よせばいいのに、「転校生」で懲りずに「時をかける少女」
を観ました。仲 里依紗が主演のやつです。
で、オリジナルと比べてどうなのか、という話しになりますが、
どれをもってオリジナルとするかが難しい。
何度もテレビでドラマ化、映画化されているからです。
尾道三部作ファンとしては、やっぱり原田知世ちゃんのやつでしょ、
と言いたいのだが、私の記憶に鮮明に残っているのは、
1972年に放送された、NHK少年ドラマシリーズ「タイムトラベラー」だ。
当時は白黒のドラマだった。
このドラマはNHKにもマスターテープが残っていなかったらしい。
当時はVTR用のテープが非常に高価で、どの局も上書きして
何度も使っていたらしいのだ。
マニアが録画したものがたまたま残っていて、番組で紹介されていた。
当時、個人で録画機器を持つことができた、ということは
かなりの金持ちだったことは想像に難くない。
我が家に当時25万円もした家庭用ビデオデッキがくるのは、
それから8年後である。
映画の話しに戻すと、
原作は主演の芳山和子(役名)がタイムトラベルするのだが、
この作品は芳山の娘がタイムトラベルし、母親の伝言を伝える。
タイトルと登場人物の名前は同じだが、まったく違う作品だ。
いや、まてよ、「その後の時をかける少女」だ。
続編だね。
記憶を消されたはずの芳山和子が写真をきっかけに記憶を
蘇らせ、あの時の約束を守ってほしいと娘に伝言を託す。
場所は病院のベットの上。
交通事故に遭ったのだ。
芳山和子はタイムトラベルの薬を発明していたんだね。
ノーベル賞クラスじゃん、という突っ込みはなしで・・・
この映画けっこう観れる、というか面白い。
脚本がいいんだね。
はじめて観る人も前の物語が語られながら進むので、違和感なく観れる。
以前観た人も、
「あー、あのシーンね。あれがこうつながるのか」
というふうに楽しめる。
深町一夫が未来人なら、芳山和子の事故も知っていたはずだろ、
という突っ込みもナシで・・・
SF映画はアラを探すとキリがないので。
それにしても安田成美の演技、うますぎ。主演を完全に食ってる。
発売日:2010/10/13 販売元:ソニー・ミュージックマーケティング
DVD 「時をかける少女」より
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