離婚原因はたいていの国で“性格の不一致”がトップらしいが、細かくいえば、やはりどちらかに非がある場合が多いようである。
主婦で作家のジョーンは、4年前から浮気をしていた。
それを理由に、夫から三行半を押し付けられる。
新進気鋭の彼女は立派に自立している。
同業者の夫よりも、はるかに名が売れている。
それもあってか、彼女はちっとも悪びれた様子がない。
二人の息子にも謝ることをしない。
だが子どもたちには、母親としての愛情を十分に注いできた。
だから彼らも、彼女を咎めることをしない。
家族愛を非常に重んじるアメリカも、そこに亀裂が生じれば、親であっても個人としての生活を尊重したりする。
「子どもたちのために別れない」という母親は、ここでは圧倒的に少数だろう。
長男のウォルトは、自分は父親似だと言う。
両親が別れても、父親と過ごす方が多い。(弟のフランクは、“まだ”母親寄り。)
しかし、彼が訳あってセラピーを受けた際、思い出として出てくるのは母親と一緒に出掛けたことだった。
そこに父親はいないのである。
『イカとクジラの格闘』は母との思い出。
それを見上げるウォルトの心境やいかに。
それにしてもこの構図、インパクトでかっ!(笑)
主婦で作家のジョーンは、4年前から浮気をしていた。
それを理由に、夫から三行半を押し付けられる。
新進気鋭の彼女は立派に自立している。
同業者の夫よりも、はるかに名が売れている。
それもあってか、彼女はちっとも悪びれた様子がない。
二人の息子にも謝ることをしない。
だが子どもたちには、母親としての愛情を十分に注いできた。
だから彼らも、彼女を咎めることをしない。
家族愛を非常に重んじるアメリカも、そこに亀裂が生じれば、親であっても個人としての生活を尊重したりする。
「子どもたちのために別れない」という母親は、ここでは圧倒的に少数だろう。
長男のウォルトは、自分は父親似だと言う。
両親が別れても、父親と過ごす方が多い。(弟のフランクは、“まだ”母親寄り。)
しかし、彼が訳あってセラピーを受けた際、思い出として出てくるのは母親と一緒に出掛けたことだった。
そこに父親はいないのである。
『イカとクジラの格闘』は母との思い出。
それを見上げるウォルトの心境やいかに。
それにしてもこの構図、インパクトでかっ!(笑)
奇妙なタイトルでしたけどね。
最後の、博物館のエピソードは上手にあしらえていましたね。
こちらこそTB&コメントありがとうございます。
このタイトル、一体どこで関連するのかと思いましたね。
原題もそのままですし。
子どもって、大人が思いもしないようなことを奥底に秘めていたりするものですから、このタイトルは仰るとおり奇妙ですけど、簡単明瞭で、ウォルトの心をズバッと表しているなと思いました。