[↑ 三上智恵監督「軽んじられている命があるのでは」 【こちら特報部/多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」】(東京新聞 2024年03月14日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou)]/
(2024年10月22日[火])
デマを商業誌で拡散しておいて…これで「お終い」にするつもり? 安田浩一さん「反対運動が金で動いているという言説はさんざん出回った手あかにまみれたデマ」…フィクションなら沖縄デマも許されるのか? こんないい加減な対応で、許されるのか?
再度言いますが、作者は《電力会社に群がる 原発文化人》でもある。弘兼氏は、ノンフィクション《首相街頭演説動員に5千円…安倍晋三元首相の応援演説でも「日当」5千円…慣例化》の方こそ、漫画に描いてはどうなのだろう。
『●百田尚樹氏、沖縄の地で「デマを並べ、
沖縄への米軍基地集中を正当化」…態度・人間性・思考のお粗末さ』
『●「アベ様広報」…安田浩一さん「現地の人に話を聞く、
裏取りするという取材の基本ができていない…デマ」』
『●東京MXテレビ「沖縄デマ」番組について、
想像を超えた制作会社の対応のあまりの酷さ』
『●東京MXテレビ「沖縄デマ」宣伝…「目的がデマの拡散による
沖縄の反基地運動への不信あおりにあった」』
『●東京新聞【首相街頭演説動員に5千円…安倍晋三元首相の応援演説でも
「日当」5千円 衆院選・茨城】…《慣例化》してたのかぁ、納得ぅ』
『●《安倍晋三元首相の応援演説でも「日当」5千円》《慣例化》…
デマやヘイトをまき散らす悍ましい人たちこそ、汚いことをやっている』
『●三つの忸怩たる思い…ジャーナリストとしての思い、あぁ、アベ様の
NHKをまたしても批判せざるを得ない思い、情けなきBPOへの思い』
「《沖縄の基地反対運動を中傷し…辛淑玉が黒幕として
カネを出しているかのような印象操作》、沖縄デマ…
アベ様らこそ、一体何をやっているのやら。デマやヘイトを
まき散らす悍ましい人たちこそ、汚いことをやっている」
『●沖縄デマによる市民の分断: 『沖縄スパイ戦史』の両監督
…「反基地運動は中国のスパイ」デマも同根』
『●安田浩一さん「反対運動が金で動いているという言説はさんざん出回った
手あかにまみれたデマ」…フィクションなら沖縄デマも許されるのか?』
沖縄タイムスの記事【「沖縄への偏見は払拭されない」「うそをばらまくのは無責任」 辺野古で座り込む市民ら、対応は不十分と指摘 「島耕作」作者ら謝罪】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1456634)/《「この対応では効果がない」「沖縄への偏見の払拭にならない」。漫画誌「モーニング」17日発売号に掲載された「社外取締役 島耕作」の中で、名護市辺野古の新基地建設への抗議行動に「日当が出ている」と描かれた問題で、講談社は編集部と作者の弘兼憲史氏との連名で「おわび」と単行本での修正を発表した。だが、当事者や識者からは不十分との声が相次いだ。米軍キャンプ・シュワブのゲート前で10年近く座り込みを主導する中山吉人さん(67)は「皆が黙っていたら、作者側はこういう対応をしなかっただろう」と抗議行動の成果を強調。だが「多くの人に読まれている自覚もなく、うそをばらまくのは社会的な責任感がないと言わざるを得ない」と怒りをあらわにした。沖縄大教授の高良沙哉さん(憲法学)は「修正は素早い対応だが単行本を読む人がどれだけいるのか……」》。
沖縄タイムスの記事【ジャーナリスト安田浩一さん「裏取りせず掲載した罪は重い。沖縄の問題を突き放すからデマが起こる」】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1456685)。《おわびがあったのは良かったが、相手が読者に限定されているのはおかしい。何よりも沖縄県民、新基地建設に反対する人、辺野古で座り込みをしている人におわびをするべきだ。弘兼氏は取材をしたと言っているがデマを口にする人はどこにでもおり、安易に裏取りをせずに掲載した編集部と弘兼氏の罪は非常に重い。デマは放置、容認すれば極端に言うと人を殺…》。
もう一つ、同紙の記事【「島耕作」作者の弘兼憲史氏「悪意はなかった」 辺野古新基地建設への抗議「日当もらっている」記述でモーニング編集部と連名でおわび 単行本で修正へ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1456596)。《講談社の漫画誌「モーニング」に掲載された「社外取締役 島耕作」で、沖縄県名護市辺野古の新基地建設への抗議者が「日当をもらっている」と描かれた問題で21日、同誌編集部と作者の弘兼憲史氏が公式サイトで「確認が取れていない伝聞だった」と読者におわびをした。弘兼氏は同日、本紙の取材に「悪意は全くなかった」と述べた。編集部によると、執筆に当たって弘兼氏と担当編集者が沖縄を訪ね、観光業を中心に取材した際、複数の県民から「反対派のアルバイトがある」との話を聞き、作品に反映させた。「あくまでこれは…」》。
《「…複数の県民の方から聞き作品に反映させた」…単行本に掲載する際は内容を修正》。こんなデマをそんな理由で拡散? こんな対応でお終い? これは「おわび」と呼べるシロモノか?
東京新聞の記事【漫画「島耕作」作者ら謝罪 辺野古移設抗議巡る表現で】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/361655)。《講談社の漫画誌「モーニング」の17日発売号に掲載された「社外取締役 島耕作」の中に、沖縄県の米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設に対する抗議活動を「アルバイトでやっている人がたくさんいます」などとする表現があり、作者の弘兼憲史さんと同誌編集部が21日「当事者からは確認の取れていない伝聞だった」として公式サイトで謝罪した。編集部は、伝聞を断定的に描写したことについて「フィクション作品とはいえ軽率な判断だったと言わざるを得ない」とした。漫画では、主人公が辺野古の埋め立て工事現場近くを訪れた際、地元住民とみられる女性が、抗議する側にアルバイトがいるなどと説明し「私も一日いくらの日当で雇われたことがありました」と話す。編集部によると、執筆に際し、弘兼さんと担当編集者が沖縄で取材。「『新基地建設反対派のアルバイトがある』という話を複数の県民の方から聞き作品に反映させた」という。単行本に掲載する際は内容を修正するとした》。
《◆拡散された誤情報を取り消す難しさ》…市民の分断を促進。
宮畑譲・山田祐一郎両記者による、東京新聞【こちら特報部/あの「島耕作」で裏取りせずデマ再燃 「弘兼憲史氏ほど影響力ある作家がひっかかるなんて…」沖縄の嘆き】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/361688?rct=tokuhou)。《人気漫画シリーズ「島耕作」が物議を醸している。17日発売の週刊漫画誌「モーニング」(講談社)に掲載された回では、沖縄県の辺野古埋め立て工事に触れ、女性の言葉として「抗議する側もアルバイトでやっている人がたくさんいますよ」「私も一日いくらの日当で雇われたことがありました」と記された。かねて流布されてきた「デマ」と似るこの描写。どう考えるべきか。(宮畑譲、山田祐一郎)》。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/361688?rct=tokuhou】
こちら特報部
あの「島耕作」で裏取りせずデマ再燃 「弘兼憲史氏ほど影響力ある作家がひっかかるなんて…」沖縄の嘆き
2024年10月22日 12時00分
人気漫画シリーズ「島耕作」が物議を醸している。17日発売の週刊漫画誌「モーニング」(講談社)に掲載された回では、沖縄県の辺野古埋め立て工事に触れ、女性の言葉として「抗議する側もアルバイトでやっている人がたくさんいますよ」「私も一日いくらの日当で雇われたことがありました」と記された。かねて流布されてきた「デマ」と似るこの描写。どう考えるべきか。(宮畑譲、山田祐一郎)
◆出身地に米海兵隊基地、過去に「私は歓迎派」と発言
「使い古されたデマだ。影響力のある有名な作家がそんなにも軽い意識なのかと衝撃を受けている。怒りを通り越して悲しい」
(沖縄県名護市辺野古の沿岸部(2019年撮影))
10年間にわたり、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設工事に対する座り込みの抗議活動を続けてきた沖縄平和運動センターの顧問、山城博治氏は無念さを隠さない。
長く反対運動が続くことに「県民の心に深く根差した運動だからだ。手当を10年も出していたら巨額の資金がいる。県民感情を理解し、状況をもっと調べて発信してほしい」と訴える。
批判の矛先が向くのが、週刊漫画誌「モーニング」で連載中の「社外取締役 島耕作」。シリーズの連載開始は1983年。大手電機メーカーに勤務する島耕作が課長から社長、会長と出世する物語で、題名も肩書に合わせ変化してきた。昨年が連載40周年。島耕作は多数のコマーシャルに使われ、自治体のPRに起用されることもあった。
作者の弘兼憲史氏は脱サラして漫画家に。2007年には紫綬褒章を受章。米海兵隊岩国基地がある山口県岩国市出身で、過去に安倍晋三元首相との対談で「私みたいな”基地歓迎派”の意見は無視されてしまいます」と述べている。
◆画業50周年を祝う特別インタビューに続いて
今月17日発売の「モーニング」では弘兼氏の画業50周年を祝うインタビュー記事に続き、くだんの漫画が掲載された。島耕作が沖縄を訪れ、ある会社の社外取締役を知人男性に打診する回で、辺野古近くで仲間と話す際、同席した女性が「抗議する側もアルバイトでやっている人がたくさんいますよ 私も一日いくらの日当で雇われたことがありました」と発言した。
(「モーニング」46号に掲載された『社外取締役 島耕作』の一場面)
「抗議に日当」という言説は過去に大きな問題になった。2017年、東京MXテレビの番組「ニュース女子」は、米軍ヘリパッド建設の反対運動を巡り、参加者が日当を得ていると報じた。
◆「ニュース女子」は敗訴、番組終了、損害賠償にまで発展
放送倫理・番組向上機構(BPO)放送倫理検証委員会は、裏付けが不十分とする意見を公表。参加者に取材していなかったことが判明するなどし、番組は終了した一方、関連団体側は、名誉を毀損(きそん)されたとして番組制作会社などに損害賠償を求めた訴訟で勝訴した。
(「ニュース女子」問題で抗議する人たち=2017年1月19日、
東京都千代田区で(沢田将人撮影))
沖縄にまつわるデマの真偽を取材したことがあるノンフィクションライターの安田浩一氏は「否定し尽くされたデマだ。この程度のデマにひっかかるのであれば、島耕作の社外取締役としての能力が問題視される」とやゆしつつ、「これだけの影響力ある媒体、作家によって流布されてしまった。笑い事では済まない」と批判する。
「これまでもデマにより、座り込みをする人が中傷され、その思いや意味がかすんできた」と続け「私自身、講談社の媒体でデマを否定する記事を書いたこともある。非常に残念だ」と語る。
◆「沖縄の問題にはより丁寧な取材が求められる」
沖縄の人々は、かねてデマや中傷の被害を受けてきた。例えば2015年、政府に批判的な沖縄の地元紙について自民党の若手議員が「左翼勢力に乗っ取られている」と言及。2016年にはヘリパッド建設現場で大阪府警の機動隊員が抗議する市民に「ボケ、土人が」と発言した。2022年の沖縄知事選では、再選した玉城デニー知事を「中国共産党の勢力」とするデマもあった。
(玉城デニー沖縄県知事(2022年撮影))
立教大の砂川浩慶教授(メディア論)は「沖縄は戦後、政治的な対立を生むテーマが多く、これまで多くのデマや中傷にさらされてきた」と説明する。「沖縄の問題は地元と東京との感覚に差がある。扱うなとは言わないが、より丁寧な取材が求められる」
2021年の東京五輪の際も、NHKの番組で「反対運動に金で動員された」と未確認の情報が字幕説明として付けられた。NHKは謝罪し、担当ディレクターらに懲戒処分を出した。
砂川氏は「金を払えば悪でボランティアが善という決めつけで『動員と金』が魔法の言葉になってしまっている。本来は、反対運動の背景や状況を説明することが必要だ」と説く。
◆拡散された誤情報を取り消す難しさ
今回の漫画には「フィクションです」と注意書きがあるが、この点をどう考えるべきか。前出のニュース女子を巡る訴訟で原告代理人を務めた佃克彦弁護士は「問題は読者が読んでどう受け止めるか。作品自体がフィクションであっても、実在する事柄について触れていれば、読者はその部分が本当だと信じる可能性がある」と指摘する。
(「モーニング」46号に掲載された『社外取締役 島耕作』
では主人公が沖縄を訪れたシーンが描かれた)
「今回の内容に根拠があるのか」と疑問を呈し「表現の自由があるとしても、フィクションと読めない文脈で事実に反することを描くべきではない」と語る。
誤情報を広めないために必要な対応は何か。北海道新聞の元記者で東京都市大の高田昌幸教授(ジャーナリズム論)は「作者を含め、制作サイドがどう捉えていたのか。フィクションでも特定の誰かを傷つける恐れがあることを認識するべきだ」と述べる。「誤情報を打ち消す情報を広めることは難しい。情報を流通させた出版社にも、説明する責任があるだろう」
沖縄国際大の佐藤学教授(政治学)は、沖縄や基地問題を巡る誤情報を払拭することの難しさを訴える。
(埋め立て区域に向けカヌーに乗って抗議する市民
=2019年12月9日、沖縄県名護市辺野古で(山口哲人撮影))
「『事実』と『真実』を伝えれば理解してもらえると考え、10年以上前にデマについてブックレットを自主出版するなどして、ファクトを示してきたが、完全にデマをなくすことはできず、沖縄の若者にも浸透しつつある」。デマとの戦いに疲弊しつつも、佐藤氏は早期に対処する必要性を訴える。「放置すれば形として残り、その後もネット上で拡散される。その弊害は極めて大きい」
◆「軽率な判断だった」編集部と作家の連名で謝罪
講談社は21日、「こちら特報部」の取材に対し、編集部と弘兼氏の連名でコメントを寄せた。
一連の経過に関しては「作者・担当編集者が沖縄へ赴き、ストーリー制作上必要な観光業を中心とした取材活動をいたしました。その過程で、『新基地建設反対派のアルバイトがある』という話を複数の県民の方から聞き作品に反映させました」と説明した。
その上で「当事者からは確認の取れていない伝聞でした」と認め、「断定的な描写で描いたこと、登場キャラクターのセリフとして言わせたこと、編集部としてそれをそのまま掲載したことは、フィクション作品とはいえ軽率な判断だったと言わざるを得ません。読者の皆さまにお詫びするとともに、編集部と作者の協議の上、単行本掲載時には内容の修正をいたします」と続けた。
(21日付で講談社の「モーニング」公式サイトに掲載された、
編集部と作者・弘兼憲史氏連名の謝罪文(スクリーンショット))
同様の趣旨は、「モーニング」のサイトで伝えており、今後の誌面でも掲載するという。
◆デスクメモ
原稿の中身を確認するのがデスクの役目の一つだ。その立場からも今回の件に疑問を抱く。「抗議に日当」は過去に大問題になった。番組の終了に損害賠償。似た例で懲戒処分。あのくだりが原稿にあれば「大丈夫ですか」と聞くはずだが…。掲載に至った経過を詳しく知りたい。(榊)
【関連記事】「沖縄県民無視の着工は絶対に許されない」首相官邸前で200人抗議 辺野古新基地めぐる代執行・埋め立て開始に
【関連記事】「特定の人がデマの潮流を生み出していた」 ネットにはびこるヘイトの真偽を検証し、立ち向かう動きを追った
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[↑ 三上智恵監督「軽んじられている命があるのでは」 【こちら特報部/多少の犠牲は仕方ない…その多少って誰のこと? 映画「戦雲」が問いかける「軽んじられる命」】(東京新聞 2024年03月14日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/315046?rct=tokuhou)] (2024年10月20日[日])
《講談社が…「モーニング」に掲載されている…「社外取締役 島耕作」…名護市辺野古の新基地建設に抗議する側が、日当をもらっていると表現するシーンが描かれていた。…作者は弘兼憲史さん》…フィクションなら沖縄デマも許されるのか? 「辺野古」の地名まで挙げて…。作者は《電力会社に群がる 原発文化人》でもある。弘兼氏は、ノンフィクション《首相街頭演説動員に5千円…安倍晋三元首相の応援演説でも「日当」5千円…慣例化》の方こそ、漫画に描いてはどうなのだろう。
さて、デマを流した商業媒体・講談社の対応は? (※241022[火] 追記: 昨日、「読者」に向けたおざなりな「謝罪」モドキが講談社「モーニング」編集部および著者から出されました。沖縄デマを流布したことにどう責任を持つのだろう? 辺野古破壊に反対してきた沖縄の人々に何の謝罪もないのですか?)
『●百田尚樹氏、沖縄の地で「デマを並べ、
沖縄への米軍基地集中を正当化」…態度・人間性・思考のお粗末さ』
『●「アベ様広報」…安田浩一さん「現地の人に話を聞く、
裏取りするという取材の基本ができていない…デマ」』
『●東京MXテレビ「沖縄デマ」番組について、
想像を超えた制作会社の対応のあまりの酷さ』
『●東京MXテレビ「沖縄デマ」宣伝…「目的がデマの拡散による
沖縄の反基地運動への不信あおりにあった」』
『●東京新聞【首相街頭演説動員に5千円…安倍晋三元首相の応援演説でも
「日当」5千円 衆院選・茨城】…《慣例化》してたのかぁ、納得ぅ』
『●《安倍晋三元首相の応援演説でも「日当」5千円》《慣例化》…
デマやヘイトをまき散らす悍ましい人たちこそ、汚いことをやっている』
『●三つの忸怩たる思い…ジャーナリストとしての思い、あぁ、アベ様の
NHKをまたしても批判せざるを得ない思い、情けなきBPOへの思い』
「《沖縄の基地反対運動を中傷し…辛淑玉が黒幕として
カネを出しているかのような印象操作》、沖縄デマ…
アベ様らこそ、一体何をやっているのやら。デマやヘイトを
まき散らす悍ましい人たちこそ、汚いことをやっている」
『●沖縄デマによる市民の分断: 『沖縄スパイ戦史』の両監督
…「反基地運動は中国のスパイ」デマも同根』
ブログ『●沖縄デマによる市民の分断: 『沖縄スパイ戦史』の両監督…「反基地運動は中国のスパイ」デマも同根』(https://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/b2ddf356e4f58e178f123edf6a95d30b)から、(リテラ)【『沖縄スパイ戦史』三上智恵監督・大矢英代監督インタビュー/「反基地運動は中国のスパイ」デマも同根だ!『沖縄スパイ戦史』監督が語った”スパイ”という名の分断】《■沖縄デマに乗っかれば、自分が加害者であることに向き合わなくていい》《三上 …いいね!されることが生きている実感になっちゃっている。そんな病んだ社会がありますよね。「辺野古で反対している人たちはお金もらっているんだぜ」みたいなデマもそう。こういうことさえ言っていれば、自分たちは辺野古の人たちに同情することもないし、実は加害者だということに向き合う必要もないから。沖縄のことを考えたくもないし、政治的な感覚も本当は0点なんだけど、それをどこか恥ずかしいと思ってるからこそ、そこは悟られたくない。どっちかと言えば、楽してかっこはつけたい。そういう人が群れを成してデマやバッシングに向かう。負の連鎖ですよね》。
琉球新報の記事【漫画の「島耕作」で「辺野古抗議に日当」 SNSなどで批判の声 市民団体「県民愚弄」 沖縄】(https://ryukyushimpo.jp/news/national/entry-3568484.html)、《安田浩一さんは「反対運動が金で動いているという言説はさんざん出回った手あかにまみれたデマで、その後もずっと否定され続けている。影響力がある商業媒体に掲載されることで、さらにデマが広がる。本当に悪質だ。各地で市民運動に取り組んでいる人たちへの冒とくだ」と強く批判した。琉球新報社は講談社に対して見解を求めている》。
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【https://ryukyushimpo.jp/news/national/entry-3568484.html】
漫画の「島耕作」で「辺野古抗議に日当」 SNSなどで批判の声 市民団体「県民愚弄」 沖縄
公開日時 2024年10月20日 05:0 更新日時 2024年10月20日 06:12
#島耕作 #辺野古新基地
講談社が17日に発売した漫画雑誌「モーニング」に掲載されている人気作品「社外取締役 島耕作」の中で、名護市辺野古の新基地建設に抗議する側が、日当をもらっていると表現するシーンが描かれていた。X(旧ツイッター)では「根拠を示すべき」「デマだ」などと指摘するコメントとともに広く拡散されている。
抗議活動する沖縄平和運動センターの山城博治さんは、市民が日当をもらっているなどの事実を否定し「工事が始まってもう10年。もし日当をもらっていたら今ごろ豪邸が建っている。県民愚弄(ぐろう)もはなはだしい。作者に抗議したい」と話した。本紙取材でもそのような事実は確認されていない。
作者は弘兼憲史さん。画業50周年として、今回のモーニングは島耕作が表紙になっている。漫画では、主人公の島耕作らが飲食をしながら辺野古の埋め立て現場を見渡す場面が描かれている。登場人物の女性が辺野古の埋め立て工事について説明するシーンで「抗議する側もアルバイトでやっている人がたくさんいますよ。私も一日いくらの日当で雇われたことがありました」と説明している。
漫画はフィクションで、実在の人物や団体名とは関係ないとしているものの、「辺野古埋め立て地」や「普天間飛行場」など具体的な固有名詞が出てきており、名護市辺野古の新基地建設現場を描いていることは明らかだ。
ノンフィクションライターの安田浩一さんは「反対運動が金で動いているという言説はさんざん出回った手あかにまみれたデマで、その後もずっと否定され続けている。影響力がある商業媒体に掲載されることで、さらにデマが広がる。本当に悪質だ。各地で市民運動に取り組んでいる人たちへの冒とくだ」と強く批判した。琉球新報社は講談社に対して見解を求めている。
関連記事
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過去にも「日当」言説問題に 東京MXのニュース女子は「根拠薄弱」と司法判断 漫画「島耕作」と辺野古抗議活動 沖縄
【写真】5億円、10億…巨額飛び交う「辺野古マネー」の現場とは
「沖縄ヘイト」とは? 「土人」「反基地カルト」 やまない中傷、差別を助長するのは誰
【スクープ】“辺野古マネー”めぐる詐欺疑惑 米軍基地建設めぐり10億円以上がやりとり トラブルの構図とは?
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[※ 筑紫哲也 NEWS23とメディアの未来 望月衣塑子が尋ね 金平茂紀が語る (週刊金曜日、2021年12月03日1356号)↑]] (2022年01月21日[金])
日刊ゲンダイのコラム【斎藤貴男 二極化・格差社会の真相/「河瀬直美が見つめた東京五輪」BPOは今度こそNHKの捏造テロップを徹底的に調べてほしい】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/300088)。
《稚拙に過ぎてわかりやすく、視聴者らの指摘を受けたNHKが男性への取材をやり直し、過ちを認めたからまだしもだった。頬かむりされ続けていた日には、“そうか、五輪に反対したやつらは、カネで買収されているのか(何者に? 根拠はないが、たぶん中国に!)”というレッテルだけが残されていたかもしれない。いつからNHKは、ネトウヨ放送局になったのか。いや、“アベちゃんねる”に成り下がって久しい現実は、多くの視聴者の常識だ。あるいは、これぞ我が国における、正しい“公共放送”のあり方だとでも胸を張るつもりだろうか》。
《NHK「五輪反対デモ参加者」証言》デマ、何年にもわたっていつまでもネット上を漂うのだろうなあ…忘れたころにまたぞろウンザリさせられそうだ。目に見えるよう。
でも現実は、デマやヘイトをまき散らす悍ましい人たちこそ、《カネで買収》するような汚いことをやっている。
『●東京MXテレビ「沖縄デマ」番組について、
想像を超えた制作会社の対応のあまりの酷さ』
『●東京MXテレビ「沖縄デマ」宣伝…「目的がデマの拡散による
沖縄の反基地運動への不信あおりにあった」』
『●東京新聞【首相街頭演説動員に5千円…安倍晋三元首相の応援演説でも
「日当」5千円 衆院選・茨城】…《慣例化》してたのかぁ、納得ぅ』
『●《安倍晋三元首相の応援演説でも「日当」5千円》《慣例化》…
デマやヘイトをまき散らす悍ましい人たちこそ、汚いことをやっている』
歴史修正主義者たちは、概してレイシストである確率が高い。
『●小池百合子「ト」知事、追悼文は? 《…ようやくこう答えたのだった。
「それは毎年送っておりません」…この回答はあまりに卑怯だろう》』
『●この《レイシスト・歴史修正主義体質》な小池百合子東京「ト」知事に
「2,912,628票」「3,661,371票」も投じてしまった都民の皆さん』
《沖縄の基地反対運動を中傷し…辛淑玉が黒幕としてカネを出しているかのような印象操作》、沖縄デマ…アベ様らこそ、一体何をやっているのやら。デマやヘイトをまき散らす悍ましい人たちこそ、汚いことをやっている。
さて、斎藤貴男さんの三つの忸怩たる思い…(1)ジャーナリストとしての忸怩たる思い、(2)あぁ、アベ様のNHKをまたしても批判せざるを得ない忸怩たる思い、(3)《拳を振り上げたまま退場…というぶざまを晒した苦い記憶》な情けなきBPOへの忸怩たる思い。
《失われ尽くしつつあるマスコミの矜持と信用》…堕ちていく一方なのでは?
ついでと言っては何だが、立岩陽一郎さん《政局を取材するわけではないのと、加えて社会部記者の最大の狙いは政界の汚職や不正だ》。
日刊ゲンダイのコラム【立岩陽一郎 ファクトチェック・ニッポン!/社会部記者の最大の狙いは政界の汚職や不正だが…「1票の格差」の議論に違和感】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/300101)によると、《社会部の記者は政治部とは異なり、個別の議員に張りつく取材はしない。政局を取材するわけではないのと、加えて社会部記者の最大の狙いは政界の汚職や不正だ。必然的に、与野党問わずに政治家から敬遠されるところがある。…2021年暮れは国会議員の文書交通費の問題で極めて限定的にだが、国会への関心が高まった。もちろん、それも大事だ。しかし国会の制度全体を常に市民が考える議論こそが必要だ。ちなみに、この国会の制度改革には憲法改正は必要ない》。
『●暴言連発「あなたに答える必要はありません」「ここは
質問に答える場所ではない」「その発言だったら、指しません」』
『●『i -新聞記者ドキュメント-』…《「i」…一人ががんばれば
みんなもがんばる――映画はそのことを教えてくれる》(木下昌明さん)』
『●阿部岳さん《菅氏の会見でも食い下がる記者…。問い続けることが、
あらがうこと。…対話という血管が詰まれば、民主主義が死ぬ》』
『●《東京新聞の記者が質問をしようと挙手しても菅氏が
指名しない》…なぜに《官邸報道室長が司会役を務めている》のか?』
『●あぁ、やっぱりねぇ…、イジメを見て見ぬふり。内閣記者会
政治部記者達が作り出す〝居ないことにされてしまった記者〟』
マガジン9のコラム【言葉の海へ 第194回:小さな記事から見えるもの(鈴木耕)】(https://maga9.jp/220119-3/)によると、《極小記事② NHKの字幕捏造…新聞はいまだに「不適切な字幕」などという言葉を使っている。これを「不適切」などという表現はまさに「不適切」だ。明らかに「言ってもいない言葉」を字幕で流したのだから、「捏造」と言うしかないではないか。NHKは番組の中で「反五輪デモ」を貶めるためにテロップを捏造した。「国策であるオリンピック」に反対する連中に対しては何をやってもいいとでも思っていたのだろう。つまり、NHKは「国策」には絶対的に従うということだ。まさに政府広報である。そんな放送局に、なぜオレたちがカネを払わなければならないのか、腹が立つ! それはともかく、やっとBPOが動いた。まだ、「NHKに報告を求めた」という段階らしいが、その報告がいい加減なものだったら、BPOとしても正式に動かざるを得なくなるだろう。徹底的に審査してほしい問題である》。
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/300088】
斎藤貴男 ジャーナリスト
1958年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「戦争経済大国」(河出書房新社)、「日本が壊れていく」(ちくま新書)、「『明治礼賛』の正体」(岩波ブックレット)など著書多数。
二極化・格差社会の真相
「河瀬直美が見つめた東京五輪」BPOは今度こそNHKの捏造テロップを徹底的に調べてほしい
公開日:2022/01/19 06:00 更新日:2022/01/19 06:00
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(映画監督の河瀨直美氏とNHK(C)日刊ゲンダイ)
マスコミ批判の原稿は書きたくない。自分自身が禄を食む世界の問題を責めるほど、仲間たちに疎まれ、干されるばかり。読者にも、おまえもその片割れだろと笑われているように思う。実際、天に唾した気持ちに苛まれることも少なくないから。
だが沈黙は、その問題に加担する態度に通じかねない。第一、言うべきことを言わないのでは、ジャーナリストを自称している意味がない。
またしてもNHKの不祥事だ。昨年末のBS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」で、五輪反対デモに参加したという匿名男性が、「お金をもらって動員されている」と打ち明けたとするテロップを流したが、今月9日、「字幕の一部に不確かな内容があった」として陳謝した。13日には前田晃伸会長も謝った。
そのはず、男性がデモに参加した事実は確認されておらず、いつ、誰からいくら受け取ったのかを裏付ける取材さえ試みられた形跡がないのだ。つまり、でっち上げだと難じられても、反論できる余地がなかった。そんなイカサマテロップを、しかも放送前の試写を見た幹部たちが、なぜか見逃していたという。
稚拙に過ぎてわかりやすく、視聴者らの指摘を受けたNHKが男性への取材をやり直し、過ちを認めたからまだしもだった。頬かむりされ続けていた日には、“そうか、五輪に反対したやつらは、カネで買収されているのか(何者に? 根拠はないが、たぶん中国に!)”というレッテルだけが残されていたかもしれない。
いつからNHKは、ネトウヨ放送局になったのか。いや、“アベちゃんねる”に成り下がって久しい現実は、多くの視聴者の常識だ。あるいは、これぞ我が国における、正しい“公共放送”のあり方だとでも胸を張るつもりだろうか。
さすがにBPO(放送倫理・番組向上機構)の放送倫理検証委員会が、審議の対象とするか否かの討議を開始した。同委員会の委員だった私は、2019年1月にやはりNHKがやらかした、米軍の辺野古新基地建設をめぐる虚偽報道について、審議しないのなら辞任したいと申し出た経緯がある。結論は先送りされて時が過ぎ、3月末に任期満了。拳を振り上げたまま退場、審議入りもなし、というぶざまを晒した苦い記憶が今も生々しい。
BPOにはどうか今回、きちんと審議し、厳しい意見書を公表してもらいたい。失われ尽くしつつあるマスコミの矜持と信用を、わずかなりと取り戻すためにも。
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[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑] (2021年11月23日[火])
日刊ゲンダイのコラム【佐高信「この国の会社」/”企業再建の神様” 早川種三をDHCの吉田嘉明は理解できるのか】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/297358)。
日刊ゲンダイのコラム【斎藤貴男 二極化・格差社会の真相/美化されたドラマ「アンという名の少女」は歴史修正ではないか】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/297484)。
《会長の吉田嘉明がヘイトスピーチをまきちらすDHCがまだ存続していることが私には理解できない。…すべて悪質なデマである。DHCは化粧品やサプリメントの製造販売業の大手だが、消費者はそれを知った上で買っているのだろうか。さすがに問題になっても、吉田はまったく反省することなく、2020年11月には自社サイトに「ヤケクソくじについて」という呆れるような一文を掲載した。こうである。…》
《制作者の意図はよくわかる。多くの部分で共感もできる。しかしーー。私には違和感が払拭できない。このようなドラマ作りは、ある種の歴史修正主義にも通じかねないのではないか? 原作が書かれたのは1908年だ。1世紀以上も前のプリンスエドワード島で、本作のような状況があり得ただろうか。当時の現実に基づいて描かれた「空気」を後世の人間が勝手に改変して構わないとは思えない。歴史修正主義においては、南京大虐殺や従軍慰安婦、ホロコーストまでもが“なかったこと”にされている。同様に、アンのドラマが、制作者の思いとは裏腹に、あの時代は差別も偏見も大したことがなかった、という認識を招いてしまう危険を、私は恐れる。どれほどの悲惨も陰惨も、歴史は歴史として正視しなければならない。その上での議論なのだ》。
『●東京MXテレビ「沖縄デマ」番組について、
想像を超えた制作会社の対応のあまりの酷さ』
『●東京MXテレビ「沖縄デマ」宣伝…「目的がデマの拡散による
沖縄の反基地運動への不信あおりにあった」』
ヘイト・差別をまき散らす…悍ましい。
歴史修正主義者たちは、概してレイシストである確率が高い。
『●小池百合子「ト」知事、追悼文は? 《…ようやくこう答えたのだった。
「それは毎年送っておりません」…この回答はあまりに卑怯だろう》』
『●この《レイシスト・歴史修正主義体質》な小池百合子東京「ト」知事に
「2,912,628票」「3,661,371票」も投じてしまった都民の皆さん』
《沖縄の基地反対運動を中傷し、北朝鮮支持の辛淑玉が黒幕としてカネを出しているかのような印象操作》…アベ様らこそ、一体何をやっているのやら。デマやヘイトをまき散らす悍ましい人たちこそ、汚いことをやっている。
『●東京新聞【首相街頭演説動員に5千円…安倍晋三元首相の応援演説でも
「日当」5千円 衆院選・茨城】…《慣例化》してたのかぁ、納得ぅ』
2017年2月のリテラの記事【経済界「極右&ヘイト」ミシュラン発表!(前編)/アパから出光創業者まで…歴史修正主義や極右、ヘイト思想に侵されている企業・経営者を判定する】(https://lite-ra.com/2017/02/post-2888.html)と【経済界「極右&ヘイト」ミシュラン発表!(後編)/JR東海からDHCまで…安倍政権と一体化して歴史修正主義や極右、ヘイト思想を撒き散らす企業経営者たち】(https://lite-ra.com/2017/02/post-2889.html)。
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/297358】
佐高信 評論家
1945年山形県酒田市生まれ。「官房長官 菅義偉の陰謀」、「池田大作と宮本顕治 『創共協定』誕生の舞台裏」など著書多数。有料メルマガ「佐高信の筆刀両断」を配信中。
佐高信「この国の会社」
“企業再建の神様” 早川種三をDHCの吉田嘉明は理解できるのか
公開日:2021/11/16 11:15 更新日:2021/11/16 11:15
(DHCの吉田嘉明会長(1996年当時)/(C)日刊ゲンダイ)
会長の吉田嘉明がヘイトスピーチをまきちらすDHCがまだ存続していることが私には理解できない。
吉田は2016年2月の「会長メッセージ」で、政府に批判的な言動をする在日コリアンを「似非日本人」と呼んで中傷し、政界や法曹界、そしてメディア等にいる在日が「国民の生活に深刻な影響を与え」ていると非難した。すべて悪質なデマである。
DHCは化粧品やサプリメントの製造販売業の大手だが、消費者はそれを知った上で買っているのだろうか。
さすがに問題になっても、吉田はまったく反省することなく、2020年11月には自社サイトに「ヤケクソくじについて」という呆れるような一文を掲載した。こうである。
「サントリーのCMに起用されているタレントはどういうわけかほぼ全員がコリアン系の日本人です。そのためネットではチョントリーと揶揄されているようです。DHCは起用タレントをはじめ、すべてが純粋な日本人です」
このDHCの子会社のDHCテレビジョンが吉田の意を受けて、さらにひどい番組をタレ流している。
MXテレビがDHCテレビジョンが制作した番組をそのまま流し、被害を受けた辛淑玉に訴えられた。それが「ニュース女子」事件である。
女性のための「ニュース&時事問題トーク番組」と謳って始まった「ニュース女子」で、沖縄の基地反対運動を中傷し、北朝鮮支持の辛淑玉が黒幕としてカネを出しているかのような印象操作をしたのである。
それで辛は番組の司会者の長谷川幸洋とDHCテレビジョンを訴えた。
途中、MXテレビが辛に謝罪する場面があり、辛に頼まれて私と弁護士の宇都宮健児がその場に同席した。
しかしMXは座敷を貸しただけとも言える。もちろんデマを流した責任は免れないが、とんでもないのはDHCである。
辛が『世界』の12月号に書いているように、9月1日に東京地裁の判決が出て、DHCテレビジョンは550万円の賠償金を払えと命じられた。しかし、長谷川と吉田には批判の切っ先が及んでいない。
ここで私は”企業再建の神様”といわれた早川種三を思い出す。実に魅力のある人だったが、早川は日本特殊鋼の再建に行った時、大森警察署から、同社には100人余りの共産党員がいると言って、そのリストを渡された。
しかし、早川は「僕は働いてさえもらえば共産党でも大本教でも何でもいいと思っています。企業は教育の場でもなければ政治の場でもない。組合は更生に協力すると言っているんですから、それだけで十分です」と答え、そのリストを突き返したという。この意味が、吉田はもちろん、長谷川にも終生わからないだろう。(敬称略)
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/297484】
斎藤貴男 ジャーナリスト
1958年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「戦争経済大国」(河出書房新社)、「日本が壊れていく」(ちくま新書)、「『明治礼賛』の正体」(岩波ブックレット)など著書多数。
二極化・格差社会の真相
美化されたドラマ「アンという名の少女」は歴史修正ではないか
公開日:2021/11/17 06:00 更新日:2021/11/17 06:00
今だけ無料
(「赤毛のアン」原書の初版本(C)共同通信社)
NHKが日曜の夜に放送している「アンという名の少女」(原題は「Anne with an“E”」)の評判がいい。カナダの公共放送CBCとNetflixが共同制作した連続ドラマだ。
放送中のシーズン2は、原作の「赤毛のアン」(モンゴメリ)にはないストーリーや登場人物が目立つ。ジョセフィン大叔母さまやフィリップス先生が同性愛者だったり、船で働いていたギルバートが友人になった黒人バッシュをアボンリーの村に連れてきたり。きわめて今日的かつ政治的な問題提起の連続なのである。
しかも、それらを積極的に受容し、フェミニズムを叫ぶのは、アンばかりではない。同級生やマリラやマシュー、少なからぬ大人たちが、差別や偏見の旧弊から解放されていく。好評のゆえんだ。
制作者の意図はよくわかる。多くの部分で共感もできる。しかしーー。
私には違和感が払拭できない。このようなドラマ作りは、ある種の歴史修正主義にも通じかねないのではないか?
原作が書かれたのは1908年だ。1世紀以上も前のプリンスエドワード島で、本作のような状況があり得ただろうか。当時の現実に基づいて描かれた「空気」を後世の人間が勝手に改変して構わないとは思えない。
歴史修正主義においては、南京大虐殺や従軍慰安婦、ホロコーストまでもが“なかったこと”にされている。同様に、アンのドラマが、制作者の思いとは裏腹に、あの時代は差別も偏見も大したことがなかった、という認識を招いてしまう危険を、私は恐れる。
どれほどの悲惨も陰惨も、歴史は歴史として正視しなければならない。その上での議論なのだ。
「こうだったらいい」あるいは「こうあるべきだ」という物語には、新たな創作こそがふさわしいのではないか。広く知られたキャラクターをベースにしたければ著作権の保護期間が過ぎた後であっても、「異説」とか「PF(ポリティカルフィクション)」とか、何でもよいから元の作品とは別物であることを明示しておく必要があるように思う。
CBCは一昨年、Netflixを「文化帝国主義」だと評して、同社との共同制作を中止。「Anne with an“E”」もシーズン3を最後に打ち切られた。
近年は歴史修正主義以外にも「キャンセルカルチャー」だの「ディープフェイク」だのという、よく似た概念や技術が台頭している。何も信じられなくなりつつある時代だ。メディアを担う側も、使う側も、ゆめゆめ警戒と自制を怠るまい。
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