アブリコのCinema散策

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女は女である ’61 フランス

2005-03-22 | ミュージカル
ポップでキュートなミュージカル・コメディ。
ミュージカルといっても、全編歌っているわけではない。
でも、一応ミュージカルらしい(笑)。

アンナ・カリーナがオシャレである。

彼女が演じるアンジェラは、エミールの子供をほしがっている。
しかし、彼はまだ早いと言う。
そこで彼女は、
「ならアルフレッド(エミールの友だち)に協力してもらうから!」
などと口走ってしまう。
だがエミールは、わざと彼女の言葉を突っぱねる。
そこへテロップが流れる。

「愛するが故に意地を張り合っていると、全てがまずくなりそうだ。
 それが大丈夫と思うのは大きな間違い」

なんとも絶妙なタイミング!

アンジェラとエミールがケンカをして、口をきかないある晩、ふたりは棚から本を持ち出してくると、侮蔑する言葉を探しては相手に提示し、沈黙の諍いをする。
その場面がなんとも愉快で、若いなぁと思うのである。

先日観た’03の『ぼくセザール 10歳半 1m39cm』に、アンナ・カリーナが出演していた。
ものスゴイ迫力だった。
存在感120%! さすがである。
かつて、ジャン=リュック・ゴダール監督のミューズとして注目を集めていた頃の彼女とは、比べるにも無理があった・・・

本作品のアンナはやっぱりカワイイ。

ところで、ふたりの部屋を訪れたアルフレッド(ジャン=ポール・ベルモンド)が、
「テレビで『勝手にしやがれ』を観たい」
と言うところがいい。
ある意味、宣伝か!?(笑) 


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