あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

最初の男性向け

2015年11月25日 22時27分10秒 | シャネル フレグランス

 

今回はプール・ムッシュです。

これもシャネルが存命中に発売されたはずですから、

少なくとも40年以上前に発売されたものです。

シャネル初の男性向けフレグランスです。

 

これはトップノートがすごく特徴的で、

「女性向け?」と勘違いするくらいです。

しかし、ミドルになるにつれ、落ち着いた感じになります。

でも、なんだろ。ちょっとセクシーな感じが残る。

シダーウッドなのかヴェチバーなのかは不明。

とにかく「オヤジ臭」ではないのは確か。

しかし、若い男性、いや若者には似合わない。

渋すぎるというか、若者からこの香りがすると違和感さえ覚える感じだ。

どっしり地面に足を据えている感じだが、躍動感は

あまり感じられない。

 

この製品は今でも発売されているので、ある程度のファンはいるようだ。

それとも年齢とともにこちらにシフトするのか。

いや、香りという趣向性の強い物はそう簡単には変えないはず。

 

ちなみに、男性用フレグランスに香水、パルファン・ド・トワレ

はない。オー・ド・トワレからだ。

そのかわり、アフター・シェーブ・ローションなどがある。

トータルでコーディネートしてください、という意味だろうが、

そんなことしたら「くっせぇ男」になっちまう。

やめておいたほうが無難。

 

おまけ

 

いわゆる「シャネル語録」には女性の生き方、ファッション

についての発言が多いが、男性についての発言は、

女性から見た「男ってこういうものよ」的なものが多い。

したがって、この製品について彼女自身がどのように考えていたか

よくわかりません。

案外、周りが

「女性用フレグランスがあって、男性用がないのは変ですよ、先生」

と助言して、「あら、そうかしらねぇ」という感じで軽く発売された

かもしれません。

 

私が20代前半のころは男性向け製品はこれしかありませんでした。

選択の余地なしです。

これが気に入らなかったら、他のブランドに移るしかなかったが、

サン・ローランは生きていたし、ジバンシーも現役だった。

他のランバンやディオールも元気だったし、不自由はしなかったね。

資生堂のBRAVAS、カネボウのエロイカ、バルカンなんて今でもあるんだよ。

それはそれで、すごいよね。

ちなみにカネボウのエロイカのマークがなぜナポレオンなのか。

エロイカとは英雄のことだからです。

ベートーベンの3番交響曲をファンはエロイカと言います。

日本では交響曲第3番「英雄」と記載されるためです。

この曲をベートーベンがナポレオンに捧げたことが由来だと思われます。

当時中学生のガキだった私でも、クラシックファンだったため、

これが理解できました。

自慢したかったけど、周りがシラケるだけなので、やめました。

 

グッチなんて今ではトータルファッションブランドだが、私が

若い頃なんて、靴、バックのブランドだからね。

同じ系統でもエルメスは「カレーシュ」というヒット香水を出した。

これに色気を出したのかね。グッチも香水を出した。

しかし当時、あまり良い印象はなかった。

実際、そんなに売れていなかったと思う。

名だたる名香がある中、あえて靴屋の香水を選ぶ必要がなかったんだね。

それが今では名前だけである程度売れる。

イメージ戦略が成功したのかもしれない。

 

おまけのおまけ

 

オー・ド・トワレ、オー・デ・コロンって空輸禁止なのな。

コンテナ一つアルコールの塊だから当然かも。

宅配便でも遠方、離島は遅延するらしい。

ショッピングサイトで注文すると、送料の欄に注意書きがでるよ。

 


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