あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

あこがれの名器が・・・・

2020年01月18日 01時00分00秒 | 写真

  

人には誰もが「欲しかったけど、買ってもらえなか

った」というものが存在する。

私にもいくつかあるが、その中の1つがYAMAHAの

DX-7というシンセサイザーだった。

くわしいスペックはググっていただくとして、私が

高校生当時、YMOというテクノバンドが大人気で、

いろんなメーカーからシンセサイザーが発売されて

いた。

今思えばおもちゃレベルなのだが、もっと昔、私が

中学生の時などは、冨田勲が「モーグ」という、ば

かでかくてケーブルが血管のようになっているもの

で作曲していたので、その時点でも半導体の発達で

画期的に小さくなっていたのだ。

  

詳しい説明はしないが、シンセサイザーというもの

は、発信器というものがあり、そこから規則正しい

サイン波というものが出ている。

その波に、エコー、リバーブと呼ばれるエフェクト

を入れて音を完成させるものだ。

当然、オリジナルの音を作れるし、既存の楽器の音

も作ることができる。

しかし、いくら自分の自信作ができても、自分と同

じ音楽環境でなければ、同じ音にならない。

たとえ楽譜に書いたとしても、再生する人の音楽

環境ごとに違った音になってしまうのだ。

そこで「国際的に同じ音になるように決まりを作ろ

う」という気運になり、制定されたのが「GS音源」

などである。

GS音源のNo.1は普通の「グランドピアノ」と規定

されている。

どのサウンドボードでも、「GS音源対応」となって

いれば、楽器番号No.1が入力されていれば、ピアノ

の音がでなければならない。

  

話を戻すが、音楽好きで昔からピアノを習っていた

のに、なぜ持っていなかったのか?

答えは、これ以上はムリだったからである(笑)。

我が家系は、父方も母方も音楽に興味があったり、

あるいは関係した職業の人間は1人もいない。

「お前は、我が家系の突然変異だ」と、ずっと言わ

れ続けていたのである。

だから、ピアノ、バイオリンを習う、ということだ

けで、精一杯だったのである。

とても「買ってくれ」と言える状態ではなかったの

である。

「だったら、働き出したとき自分の金で買えば?」

となるのだが、そのときにはブームは去っていたの

だ。

  

さて、それから数十年、たまにDAWと呼ばれるソフ

トで音楽を編集することがある。

DAWについてはググってね。

そのソフトには、色々なプラグインがあるのだが、

その中に「DX-7エミュレーター」なるものがあっ

た。

ひえ~、今はこんな物までソフトウェアでエミュレ

ーションできるのかぁ。

もちろん、今はCPUがパワーあるので、快適でした

よ。

でもね、今の音楽環境からすると、「えっ、・・・

そう・・・はあ・・・はい、もういいです」って感

じ。

昔は、あんなもんで喜んでいたんだね。