議運動の人々がそのたびに抗議の声をあげる。「森を殺すな!」その数倍の人数の機動隊員が壁をつくって包囲して封じ込める。これが憲法で保障された集会・結社の自由の現実だ。

 それに先だって、座り込み抗議をしていたこれらの人々は、まるで荷物を運搬するように機動隊員によって排除されていた。ヘリパッド工事現場にも機動隊員が配置されている。彼らはある時は工事車両の荷台に乗って現場に移動していた。また警察車両に工事作業員が多数乗っていたこともある。何のことはない。工事完遂という目的の前に、作業員と警察官は一体化しているのだ。警察法に違反していないか。だが人は慣れるものだ。

 道路際に立つ若い機動隊員に話しかけてみた。右耳にはイヤホンが刺さっている。「ずっと立ちっ放しで辛(つら)いですね」「…仕事ですから」「もうここには長いんでしょう?」「…」「帰りたくなることはないですか?」「…2カ月を越すとちょっとあれですね」。はじめて本音の肉声が返ってきた。彼は「土人」と暴言を吐くタイプとは違うようにみえた。

 北部訓練場の返還式典が今月22日に挙行される予定だ。これら眼前で起きているすべての不条理な現実が、「負担軽減」というマジックワードによって覆い隠されることのないように祈るばかりだ。(テレビ報道記者・キャスター)=随時掲載
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●オバマ政権の「二重基準」: 沖縄差別・沖縄破壊はトランプ次期大統領の就任で悪化?

2016年12月14日 00時00分40秒 | Weblog


琉球新報の問山栄恵記者による記事【米本土では住民抗議で工事中止 陸軍管理地の送油管建設、沖縄と“二重基準” 「水源、環境に配慮」】(http://ryukyushimpo.jp/news/entry-406737.html)。

 《米国防総省傘下の陸軍省は…「ダコタ・アクセス・パイプライン」の建設を巡り、陸軍省が同州などで管理する区域での工事を許可しないと発表した。石油漏出による水源汚染や環境破壊を懸念してネイティブ・アメリカン(先住民)が建設中止を求めていた。オバマ政権は国内の先住民らの主張に配慮する一方、同じく自然環境への悪影響が指摘される沖縄の辺野古新基地建設や北部訓練場の新ヘリパッド建設では、県民の反対にかかわらず工事推進の立場を堅持している。“二重基準”が浮き彫りになった格好だ…ただ、トランプ次期大統領は建設を推進する方針を明言しているため、今回の決定が覆される可能性も指摘されている》。

   『●「民主主義の圧殺現場」としての
      辺野古破壊や高江破壊…生活と生態系を根こそぎ破壊
    「沖縄タイムスのコラム【米国にもう一つの「高江」 
     【金平茂紀の新・ワジワジー通信(21)】】」
    《先住民にとっては、このミズーリの流れは先祖代々
     「命の水をもたらしてくれる聖なる地」で、そこが原油漏れの汚染の
     危機に常時さらされることに強い反対の意思をあらわした。
     そこで行われた環境アセスメント内容がずさんきわまりないもので、
     連邦政府(オバマ政権)も工事の許認可権をもつアメリカ陸軍工兵隊に
     見直しを要請したが、軍は工事をあっさりと認可、先住民たちはついに
     裁判所に訴えを起こした。と同時に、工事予定地で
     非暴力直接行動の座り込みを行った》

 「ダコタ・アクセス・パイプライン」の建設では、スタンディングロック・スー族やその支援者による反対運動により、オバマ政権は中止を決定したそうです。
 一方、辺野古や高江といった「民主主義の圧殺現場」(金平茂紀さん)では、オバマ政権は沖縄破壊や日米地位協定の滅茶苦茶ブリを全く無視している。その間、ケネディー駐日大使は沖縄のために一体何をやってくれたか? もっとも情けないのが、番犬様にシッポを振ることしかできないアベ様や最低の官房長官沖縄負担軽減担当相のスガ殿、「差別と断定できない鶴保庸介沖縄担当相ら。沖縄破壊に勤しむその姿は哀し過ぎる。「本土」マスコミも見向きもしない。
 内政問題でさえも《トランプ次期大統領は建設を推進する方針を明言》しているそうだ。外国であり、(トランプ氏が知っているとは思えないけれど)「本土」から「遠く離れた」沖縄破壊や沖縄差別が改善するとは全く思えない。

   『●「沖縄の声に耳を傾けて、理解を得るべき担当相が、
          県民を敵視するかのような発言…。もはや失格」
   『●目取真俊さん「差別用語であることは一目瞭然」…
       沖縄負担軽減相ら閣僚の皆さん方全員がヘイト体質
   『●高江の皆さん、ご唱和を! 「鶴保庸介沖縄担当相殿、
                「無実だと断じることは到底できない!」」
   『●遺族の願いとはほど遠い現実…「沖縄に米軍基地が
           あるゆえに起こる。一日でも早い基地の撤去を…」
   『●グッドタイミングな沖縄県警やアベ様、
      「負担軽減」相らのヤルことのあまりのアザトさ…「沖縄イジメ」
   『●高江破壊差し止め仮処分申請が却下…
       司法判断ではなく、「工事者の政府に寄り添う」政治判断
   『●現在進行形の「身代わり」: 「反省と不戦の誓いを
            …沖縄を二度と、身代わりにしてはならない」
   『●最「低」裁(鬼丸かおる裁判長)、沖縄に弁論もさせずに「政治判断」
                          …「司法判断」出来ない死んだ司法

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http://ryukyushimpo.jp/news/entry-406737.html

米本土では住民抗議で工事中止 陸軍管理地の送油管建設、沖縄と“二重基準” 「水源、環境に配慮」
2016年12月6日 06:30
米軍 陸軍省 ネイティブ・アメリカン 先住民 環境汚染 二重基準

【ワシントン=問山栄恵本紙特派員】 米国防総省傘下の陸軍省は4日、米中西部ノースダコタ州などで民間企業が進めている「ダコタ・アクセス・パイプライン」の建設を巡り、陸軍省が同州などで管理する区域での工事を許可しないと発表した。石油漏出による水源汚染や環境破壊を懸念してネイティブ・アメリカン(先住民)が建設中止を求めていた。オバマ政権は国内の先住民らの主張に配慮する一方、同じく自然環境への悪影響が指摘される沖縄の辺野古新基地建設や北部訓練場の新ヘリパッド建設では、県民の反対にかかわらず工事推進の立場を堅持している。“二重基準”が浮き彫りになった格好だ。

 ノースダコタ州のミズーリ川とダム湖のオアヒ湖の下を通るパイプライン建設に反対しているのは、建設予定地の近くに居留地を持つスタンディングロック・スー族。「水資源を脅かされる」「先祖ゆかりの聖地や遺跡が破壊されている」などと主張し、全米から集まった賛同者や各地の先住民らと共にキャンプを張り、抗議活動を続けてきた。

 工事予定地は米陸軍工兵司令部が管理しており、着工には陸軍省の許可が必要となる。スタンディングロック・スー族は米連邦裁判所に建設計画中止を求めたが訴えは却下されていた

 だが、オバマ政権は判決後、検討が必要としてオアヒ湖付近の連邦政府所有地での工事を全て停止。陸軍省はスー族や、パイプラインの建設会社との協議を経て、工事を許可しないことを最終的に決定した。ジョー・エレン・ダーシー米陸軍次官補は声明で「責任を持って工事を完了させる最良の方法はパイプラインのルートを変更することだ」と強調した。

 米主要メディアは数カ月にわたり座り込みなどで抗議してきた先住民らの大きな勝利(ニューヨークタイムズ)と報じた。

 パイプライン建設を巡っては建設に反対するスタンディングロック・スー族と、建設会社2社の作業員や警備員が激しく対立。フランスのAFP通信などによると、建設会社側が反対派を催涙スプレーや犬で強制排除したため、負傷する人もいたとした。抗議の様子は世界中の注目を集めるとともに、強制排除の方法が問題になっていた

 ただ、トランプ次期大統領は建設を推進する方針を明しているため、今回の決定が覆される可能性も指摘されている。
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●遺族の願いとはほど遠い現実…「沖縄に米軍基地があるゆえに起こる。一日でも早い基地の撤去を…」

2016年11月30日 00時00分20秒 | Weblog


琉球新報の社説【<社説>米軍属事件半年 小手先の策では防げない】(http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-397471.html)。
 沖縄タイムスの玉寄興也記者によるコラム【[大弦小弦]逮捕から半年。元米兵暴行殺人事件で、被害者の父親が・・・】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/71941)。

 《「なぜ殺されなければならなかったのか」。娘を失った父の悲痛な訴えは、そのまま基地被害を受け続ける沖縄社会に、繰り返される事件を防げない日米両政府に投げ掛けられた重い問いだ》。
 《▼「米兵がらみの事件や事故が起こるたびに二度と繰り返さないと誓うが、いまだに政治は問題を解決できていない」。… ▼父親の手記は最後に「沖縄に米軍基地があるゆえに起こる。一日でも早い基地の撤去を県民として願う」と訴える。吉田さんは「根本的な解決にはそれしかない。政府はごまかしている」》

 《遺族の願いとはほど遠い現実》…《沖縄に米軍基地があるゆえに起こる。一日でも早い基地の撤去を…》。
 これまでに、アベ様や最低の官房長官沖縄負担軽減担当相のスガ殿、「差別と断定できない鶴保庸介沖縄担当相ら、米軍属女性暴行殺人事件後に、一体何をやったの? 「改善」に向けて一体何の進展があったの? 「本土」マスコミも、もうすでに忘却?

 アベ様らに残された「選択肢は一つしかない」はず、だというのに、見て見ぬふり。例えば、司法までもが賛同し、「辺野古が唯一の解決策」なんて寝言を言う始末。「沖縄差別」「住民分断」の究極の姿。

   『●「どうぞ米軍は撤退してください」:散々「思いやら」されて、
                   そしてまたしても「肝苦(ちむぐり)さ」…
   『●「落とした魂(マブイ)」を探しに、なんて悲し過ぎる…
             「選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ」

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http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-397471.html

<社説>米軍属事件半年 小手先の策では防げない
2016年11月20日 06:02

 「なぜ殺されなければならなかったのか」。娘を失った父の悲痛な訴えは、そのまま基地被害を受け続ける沖縄社会に、繰り返される事件を防げない日米両政府に投げ掛けられた重い問いだ。

 恩納村の雑木林で若い女性が無残な姿で見つかった米軍属女性暴行殺人事件で、元米海兵隊員の軍属ケネス・フランクリン・シンザト(旧姓ガドソン)被告が逮捕されてから半年が過ぎた。

 半年で何かが変わったのだろうか。

 事件は沖縄の人々に大きな衝撃と怒りを与え、そして自責の念を生んだ。若い女性の命を守れなかったつらさと、1995年の少女乱暴事件以降も繰り返される米軍関係者による事件を防げなかったことへの悔いだ。

 6月19日の県民大会には主催者発表で約6万5千人が集まり、海兵隊の撤退や、米軍関係者に特権的地位を与える日米地位協定の抜本的改定を要求した。

 沖縄の怒りに対し、日米両政府は火消しに躍起となり、安倍晋三首相は三重県でのオバマ大統領との会談で再発防止を求めた。

 しかし日米両政府が示す再発防止や綱紀粛正の策は小手先だった

 在沖米軍は哀悼期間の約1カ月間、夜間外出や基地外飲酒を禁止した。しかし期間中にも米軍人が飲酒運転で国道58号を逆走するなどの事件が起き、哀悼期間後は米軍関係者による傷害事件などが発生している。

 地位協定も軍属の範囲を狭めるだけの議論に終始し、しかもいまだ「補足協定」も締結されていない

 政府が設置した「沖縄・地域安全パトロール隊」も65台態勢と、予定する100台に届かない。しかも米軍関係者による事件事故が多い深夜には実施されず、効果は疑問視されている。警官100人増員も間に合わず、来年以降、県外からの応援で対応する。

 狭い沖縄に4万7千人以上の米軍人、軍属、その家族が住む。集中する米軍基地は沖縄本島の約18%を占める。住民と軍隊があまりに近い沖縄で、「綱紀粛正」を何度繰り返しても事件は起きる

 被害女性の父は手記で、事件を「沖縄に米軍基地があるがゆえに起こる」とし、「一日も早い基地の撤去を」と願った。遺族の重い問いに日米両政府は応えるべきだ。
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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/71941

[大弦小弦]逮捕から半年。元米兵暴行殺人事件で、被害者の父親が・・・
2016年11月20日 09:55玉寄興也 元米兵事件・事故 米軍軍属

 逮捕から半年。元米兵暴行殺人事件で、被害者の父親が手記を寄せた。被告への強い怒り、癒えぬ悲しみ、「大事な一人娘」への深い愛情を振り絞るようにつづっている

▼「なぜ娘が」。突然、娘が殺されたことを受け止められず、気持ちの整理がつかないことに胸が痛む。「私達遺族にはいかなる言い訳も通用しません、被告人は人ではありません」と極刑を望んでいる

▼金武町の吉田勝廣さん(71)は、被害者の遺体が発見された恩納村の現場へ6日に1度行く。花をたむけ、手を合わせ、献花台の周りを掃除する。事件を忘れないため、だ

▼「米兵がらみの事件や事故が起こるたびに二度と繰り返さないと誓うが、いまだに政治は問題を解決できていない」。町長や県議など23年間、政治に関わってきた吉田さんは、自分自身にも問い掛けている

▼父親の手記は最後に「沖縄に米軍基地があるゆえに起こる。一日でも早い基地の撤去を県民として願う」と訴える。吉田さんは「根本的な解決にはそれしかない。政府はごまかしている

▼1995年の米兵暴行事件後、日米両政府は普天間飛行場の返還に合意したが何も変わっていない。今回の殺人事件でも、政府はパトロール強化に向け、県警の定員100人増とパトカー20台増を決めただけだ。遺族の願いとは、ほど遠い現実がある。(玉寄興也)
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